<第11回> 「宗門事件」の本質とは
[山崎正友] 日顕宗、一部政治家を巻き込んでの策謀が失敗
―― 90年代半ばに、『週刊新潮』を中心とした雑誌メディアが、悪質なデマを捏造して学会を陥れようとする事件が相次ぎました。
教授 まず、「四月会」が動き始めた94年(平成6年夏)、北海道で日顕宗の坊主が交通事故を起こしました。坊主は死亡し、巻き添えになった対向車の運転手も負傷しました。
ところが、被害者であるこの運転手が偶然にも学会員であったことに目をつけた『週刊新潮』は、被害者を逆に殺人犯呼ばわりする、甚だしき人権侵害の捏造記事を掲載したのです。
―― この直後、山崎は日顕にあてた手紙の中で、反学会の国会議員と策謀して、国会の予算委員会の審議でテレビ中継される時間帯に学会攻撃する計画を練っている≠ニ書いているんですね。
教授 そう、同年10月の国会中継で、自民党代議士が『週刊新潮』のデマ記事を振りかざし、交通事故の被害者である学会員が殺人者であるかのように騒いだのです。札幌の日顕宗の坊主・藤原広行も地元テレビに出演し、デマを吹聴した。
ペテン師・山崎が、日顕宗、『週刊新潮』、一部政治家と手を組んで一宗教団体を攻撃する。何の罪もない市民であり事故の被害者が、その犠牲になったのです。
―― 第2の事件である「東村山デマ事件」が起こったのは、1年後の95年(平成7年)9月でしたね。
教授 その夏の選挙で惨敗した村山内閣は、学会の弾圧に動きました。
当時、世間を騒がしていたオウム事件≠ノ便乗して「宗教は危険」という印象を国民に与え、その危険な宗教≠ノ創価学会を加えようとしたのです。そして、山崎の子分格のガセネタ屋・乙骨正生が黒子役≠ニなって起こしたのが、東京・東村山市の市議の転落死に関する捏造である「東村山デマ事件」です。
これは検察も含んだ捜査機関が自殺と判断した転落死事件を、その死亡した市議が反学会の宣伝を行っていたことから、遺族らが何の根拠もなく「学会に殺された」などと騒いだものです。
この悪質なデマを煽り立てたのが『週刊新潮』『週刊現代』などでした。日顕宗がシアトル事件に関して、全く事実無根の「大白法」号外(前回で詳述)をまいたのもこの時期です。
―― そして第3の事件が、あのあまりに悪辣な「信平狂言訴訟」ですね。
教授 北海道・函館に住む信平信子は夫と共謀して、学会員から金銭貸借を重ね、踏み倒しを重ねていました。事実を知った学会本部は役職を解任。ところが、信平夫婦はこれを逆恨みし、96年(平成8年)になって突然、『週刊新潮』にとんでもない捏造手記を出して、池田名誉会長を陥れようとしたのです。
[週刊新潮] 捏造報道の謀略はすべて完全敗訴
―― 3つの事件とも、『週刊新潮』がデマ騒ぎの舞台となっていますね。
教授 しかし、デマは所詮デマ。司法の目はごまかせませんでした。
まず第1の交通事故を巡るデマ報道では、殺人者呼ばわりされた被害者が『週刊新潮』を訴え、1審、2審ともに原告が勝訴。最高裁も新潮社側の上告を棄却し、新潮社は完全敗訴。110万円の賠償金の支払いが命じられました。
第2の東村山デマ事件でも、1審で新潮社側が全面敗訴。同社は控訴を断念し、損害賠償金200万円と遅延損害金を学会に支払っています。また『週刊現代』と、記事中で事実無根のコメントをした市議の遺族らに最高裁は損害賠償金200万円と謝罪広告の掲載を命じる決定を下しています。
―― 悪がいかに策謀を仕掛けようとも、真実を曲げることはできませんね。
教授 「信平狂言訴訟」では『週刊新潮』が当初から狂言夫婦と結託し、デマ手記の内容まで指図したばかりか、騒ぎを大きくするために記者会見を準備し、民事訴訟を起こさせるなど、主導的立場で謀略の入れ知恵をしていたことが判明しています。
最高裁は「訴権の濫用」とした1審判決を支持して信平の不当な訴えそのものを門前払いしました。憲法に保障された「裁判を起こす権利」を「みだりに用いた」として却下する事例は100万件に一件あるかないかといわれ、いかに信平の訴えが悪辣きわまりないものであったかを物語っています。
なお、このデマ事件をめぐっては、デマを鵜呑みにして名誉毀損記事を自民党の機関紙に掲載したことについて、当時の総理大臣が名誉会長と学会に2度、謝罪しています。今や学会の正義は歴史に厳然と記されたのです。
(2003.4.16. 創価新報)
<第12回> 極悪との闘争こそ仏弟子の使命
[日顕] 法華経に説かれる僭聖増上慢そのもの
―― 法華経の勧持品(かんじほん)第13には、釈尊滅後の悪世にあって広布に励む法華経の実践者を迫害しようとする僭聖増上慢(せんしょうぞうじょうまん)の姿が描かれています。
教授 法華経がなぜ「経典の王」と称されるのか。それは、法華経が真の意味で「人間の尊厳」を説き、「人間よ何ものにも縛られず自立せよ」と呼びかける唯一の経典だからです。
それゆえに、この法華経の思想を広めていくならば、人間を従属させようと謀る権威の側から迫害を受けることになる。その最たるものこそ、人間を馬鹿にして見下す卑しい心を、おごそかな装いでごまかし、私利私欲のために宗教を利用するエセ聖職者≠ナす。仏法では、法華経の行者を迫害するこういう人間を僭聖増上慢と説きます。
―― 大聖人は僭聖増上慢について「阿練若(あれんにゃ)の僧」(御書7ページ)と仰せです。おごそかな寺院の中にいる高僧ということですね。
教授 勧持品には、こうあります。このエセ出家は、いかにも「真の道」を行じているように見せながら、人間を卑しむ心を持っている。供養めあてに仏法を説き、六神通(じんつう)を得た阿羅漢(あらかん)のように人々から崇拝されている。出家の身でありながら俗世の快楽ばかりを追い求めている。そして、広布に励む実践者を憎み、迫害してくる。そのやり口は、自分の権威を振りかざして「彼らは仏法に違背している」と非難を加えてくるというのです。
さらに、正義の人の社会的信用を失墜させようと謀略を巡らせる。権力者や宗教者、インテリ層に対してデマを流し、正義の人を弾圧するようそそのかすのです。また、この人を追放処分にすることも描かれています。
―― まるで日顕そのものではないですか。
教授 そうです。日顕は盗み取った法主の権威を笠に着て、学会を分断して、信者を奪おうと画策しました。そしてそれに失敗すると、一閻浮提(いちえんぶだい)の民衆のための大御本尊を人質≠ノとって、学会員の登山を禁止し、ついには破門処分にしました。
さらには、極悪ペテン師・山崎正友と共謀して、一部マスコミにデマを流して、学会に対する社会の信頼を損なわせようと謀略を重ね、「四月会」の政治家や教団、学者らとも野合して、学会への弾圧を何度も仕掛けたのです。
―― 一方で、日顕が耳を疑うような贅沢三昧、遊蕩三昧を繰り返していることが明らかになりました。
教授 信徒の供養を湯水のように使って、何十億円もの豪邸を次々に漁る。一族だけで超高級温泉旅館などで散財に次ぐ散財を繰り返す。総本山の建物を次々と破壊する。
正真正銘のニセ法主であり、仏法破壊の極悪坊主です。
[創価学会] 悪を攻め抜き大興隆を遂げる
―― 極悪の日顕宗と戦い、攻め抜いてきた学会は、名実ともに世界一の仏教教団として発展しました。
教授 「悪を滅(めっ)するを功(く)と云(い)い善を生(しょう)ずるを徳と云うなり、功徳とは即身成仏なり」(同762ページ)と御書に仰せです。猛然と悪を攻め、滅していってこそ仏弟子であり、そこに功徳が大きく現れるのです。
―― 人々を脅迫して金を巻き上げるだけで、社会に何らかかわっていこうとしない。それどころか、自らの醜い感情のままに謀略のかぎりを尽くす。日顕宗の実態は、社会問題化した、いくつかのカルト教団そのものです。
教授 まったく、そのとおりです。宗教は社会に貢献してこそ意味がある。人間を向上させてこそ真実の宗教です。
先日も、日顕宗が、信徒の預けた遺骨を米袋に押し込んで、遺族も知らぬ間に墓地でも何でもない敷地の一角に不法投棄≠オていた事件で厳しい司法の断罪を受けました。遺骨をゴミのように投棄するなど、ふつうの神経の持ち主ならば決してできません。あの阪神大震災の時も、日顕宗の寺は門を閉ざし、被災した人を閉め出したのです。上から下まで、日顕宗の坊主の姿を見れば、人間をかぎりなく腐敗堕落させていく極悪の宗教でしかないことは明白でしょう。
―― 学会が世界から称賛されている姿とは好対照ですね。
教授 どんなに口先でごまかしても、事実を見れば宗教の正邪は歴然です。だからこそ青年が、悪を攻める声を上げ続けることが大切です。青年の声ほど力強いものはありません。そのためにも、真実を知り、邪悪に対する正義の怒りをたぎらせてほしいのです。
(2003.5.7. 創価新報)
<第13回> 民衆のための宝城
[学会の会館] 平和・文化・地域貢献の城
―― 創価学会による広宣流布の運動は、今や世界186カ国・地域に広がっています。日本はもちろん、多くの国において、その拠点となっているのが、会館ですね。
教授 今日、国内に学会の会館が約1200、海外にSGI(創価学会インタナショナル)各国の会館が約500あります。これらの会館では、会員激励の諸業務のほか、法要や勤行会、御書講義、各部の幹部会など、信仰上のさまざまな会合が行われています。
現在のように各地に会館等が整備されるようになったのは、1970年代に入ってからです。
戦後、広布の活動が本格化して以来、学会は、既存の建物を改装するなどして各地に最小限の県本部等を備えただけで、大客殿や正本堂の建立など、すべてに優先して宗門の興隆に努めてきました。
総本山の土地も、60年の池田会長就任時には16万坪だったものが、10年で117万坪に広がっています。また、戸田会長以来、学会が宗門に建立寄進した寺院は356カ寺にものぼっているのです。
―― 仏教史上にも未曾有の、民衆の手による供養ですね。学会がどれほど宗門を大事にしてきたか、この一点だけでもよくわかります。その外護の赤誠を踏みにじり、切り捨てた宗門は、絶対に許されるものではありません。
教授 学会の大発展と広布の進展に伴い、正本堂建立以後は、遅れていた会館の整備にも力を注ぐようになりました。
各国のSGIも、地域・社会から大きな信頼と称賛を勝ち得て大発展しています。海外にも立派な会館が増え、落成式典に国家の指導者が足を運ぶ様子もしばしば報道されています。各地にそびえる「創価の城」は、まさに民衆の信仰の勝利の象徴と言えるでしょう。
―― 欧米では、由緒ある建造物を丁寧に修復し、会員の手で大切に維持している会館もありますね。
教授 かつて王室、貴賓、文化人の知の社交場≠セったイギリスのタプロー・コート総合文化センター、ゲーテやユゴーが愛した「ヴィラ・ザクセン」を改修したドイツ総合文化センター、16世紀の「プレ城」を整備したフランス総合文化センターなどがそうです。
これらの施設は市民にも開放され、各種の市民行事に活用されています。その国の文化を尊重し、社会に貢献していく学会のあり方に対し、ドイツ古城協会など各国から称賛と顕彰が相次いでいます。
歴史的建造物を市民の手で保護する伝統の強いこうした国々では、SGIへの評価も高まっています。
―― 学会の会館は、災害時には、救援拠点としても活用されていますね。
教授 あの阪神大震災や中部の大水害、台湾の大地震など、学会の会館が災害時に地域住民の救援拠点として活用された例は、世界各地にあります。広布の宝城は地域にとっても安心の灯台となっているのです。
[日顕宗の寺院] 供養を貪る魔僧の寝床
―― それにひきかえ、日顕宗の寺は何の社会貢献もしていませんね。
教授 貢献しないどころの話ではありません。
法主である日顕からして、都内の一等地に豪邸を建てようとしていたことが次々と発覚。そのなかの一つ、大石寺の第2出張所として東京・目黒区八雲に計画されていた建物は、仏間がたったの10畳。その代わり、地下にはプールやトレーニングルームまで設計図に入っていました。
信仰心のかけらもなく、自らの欲望を満たすことしか頭にない「法師の皮を著(き)たる畜生」(御書1386n)の本性を如実に現しています。
各末寺においても本堂よりも自分たちの住居部分である庫裏にお金をかけたケースが多くあります。
また、神戸の寺は、阪神大震災の際に、無情にも門を閉ざし、被災した人々を門前払いにしました。
海外でも、寺を「福祉施設」と偽って手に入れようとした偽装工作が発覚し、当局から厳重な行政処分を受けた韓国、不法占拠していた寺院から裁判所の決定で退去させられたブラジルなど、反社会的教団として、日顕宗はすっかり有名になりました。
―― 総本山でも、日顕は日達前法主の業績を次々と破壊して、他宗の伽藍をまねした安普請の建物を建て、信徒から金を集めていますね。
教授 社会貢献など考えもしない。見栄と権威だけの伽藍を建てて、信者から供養を巻き上げる。日顕宗のあり方は、インチキ宗教の典型です。
こういうエセ宗教は、不幸に陥る人々を増やすだけです。このような社会悪≠ニは断固、戦わなければなりません。
(2003.5.21. 創価新報)
<第14回> 「文明間の対話」ひらくSGI
[SGI] 思想や価値観の差異超え縦横無尽に対話を展開
―― 日顕が創価学会破壊の謀略「C作戦」を仕掛けてきたのが1990年でした。しかし、それはものの見事に失敗。世界各地から厳しく糾弾される不法集団に成り下がった日顕宗と、186カ国・地域へ大きく興隆し世界中から称賛の絶えないSGI(創価学会インタナショナル)。今や正邪の差は歴然ですね。
教授 同じ90年代、第2次世界大戦後の世界を支配していた「冷戦構造」が終わりを告げ、新しい時代へと動きだしました。
同時に、既存の枠組みがゆるんだことで、民族や宗教の差異を背景にした、さまざまな不協和音が各地で表面化しました。人々を今まで以上にバラバラに分け隔て、対立させようとする力と、人類全体がお互いの差異を尊重しながら、協調していかなければならないとする思想とがせめぎ合っている感じがします。
―― 「文明間の対話」こそ、今の世界で何よりも求められていることですね。日々のニュースを見ていても、そのことを痛感します。
教授 90年代に入って、世界の心ある指導者たちは、分断を乗り越えて新しい世界を構築していくための、「新しい哲学」「新しい世界精神」を真剣に模索しています。また人間そのものへの尊敬と信頼を取り戻せる思想を真剣に求めています。この一点がわからないと、世界中の指導者がSGI会長の思想を求めるようになった背景が理解できないでしょう。
―― SGI会長との会見を求めてくる世界各国の指導者たちの多くが、SGI会長の著作を以前から愛読し、その思想と行動に注目していたと語っていますね。
教授 世界中から尊敬されている、あのネルソン・マンデラ前南ア大統領が、「池田博士が、この二十年に成し遂げられた業績に肩を並べ得る人物は、歴史上、ごくわずかでありましょう」と述べていたのが印象的です。
SGI会長はこれまで、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教、ヒンズー教、あるいは社会主義など、異なる精神性や価値観に立つ世界の第一級の知性と縦横無尽に対話を重ねてきました。対話の相手も一国の大統領や国王、科学者、教育者、芸術家、宇宙飛行士等々、あらゆる次元に広がっています。
平和学の創始者として名高いヨハン・ガルトゥング博士は「池田会長と創価学会が『冷戦の崩壊』に大きな影響を与えた」と述べています。
世界の140を超える大学・学術機関が、SGI会長に名誉称号を贈っている上、海外のそうそうたる名門大学にもSGI会長の思想を研究する機関が発足しています。これほど偉大な指導者を師匠にもつ創価の青年は本当に幸せです。
[日顕] 宗内ですら、まともに話ができない暴力坊主
―― そうしたSGIへの世界的評価とは比較にはなりませんが、日顕ほど宗教界で笑いものになっている坊主はいません。
教授 そうです。なにしろ、学会の死身弘法の戦いによって世界一の興隆を誇っていた宗門でしたが、信徒の98%に見捨てられてしまいました。歴史的な宗教建築だった正本堂や大客殿を、自らの手で破壊。古今東西のいかなる宗派も、歴史的遺産を守り、信徒を増やすことに真剣になっているのに、それとは正反対の行動をしているエセ法主≠ェいる。そうしたこと自体、笑いものです。
―― おまけに、遊蕩・腐敗ぶりや数々の違法行為を裁判所から断罪され、世界から非難を浴びています。
教授 自ら訴えたあの「シアトル事件」裁判でも、1審の東京地裁が、日顕のハレンチ行為を明確に認定し、宗門の訴えを棄却。その後、2審の高裁に控訴していたのですが、日顕宗は訴えを取り下げてしまい、白旗をあげました。国内でも遺骨大量不法投棄事件や、違法ビラ事件で次々に賠償を命じられています。こんな坊主は日本の仏教史上を探しても、ほかにいないでしょう。
しかも、瞬間湯沸かし器≠ニ宗内で揶揄されるほど、すぐに頭に血がのぼって対話などできない。若い所化にすら指導ができず、暴力に訴える。
―― わびしい教団内部の坊主相手でさえまともに話ができないのですね。
教授 そんな日顕の相手となっているのが、元恐喝犯の山崎正友です。裁判所公認の極悪ペテン師を師匠と仰ぐしかないハレンチ法主・日顕。自業自得とはいえ、いよいよ、哀れな敗残の姿をさらすばかりです。
(2003.6.18. 創価新報)
<第15回>(最終回) 「人間のための宗教」の大道を
[SGI] 世界平和実現へ師弟が前進
―― 池田SGI会長の世界の識者との対話は、既に1500回を大きく超えています。現代世界の最高峰の知性、各国を代表するような有識者とも幾多の語らいを繰り広げています。
教授 事実ほど雄弁なものはありません。これほどの「対話」を数十年にわたって続けてきた人物は、日本はもとより、世界を探しても見あたらないのではないでしょうか。
宗教には、善悪両面があります。宗教の「悪」の面が出てしまうと、自分たちだけの価値観の世界に閉じこもり、外の世界との関係を断とうとしてしまう。価値観の異なる相手との交流を一切拒絶してしまう。
それに対して、SGIは対話を最も大事にし、具体的に実践している宗教です。
―― SGI会長の対話を「ソクラテスの対話」だと評価している方もいます。
教授 つまり、一方的に何らかの価値観を押しつけるのではなく、相手の内側に本来ある善きもの≠目覚めさせていく対話であり、目を開かせていく対話ということです。だから、SGI会長は思想や宗教の違いを超えて、どのような人とも価値ある対話ができるのです。
―― 学会員が行っている同志への励ましや仏法対話も、ある意味では同じように、相手の内側に善きもの≠目覚めさせていく対話であり、目を開かせていく対話だと言えますね。
教授 そのとおりです。一般に、宗教はともすれば大衆が教祖に依存していく、すがっていく形態に陥りがちです。
学会はそうした宗教とは全く異なります。学会のすごさは、全世界の幾百万の会員が、SGI会長と同じ理想と責任を共有し、進む、一大民衆運動だという点にあります。「広宣流布」という偉大な理想に向かって、師と弟子が同じ責任を分かち合いながら、一人ひとりが自分の舞台で戦っていく。偉大な師匠の「思想と行動」を模範としながら、自分もまた、他者のため、社会のために貢献していく。これを全世界で実践しているような教団はほかにありません。
―― 今や、ほかの思想・宗教を信奉する人々までもが、SGI会長を「模範」として仰ぐ時代になりましたね。
教授 キング博士の母校、アメリカのモアハウス大学にあるキング国際チャペルのカーター所長は、SGI会長のことを「民衆の真っただ中を、ガンジー、キングが立ち上がった同じ目的に向かって歩み続ける生きた模範=vと評しています。
世界中で巡回されている「ガンジー・キング・イケダ展」を企画されたのも、このカーター所長なのです。ほかにもSGI会長には、アメリカのソロー協会が第一号の終身名誉会員の称号を贈っていますし、モスクワ大学は250年の歴史で純粋に個人でなした功績に対しては初めて、名誉教授と名誉博士の二つの称号を贈っています。人類の賢人会議・ローマクラブの名誉会員でもあります。
創価の広宣流布運動は、いわば全世界が仰ぎ見る池田SGI会長の「思想と行動」を、弟子が共有して継承していく運動だともいえるでしょう。
[日顕宗] 法主信仰と化したいかがわしい邪教
―― もはや比較することすらバカバカしいですが、大衆がいかがわしい絶対者に盲従するという点では、日顕宗は「悪しき宗教」の典型ですね。
教授 法主自身がだれとも対話ができない。模範とすべき思想もなければ行動もない。社会貢献の行動などかけらもない。裁判所からハレンチ行為や反社会的行為を認定されたような人間を、「現代の大聖人様」だといって仰ぎ、伏せ拝をさせている宗教です。
学会の不惜身命の戦いによって世界一隆盛する仏教教団にしてもらいながら、供養を取るだけ取った揚げ句、謀略をめぐらせて切り捨ててきた、宗教史に残る恩知らずの坊主たちです。
しかも、いまだに学会への嫉妬に駆られ、学会を陥れる謀略を繰り返しては、法廷で断罪されている。大聖人の教団を装いながら、大聖人の仏法とはほど遠い邪義を振りかざし、今も供養を巻き上げている。
―― 学会が永遠に「人間のための宗教」としての正道を歩み続けるためには、こうした「人間を軽賤(きょうせん)する宗教」を糾弾し続けなければなりませんね。
教授 そうです。大聖人は「悪王の正法を破るに邪法の僧等(ら)が方人(かたうど)をなして智者を失はん時は師子王の如(ごと)くなる心をもてる者必ず仏になるべし例せば日蓮が如し」(御書957n)と仰せです。
自分の内側であれ、外側であれ、人間の尊厳を踏みにじるものに対して正義の怒りを燃やし、最後の一瞬までそれと戦い続ける人間をつくっていくための仏法なのです。
創価学会は永遠に師子の教団であり、弟子が勝利の実証をもって、師匠の闘争に続いていくのです。
(2003.7.16. 創価新報)