ミッピィの不可解な行動・・・・・
 何時のころかはっきりしないが、我が家のミッピィに不可解な行動がある。
 
 それは、何かというと、私が、自宅に帰って着替えをしているときに、決まって、私の側で、ドデッと音を立てながら、寝転んでいる。

 こちらも悪いのだが、その仕草に、ついつい、着替えをしながら、お腹の辺りを足で摩ったり、手で触ったりしている。そのうち、ミッピィは、足で絡んできたり、目を瞑ったり、時には、突然、我に返ったように、起き出して走り回ったりと、不可解な行動をしている。

 あるとき、私が着替えをしているときに、私が着ていたワイシャツを不用意にミッピィに放り込んだ。タイミングよく、ミッピィの顔と背中にかかった。そうしたところ、何を思ったのか、私のワイシャツの脇の周辺を嘗め回しはじめた。時には顔を埋め嗅ぎだす始末。そのうちに、顔をこすったりとまたまた不可解な行動をとりはじめた。

 もう一つの不可解な行動は、私を身じろぎもせずに、真ん丸い眼でじっと見ている。何を考えて見ているのかと、こちらも、睨み返している。そのうちに、猫は、顔をそむける。何時もそうであるが、こちらで凝視すると直ぐ顔をそらす。猫も恥ずかしいのかなと思ったりしているが、そんなことはない、動物の、極、自然な行動でじっとしていられないのかもしれないと。考えるに、猫だけでなく、人間だって、都合の悪いことは、顔をそらしたりそむけたりしていることが多々あることから、猫の世界だって、あって当たり前なのかなと納得したりしている。

 我が家のミッピィは、雌猫なるがゆえの行動なのかなとも思っている。
 実は、去年の3月に、あまりのけたたましい泣き声に業を煮やし、避妊の手術をした。
家内が、その時、病院に連れて行って、「避妊の手術をお願いします。」と言ったところ、病院の先生は、「大丈夫ですか。自然が、一番なんですけど。」と言われたという。

 私は、その先生の言葉を思い出した。

 避妊をするということは、いくら、動物といえども、自然ではないわけで、それが、今のミッピィの不可解な行動につながっているのかと…。

 人間なんて勝手なもので、折角、猫が、気持ちよく寝ていても、そんなことはお構いなく、起こしては抱いたり、いたずらをしたりしているが、これが、ペットなるがゆえの定めと可愛そうにも思う。

 これからも、ドデッと寝転ぶ姿は、やめることは無いと思っているが、これからも、可愛がりながら、かつ、じっと睨み返してやろうと思っている。

 ある人が言っていた。動物を飼うことは、ストレス解消にもなりリフレッシュにもなると。確かにそうかもしれない。帰宅するときは、きちんと出迎えてくれるし、傍にまとわりついては、頭をこすりながらスーッと通り過ぎていく。可愛いと思うひと時である。

 ミッピィを預かって、3月で、早、1年になる。
 いよいよ我が家も猫中心の生活になったような気がする。




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