個人的には、『囚われのお姫様を救い出す騎士』のお話、でした。それであんな結びです ・ ・ ・。
神話や昔話のような世界を描いてみたい、と思ったのが始まり。
精神世界を表現するのが面白そうだった、というのもあります。身の程知らずにも。
普段あまり描写することのない、けれども大好きな、水や光の『透明感』のようなものを、 思う存分気持ちよく書かせて頂きました。
ただ、その場その場で趣味に走りすぎたため、後になるほど四苦八苦。
後半はすっかり行き詰って、どうしようもなくなっていたのです。申し訳ない。
話を妙に引っ張って1話1話切っていたことに他意はないんです。
長編と考えると、あの程度の長さが、私の集中力が切れる限界だったもので ・ ・ ・(尚悪い。)
最初に話の骨格ができたとき、実は主役はパーシィではなくナッシュでした。
ハルモニアの真の紋章探しのため各地を回る特殊工作員が迷い込んだ、森の中の不思議な庭園。
銀髪の美しい番人が守る至上の庭は、実は『神隠しの森』恐れられている場所。
結界に閉じ込められたナッシュが見たものは、夜の湖の底に沈む大量の行方不明者の姿 ・ ・ ・ ・ ・ ・こんなミステリー仕立てでした(笑)。
そちらで結末まで考えた段階で、やはり私はパークリスト、クリスが姫なら王子はパーシヴァル!(?)という気持ちが強くなってしまいまして。
ゲーム中でもナッシュは同じような役どころを演じていましたから、せめてこっちはパーシヴァルに、と思ってしまったんですね。
結果として、そのあたりの変更をしっかり変えないうちに見切り発車してしまったので、あとで行き詰ってしまいました。
親書云々の設定など、結果として無理のあるところが多いです。 他にも伏線やら設定やらの破綻したところが ・ ・ ・。
連載って大変ですね。あとで軌道修正しようにも、公開してしまった部分はどうしようもないんですものね。
そこは個人のサイトですから、引っ込めて書き直しても良かったのでしょうが、これも勉強と思って強行してしまいました。
繰言ばかりではなんですので、少々真面目にあとがきを。
今回の個人的テーマの一つは、精神世界について考える、ということでした。
騎士団長としては表しにくいクリスさんの『精神の脆さ』を突き詰めてみたかったのです。
一見非の打ちどころなく美しい、けれど実際は狂気じみた脆さに裏打ちされた世界、そういうものを描いてみたかったのでした。
力量不足も甚だしかったのですけれど。
クリスという人物の、幼くして亡くした両親への想いと、孤独への恐怖は並々ならぬものだと思うのです。
騎士という確固たる目標・責任感等によって、彼女は自分を確立している面があります。
クリスの肩書きは、彼女の枷であり重荷でもありますが、ある意味で彼女を支えてもいるのではないかと。
もしそれがなかったら。
対するパーシヴァルは、ひたすら『騎士』です。囚われの姫君を救うために我が身を省みず走る人にさせて頂きました。
実際の二人とは別人ですよね;
また、もう一つ重要な課題だったのが『視点の移動』。
いつもSSを書くに当たって、特定の一人称視線で書いてしまうことが多いので、客観的な話の進め方・自然な視点の移動は個人的課題なのです。
1話毎に、または1話の中でもあちこち移動させて遊んでみました。
後半は殆どパーシヴァル目線ですが、主観の入る度合いを意識してみたり ・ ・ ・余計に判りにくくなっていたらごめんなさい。
読んでいてあまり不自然さがなければ成功ということなのですが ・ ・ ・如何なものでしょう。
正直な話、後半には遊んでだり凝ったりしている余裕はありませんでした。ひたすらまとめる方向になってしまって ・ ・ ・ ・ ・ ・反省。
いろいろな意味で玉砕した感がありますが、考えたり悩んだりいじやけたり(笑)、いろいろと勉強になりました。
(すみません、こんなまとめで;)
本編にもあとがきにも、長々とお付き合いくださいまして、ありがとうございました。
稚拙で未熟な、作品と呼ぶのも憚られる代物ですが、
ここまで読んで頂けて本当に嬉しいです。
これからも、なんとか精進していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。
心からの感謝と愛をこめて。ありがとうございましたっ。
2004年最後の日から2005年最初の日にかけて
蓬莱珠枝 拝
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