+  +  museum as it is  +  +
見落としてしまいそうな看板のその奥へ進んでいくと、
museum "as it is"はありました。
千葉の山の上にあるこの小さな美術館は1994年、
 目白で「古道具坂田」を営んでいらっしゃる坂田和實さんが開設されました。
世界各国の日常生活に使われた工芸品が展示されています。

"as it is"は、あるがまま、という意味。

土壁が美しいこの建物は、建築家の中村好文さんによるもの。
この土はここの土地のものだそうです。



おじいちゃんの封筒展ー紙の仕事ー

デザイナーの藤井咲子さんのおじいちゃんが、
80歳の頃から95歳までに作った数々の紙の封筒が展示されていました。
日々こつこつと作られた素朴なこの作品たちには、
不思議な暖かみを感じます。


階段をのぼって二階のギャラリースペースへ。
窓から見える美しい緑と、隅に置かれた三輪車。


展示プログラムに書かれている順番に観ていたのですが、
どこを探してもひとつ見当たりません。
お聞きしたところ。。。
お手洗いにありました。日本の古い飛行機のおもちゃ。


館内をひととおりゆっくりゆっくりと見終わった頃、
  「日本茶か珈琲をお入れしますが。」と声をかけてくださったので
  庭へと続く大きな窓の前のテーブルで珈琲をいただきました。

  その後庭へでて、鳥の鳴き声や風がゆらす竹の音をききながら長い時間を過ごさせていただきました。
  どこまでも心地よいこの小さな空間で、こんなことあんなことに思いを巡らせた一日でした。

庭の野いちご。
庭には古い木の板が
敷き詰められていました。
いつまでも過ごしていたい。



 〜museum as it is〜

  〒297-0154  千葉県長生郡長南町岩撫41
  tel&fax 0475-46-2108
  開館日/金曜日・土曜日・日曜日・祝日
  開館時間/10:30〜16:00  入館料/800円

(2007.6)