パラノイア

 

2003/02/14

 

私は人の心が分かる。話している内容でなく、その人の本当に思っている事が分かるのだ。あなたには分からないだろう・・・。あなたはエスパーじゃないから。全ての声は私にしか聞こえていないのだから・・・。

彼女はパラノイア(妄想型分裂症)だ。人の言っている頃が全て自分を否定しているように聞こえる。そして、それに対して精神的な屈辱を味わっている。しかし・・・あなたにはその声が聞こえるようだ。

 

友達 の場合

 

 

「やっほ〜。今日も元気無いね〜?なんかあったの?最近ほんっと元気無いよ。私でよかったら相談乗るよ?友達じゃない。いっつもお世話になってるかんね〜。宿題の写しとかさ〜。萌様様だよ、ほんと。ん?どうしたの?」

『おい、今日もシケタ面してうざいんだよ、お前。なーんも悩む事なんて無いくせにさ〜。悲劇のヒロインってわけ〜?ほんっとウザイ。話聞いてもくだらない事なんだろうね〜。あんたはさ〜頼らせてもらえるような身分じゃないのよ。宿題の時しか役に立たない価値の無い女。ほんと見ててムカツク。消えてよ。』

どうして?どうしてそんな事言うの?私達友達じゃないの?

 

 

 

先生 の場合

 

 

「お、飯田!先月のテニスの地区大会良かったぞ!なんだ、準優勝だってなあ!すごいじゃないか!おいお前らも見習えよ〜。あはは。まあお前みたいにスポーツ万能な奴なんてそうそういないからなあ。おとと、忘れてた。今度の大学の推薦の話上手い事いけそうだぞ!自信持って行けよ!お前なら出来る!」

『よぉ、飯田。テニスの大会地区大会散々だったなあ。準優勝だって?ほんっとお前はいっつも大事な所で負けるんだよなぁ。おい、お前ら!こいつみたいな負け犬になんかなるなよぉ〜!あはは!まあこんなクズみたいな奴そうそういねえかぁ?そうだ。推薦の話だが、一応試験だけは受けさせてもらえるってよ。奇蹟だよなぁ。こんなクズみたいな奴に。自意識過剰になんなよ。絶対落ちるんだから。お前は引き立て役なんだよ。』

私は一生懸命に頑張っているのに・・・。どうして認めてくれないの?

 

 

 

彼氏 の場合

 

 

「萌!どうしたんだよ!最近連絡無いからさ〜。ちょっと心配してんだけど・・・。なんかあったか?・・・・・あのさ。俺達ちょっとしか付き合ってないけど、俺ちゃんと考えてるんだぜ〜・・・。まあ、ほら、未来の事とかな・・・。だからお互いの事話し合った方が言いと思うんだ。お前がよければの話だけど・・・。ちゃんと俺の事頼れよ。絶対守ってやるから。」

『萌ぇ。何してんだよ。あははもう死んだと思ってたよ。早く実行した方がいいんじゃねーかぁ?見ててイラつくわ。俺達さあ、一応付き合ってるって事になってるけどほとんどバツゲームみたいなもんだったんだよな〜。さっさと別れたいんだけど。まあ何かと都合がいいから、4号さんぐらいなら俺の周りうろついててもいいけどなあ。あんまり、いい気になんなよな。』

・・・・・・私の事、愛してないの?信じていた私が馬鹿だったの?

 

 

 

両親 の場合

 

 

「あら、おかえり萌。ん?どうしたの?暗い顔しちゃって。・・・風邪かしら。大丈夫?そういえば最近元気なかったわ・・・。なにかあったの?悩み事有ったらなんでもお母さんに言ってね。もし私に言うの嫌だったらお父さんでもいいし、お姉ちゃんでもいいから。1人で考え込まないでね。私達家族じゃない。」

『なに?帰ってきたの?・・・あ〜あ。・・・なによ、その目。陰気くさい顔して、見ててむかむかするわ。こっち来ないでよ。こっちまで暗くなるわ。ほんと嫌な子ね。またくっだらない事で悩んでるんでしょう?自意識過剰に自信過剰。自己中に、乱暴者と来た。ほんと誰に似たのかしら。自分の子とは思えないわ・・・。もしかしたら病院で取り違えたんじゃない?おおいやだ。赤の他人がいるなんて。・・・ちょっと寄らないでよ。』

私達家族じゃないの?愛してくれないの?

 

 

 

彼女は自分で命を絶った。短い生涯だった。そして、彼女が「死」を望んだ理由は誰にも分からない、理解されない。そしてあなたにもワカラナイのだ。

彼女にはそう聞こえていたのだ。それがその人たちの本当の気持ちかどうかワカラナイ。しかし、彼女にとってはどちらも現実なのだ。彼女にはそう聞こえていたのだ。あなたは理解できただろうか?

 

 

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