< 座談会 >

大東京は正義の言論で勝て

 


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出席者:青木理事長、谷川総東京長、松山中野総区長、白都中野総区婦人部長、西 東京男子部長、斉藤中野総区男子部長

青木 東京都議会議員選挙の投票日まで、あと1週間を切った。
谷川 いよいよ「ラストスパート」だ。各党も「最後の最後」の支持の拡大へ、死にものぐるいだ。
西 公明党からは全部で23人の候補者が出ている。その23人中で9人までもが「新人」だ。
松山 新人は知名度が低い。有権者に一から理解を広げていく。それだけ不利だし大変だ。
西 その9人の新人候補が立つ選挙区のなかでも中野! 大激戦だ。
白都 その通りです。今回、中野では8期32年のベテラン都議が引退しました。
松山 この都議は6月7日の都議会定例会が終わるや、すぐに新人候補を連れて、雨が降りしきる中野駅の商店街に飛び込んだ。
 そして一軒一軒、頭を下げて御礼の挨拶に回っていった。
白都 朝日新聞でも報道されていましたね。
青木 まず支持者の大恩に、心から感謝を表す。「長年、支持していただいて、本当にありがとうございました」と、頭を下げる。それが公明議員の「引き際」だ。
谷川 議員は「引退後が勝負」だ。本当のスタートを切る「チャンス」だ。
 中国の名宰相・周恩来も断言している。我々は、蚕(かいこ)が糸を最後まで出しつくすように、あくまでも人民のために貢献しなければならない≠ニ。
青木 まったく、その通りだ。先日、私が会った新聞記者が言っていた。
 「公明党の議員OBにも、いろんなのがいるな。何かあると、すぐ何か書くやつがいる。
 自分の商売のため、自分が得になるように、書く必要のないものまで書く。真実とウソを小ずるく織りまぜながら、書く。いつも真実とウソが合流している。それで人を食い物にする。陥れる。卑しく、ずるがしこい、魔性のペンだ」と厳しく見ていた。
谷川 議員もOBも、今こそ支持者に尽くし抜くべきだ。誰が戦ったか、戦わなかったか。戦う格好だけか。皆が、厳しく見ている。

最後は「誠実」だ

松山 それにしても今回、中野区の都議選の定数は4人。それを「公明1、自民2、民主2、共産1」の計6人の候補で争っている。
白都 誰が落ちても、おかしくない。まったく予断を許さない。大激戦です。
松山 中野は若者が多い。人の入れ替わりも激しい。「票が読めない地域」だ。
斉藤 そのなかで公明議員には「行動力」がある。「誠実さ」が光る。
 先日も公明候補の会合に、なんと党と関係のない無所属の区議まで応援に駆けつけてきたほどだ。
西 それは、すごい。
白都 この区議は長年、どこの政党にも属さず、活動してきた方です。
 候補が区議の時から、身近で「人となり」を、じっと見てきた。その実直さと政策力に大きな信頼を寄せてきた――こう語っていたそうです。
青木 最後に勝つのは「誠実」しかない。晩年の戸田先生も幾度となく仰っていた。人生と社会に勝利する「秘訣」だ。

「横取り」仲間!?

西 それにしても、選挙になるといつも「実績の横取り」をする、とんでもないやつらがいる。
松山 薄汚い「ウソ」や「デマ」を都民に投げつけて、シラを切っている連中だ!
斉藤 その通りだ。たとえば東京都では本年4月から、いわゆる「脱法ドラッグ」の濫用を規制する条例が制定された。
 これは以前から、公明党が予算特別委員会などで対策の強化を要請した結果、実現したものだ。
西 党青年局が新しい青年政策として署名運動を展開したことが、強い「追い風」になった。
松山 ところが、それを小ずるく自分たちの実績であるかのように宣伝している。
谷川 また、あの党か(笑い)。
斉藤 いや、今度は民主党だ(大笑い)。
青木 ついに、あそこも「実績横取り党」の仲間入りか!
西 共産党は、はじめから、やってもいないことを自分たちがやった≠ニ騒ぐ。だから分かりやすい(大笑い)。
斉藤 ところが民主党は違う。ビラやインターネットで、いきなり条例を制定できた。感謝をし、報告します≠ニヌケヌケと報告する。
谷川 誰が≠ヘ入れない。いざとなったら「都議会が」とか何とか言って、言い逃れる。そういう魂胆か。
白都 ずる賢い! それじゃ有権者を騙しているも同然じゃないの!

公約集でも失態

斉藤 ところで今回、民主党は都議選に向けての「マニフェスト」(政策綱領)を発表した。
 ところが発表後、支持団体の連合から抗議を受けて、内容を変更してしまった。
西 あれは不様だったな。しかもマニフェストを「10万部」も有権者に配布した後に、だ。
斉藤 報道によると、民主党のマニフェストには東京の水は高くてまずい≠セの警察官や警官OBを全小学校に常駐させる≠セの200校で公募の校長をめざす≠セの。不適切な表現や、ほとんど実現の可能性がないもの、支持団体が猛反対の政策などが入っていたようだ。
白都 それで引っ込めたの? 信念がないわね(大笑い)。
青木 だいたいマニフェストは有権者に対する「約束」だろ。野党第1党ともあろう党が、こんなお粗末な「訂正」をする。
松山 連合の会長が各党の政策を並べ、連合の政策と照らし合わせてみると、一番近いのは公明だ≠ニ漏らすのも当たり前だ(笑い)。
西 本当に民主党は、どうかしている。だから支持率も急落して10%を切った。
斉藤 だいたい訂正前のマニフェストを配られた人は、それが「最終確定版」だと思っている。
 訂正が手に入らず、間違った公約を信じて投票する人だって出るんじゃないのか。
谷川 これは重大問題だ。一歩間違えば、有権者を騙す「背信行為」だ。

根深い隠蔽体質

斉藤 だいたい民主党は公約云々と言っている場合か?
 悪質な不祥事が立て続けじゃないか。
西 6月8日にも、民主党の党職員が「痴漢」で逮捕されたばかりだ。
斉藤 新聞各紙でも一斉に報道されていた。
西 この男は同日の朝、都内の地下鉄の満員電車のなかで、20代の女性の身体を服の上から触った。「東京都迷惑防止条例違反」の現行犯で逮捕されたんだ。男は容疑を認めている。
白都 汚らわしい!
青木 まったくだ。都議選を間近に控えた党の職員が痴漢で逮捕。職場の上司の「監督不行き届き」も重大だ。
西 さらに11日未明には、民主党代議士の私設秘書が「酒気帯び運転」の容疑で現行犯逮捕された。
斉藤 この男は道路の赤信号を無視して交差点に突っ込み、タクシーと衝突。タクシーの乗客の女性が軽症を負った。
谷川 代議士も、謝罪会見を開いて監督責任を痛感する≠ニ謝っていたな。
松山 秘書も不祥事。党職員も不祥事。
 一事が万事だ。党が、いい加減だから、秘書や職員に伝染するんだ。
斉藤 党職員といえば、中野の共産党幹部も3月に、暴行罪で「懲役6月(執行猶予4年)」の有罪判決を命じられた(水戸地裁土浦支部)。
西 この男は中野区の共産党の最高幹部だった。深夜の電車内で見知らぬ若い女性の体に無理矢理さわって逮捕された。
松山 しかも党は、こんな下劣な刑事事件を何と1年間も、ひた隠しにしていた。そら恐ろしい「隠蔽(いんぺい)体質」だ。
白都 あの事件には、私の近所の婦人たちも心から驚き、呆れていた。
 「あそこは恐ろしい。何があっても、すぐ隠す。世間の常識では考えられない体質がある。本当に怖い」と口々に言っていたわ。

関心は福祉、防災

松山 ところで東京新聞の世論調査(6月2日付)にも出ていたが、今回の都議選で有権者が議員に望む政策は「福祉対策」がトップだった。
斉藤 さらに2位が「防災・治安対策」。そして「教育・文化対策」と続いていた。
白都 どれも公明党が、いちばん力を発揮してきた分野ね。
青木 以前は、政治といえば「外交」「経済」ばっかりだった。
 今は時代が違う。政策ひとつとっても、有権者の細かい要望に即さないと、見向きもされない。
西 だからこそ公明党の出番だ!
谷川 「敗北者は歴史をもたない」と喝破(かっぱ)したのは、文豪ロマン・ロランだ。
 公明党には輝かしい「実績の歴史」がある。政治を庶民の手に取り戻してきた「勝利の歴史」がある。
松山 その通りだ。口先だけの「マニフェスト」だの「実績の横取り」だの「身内の不祥事」だの。有権者をバカにするにもほどがある。
 中野区「26万人」の有権者の目は、そう簡単に騙されない。中野区民の良識の審判を、今こそ堂々と突きつけようじゃないか!
谷川 とにかく中野区は、戸田第2代会長が出獄された地だ。創価の人権闘争の原点だ。その使命は、あまりにも深い。
青木 だからこそ、中野の完勝を、皆が祈り、待っている。
 御聖訓に「強敵(ごうてき)を伏(ふく)して始(はじめ)て力士(りきし)をしる」と厳然と仰せである。
 いよいよ中野家族の底力を満天下に示しきってもらいたい。我々も、全力で応援していく!

(2005. 6.27. 聖教新聞)

 

<22>
出席者:青木理事長、谷川総東京長、梶岡世田谷総区長、杉原世田谷総区婦人部長、西 東京男子部長、棚野世田谷総区男子部長

谷川 次の国政選挙の試金石≠ニ言われる東京都議会議員選挙。その焦点の一つが世田谷区だ。
梶岡 我が世田谷の友も全力で支援運動を展開している。それにしても、何しろ世田谷は大きい。
棚野 その通りだ。人口は約82万人。東京一の大世帯だ。
西 都議選の世田谷選挙区の定数は8。そこに自民3、民主3、公明2、共産1をはじめとする有力候補12人がしのぎを削る。戦いは、いよいよ熾烈、激烈だ。大接戦だ。
杉原 東京は今、問題が山積している。防犯の不安。防災の不安。高齢・少子化対策。環境保護も大きな課題です。
西 だからこそ、都民の目線で「政策」を立案し、それを現実に「実現」していく議員が必要なんだ。いい加減な連中を議員にしたら、損をするのは有権者だ。
青木 その通りだ。
 今回の都議選でも、そこが一番、問われている。
棚野 公明党は「実績ナンバー1の政党」だ。候補はもちろん、国会議員も、区会議員も、どんどん訴えてもらいたい。まだまだ足りない。

見苦しい言い訳

西 かたや、相も変わらず的外れな「他党批判」と「実績ねつ造」に明け暮れている連中がいるな。
梶岡 もちろん、共産党だ(大笑い)。
谷川 共産党は前回の都議選で大惨敗した。肝心の「実績」がないからだ。あるのは「何でも反対」と「他党の悪口」ばかり。完全に都民から見放された。
棚野 そのうえ全く反省がない。いまだに口を開けば悪口ばかり。有権者は前回にもまして、呆れ果て、バカにしきっている。
杉原 世田谷でも、他党の悪口だらけのバカげたビラが10種類以上も配られていますよ(爆笑)。なかには両面カラーのコピーまである。「これこそ紙の無駄遣いだ」と、区民もゲラゲラ笑ってますよ。
梶岡 先日も、わざわざ共産党の委員長が世田谷に来た。「海外視察」がどうのこうの話していったようだ。
棚野 バカバカしい。「海外視察」には共産党の議員も行っているじゃないか(爆笑)。
青木 まったくバカバカしい。もっと他に、訴えたいことはないのかね(大笑い)。
棚野 区民が黙っていると、いい気になるから、ハッキリさせておこう。都議会の共産党も他会派と同様、公費で海外に行っている。2001年11月にはオーストラリアを訪問した共産党都議もいた。
西 それにまた、さんざん自分たちで批判している五つ星ホテル≠ノも、ちゃっかり泊まっている(大笑い)。紛れもない事実だ。
杉原 そのうえ、その共産党議員はカジノにも、行っていたというじゃないの(笑い)。
棚野 それがバレると「突然知らされた」だの「事情も知らずに連れて行かれた」だのと必死に言い訳している。
谷川 見苦しい限りだ。誰も信じない(大笑い)。
西 あまりにも、ひどいやり口なので、自民、民主を含めた全会派から、共産党に非難の声があがっている。
谷川 当然だ。調子に乗るんじゃないよ!
棚野 世田谷区選挙区で出ている共産党公認の都議候補も、実は1997年11月、公費でオーストラリアに行っている(笑い)。
梶岡 結構、楽しそうに海外に行っていたようじゃないか。バカバカしい(大笑い)。
西 自分たちのことは「頬(ほお)かむり」。そのくせ、鬼の首でも取ったみたいに、他党の悪口、中傷、批判。
 この独善! これが区民から嫌われるんだ。
棚野 その通りだ。
 有権者が望んでいるのは「政策を実現する人物」だ。「何でも反対」「他党批判」「謀略ビラ」「実績ねつ造」じゃない。いまだに、それに気づかない。
梶岡 しょうがないよ。あそこは、どこにも味方がいない。他党と対話する度量も、懐の深さもない。交渉する知恵も勇気もない。逆立ちしたって、立派な実績なんか、つくれっこない(爆笑)。

醜い出世欲

谷川 ところで、今回の都議選では、世田谷区選挙区で民主党の立候補者が3人もいる。
杉原 そのうち2人までが、区議を任期途中で辞めて、都議選に転がりこんできた連中です。
西 ふざけたやつらだ! 区民を何だと思ってるんだ!
梶岡 2年前の統一地方選挙で、世田谷では民主党から7人の区議が当選した。
杉原 しかし、現在までに1人が買収容疑で逮捕されて辞職。1人が離党。
棚野 そして、今回の都議選に、2人が立候補。結局、民主党の区議団は7人から3人に減った。
西 常識では考えられない政党だな!
谷川 区議から都議に鞍替えを狙う2人のうち1人は、区議になってまだ2年だ。1期もやらずに、サッサと都議選に出馬だよ。
西 選挙の時は「当選させてください」「皆さんのために働きます」とかなんとか言って、区議になった。
 その舌の根も渇かぬうちに、鞍替えだ。調子のいいやつだ。
青木 だいたい、どうして都議選に3人も出したんだ?
棚野 民主党の国会議員が、世田谷に来るたびに言っている。
 今回の都議選に3人が立候補したのは、二大政党制の流れを強くするためです≠ニ、ギャーギャー騒いでいる(大笑い)。
梶岡 それがどうした。だったら何だ。なんで区議が2人も辞める必要があるんだ? 鞍替えする必要があるんだ? 有権者愚弄(ぐろう)じゃないか。
棚野 それにまた、世田谷の民主党都議候補のうちの1人が、告示日前の街頭演説中に警察から厳重注意を受けた。
西 選挙違反か。
棚野 選挙運動期間に入ってもいないのに、本番用のタスキをかけて街頭に立っていたんだ。
梶岡 「民主党公認」と書いてあるタスキをつけて話していた。
西 明確な公選法違反じゃないか。
杉原 何やってんの!
 本番用のタスキをつけるなんて、共産党だってやりませんよ(大笑い)。
棚野 それで厳重注意(大笑い)。有権者をナメている。
杉原 何が「政権準備政党」よ。選挙運動のイロハも守れないくせに、よく言えるわね(大笑い)。
梶岡 一事が万事だ。
 世田谷区民のことを本気で考えているのなら、まず区議として、しっかり仕事をしろ。それを、途中で放っぽり投げる。揚げ句、公選法違反までして都議の座を狙う。冗談言っちゃいけないよ(大笑い)。
西 その通りだ。そんなのに限って、都議になったらなったで「次は国会議員に」なんて言い出す(笑い)。
青木 こんなことだから「あそこは地方議会は国会への踏み台にしか思っていない」とバカにされるんだ。有権者が賢明になることだ。鋭く見破らないといけない。

有権者が鉄槌を

谷川 この座談会で、さんざん指摘してきた通り、政治の世界は常に腐敗や堕落と隣り合わせだ。だから、有権者が厳しく言うことだ。どんなに厳しく言っても、厳しすぎることはない。
西 「憲政の父」と謳(うた)われた尾崎咢堂(がくどう)も「政治家のあるべき道は『良心に聞く』ことだ。自分本位になってしまっては、人間はおしまいだ」と叱責している通りだ。
青木 その通りだ。あの手、この手で有権者を騙す「ハイエナ」や「パフォーマンス」に政治は任せられない。声を大にして言っておく。
棚野 ともあれ、支持者は必死だ。地域の発展、庶民のための政治の実現へ、一生懸命だ。
西 そのうえで、最後は候補、議員OB、そして家族の戦いで決まる。
谷川 これからが勝負どころだ。候補も、家族も、最後の最後まで全力、死力を尽くして、戦い抜いてもらいたい。
梶岡 今回も激戦だ。だからこそ、断固として、勝つ。必ず勝つ。我々は絶対に勝って、勝利の勝鬨を堂々と上げようじゃないか!

(2005. 6.28. 聖教新聞)

 

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出席者:青木理事長、谷川総東京長、先崎東京婦人部長、杉山青年部長、飯田男子部書記長、西 東京男子部長

杉山 いよいよ明日は、東京都議会選挙の投票日だ。日本中が注目している。
飯田 各党とも「最後の拡大」に死にものぐるいだ。連日、党首が激戦区に入って支持を訴えている。
西 なかでも世田谷、足立、中野! 大激戦だ。最後の最後まで、まったく予断を許さない。
 各新聞等の論調を見ても、公明、自民、民主、共産など各候補が入り乱れて、完全に「横一線」だ。
谷川 マスコミも俄然(がぜん)、注目している。
 私の知っている記者も「この3つの選挙区は、誰が勝っても負けても、おかしくない。まったく読めない」と言っていた。
青木 6月24日の告示以降、東京は連日の猛暑だ。支持者も炎天下の中、汗みずくになりながら、一生懸命に戦っている。
先崎 社会のため、日本のため、どれほど支持者が生命(いのち)がけで走り抜いてきたか!
青木 本当に、ありがたい支持者だ。そのお陰で、議員は思う存分、働かせていただける。この大恩を断じて忘れるな!
 恩知らずの畜生にだけは、絶対になるな!

伸びてきた!

飯田 だんだん公明党の支持も伸びてきた。
 読売新聞が先月25・26日に行った世論調査では「公明党に投票する」は6.7%だった。
西 前回(2001年)の調査では3.7%だった。4年間で3ポイントも伸びた。
青木 すごいことだ。
 公明党が連立政権に参加して5年半。着実に実績を積み重ねてきた。信頼を勝ち取ってきた。
 そして何よりも支持者が懸命に支援してきた。その証(あかし)だ。
先崎 今回の都議選で最も都民の要望が高いのは「福祉」「治安」「教育」「医療」です。
 どれも公明党が群を抜いている。一番、政策を実現している。
杉山 専門家の誰もが認めるところだ。公明党は都議会で「40年間」にわたって与党だ。現実に都政を担い、大東京の発展に貢献してきた。
飯田 政策の立案、予算の編成、条例の制定等々、ありとあらゆる分野において豊富な経験と実績とビジョンがある。
 歴代の都知事も皆、高く評価している通りだ。

寄せ集めは腐る

西 ところで、さっきも話が出た世田谷、足立、中野。どれも民主党が複数の候補を立てているな。
青木 何人候補を出すのも自由だろう。だが肝心の中身は、どうなんだ? 「実績」は、あるのかね(笑い)。
飯田 いや「ほんの2年かそこらで区議を投げ出して都議選に出た男だとか、どうしようもない連中ばっかりだ」と、僕の隣近所でも非難囂々(ひなんごうごう)ですよ(大笑い)。
青木 私が会った評論家も言っていたな。
 「民主党は、深い歴史がない。偉大な人間が、いない。また、寄せ集めだ。寄り集まりだ。寄せ集めというのは、怖いんだ。腐りはじめたら、早い」と語っていた。
西 僕の学生時代の友人も言っていた。
 「私鉄の駅頭で、民主党の若手候補の演説を聞いた。驚いた。声は小さい。顔に締まりがない。都民のために身体を張って働こう――そんな気概なんか、微塵もない。あれじゃ学生のサークル活動以下だ」と怒り、呆れ返っていた(大笑い)。

醜い内紛騒ぎも

飯田 民主党といえば、都の幹部の更迭をめぐって、都議会で醜い内紛騒ぎを起こしたばっかりじゃないか。
杉山 その通りだ。本年3月、都内の社会福祉専門学校の運営をめぐって、民主党と都の幹部が議会で「ヤラセ質問」を仕掛けた事件だ。
西 マスコミからも、さんざん叩かれていたな。
谷川 議会は行政を厳しくチェックする機関だ。それが、あろうことか行政と談合(だんごう)して芝居を打っていた。これでは議会の信頼はガタ落ちだ。
青木 都民への重大な背信行為だ。民主党の責任は大きいよ。
飯田 当然、民主党には疑惑を説明する責任がある。
 ところが同党の幹部は「百条委員会」(自治体の事務・運営の執行状況を調査する権限を持つ特別委員会)からの出頭要請を、3度も拒否したんだ。
青木 おかしいじゃないか。やましいところがないんだったら、堂々と出てきて説明すべきじゃないか。
先崎 その通りよ。それじゃあ「疑惑は本当だ」と言ってるようなものじゃないの。
西 だから内部からも執行部批判が噴出した。その内輪もめの揚げ句、4人もの民主党都議が「議会の権能(けんのう)を守る会」を結成したんだ。
青木 都議選を間近に控えて内部分裂か。
西 日本経済新聞にも「7月の都議選を前に事実上、分裂状態」(5月10日付)と報道されていた(大笑い)。

都議6人が造反

飯田 それだけじゃない。その後、都議会で民主党幹部らに対する問責決議案が採決された。
 ところが、この採決の際にも民主党は、醜い仲間割れを起こした。
西 当初、執行部は問責決議に「反対」の党議拘束をかけた。ところが、6人もの議員が「賛成」に回ったんだ。
先崎 バラバラじゃないの(大笑い)。
飯田 慌てた執行部は首謀者格の議員2人を会派から除名処分にしてしまった。
杉山 ところが逆に、造反した議員から「責任を取るべきは執行部だ」と反撃される始末(大笑い)。
西 自界叛逆(じかいはんぎゃく)≠セ(爆笑)。
飯田 結局、終わってみれば、民主党の迷走ぶりだけが残った。ハッキリと浮き彫りになった。
谷川 まったく「統率」も「足並み」も「団結」も、あったもんじゃないな!
青木 さっき紹介した評論家も言っていた。
 「とにかく、あそこはバラバラだ。あれじゃ天下は取れないよ。公明党と組めばいいのに」と語っていた(笑い)。
杉山 正しい「政治観」だ(大笑い)。
西 民主党の現職都議すらも「民主党は寄せ集めでバラバラ」(東京新聞6月8日付)なんて開き直っていたほどだ(大笑い)。
谷川 御書には「同体異心(どうたいいしん)なればいくさ(軍)にま(負)けぬ」と厳しく仰せだ。
 ろくろく党内もまとめられない。これで問題、課題が山積みの都政を任せられるわけがない。
杉山 誰だって、そう思う!

不祥事も続出

飯田 だいたい民主党といえば、あっちでもこっちでも不祥事だらけじゃないか。
西 ここ数年だけみても「ひどい」の一語に尽きる。まず2001年6月には、現職の都議が5年間も国民健康保険税を滞納していた。重大な事実が発覚した。
杉山 同年の8月にも別の都議が公職選挙法違反(買収)で逮捕され、翌年に有罪が確定。「当選無効」になっている。
飯田 さらにまた2002年12月には現職都議が女性を都内のホテルに連れ込んで暴行。
 翌年7月、裁判所から「強姦致傷罪」で「懲役3年(執行猶予4年)」の有罪判決が下っている。
西 この事件では、都議会史上初の「辞職勧告決議案」まで可決された。
 ところが、この都議は勧告を拒否。逮捕から半年後の2003年5月に、やっと辞職したんだ。
青木 これだけ有権者に迷惑をかけながら、議員のイスにしがみつく。卑しいやつ! 往生際の悪いやつ!
西 議員が議員なら、職員も職員だ。
 先月8日には、民主党職員が都内地下鉄の満員電車で20代の女性に痴漢。「都迷惑防止条例違反」で逮捕された。
飯田 その3日後の11日には、代議士の私設秘書が「酒気帯び運転」で現行犯逮捕。
谷川 買収、強姦、痴漢、飲酒運転。これが野党第一党か? これが政権準備政党≠フやることか? 国民をバカにするのも、いいかげんにしろ!

党も幹部も卑劣

飯田 かたや、あの共産党。あの「何でも反対」「実績横取り」に「事件隠し、不祥事隠し」!
青木 都民にも、すっかりお馴染みだ(大笑い)。
杉山 以前も話題になったが、中野区では共産党の最高幹部(当時)が3月に「暴行罪」で「懲役6月(執行猶予4年)」の有罪判決を命じられた。
西 この男は深夜の電車内で、見知らぬ若い女性の身体に無理矢理、触って逮捕された。
青木 最高幹部が「女性に暴行」だよ。選挙どころの話じゃないよ。
先崎 中野の共産党支持者も大ショックだったようね。
西 そのうえ党は党で、こんな下劣千万の事件を1年間も、ひた隠しにしていた。あまりの隠蔽(いんぺい)体質に、みな背筋がゾッとしている。
青木 あそこは足立区のほうでも、おんなじようなハレンチ事件を起こしていたっけな。
飯田 その通りだ。4月25日の朝、北区の病院の院長が、女子高生への「痴漢」で逮捕された。
杉山 この男は過去に2度も共産党公認の衆議院候補として東京12区(足立区の一部と北区)から出ていた。「足立区から立った候補」だ。
飯田 痴漢に暴行! そら恐ろしいところだ。
先崎 本当に、有権者が賢明に、判断していくしかない。厳しく審判するしかありません!
谷川 とにかく「決勝点」は目前だ。文豪・魯迅も叫び、残している。
 苦しみに耐えて進撃する者のみが勝つ≠ニ。
 公明党よ、痛快に勝利の歴史を残せ!
杉山 その通りだ。我々も日本のため、民主主義のために、断じて進撃する。断じて勝つ!
青木 最後は「執念」だ。押して、押して、押し切ることだ!
 大東京の「完勝の峰」は、目前だ!

(2005. 7. 2. 聖教新聞)