高所恐怖症

 

2003年10月5日(日)

 

高所恐怖症というのがある。これは高い所にいる事を苦手とする人だ。

私が聞いた話であるが、高所恐怖症と言うのは「高い所が嫌いで怖がっている」のではなくて「高い所から自分が落ちる想像をしてしまうから怖がっている」らしい。

別に両者とも怖がっているというのは変わりが無いのだがつまり高所恐怖症じゃない人は「自分が落ちる想像が出来ない」ということなのである。

私はいままで高所恐怖症だと思っていた口だ。なぜかというと高い所にくると体がゾワゾワする。体がはるか向こうの地面に吸い寄せられる様に傾いて行く。そして私は自分が落ちる想像をしてしまうのだ。

夢を見たときもそうだ。あのゾワゾワ感と一緒に私は下に傾いて行く。現実と違う所といえば私が自分から望んで落ちてしまう。別に夢の中の私に迷いはない。それを望んでいるからだ。落ちる前に目が覚める。それは私が今まで落ちたことがないので情報が無いのだろう。

 

そこで私は目覚めてしまう。激しい恐怖とともに。

 

しかし、私はまだ心の片隅では望んでいるのだ。ここから落ちてしまいたいと。
「落ちる想像」はたやすく出来るがそれを「恐怖」と思っているのか「快感」と思っているのかがすこし判断しにくい。高い所に立ったときのあの体のゾワゾワ感。

 

落ちたいのか落ちたくないのか・・・。

 

私は今は落ちたいのだろう。そのまま身を任せて全てを無にしたいのだろう。しかし、本能がそうしたくないようだ。死にたくはない。が。無に戻りたい。

人はそれと戦いながら生きているのかもしれない。

 

私は今はまだ「高所恐怖症」のようだ。

 

 

 

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