古川駅構内に「ミニ水田」で採れた稲と、江戸の昔、江合川を利用して米を運んだ船を展示している。
「ミニ水田」の展示場所を通るたびに、「あぁ、あそこで採れた稲をここに展示している。」と思い出している。
実は、今年の5月頃だったと思うが、古川駅前にササニシキとひとめぼれを植えた「ミニ水田」が登場した。その場所を詳しく説明すると、駅前には、「ササニシキ顕彰碑」という、少年が稲を高々と頭上にかかげた像が建っている。その像の直ぐ脇にあった。
何で駅前に、「ミニ水田」と「ササニシキ顕彰碑」なのかと不思議に思った。
ところが、良く調べてみると、ササニシキとひとめぼれは、古川で誕生した品種で、古川の気候風土が育んでいった米ということだった。
市の中央に江合川が流れている。その清流が広大な大崎平野を潤し、肥沃な耕土と水が美味しい米を作っていったということだった。
藩政時代に、江戸で消費される米の3割から6割を奥州米が占めていたといわれ、その中でも大崎で生産された米は、本石米と呼ばれ、大変人気があった。
本石米を積んだ船は、江合川を利用して石巻まで下り、大きな船に積みかえて江戸に運ばれた。
「ミニ水田」と「ササニシキ顕彰碑」それに「船」の展示が、古川駅前と駅構内に登場した理由を知った。
米どころ古川(大崎地方)ならではの展示物と納得した。
「ミニ水田」に植えられた苗は、日増しに生長していく過程が良く観察できた。季節の移り変わりとともに成長していく苗を見ては、季節感を肌で感じた。
最近、古川の地元新聞を読むと、今年は、冷害といもち病拡大の影響から、例年よりもコメの集荷量が極端に少なくなっているという。前年度と比較すると約60%減となっているそうでJAとしても深刻な問題ということであった。更に自主流通米の価格差からも値段の高いほうへ売るという市場経済の原則が集荷ということにも影響されているという。なかなか、厳しい米事情と思った。
JA職員の話を聞いたことがあるが、やはり、新聞の記事のとおり、集荷量も極端に少なく、例年、倉庫一杯に集荷されていた状況を思うと厳しく感じる。職員も仕事が無くなっていると・・・・。
家内は、スーパーの米の売り場にも変化があると言っていた。例年は、ブレンド米の表示をあまり見かけることが無かったが、今年は、多いのではないかと言っていた。
確かに、先日見たテレビでは、米の販売業者が、ブレンド米を作るときに、消費者が何を好んで食べるか、何と何を混ぜ合わせると美味しいか、社員が、試食をしながら作っていると放送をしていた。今年は、米不足の折、新米の出回る時期に、不当表示のない販売を監視する必要もあるという新聞記事も見た。
消費者としては、販売業者を信用するしかないと思うが、米を購入するときは、信頼のおける店を選択するのが一番かと思った。そして、美味しく食べられる工夫も大切なのではないかと思った。 |
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