我が家のお雛様は、美男・美女!!(2003.3.1)
3月3日のひな祭りもまじかである。

1週間前のことであるが、家に帰った時に、リビングの雰囲気が一変したことに気がついた。家内が、1年ぶりにお雛様を飾ったためである。リビング全体が、華やかで豪華な、そして、柔らかく穏やかな空気になった気がした。

例年のことであるが、お雛様を全部飾るかどうか、家内は、思案をするようだ。
北側の部屋は、空いているものの、誰も住んでいないし、寒々とした雰囲気である。
南側の部屋は、明るく暖かいが、私のパソコンの机と本棚、それに、独身時代に買った山水のセパレートの大きなステレオがあって、飾るスペースが無い。

ということで、今年もまた、お内裏様とお姫様をリビングのサイドボードの上に飾ることにしたようだ。私は、1年に1回のひな祭りなので、お内裏様とお姫様、三人官女、五人囃子、右大臣・左大臣、従者など、総勢15人の7段飾りを狭い箱の中から一気に広々とした空間に出してあげた方が良いと何時も思う。1年に1回だけは、お雛様にも新鮮な空気を思う存分吸ってもらった方が良いと思っている。ところが、余りにも大きな雛人形なために、それなりのスペースを確保しなければならない。今年もまた、お内裏様とお姫様を代表で飾ることにしたわけである。

我が家のお雛様は、みんな、美男・美女である。目、鼻、口、顔立ちとも品があって美しい。じっと見つめていると、惚れ惚れとした雰囲気に浸る。ただ、残念なことに、お姫様の一番美しい顔の一部に、黄ばんだ色がついている。家内の話では、東京の社宅に住んでいたときに付いたと言っている。当時、北側の2階に住んでいたときがあったが、そこは、湿気が多いところで、雛人形の保管に問題があったようだ。お姫様を飾るたびに、家内も私も「ごめんなさい。」と手をあわせずにはいられない。

最近は、ご年輩や若い女性の人たちが、小さなお雛様を飾るようになったという。
江戸時代の日本古来の伝統文化に目覚めたというよりも、自分の自分だけのために飾るらしい。何かその気持ちが不思議とわかるような気がする。これと言って言葉に表せないが、何となく胸の奥に残るものがある。これは、私だけが感じるものなのだろうか。

過去の話であるが、私の会社にもお雛様があった。
女性社員が、畳のある女子休憩室にお雛様を飾っていた。
男性社員が、普段、入ることの無い女子休憩室で、年1回、この時期になると、お雛様を前にして、女性社員の点ててくれたお茶とふわっとした甘い葉の香りがするピンク色の桜餅をいただきながら、きちんと正座をし、緊張した面持ちで、神妙にいただいた懐かしい思い出がある。社会人となって、初めて味わったあの経験は、今でも脳裏にしっかりと焼きついている。

女性社員の中で、代々引き継がれていったあのお雛様は、今、何処でどうしているのだろうか。
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