おや、どこへ行く気だい?
12時の鐘でも聞こえたかな?
お探しの君の靴はここにあるのだがね。
フフ…君のそんな表情もまたとても魅力的だよ?
私はね、物語の王子のように
12時までのダンスと片方の靴で満足するような
優しい男ではないのだよ。
知らなかった、とは言わせないよ?
私をこんなに欲張りにしてしまったのは
君なのだから。
いや、君だけが私を
こんなに欲張りにさせるのだよ、可愛い人。
靴などなくても君を見つけ出すことはできるが、
私は君をもう一度、見つけ出す気はない。
絶対に手には入らないと思っていた桃源郷の月が
我が腕の中に舞い下りてきた瞬間に、決めたのだよ。
もう、決して、離さないとね。
さあ、おいで?
私だけの、愛しい姫君。
word by Moegi Kawatsuki
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
