習慣なんだ。
頭では判っている。
痛いほど考えて、話し合いもした。
納得した、筈だった。

ふとした時に。
姿を探している、言葉を待っている自分に気づく。
その瞬間が。
そのあとに押し寄せてくる感情が。


もういない?


突きつけられる現実はなによりも鋭くて。
痛いと感じる心も麻痺して。
ただ、血を流し続けている。
その紅だけが鮮やか。




別れの時は穏やかに過ぎた。
二度と会えぬわけでもないからと。
頭では判っているのだ。
だから笑って手を振れた。
だから、理屈じゃない。

いつもの席が空いていて。
名前を呼んでも返事がなくて。
触れてくる手がなくて。
泣きたい時に独りで。
――そういうこと。


グラスを並べて酒を注ぐ。
いつかの晩のように。
でも、いつまで待っても、ガラスのかち合う音は鳴らなくて。
涙が溢れた。

悲しいわけじゃない。寂しいわけじゃない。
ただ。



・・・・・・もう、・・・・・・?

エンディング後。納得できない点が多いのは置いといて。
パーシィ帰郷後のクリス、のつもりでしたが、これでは別人・・・。
・・・ちゃんとしたのを別のお題で書きます。おそらく。再会を前提とした別れですもの。
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