第三話 〜上へ上へ(その1)〜



昔から俺たちは(一部、勉強以外)負けず嫌いである。
特にこうへいと俺はこのライバル心がひじょーに強い。
前回話したが、形的に俺といっちゃんはこうへいが免許を取ったから免許を取りに行った事になる。
こうへいに言わせると、「全く持って気にいらねぇ」である。
負けず嫌い(一部、勉強以外)のこうへいは追いつかれた以上突き放さないといけなくなってしまうわけだ。
原付の上・・・
小型二輪免許。いや、インパクトにかける・・・。
地方自治体によって異なるのだが、京都府ではステップアップ取得制度を進めてはいるが、直接中型二輪を狙ってもいい条例になっていた。(中型二輪とは現普通二輪、399cc以下の排気量を持つ二輪のことである)

勘違いしないでほしいが、
よく普通二輪に乗っている人が、俺400に乗ってる。とか言う。
そういう人を見かけたら、えー大型持ってるの!と驚いてあげましょう。
しかし、その人が、車名を略して
「CB400SF」に乗っていると言うのをCBとSFを省略して400に乗っている。と言うなら中型に乗っている事になるので喧嘩しないように注意。

いまさら書くまでもないが・・・
ネタ的な問題もあるので行数合わせのために・・・。

原付の原動機は49ccまで
小型二輪は124ccまで
普通二輪は399ccまで
大型二輪はそれ以上。
となっている。なので高速道路を走るには中型二輪が必要ですよ。
まぁ昔は原付2種免許と言っていたんですわ。小型のことを。




〜付録2 しんちゃんはどんくさい〜



今となっては、俺はバイクに乗れるし運動神経がいいだとか
ダイビングできるからどうのこうのとか
基本的に運動神経がいいと思われがちである。

君たち、あまい、甘いよ。

小中高と学生時代の俺を知っている人間はよくわかっているだろう。
特に俺は小学校のときから中学半ばにかけて
「肥満気味」であった。
我ながら昔の写真や卒アルを見てぞっとする。さっさと燃やしてしまおう・・・。
俺は何にも取り柄が無い人間である。
しいて言えば両親が通わせていたスイミングスクールのおかげでプールの授業に関しては他に引けをとらなかったが・・・。
今でも覚えているのが、小学校5年・・・いや6年かな、
トランポリンという代物が学校に出現した。競技で使われるようなマジ物である。
体育の授業でそれをわがクラスは早速使ったわけだがここで思いも寄らぬ事件に遭遇したわけだ。
順番に跳ねて遊んでいたのだが、ある程度慣れるといろんなことを試して見たくなるこの俺の性格が、今後の人生を大きく変える?
よくテレビとかでトランポリンをやってるとき、普通に跳ねていて、いきなり両足を前に出し、しりもちをついて一回跳ねてからまたもとの直立に戻るというやつがある。
それに挑戦しようとおれは心に決めた。
しかしいきなりアタックして失敗して周りのみんなに笑われるのも恥ずかしいのでまずは両膝を折って膝で着地してからまたもとの直立に戻ろうと考えた。
何回かタイミングを見計らってアタックする。

ゴキッ!

ん?

なんか天井が見えるぞ。

しかしちゃんと膝から着地してるんだが・・・・

そう、俺の体は膝と腰、二箇所で折れ曲がりコの字になってしまったのである。
その後もう一度鈍いゴキッという音がして俺の体は元の人間に戻った。
そのまま俺は何がなんだかわからないままトランポリンから転がり落ち、下に引いてあるマットに沈んだ。

真っ白に燃え尽きたぜ、とっつあん。

体重が重いのと、バランス感覚が鈍いのと、女の子にもてないのが見事にマッチングしてここに眠る。

その後3年間コルセット君とお友達。

〜付録2 完〜



とにもかくにもこうへいは、俺といっちゃんを突き放すべく、中免を狙いに動く。
それをこうへいは俺に黙って進行していた。
そう、これはまさに報復である。
しかし、残念ながらかれはいっちゃんにその旨を伝えたのだ。
いっちゃんに流れた情報はリニアに俺に伝わる。
俺たち3人は仲がいいのか悪いのか、さっぱりわからない。
一人が欠けたとき、残った二人はその一人の悪口をむちゃくちゃ言う。
もちろん、俺が奴らと居ないとき、俺はめちゃくちゃに言われているのであろう。
もちろん、俺に内緒だぞ、といっちゃんとこうへいが話し合っていてもその情報はどちらかの手によって俺にリークされるのである。
こそこそ動くととっても怖いことになるんだわ・・・俺たちって。

今回も例によって俺に
「こうへい、取るぜ中免」とある情報筋から俺に流れてきた。
それを聞いた俺の今回の対応は
 「動向を見つめる」
である。

その後、ある情報筋から俺に伝わった情報は・・・・

こうへい、入所式に書類忘れる
こうへい、講習中に寝る
こうへい、告白してフラれる

などである。

その後、こうへいが教習所を卒業したらしい。
卒験を合格し、こうへいは有頂天に俺に電話した。
こうへいは当時、毎週木曜日が仕事休み。
なのでその木曜にターゲットを絞り学科試験を受けに行くとの事。
さらには、もうすでに親父の知り合いのバイクやに頼み、
スズキのRF400RVを注文した。それが木曜日には家に届くらしい。

俺は一応驚いておいたが(バイクまで買ってたのは驚いた。マジで)
大体の内容はしっていたので、ほーそうなのかーとリアクションするだけにとどまった。
注目の木曜日がやってきた。

俺はいつもどおり高校に行っていたが、内心こうへいの結果が気になって仕方なかったのは事実である。
授業終了後、俺はあわてていっちゃんの家に駆け込む。
いっちゃんに結果を尋ねると、まだ何も知らないとの事。
時間はすでに4時である。
もうとっくに試験は終わって結果も発表されているはずである。
人数が多ければ免許発行で4時くらいにもつれ込むことはあるが・・・・
こうへいの性格からして、合格すれば間違いなくバイクにまたがり現れるに違いない。

いくら待っても連絡が来ない・・・ということは・・・・・

その後、
こうへいの家にはピカピカの新品バイクが届いた。
そのRF400はご主人様に乗ってもらえるまで一週間家の前でじっと待ったとさ。


〜その2へ続く〜