< 座談会 >

栄光の学会創立75周年

第2部


 21  22  23  24  25  26  27  28  29  30

 

<21> ニセ法主の卑劣な謀略「C作戦」から15年 F
出席者:青木理事長、竹入副会長、西 東京男子部長、渡辺慈済住職、小板橋明英住職、能勢宝道住職

小板橋 ところで全国に困窮寺院が増えるなか、日顕の豪邸改築が急ピッチで進んでいるらしいじゃないか。
竹入 日顕は今、平成5年に東京都世田谷区に7億円もかけて買った豪邸をブッ壊して、改築している。
 場所も東京23区で唯一の渓谷といわれる等々力渓谷に面した一等地だ。
青木 年末までには完成するようだな。

宗内に情報統制

能勢 この世田谷の豪邸のことだって、宗内には知らされていない。何と、聖教新聞や創価新報の報道で初めて知ったという声が圧倒的だ。
小板橋 日顕らの悪行を正しく伝えているのは学会の機関紙だ。宗内の人間は皆、分かっている(笑い)。
能勢 なかでも、日顕が一番よく分かっている(大笑い)。
渡辺 その証拠に、日顕は宗内に、一段と厳しい情報統制を敷いているじゃないか。
竹入 学会員と話し合うなんて、もちろん御法度。聖教新聞や創価新報だって「読むな」「取るな」。徹底している。坊主の家族にも「聖教新聞を読むな」と強要している。
能勢 そう言っている自分が、実は一番、真剣に読んでいる(爆笑)。
小板橋 この座談会も穴が空くほど読んでるよ(笑い)。
 なんで自分の悪事がバレたのか。どこから漏れたのか。夜も眠れないほど考えてるんじゃないのか(大笑い)。
竹入 だが、いくら日顕が「読むな」と言ってもムダだ。「読むな」と言われれば「読みたくなる」。それが人情だ。
青木 せっかく、日顕宗の坊主たちが真剣に読んでいるんだ。これからも日顕の正体を、どんどん語っていこうじゃないか(笑い)。

豪邸に計30億円

渡辺 豪邸の話に戻るが、日顕は、世田谷で豪邸を手に入れた後、東京の渋谷区松涛にも豪邸を買った(平成9年)。
 土地の取得、改修、建て替えまで含めて、全部で26億円もかけた。世田谷の豪邸と合わせて30億円以上の大散財だ。
西 だいたい世田谷の豪邸の当初の名目は「大石寺出張所」だった。しかし、購入を決めたのは大石寺の役員でも、総代でも何でもない、日顕の女房の政子だった。この事実も発覚した。
竹入 日顕が渋谷に豪邸を建ててからは、ほとんど使われていない状態だった。そこで今回の改築工事だ。
 いったい誰が住むのか、何に使うのか。宗内の注目が集まっている。
能勢 末寺は今、信徒が激減し、どこも困窮している。経済的に苦しい寺ばかりだ。
 それを横目に、大枚をはたいて豪邸の改築だ。末寺の坊主が飢えても、自分たちだけよければいいというのか!

宗門を私物化

渡辺 世田谷の豪邸は、日顕が隠居した後に住むとも、政子の家になるとも言われている。
青木 おかしいじゃないか。豪邸の名義は「大石寺」だ。大石寺の持ち物なんだろう。それを日顕、政子が私物化するというのか。
小板橋 宗内の人間は声を上げるべきじゃないのか。立ち上がるべきじゃないのか。こんな横暴を許していいのか。
竹入 どうやって金が動くのか知らないが、どっちにしても末寺の坊主や信徒から搾り取った供養だ。日顕本人が汗水流して稼いだ金ではない。
能勢 だいたい、歴代法主をみても、法主の死後、法主夫人は皆、縁故者のところに身を寄せて質素に暮らしてきた。
小板橋 日昇上人の奥さんは、故郷で暮らしておられる。
渡辺 日淳上人の奥さんは、息子さんのところだった。
能勢 日達上人の夫人も、娘さんのところに身を寄せられていた。
西 これで、もし日顕の死後、政子が世田谷の豪邸に居座ったら、宗門の歴史始まって以来だ。前代未聞だ。
青木 日顕には、相伝がない。しかも幼稚で、ワガママときている。だから歴代法主と同じことができない。女房もまた然りだ。
渡辺 日顕による宗門の私物化は、今に始まったことじゃない。ずっとそうだ。とにかく阿部一族が贅沢するために、欲しいものは何でも買う。気に入らなければ壊す。
竹入 「C作戦」の謀略が行われた西片(東京・文京区)の出張所も売り払った。
 あそこは、以前は学会の会館として使用していたのを、宗門からのたっての要望で、学会が寄進した建物だ。私が若いころは、男子部の会合でも使っていた。
 それが日顕がC作戦を決行した後になって、破壊し、売り払った。
青木 なぜ売り払うんだ? 使わないなら、寄進した学会に返せばいいじゃないか。
 坊主のくせに、がめつく家に執着し、金に固執する。どこが「出家」なんだ(笑い)。

ニセ法主の子供

能勢 そんな日顕と政子に育てられた子どもたちもまた、とんでもない。小せがれの信彰の無能ぶりは有名だが、娘の百合子もまた横暴だった。宗内の多くが嫌な目にあってきた。
小板橋 百合子は、すでに死んだ早瀬義純の女房だ。これがまた、日顕に似て、傍若無人の振る舞いなんだ。
西 宗内からの話によると、彼女は、義理の父親の早瀬日慈が寝ている上を、またいで歩いていたそうだ(大笑い)。
小板橋 私の所化時代もそうだった。寺で会っても、自分からあいさつは絶対にしなかった。血は争えないよ。
渡辺 義純も結婚したくなかったんじゃないか。日顕の娘だから、強引に結婚させられたんだろう。可哀想に(笑い)。
小板橋 そんな百合子だから、結婚して寺を出て行く時、当時、日顕が住職だった平安寺の所化は、みな大喜びだった。「行け! 行け!」と拍手喝采だった(爆笑)。

(2005. 7.26. 聖教新聞)

 

<22> ニセ法主の卑劣な謀略「C作戦」から15年 G
出席者:青木理事長、竹入副会長、西 東京男子部長、渡辺慈済住職、小板橋明英住職、能勢宝道住職

竹入 今や宗門は、完全に日顕の私物だ。
 たとえば日顕は、仮に法主の座を譲った後も、自分の権威が落ちないように、宗制宗規を改変してきた。
西 その通りだ。日顕は昨年3月にも宗制宗規を大幅に変えた。
 その中の条項に「前法主は、法主の委嘱があった場合、その専有にかかる法務を代行することができる」とある。
渡辺 これまでの宗規では、前法主が代行できるのは「本尊の書写」と「日号(にちごう)の授与」だけだった。
西 それが「法主の法務を代行」できるように変えたわけだ。要するに、何でもできるということじゃないか。
能勢 だいたい「前法主」とあるが、今は誰もいない。だが退座すれば、日顕は該当者になる。
竹入 日顕は、目が黒いうちは、全て自分の思い通りにしたい。牛耳りたい。
 それで今のうちに宗規を変えて、自分の地位を守る魂胆なんだ。

嫌われ者の一派

西 その日顕が重用しているのが、あの檀徒の謀略グループだ。この連中は、宗内僧侶の間でも嫌われ抜いているようですね。
能勢 そりゃあ嫌われる(笑い)。
 だいたいそのうち宗門から独立する∞日顕以外の坊主は軽くあしらう≠ニ陰口を叩かれている連中だ。
竹入 一派の機関紙も誰も読まない。見向きもしない。
 東京の有力寺院の住職も「あんなのは新聞じゃない。うちの寺には置かないよ」と言っていたそうだ。
小板橋 その檀徒一派は、もともと東京・池袋の法道院に所属していた。今の早瀬日如(義寛)の親父の早瀬日慈がいたころだ。
渡辺 ところが日慈とケンカして、法道院を飛び出した。
竹入 それで誰も引き取ってくれないので、小川只道の理境坊で面倒をみてもらっているんだ。
西 この檀徒一派は、早瀬一族とは仲が悪い。日顕が辞めて、早瀬一族の時代になったら、真っ先に潰されますね。
小板橋 その通りだ。早瀬というのは執念深い。怨みは絶対に忘れない男だ。ましてや親父の代からの怨みだ。絶対に忘れないよ。

前代未聞の大罪

西 それにしても日顕の「C作戦」は宗教史に残る前代未聞の大悪行だ。
 聖職者が信徒を切るなんて、誰も想像できないことだった。
渡辺 宗内の人間も「あのC作戦だけは言い訳できない。言い逃れできない」と思っている。
小板橋 いや、日顕本人も気にしている。
 日顕は臆病者だから、なかなか外のメディアには出たがらない。ところが2回だけ一般向けに出たことがある。
竹入 その通りだ。
 一つは平成10年に出した、あの「シアトル」事件の言い訳本。もう一つはC作戦の直後に月刊誌に出した手記だ。
能勢 要するに、日顕がもっとも気にしているのがC作戦と「シアトル」ということか(笑い)。
青木 シアトルの言い訳本のほうは、後で販売頒布が取りやめになった(笑い)。
渡辺 月刊誌に出した手記は「創価学会員に告ぐ」なんていう、偉そうな題名だった。
西 独裁者の脅し文句みたいなタイトルだったな、あれは(笑い)。
青木 言うまでもなく日顕が仕掛けてきたC作戦は、広宣流布を破壊する大罪だ。「破和合僧(はわごうそう)」の大重罪だ。
渡辺 その通りです。仏法には「五逆罪」という五つの大罪が説かれている。
 御聖訓に「五逆罪と申すは一に殺父(しぶ)・二に殺母(しも)・三に殺阿羅漢(しあらかん)・四に出仏身血(すいぶつしんけつ)・五に破和合僧(はわごうそう)なり」と仰せの通りだ。
 五逆罪のなかでも破和合僧は最も重い罪だ。

「除歴」も確実

竹入 C作戦から15年。これほどの重罪を犯した結果が、どうか。
 「シアトル」事件も裁判沙汰で大敗北。「芸者写真」裁判でも最高裁で敗訴が確定。日顕本人が首謀した二つのデマ事件では、最高裁で賠償命令が確定。さんざんだ。
小板橋 日顕の最大の弱点である「相承詐称」問題も再燃している。
能勢 日顕が歴代法主から削除される「除歴」だって当確だ(笑い)。
青木 犯した罪が前代未聞なら、その罪による報いも前代未聞だ。数千年の仏教史上を探したって、こんなやつは、ほかにいない!
能勢 これも日顕が学会を弾圧しようとした報いだ。厳しき因果応報の姿だ。
渡辺 だいたい「相承」一つとっても、戦後の法主は皆、最大の広宣流布の団体である創価学会の承認を受けていた。
 学会を理解している人間しか法主になれなかった。
 日淳上人の時も、学会を最も理解していることで戸田会長が承認された。だから日淳上人は相承を受けられたんだ。
青木 結局、宗門が「正統な団体」でいられたのも、仏意仏勅の学会が厳然と外護していたからこそだ。
 あの身延との法論で宗門が勝ったのも、学会のお陰じゃないか。
小板橋 学会から離れてしまった今となっては、宗門は、ただの邪教だ。
渡辺 堀日亨上人は「現在の宗門で、学会以外に、取るものがあるかね。学会を排除する宗門は忌(い)むべきである」と厳然と言われた。
 また「学会は素晴らしい広宣流布の団体だ。それに比べれば、宗門や檀家は足元にも及ばない。学会を尊敬しなければならない」と何度も何度も言われていた。
能勢 日顕は、堀上人の言葉に真っ向から違背している。断じて除歴だ。
小板橋 それにしても、日顕はC作戦を決行したせいで、さんざんな目に遭っている。
 宗門も、日顕という一匹の魔物のせいで、メチャクチャにされてしまった。

次も「ニセ法主」

渡辺 時折、学会員の方から「次の法主は誰なんですか」と聞かれる。聞かれるたびに私は、こう答えている。
 「日顕は、宗門を、これほどまでメチャクチャにしてしまった。こうなったら、次に誰が跡目を継いでも、まったく意味がない」とね。
小板橋 まったく、その通りだ。ニセ法主の次は、誰がなったってニセ法主だ(笑い)。
青木 結局、C作戦の結果、日顕に残ったのは汚名だけだ。
 前代未聞の極悪坊主という悪名が残っただけだ。

(2005. 7.27. 聖教新聞)

 

<23>
出席者:青木理事長、原田副理事長、杉山青年部長、佐藤男子部長、高木関東青年部長

独裁は必ず破滅

佐藤 共産党の筆坂秀世元参議院議員が、党を離党したそうだ。
高木 新聞でもテレビでも報道していたな。
佐藤 筆坂氏は参議院議員だった一昨年6月、酒席でのセクハラ事件が発覚したとして、議員を辞職した。
杉山 だが、その後も党には籍を置いていた。昨年11月には、党の機関誌に論文を発表。復権≠ェ噂されていた矢先の離党だ。
高木 報道によると、共産党の議員が自らの意思で離党したのは「異例中の異例」のようだ。
佐藤 しかも離党の理由は執行部への反発のようだ。
 「現指導部の党運営に強い不満を抱いていた」と言われている。
杉山 筆坂氏といえば、かつて党の「ナンバー4」だった。そんな人間までも、党のやり方が嫌になって逃げ出したというんだ。完全に「末期症状」だ。
原田 政治も宗教も「独裁」はダメだ。最後は必ず分裂、破滅だ。
青木 その通りだ。あの日顕宗も「ニセ法主」の独裁で四分五裂じゃないか(笑い)。

「ミスター懲罰」

杉山 ところで、野党の現職代議士が最近、またもや住民移動♂]々のデマを発言した。先日、この座談会でも取り上げた。
佐藤 千葉県選出の議員だ。今月8日、衆議院の倫理選挙特別委員会で、公明党と支持団体を中傷した。
 「公明党の支持団体の方々の住民票が東京都に移されている疑念がある」などと言い放った。
青木 学会が都議選のために住民票を不正に移動していた≠ニ言わんばかりだったな。
原田 当然、公明党は直ちに、この議員に厳重抗議。公式謝罪と発言の議事録削除を求めた。
 また自民党とともに、この議員の懲罰動議を衆院に提出した。
青木 当然だ。証拠も、証人も一切ない。根も葉もないデマを、国会で放言したんだからな!
佐藤 この議員は今までにも何度も暴言、失言で問題になっている。懲罰動議を出されたのも、今回で4回目だ。
 最近の産経新聞の記事にも「ミスター懲罰」と呼ばれている≠ニあったほどだ。

全く根拠はなし

高木 この件については今月20日、学会青年部の代表が代議士本人に直接、会って話をした。
 私も同席し住民移動♂]々が、いかに事実無根のデマであるか、キチンと説明した。
杉山 だいたい、この種のデマは、これまで騒いだ政治家や、新聞、雑誌自体が、ことごとく謝罪している。
 発言を撤回したり、訂正、お詫びしているじゃないか。
高木 話し合いの中で代議士は「組織的に指示し、住民移動したという意図の発言ではない」と弁明した。
 また「学会攻撃をする意図で取り上げたつもりはなかった」「自分の発言によって学会員の方々を傷つけたことは、非常に残念です」と語っていた。
佐藤 重要な発言だ。
高木 代議士は「話し合いの内容を公表しても結構です」とも明言していた。
原田 要するに彼は「学会が住民移動した」とは言っていない、というんだな。
杉山 当たり前だ。「いつ」「誰が」「どこからどこへ」移動したのか。具体的な事実が何もないじゃないか。これこそデマの典型だ。

異議申立もゼロ

青木 いずれにしても、今回の一件で学会は住民移動など一切していない℃鮪タが、改めて明確になったわけだ。
佐藤 その通りだ。今月15日には、公明党の代議士が衆議院の倫理選挙特別委員会で、この問題について質疑した。
 代議士は(1)選挙においては、各市区町村の選挙管理委員会が選挙権のある人をあらかじめ全て掌握し「選挙人名簿」に登録する(2)選挙人名簿は自由に閲覧でき、不審な点があれば、選挙管理委員会に異議の申し立てもできることを確認。
 もし「大量に住民移動している」疑惑があれば、必ず誰かが選挙人名簿を閲覧し、異議を申し立てるはずだ。今回の都議選で申し立てはあったのか≠ニ確認を求めた。
高木 これに対し、総務省の選挙部長は「東京都選挙管理委員会に確認したところ、異議の申し出は一件もない」と回答した。
杉山 要するに「住民移動があった」なんて誰一人、思いもしなかった。その明確な証拠だ。
青木 いずれにせよ、今回のデマ発言については公明党からも懲罰動議が出ている。政治の場で、きっちりと決着をつけてもらいたい。

(2005. 7.28. 聖教新聞)

 

<24> 「未来部躍進月間」に寄せて @
出席者:杉山青年部長、池田高等部長、小池女子高等部長、河原中等部長、大山女子中等部長、野中少年部長、野崎少女部長

最重要の課題

野中 いよいよ「未来部の夏」「人材育成の夏」!
小池 待望の「未来部躍進月間」です(8月31日まで)。
杉山 青年部の21世紀使命会、壮年・婦人部の未来部育成部長、そして学生部の進学推進部長の皆さま!
 いつも本当に、お世話になります。
全員 よろしく、お願いします!
大山 広宣流布の「次の50年」を担う、宝の未来部です。
 池田先生も「未来部の育成こそ、広宣流布の命運を決する最重要の課題」と、強く、強く、語っておられます。
杉山 私たちの使命は重い。「未来部員を、一人残らず大人材に」。そして「頭も強い」「身体も強い」「心も強い」一流の人材を出していくことだ。
 そのために祈ろう。動こう。全身全霊で励まそう!

大学も定員割れ

河原 今、日本は「少子化」が大問題だ。昨年の合計出生率は1.29。またもや過去最低を更新した。
野中 これは将来、年金、福祉、教育等々、国の根幹を揺るがしかねない問題だ。
野崎 一番、影響を受けるのは、今の少年少女部の世代です。本当に心配。
池田 少子化の影響で大学の定員割れも深刻だ。
 この春も、定員割れの私立大学、短大の数が過去最高に達した。
野中 僕も新聞で読んだ。4年制の私立大学では、昨年より5校増えて実に160校が定員割れ。全体の3割にも達した。
大山 短大も158校が定員割れ。何と全体の4割です。
池田 私立大学は、いよいよ「冬の時代の到来」だ。
河原 読売新聞(7月25日付)も「少子化を背景に、私学の置かれた厳しい状況が浮き彫りになった」と、報道していた。
野崎 そのなかで創価大学は、志望者数が増加しています。
野中 その通りだ。今年の創価大学の志願者数は、開学以来、過去最高を記録した。
河原 この少子化の中で、本当に、すごいことだ。
 2007年には大学・短大の志願者数が、入学者数と同じという「大学全入」の時代を迎える。この大変な時代に、創価大学は「学生第一」をモットーに大発展だ。

先見の行動

小池 それにしても、私の学生時代の恩師が言っていました。
 「日本は金儲け≠ホかり考えてきた。行き当たりばったりで、何の理念もビジョンもなかった。そのツケが、いよいよ本格的に回ってきた」と嘆いていました。
杉山 日本だけじゃない。少子化は先進国に共通だ。
 だからこそ、つねづね池田先生がおっしゃっている通り、行き詰まりを打ち破る「智慧」を発揮していくことだ。
 このまま自然の流れに任せていたら、あっという間に日本は衰退、没落だ。
河原 これからは青少年の育成が一段と大切になってくる。
 池田先生は、今から40年以上も前に高等部、中等部、少年少女部を結成してくださり「誰にでも皆、使命がある」と教えてくださった。
杉山 その通りです。まだ誰も「21世紀」など想像もしない時代に、いちはやく新世紀を展望され、青少年育成の壮大な流れを開いてくださった。
池田 どれだけ偉大な先見か。どれほど未来性、社会性に富む行動だったか。

模範の啓発運動

小池 未来部員の育成といえば、今、高等部は「読書感想文コンクール」の準備が進んでいます(応募期間は8月15日から9月13日まで)。
池田 ありがたいことに、海外からも毎年、たくさんの作品が届いています。
大山 中等部は「作文コンクール」です(応募期日は8月31日まで)。
 秋には「英語スピーチコンテスト」(応募期日は9月30日まで)もあります。
野崎 少年少女部は「作文コンクール」(応募期日は8月22日まで)。
 それに「少年少女希望絵画展」(応募期日は9月20日まで)も大好評です。
小池 コンクールに参加して、みな大成長しています。
 あの「愛知万博」の中で、日本を代表して英語のスピーチを披露したのも、実は女子高等部員なんです(拍手)。
野中 日本代表!
杉山 私と同世代の新聞記者も言っていた。
 「民間団体の中で、これほど大規模に青少年の育成、啓発運動を展開しているのは、学会以外にない。教育界も、もっともっと見習うべきだ」と感嘆していた。

私も挑戦したい

河原 こんな中等部員もいた。「英スピ」(英語スピーチコンテスト)に挑戦した。
 ところが、現実は難しい(笑い)。とくに彼が選んだ「自由スピーチ部門」は、日本語で作った文章を、さらに英文に訳さなければならない。
杉山 悩んだろうね(笑い)。
河原 どうにも行き詰まって、彼は中学の英語の先生に相談した。すると教師は驚いた。
 「学会は、そんなにレベルの高いことをやっているのか」とビックリ。それで教師の学会に対する認識も一変してしまったというんだ。
野崎 少年少女部の作文コンクールも、入賞すると小学生文化新聞などに掲載されます。その新聞を先生や同級生に見てもらっている子もいます。
野中 その新聞を見た友だちが「自分も挑戦したい」と新聞を購読し、応募してくれるケースもある。
杉山 大人顔負けだ(笑い)。
野崎 そこで「希望絵画展」では、部員だけでなく「友人」(小学1〜6年)の枠も設けました。小学1年生から6年生なら、誰でも応募できます。
野中 今では「学校をあげて参加したいくらいだ」と言ってくる先生もいるほどです(笑い)。

友人にも大好評

河原 とにかく今の未来部員は「垣根」を作らない。「いいな」「すごいな」と思ったら、どんどん友人にも語っていく。すぐ仲間の輪が広がっていく。
池田 そうなんだ。以前も、東京・大田区の高等部の部大会に行った担当者が驚いていた。参加者75人のうち、なんと62人が友人だった。
河原 8割以上が友人か!
池田 部大会は友人たちにも大好評だった。
 「学会の高等部は、みんな熱い」「勉強になった。また来たい」。本当に、にぎやかだった。
杉山 これもまた大人顔負けの「友好拡大」だ(笑い)。
大山 学会をよく知る識者が語っていました。
 「日本は今、深刻な『少子化』だ。教育も低迷している。そのなかで、学会の人材育成は希望の光です」と心から期待していました。
小池 この夏、高等部、中等部は全国各地で、合同の「未来部サマーフェスタ」を盛大に開催します。
野崎 少年少女部は「ドリームスクール」を行います。
河原 未来っ子たちは、勉学に、読書に、スポーツに全力で挑戦だ。
 大成長の「鍛えの夏」を勝ち取るために、僕たちも汗を流そうじゃないか。

(2005. 7.29. 聖教新聞)

 

<25> 「未来部躍進月間」に寄せて A
出席者:杉山青年部長、池田高等部長、小池女子高等部長、河原中等部長、大山女子中等部長、野中少年部長、野崎少女部長

池田 最近、青少年白書が発表された。平成15年度に公立の小、中、高校などで把握された「いじめ」の件数は、2万3351件もあった。
河原 前年度より1146件も増えた。年々、増えるばっかりだ。
大山 全国紙でも大きく報道していました。

悪質な刑事事件

杉山 悪質ないじめは「犯罪」だ。加害者が14歳未満の場合は「少年法」が適用されるが、14歳以上だったら刑事事件だ。
池田 その通りです。
 たとえば「脅し」は「脅迫罪」。
 「仲間はずれ」や「集団無視」は「侮辱罪」。
 「持ち物隠し」は「窃盗罪」。
 「暴力」は「暴行罪」や「傷害罪」。
 「たかり」は「恐喝罪」に問われる可能性がある。
河原 当然、民事責任も問われます。被害者は治療費や「精神的苦痛」に対する損害賠償を求めて訴えることができる。
 不法行為が認定されると、加害者か、その親が賠償責任を負うことになります。
杉山 だいたい、いじめは人間として、最も卑劣だ。「最低」の所業だ。絶対に許してはならない。
 社会が、学校が、教師が、家庭が、大人が、子どもが、総立ちになって戦うべきだ!
野中 いじめの発生率を学校別にみると、中学校が38%で最も多い。
池田 学年別の発生件数では「中学1年」がワースト1だ。
河原 中学校は、いろんな小学校から入ってきた生徒が顔を合わせる。「最初の社交の場」だ。はじめはクラスの雰囲気もギクシャクしがちだ。
 自然と同じ小学校出身の仲間で固まる。知らない生徒に冷たくする。閉め出す。こういう傾向がある。

いじめの中身

野崎 いじめの内容を見ると「冷やかし・からかい」が全体の3割以上。続いて「言葉での脅し」(18%)。「暴力を振るう」(15%)、「仲間はずれ」(13.8%)の順です。
野中 少子化で、子どもの数は減る一方なのに、いじめの件数は、どんどん増えている。
河原 そのうえ中身も残忍、残虐化するばかりだ。
池田 いじめが引き金の刑事事件も急増中だ。殺人事件も増えはじめた。
杉山 これは第一に、インチキだらけの政治家やマスコミの責任だ。
 傲慢。ウソつき。デマ。弱いものいじめ。言論の凶器、言論の暴力。腐った連中がいい気になり、のさばっているから、子どもも歪む。すさむ。狂う。凶暴になる。
野中 その通りだ。今、正面切って子どもを説得できる政治家、いじめをやめさせる力のある政治家が、どこにいる。
 どこにもいないじゃないか。
野崎 それに週刊誌や夕刊紙、電車の中吊り広告。どこもかしこもウソだらけ。人を陥れるデマばかり。
 お母さん方は皆、心配してます。それ以上に、激怒しています。
小池 未来部の皆に聞いても「いじめ」は深刻です。私が会った高等部員にも「いじめにあった」「今もあっている」という話が少なくありません。

声仏事を為す

池田 また、それに多くの高等部のメンバーが言っているのは「まず教師が立ち上がるべきだ。毅然と戦うべきだ」という点だ。「見て見ぬ振りの教師が多すぎる」というんだな、彼らは。
小池 私も女子高等部のメンバーから、話を聞きました。
 その子は小学生の時、いじめに遭いました。
 ところがクラスの担任の先生は黙認していた。それを知ったお母さんが激怒。教師を怒鳴りつけたそうです。「生徒に何が正しくて何が悪いのかを教える。それが教師じゃないですか!」と。
杉山 正しい。まったく、その通りだ。
小池 翌日、猛省した教師はクラスの皆に「いじめは悪だ!」と言い切った。すると、その日から、いじめがピタッと止んだというんです。
野中 「声仏事(ぶつじ)を為(な)す」だ。悪を「悪」と言い切る。それで、いじめが吹き飛んだ。
大山 子どもには教えるよりも手本を示せ≠ニ、フランスの哲学者も言っている通りですね。
池田 ともあれ、社会全体が戦うべきだ。
 政治、司法、言論界、教育界が、ありとあらゆる手段で「いじめる側」と戦い、封じ込め、一掃し、子どもたちを救っていかなくてはならない。
杉山 その通りだ。「いじめは、いじめる側が100%悪い」。ならば、そのことを「いじめる側」に徹して教えなければならない。
 でなければ「いじめられる側」は、いつまでたっても泣き寝入りだ。

具体的な作戦を

河原 僕も中等部員と「ガチンコ」で本音トークしてきました。みんな鋭い。「いじめ」に怒っている。単なる気休めや、おざなりの励ましでは問題は、一向に解決しない。
野中 その通りです。「人生は戦い」だ。これが一貫した学会の指導方針だ。
 これから大事なのは「いじめを、どう打ち倒すか」だ。その具体的な作戦であり、行動だ。
河原 いじめを「我慢」するのでなく、警察や人権擁護委員に厳しく告発する。そういった「積極的な反撃」を呼びかける教育関係者も増えてきました。
杉山 賛成だ。
 厳しく社会的制裁、法的制裁を加えることが「いじめる側」本人のためだ。でなければ、いつまでたっても目が覚めない。
河原 いじめた側が「いじめなんかするんじゃなかった」と一生涯、後悔するくらいまで、戦うべきだ。もう、事態は、そこまできている。
池田 「正義の言論」で、いじめや暴力とは断固、戦う。これが学会精神であり、未来部精神だ。
野中 日蓮大聖人は「権力の魔性」から、迫害された。
 一生涯、悪坊主どもから悪口を言われ、罵倒され、何度も殺されそうになった。流刑にもなった。
池田 釈尊も、そうだ。ねたまれ、生命を狙われた。
杉山 大聖人も、釈尊も、悪と対決し、論破し、戦い抜いて、偉大な歴史を残された。
 その「強さ」「闘争力」を我々も鍛えることだ。

(2005. 7.30. 聖教新聞)

 

<26> 「未来部躍進月間」に寄せて B
出席者:杉山青年部長、池田高等部長、小池女子高等部長、河原中等部長、大山女子中等部長、野中少年部長、野崎少女部長

池田 前回は「いじめ」について語り合った。
野中 いじめは犯罪だ。絶対に許さない。断じて戦い、撲滅していく。そう確認し合いました。

大指導者たれ

河原 私たちは「仏法」という人類最高の大哲学を信奉している。
 偉大な人生の師匠がいる。これほどの誇りはない。幸せはない。
杉山 まったく、その通りだ。
 御聖訓には「大覚世尊(だいかくせそん)は此(これ)一切衆生(いっさいしゅじょう)の大導師(どうし)・大眼目(がんもく)・大橋梁(きょうりょう)、大船師(せんし)・大福田(ふくでん)等なり」等と仰せである。
 仏法者こそ世界の大指導者たれ、との仰せだ。
 未来部員に、どれほど偉大な使命があるか。想像もつかないほどだ。
野崎 日蓮大聖人はまた、法華経の行者について「天子(てんし)の襁褓(むつき)に纏(まとわ)れ大竜(だいりゅう)の始(はじ)めて生(しょう)ずるが如(ごと)し蔑如(べつじょ)すること勿(なか)れ蔑如すること勿れ」とも仰せです。
大山 未来部員こそ広宣流布の一切を担いゆく王子、王女です。誰びとであれ、ないがしろにすれば、大聖人から叱られてしまう。
杉山 広宣流布とは、具体的には、一人ひとりの未来部員が世界の大指導者となることだ。世界第一級の大人材に成長することだ。それぞれに分野で断じて勝利者となることだ。
 大事な、大切な子どもたちが、青春を勝ちとり、人生を勝ちとっていくために、我らは全力で戦おうじゃないか!

ネットの弊害

野中 ところで今の子どもたちは、ネットづけ、メールづけだ。
河原 突然、僕の携帯にメールしてくる中等部員もいますよ(笑い)。
小池 自分でインターネットのホームページを開いている女子高等部員もいますね。
池田 直接、会うと、おとなしい。ところがメールだと別人のように話しこんでくる男子高等部員。これも本当に多い(笑い)。
杉山 携帯やメールは「時代の流れ」だ。下手に抑制できないし、コミュニケーションの「利器」にする以外にない。
野中 一方で弊害も多い。すぐ近くにいるのにメールじゃないと会話できない。携帯がないと一日中、不安。「メールの奴隷」「ケータイの奴隷」。そういう若者が増えている。
池田 「メールだと簡単に人の悪口が言える。それが怖い」という高等部員もいた。
小池 直筆の手紙は捨てられないけど、メールなら、すぐに「削除」できる。だからメールのほうが気楽でいい。そう言っていた子もいます。
杉山 携帯やネットは道具だ。その道具に頼りすぎて「生身の痛み」や「人の心」が感じ取れなくなる。恐ろしいことだ。それ以上に愚かだ。
野中 まったくだ。それではデマ雑誌と同じになってしまう(笑い)。
河原 いわゆる「出会い系サイト」やら何やら。今は怪しい「落とし穴」だらけだ。一段と賢明に見破っていかなければならない。
野崎 ネット社会だからこそ、情報に振り回されることなく、主人であり、主人公である人間が賢明、聡明になっていくしかない。この点もハッキリ言い切っていきたい。

悪書は読むな

池田 今、デマ雑誌の話が出たが、先月27日、写真週刊誌が福岡市の一家殺人事件に絡んでデマを書き立てたとして、東京地裁から880万円の損害賠償を命じられた。
野中 新聞各紙でも一斉に報じていたな。
河原 この週刊誌は、あたかも親族の男性が犯行に関与したかのようなウソを書いたんだ。
杉山 著名人でもない一般市民に対する名誉毀損の賠償額としては「異例の高額」と言われている。
大山 それだけ悪質なデマだった、というわけね。
野中 さらに東京地裁は「記事は真実に反し、名誉毀損」と断じた判決の結論も、広告として掲載するよう、厳しく命じていた。
池田 当たり前だ。
杉山 また90年以降だけで、和解金を含めて1億円もの賠償命令を下されている雑誌社もある。
野崎 1億円!
河原 まさに社会の害毒だ。
野中 作家の武者小路実篤も「悪いものは読めないよ。頭が腐るから」と語っている。悪書は恐ろしい。人間の心を蝕み、歪め、腐らせてしまう。
池田 青少年は鋭い。デマ雑誌の問題については、中等部、高等部のメンバーもカンカンに怒っている。
小池 女子高等部員が言っていました。
 「以前、中吊り広告を見た同級生から、無理解の悪口を言われました。悔しかった。
 だから『ハッキリした根拠がないなら名誉毀損で訴えるわよ』と言い返したら、黙っちゃいました」と(大笑い)。

「正義の心」を!

河原 未来部のメンバーは純粋です。「悪の本質」に敏感だ。大人は、かなわない。
池田 この聖教の座談会についても「何で、ここまで厳しく言うんですか」と言ってくるメンバーがいます。
河原 そうそう。ところが日顕宗や恩知らずの議員の実態を詳しく語ると、すんなり納得してくれる。それどころか、こう言い出す。「なるほど。そんな悪いやつら、もっとコテンパンにやっつけるべきだ!」(大笑い)。
杉山 「知ること」が大事だ。だから正確な情報を、どんどん伝え、教えてあげることだね。
池田 「正邪を見極める目」を持つこと。これが一流の人物の要件だ。未来部の時代に、ぜひ見につけてもらいたい。
大山 先日、私が会った女子中等部員も「本部幹部会の衛星中継で、悪を斬っている話を聞くと、スッキリする」と語っていました。
小池 女子高等部の会合に行ったら、極悪ペテン師の山崎正友の悪行を徹底的に糾弾していました。
 しかも「誰も顔を見たことがないから」と、顔写真つきです(大笑い)。
杉山 いろいろ話を聞くと、お父さん、お母さんが、悪との戦いに意識が低い家庭は、やっぱり子どもも理解していない。また、そういう子どもでも、担当者がキチンと説明し、解説すると、納得する。やっぱり大事なのは「語る」ことだ。

(2005. 8. 1. 聖教新聞)

 

<27> 「未来部躍進月間」に寄せて C
出席者:杉山青年部長、池田高等部長、小池女子高等部長、河原中等部長、大山女子中等部長、野中少年部長、野崎少女部長

自分≠固めよ

河原 最近、メディアで頻繁に報じられているのが「犯罪の低年齢化」だ。
池田 「援助交際」や「ドラッグ」。これも低年齢化が進んでいる。10代の深刻な問題だ。
野崎 これも結局、大人が悪い。多くの識者が「大人社会の悪影響」を指摘しています。
小池 その通りです。「援助交際」の問題にしても、テレビや週刊誌は、興味本位の報道が多すぎる。
池田 そういう、マスコミの情報に接して、バカで下劣な大人が一段と調子にのる。動物と同じだ。
野中 若者も若者で「何だ。みんなやってんのか。だったら自分もいいか」と道を踏み外す。周囲の空気に乗せられて、自分をなくす。
大山 恐ろしい構図です。
河原 「金で買う大人」が愚劣。「金で売る若者」が愚劣。「そそのかすマスコミ」が愚劣。
 要するに「周りがどうこう」じゃない。「自分」だ。自分が賢明になり、自分を固めていく以外にない。
池田 だいたい自分の心と身体をメチャクチャにして金を手に入れたところで、何になる。
 結局、遊び、友だちづきあい、服や装飾品などで泡と消えるだけじゃないか。
杉山 バカバカしいことだ。こんな愚かなことはない。
 未来部員は日蓮大聖人の仰せの通り「一切衆生の大導師、大橋梁」となるべき、大使命の人材です。
 次元の低い、目先の欲望なんかに引きずられて、堕落の青春を歩んではいけない。後悔するのは自分だ。
大山 自身を鍛える。人生の土台を固める。幸福の基盤を築く。それが青年時代です。
 つねづね池田先生が厳しく教えてくださっている通りです。これが一番正しい、一番価値ある道です。

政治家への注文

河原 話は変わりますが、中等部の中には将来「政治家」になりたいというメンバーが最近、増えています。
杉山 それだけ今の政治家には納得できない、ということだね。
池田 高等部にも「今の政治家は、もう終わっている。僕らが立ち上がるしかない」と、決意している部員がいます。
河原 以前、中等部の代表に「政治家への注文」を語り合ってもらった。
 すると一番、多かったのが「とにかく国会で寝るな」(爆笑)。
大山 女子中等部でも「税金の無駄遣いをやめてほしい」「黒塗りの車でなく、電車で通うべき」「選挙前と選挙後の行動が違いすぎる」などなど、厳しい意見ばかりでした。
小池 そのまま悪い政治家に、ぶつけてやりたいわね(笑い)。
河原 某党のイメージも聞いてみた。
 「パフォーマンスだけ」(中3男子)
 「口だけで中身がない」(中2女子)
 「逮捕者が続々」(中1男子)
 さんざんだった(大笑い)。
杉山 鋭い(笑い)。
河原 別の某党に対してなんか、もっと痛烈だ。
 「存在自体が意味をなしてない」(中2女子)
 「何でも反対のウソつき党」(中3男子)
 「相手にする価値なんかない」(中1男子)(大笑い)。
池田 その通りだ。未来部の眼は、ごまかせないよ(笑い)。

不安なのは教員

野中 それと悪い政治家と同様、最近、問題になっているのが「不適格教員」の問題だ。
小池 以前も話が出ましたが、いじめを見て見ぬふりをする教員。最低中の最低です!
河原 生徒を食い物にしたり、ストーカーまがいのメールを送りつける卑劣千万の教員。本当に、ひどすぎる。
大山 最近の朝日新聞にも夏休み、心配なのは先生≠ニ出ていました。
野中 子どもたちよりも教員の方が「大丈夫か」と思われている。情けない限りだ。
池田 だいたい、この数年をみても、教員の犯罪、不祥事は続発する一方じゃないか。
河原 新聞で報道されているだけでも、生徒への体罰、わいせつ行為、住居侵入、酒気帯びの追突事故等。犯罪のオンパレードだ。
野中 さらには覚醒剤所持や、個人情報を流出させた教員までいる。
杉山 だから「こんな危険な連中に、大事な子どもたちを任せられるか!」という声が高まる一方なんだ。
野崎 生徒の不登校の原因を突き詰めていくと、教員だった。そういう呆れた話もあります。
池田 子どもたちを正しく教え導くのが、教師じゃないか。それが生徒を地獄に突き落とす。転倒中の大転倒だ!
河原 とにかく、政治家も教師も不祥事が多すぎる。まったく、恥を知るべきだ。

人間には2種類

杉山 一段と、悪くなっていくばかりの社会だ。自分の身は自分で賢く守っていくしかない――そういう時代だ。
 だからこそ未来部のメンバーは、どんなことでも担当者に相談してほしい。
 また、これも政治家に責任がある。特に公明党は全力をあげて戦うべきだ。大切な大切な子どもたちを生命を賭して守るべきだ。我らも、厳しく声をあげていく。
野崎 あの文豪ゲーテも言いました。
 「大きく分ければ、人間は2種類しかいない」と。
池田 「勇敢な人」と「臆病な人」。「騙される人」と「騙されない人」。「ウソを見抜ける人」と「見抜けない人」。「悪を打ち破る人」と「悪にやられる人」。「夢や希望を与える人」と「与えられるのを待っている人」だ、というんだ。
野中 厳しいけれど、その通りですね。
 鋭く、聡明に「正と邪」「善と悪」を見破っていかねばならない。
 そのための信心です。学会です。未来部です。
杉山 以前、池田先生は、吉川英治の有名な言葉を引かれて、スピーチされた。
 その言葉とは「あれになろう、これに成ろうと焦心(あせ)るより、富士のように、黙って、自分を動かないものに作りあげろ」。
 周囲や情報に紛動されるのではなく、悠然と富士のごとき自分を築いていく。
 これこそが青年時代、なかんずく「10代」の大目的だ。

(2005. 8. 2. 聖教新聞)

 

<28> 「未来部躍進月間」に寄せて D
出席者:杉山青年部長、池田高等部長、小池女子高等部長、河原中等部長、大山女子中等部長、野中少年部長、野崎少女部長

狂暴カルト集団

池田 最近、狂信、狂暴のカルト集団が、高校生などの若者を狙って、動き回っているようだ。
河原 毎年、夏になると、動きが活発になる。あっちこっちで強引な勧誘を繰り返し、しょっちゅう警察沙汰を起こしている。札付きの連中だ。
野中 先月28日にも、神奈川県警が信者2人を逮捕した。大学生から携帯電話を奪った揚げ句、民家に閉じ込め、入会を迫った「監禁」の疑いだ。このカルト集団の会館なども家宅捜査された。
野崎 恐ろしい事件でした。新聞やテレビでも大きく報道されましたね。
野中 3月にも神奈川県で信者が知り合いの男性を入会させようと、しつこくつきまとった揚げ句、暴行を加えたとして、暴行と軽犯罪法違反(つきまとい)容疑で書類送検された。
小池 全国各地の教育委員会では、大問題になっているようです。
池田 東京の日野市では、下校途中の中等部員が婦人の狂信者から、いきなり悪口を浴びせられた。
野崎 中学生に、ですか。
河原 しかも、この女は中等部員が乗る電車の中まで付いてきた。車内でも、ずっと狂犬みたいに喚き散らしていたらしい。
杉山 完全に狂っている。とにかく、そういう狂暴、非常識、反社会の連中を見つけたら、即刻、地域の男子部に連絡してもらいたい。
 もちろん、場合によっては警察に突き出す。厳しく法的措置に訴える。

騙されるな!

小池 話は変わりますが、未来部、とくに高等部のメンバーの中には「恋愛」や「人間関係」で悩んでいる人も多い。
池田 池田先生も、これまで何度も指導をしてくださっています。
大山 良き友、良き先輩をもつことが大事です。
 先生は「一人でもいい、何でも相談できる人をつくることが大事である。友人でも、先輩でも、かまわない。それが何よりの人生の財産である」と指導されています。
野中 そもそも、恋愛は、いくつになってもできる。しかし、集中した勉強、根を詰めた読書、ハードなスポーツや身体づくりは、そうはいかない。
杉山 僕は今年で41歳だけど(笑い)、身に染みて分かる。
 「いつでもできること」より「今しかできないこと」に全力をあげるべきだと心から思う。
 人生には「やるべきこと、なすべきこと」の順番がある。それなのに、貴重な青春時代をムダづかいするなんて、本当にもったいない。
河原 そして、とにかく「悪い人間」に騙されてはいけない。これが大事だ。
杉山 その通りだ。
 何度も言うが、悪人が横行する世の中だ。10年前、20年前とは時代が違うんだ。善人を装って言葉巧みに近づき、若者の人生をメチャクチャに破壊していく。
 そういう悪魔だらけ、怪物だらけの日本だ。油断して引っかかったら「一生の不覚」だ。
大山 よく私たちも婦人部などの先輩方に伺います。結局、みながみな「最後は福運よ」と言われますね。
野崎 本当に、そうだと思います。頭がいい。カッコいい。性格も悪くない。でも、幸福になれるとは限らない。最後は「福運」です。

学会の同志の絆

河原 ところで本年は「21世紀使命会」が結成されて10周年です。
杉山 本当に、こんなに尊い方々は、いない。まさに無冠の英雄だ。いつも最敬礼する思いです。
池田 教育専門家も、学会の「未来部担当者」の活躍に驚嘆しています。
杉山 当然のことだが、社会一般の子どもたちには「担当者」なんていない。どれだけ使命会が偉大な有り難い存在か。
小池 本当に、そう思います。たとえば、家庭不和の子どもがいる。ふつう、その子は学校の先生にも、友人にも相談できない。一人で悩みを抱えて、苦しんでいる。
野崎 ところが未来部には、21世紀使命会の先輩がいる。自分が悩んでいる時、唯一、相談し、励ましてくれたのが女子部の先輩だった――そういう話を、よく聞きますね。
池田 今は、大人が青少年の悩みも聞けない。非行に走っても誰も注意しない。できない。そういう氷の世界のような、また砂漠のような社会になってしまった。
河原 そうしたなかで学会には、21世紀使命会に象徴されるように、偉大な団結がある。絆がある。心の連帯がある。
大山 著名な教育学者も「学会のような『安全地帯』があれば、青少年の非行の多くが未然に防げると思う」と指摘していました。
小池 本当に、その通りね。
池田 だからこそ未来部担当者の使命は、いよいよ大きい。
 池田先生が「広宣流布の後継の人材を育てることが、どれほど尊いか。その苦労をした分、今度は自分が、最も偉大な栄光に包まれる」と指導されている通りです。
杉山 「語れ。あなたの強い言葉は、消え失せることはないだろう」。これはイギリスの詩人・シェリーの叫びだ。
 時代、時流はどうあれ、心から相手の成長を願う、魂のこもった言葉は、必ず伝わる。
 今こそ、21世紀使命会をはじめ私たち青年部員が、強い言葉、確信の言葉で、未来部を心から励まし、希望を贈り、勇気づけていこうじゃないか!

(2005. 8. 3. 聖教新聞)

 

<29>
出席者:坂口総合婦人部長、松原総大阪副婦人部長、大野東京・村山総区副総合婦人部長、青山栃木・足利県副総合婦人部長、神野神奈川・港北総区婦人部主事、竹内埼玉・久喜県副婦人部長、谷中東京・竹の塚牧口区副婦人部長

大好評に応えて

坂口 先日の「議員OG(=女性の卒業生)座談会」。大好評でしたね!
大野 私も、たくさんの人から声をかけられました。
 「痛快でスッキリした」「その通り、その通り、とうなずきながら読んだ」。大反響でした。
坂口 「男性だけの座談会よりも、いい」という声もありました(笑い)。
大野 各地の女性議員、OGからも「勉強になりました。ますます頑張ります」と決意が届いています。
坂口 そこで今回は「議員OG座談会」の第2弾です。大野さんには、前回に引き続き登場していただきます。
大野 よろしくお願いします。
 今回は、前大阪市議会議員の松原恵子さん、前衆議院議員の青山二三さん、元神奈川県会議員の神野和子さん、元埼玉県幸手市会議員の竹内翠さん、前足立区会議員の谷中慶子さんに来ていただきました。
坂口 本年は「終戦60周年」。戦後、日本の女性は政治の光が当たらず、社会の片隅に追いやられていた。学会は、その女性たちを一人一人救い、社会をリードする連帯を広げてきた。これは紛れもない事実です。
神野 作家の石川好さんも語っていましたね。
 「創価学会が行った仕事で最大のものは、日本の女性を救ったことだと考えます。
 戦後処理は、女性を救済するところから始めるべきでした。ところが、そういう視点が日本の政治にはなかった。創価学会が日本の歴史上で初めて女性を、それこそ何百万人単位で組織化し、救済した。ここに重要な意義がある」と賞讃していました。
大野 その通り!(拍手)

「清潔さ」を期待

竹内 その一環として、学会は政治の分野でも、公明党を育て、女性の地位向上、人権の向上に戦ってきた。
谷中 私が議員になった当時、東京・足立区でも女性議員は、少なかった。公明党でも私一人でした。
青山 今、足立では4人の公明党女性区議が活躍しています。谷中さんは、その草分けですね。
谷中 当時は、議員と議員、議員と役人の、何ともいえない「馴れ合い」がありました。
 私は妥協しませんでした。「おかしいものは、おかしい」と言い切っていった。
 やがて区議会の事務局長から「公明党さんが立つと、議会に緊張が走りますよ」と言われたほどです(笑い)。
坂口 女性は正義感が強い。不正に対して妥協しない。その意味でも、女性が2人、3人といれば、議会にも、行政にも、いい刺激です。
大野 それに女性は、お金に清潔です。世界銀行の調査によると「女性議員が多い国は、汚職事件が少ない」というデータもあります。
青山 国民も女性議員に「清潔さ」を期待している。それだけに、女性議員が不祥事を起こしたら、信頼はガタ落ちです。
竹内 以前も、某党の看板だった女性代議士が秘書給与を騙し取った事件があった。
 あれから、この政党は国民の支持も急落。選挙でも負けっ放しじゃないの。
坂口 公明党の女性議員は、期待に全力で応えてもらいたい。全支持者の要望です。

また悪事が発覚

松原 ところで先日、あの恩知らずの竹入に新たな悪事が発覚しました。
 委員長時代の昭和50年代に京都の高級料亭で豪遊していたという事件です。
 しかも女房をはじめ一族ぐるみで、一人あたり7〜8万円も散財。一晩で200万円以上は使っていた。
青山 冗談じゃありませんよ!
 竹入は昭和56年、党の再建がかかった東京都議選の前にも、京都で大宴会をやっていた。その一点だけでも、絶対に許せない!
神野 支持者が皆、死に物狂いで戦っていた時に、遊び狂っていた。それも委員長が、ですよ。第一、そんな大金が、どこから出たのよ!
谷中 だいたい竹入の女房も全然、動かなかった。支持者回りすら、ただの一遍もやらなかった。
 それでも「いろいろと大変なんだろう」と守ってあげたんです。
青山 私も当時「竹入は押し入れにインスタントラーメンをいっぱい買い込んで、食べている。奥さんが学会活動で忙しいから、そうしている」という話を聞かされた(大笑い)。
 本当に騙された!
神野 何がインスタントラーメンよ。押し入れに買い込んでいたのは、女房の洋服や宝石じゃないの(爆笑)。

百貨店で値引き

坂口 読者からも、新しい証言が続々と寄せられています。
 先日、岡山の壮年の方からは、こうありました。
 「25年前のことを思い出した。私が東京の老舗百貨店で高級家具の展示会をしていた時、竹入が女房を連れてやってきた。
 当時で25万円もする紫檀(したん)の高級電話台を買って帰った」と言うんです。
松原 バカバカしい!
 支持者の目を盗んで、そんなことばっかりしていたのね。
坂口 しかも女房はケバケバしい格好でやって来て、開口一番「こんなの安くなるんでしょ」と言い放った。
 百貨店で値引きを要求するだけでも世間知らずなのに、その態度の下品なこと。さんざん文句をつけられた揚げ句、泣く泣く破格の値段で売ったそうです。
竹内 とにかく、あの竹入の女房の品のない格好!
 私も知っていますが、ド派手な着物を着て、それがまた全然、似合わない。
 「こんな品のない女房が世の中にいるのか」とビックリしたほどよ(爆笑)。

大ウソつき一家

神野 竹入は「学歴詐称」までやっていた。
 女房も「経歴詐称」。息子も「大学不正入学疑惑」。正体は「大ウソつき一家」だった。
青山 公明党の議員は、地方議員も全員、卒業証明書を出さなければ、公認されなかった。
 ところが、その委員長本人が学歴詐称していた。もう何から何までウソだらけ!
谷中 結局、その化けの皮も全部、剥がれた。今じゃ、堂々と表にも出られない。
松原 すべて後世のために教訓ね!
大野 その通りよ。とにかく、竹入は政教分離≠悪用して、学会には何も知らせなかった。支持者に何も言わせなかった。その陰で、やりたい放題やっていた。
坂口 学会も、お人よしすぎた。あまりにも遠慮しすぎた。
 もう、これからは遠慮しないで、言うべきことは、どんどん言っていくべきね。
 学会の支持決定は「人物本位」です。悪い議員は絶対に支持しません。
青山 私たち議員OGも、厳しく、鋭く叫びます。

(2005. 8. 4. 聖教新聞)

 

<30>
出席者:坂口総合婦人部長、松原総大阪副婦人部長、大野東京・村山総区副総合婦人部長、青山栃木・足利県副総合婦人部長、神野神奈川・港北総区婦人部主事、竹内埼玉・久喜県副婦人部長、谷中東京・竹の塚牧口区副婦人部長

引退後が勝負

坂口 ところで、皆さんは議員を引退した後も、地域でも、組織でも活躍されていますね。
松原 私は議員になった時、先輩から厳しく指導されました。
 「当選の『おめでとう』を言うよりも、引退後の指導をします。議員時代に戦うのは当然です。問題は議員を引退した後です。
 引退後に何ができるか。それを今から考えて戦いなさい」とアドバイスされました。
竹内 本当に、その通りね。公明党の議員は「引退後が勝負」。
松原 ですから一昨年、引退した時は「さあ、これから」という気持ちでした。
 その年から今年まで、3年連続で個人折伏ができました(拍手)。
青山 私は引退した時、坂口総合婦人部長から「議員OG(男性の卒業生をOBというのに対して女性の卒業生をいう)が皆のお手本になるように頑張ってください」と激励していただきました。
 そのおかげで、折伏ができました。とにかく元気に学会活動ができる。これが、何よりの喜びです。
坂口 それに比べれば、世間の名声や財産なんか(大笑い)。まさに「夢の中の栄(さか)へ珍(めずら)しからぬ楽(たのし)み」です。
竹内 議員時代に、金や名誉に狂った人間ほど、惨めな者はない。その末路を、私たちは、つぶさに見てきました。
 竹入、竜、藤原、大橋! 同じような輩が出てきたら、私たちが絶対に許さない!
大野 どれもこれも「権力の魔性」にやられて贅沢になり、堕落していった。
松原 莫大な蓄財をしたり。それを隠すために大ウソをついたり。
青山 そのうえ「忘恩(ぼうおん)の輩(やから)は一族(いちぞく)で固(かた)まる」。
 悪党議員は、みな同じ(大笑い)。
大野 とにかく公明党は絶対に「結党の精神」を忘れないでもらいたい。大衆への奉仕に生ききってもらいたい。
 全OG議員の願いです。

票以外は無視

坂口 ところで、議員時代で印象深かった経験をうかがいましょう。
松原 私は大阪市会議員を3期、務めました。忘れられないのは、平成14年に市内で起きた大火事です。
大野 火事。
松原 30軒以上も被災しました。すぐに現場に駆け付けて、一軒一軒、激励しました。
 ところが、驚いたことに他党の議員は、誰一人として来ないんです。
青山 えっ!?
松原 在日韓国人の皆さんが暮らす地域だったからです。選挙権がない。つまり「票にならない」。
神野 ひどい! 重大な人権侵害じゃないの!
松原 しかも火災現場周辺の「選挙権のある家だけ」を、せっせと見舞いに回っていた議員もいました。
坂口 この卑劣!
松原 私たちは復興支援に全力で奔走しました。民団(=在日本大韓民国民団)の方々も大変に喜んでくださいました。
竹内 それでこそ公明党よ!

男だらけの議会

谷中 それに昔は女性蔑視の風潮が強かった。議会でも、女性を見下し、バカにする男性議員の多かったこと!
青山 私も議会で「女性の地位向上」を訴えましたが、とにかく男性議員はメチャクチャ。
 「これ以上、女性の地位なんて上げる必要ないよ。ウチの奥さんは、もうずいぶん地位が高いんだよ。逆差別≠セ」なんて開き直る議員もいるほどでした。
坂口 とにかく日本は、政治の世界が一番「男尊女卑」。
 そのなかで、多くの公明党女性議員が、国会で、地方議会で、女性の地位向上を叫び、意識を変えてきた。
青山 私は、はじめ市会議員をさせていただいた。その当時、市議会で女性議員は私一人。落選した他党の女性議員と入れ替わるかたちで男だけの議会≠ノ入りました。
竹内 それは大変。
青山 しかも、前の女性議員というのが共産党で、とんでもない女性だった。
 ほかの議員に私を「先生」と呼びなさい≠ニ言ったり、しょっちゅう議会で絶叫したり、泣き喚いたり。
 「それに比べて、あなたはキチンとした人だ」と歓迎されました(大笑い)。
谷中 女性議員は増えてもらいたいけど「女性の恥」のような議員だけは、やめてもらいたいわね(笑い)。

議員は実績だ!

大野 ところで、私が国会議員時代の体験を通して感じたのは「野党の、しかも1年生議員だって、立派に実績が残せる」。このことです。
松原 その通りよ。確かに与党のほうが実績は作りやすい。でも知恵を出し、真剣に取り組めば、野党だって実績は残せる。
大野 公明党の野党時代の実績だって、たくさんあります。
 その一つ、白内障手術に保険を適用させたことも、大変に喜ばれています。
青山 それまでは、片目の手術に約15万円もかかっていました。それが保険適用後は、大幅に安くなった。
 70歳以上(高額所得者を除く)の方は、約1万5千円〜約2万円程度です。
神野 70歳以上のお年寄りの9割が白内障にかかるといわれますね。
竹内 安くなって、手術を受ける人が増えました。厚生労働省によると、年間の手術件数は、保険適用前の3倍にもなっています。
大野 政治は実績です。
 ところが「実績ゼロ」の議員が多すぎる。ホームページにも「実績の欄」が全くなかったり。「マスコミに出た、出た」という宣伝ばかりだったり(笑い)。
青山 これだけ議員立法した≠ニ自慢しても、市民団体の提案のほとんど丸写し≠セったり(笑い)。
坂口 なかには「オレたちは野党だから、何もしなくていいんだ」なんて開き直っている野党幹部もいる。
 そんなのが増えたって、国民のために何の役にも立たない。それが実態です。
神野 そうよ。それこそ「税金の無駄遣い」よ(大笑い)。

(2005. 8. 5. 聖教新聞)