< 座談会 >   新時代を勝ち進め


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世界広布の先陣「九州」「沖縄」
兵庫「中央神戸」「尼崎」が力闘
神奈川「保土ヶ谷」「旭」 東京「北」「足立」が敢闘
「西大阪」「新大阪」「常勝大阪」「堺」は正義の言論で勝つ
「東京」「神奈川」「大阪」「兵庫」で激闘
公明よ日本の未来を開け
学会が「世界広布」を実現
名誉会長の創作活動は歴史的壮挙
幹部は「絶対無事故」を真剣に祈れ
実践こそ真実の追善


 

 

<51> 世界広布の先陣「九州」「沖縄」
出席者:原田会長、正木理事長、田村九州長、南保九州婦人部長、伊計沖縄男子部長、飛石九州女子部長

田村 本年は「東洋広布の歌」の誕生から55周年。九州の友は、ますます意気軒高だ。
 広宣流布の使命に燃え、執念の祈りと勇気の対話で、驀進している。
原田 当初、この歌は「九州制覇の歌」という名前だった。
 しかし昭和32年4月に行われた第一回九州総会で、戸田先生が師子吼(ししく)された。
 「『九州制覇は我等の手で』と言っているが、そんな了見の狭いことは言わん方がよいと思う」「どうせなら、『東洋広布は我等の手で』と言ってほしいものだ!」と、九州の同志に「東洋広布」の使命を託されたのです。
伊計 また、本年は「沖縄広布55周年」の佳節でもあります。
 沖縄は異体同心の団結で断じて勝ちます!

人類の灯台

南保 それにしても「広布第2幕」の今、全世界が、こぞって池田先生の思想と行動を賞讃しています。
 讃嘆の声が地球を包み込み、共鳴し合っているようです。
飛石 お隣の韓国からも、続々と顕彰が贈られています。
 先月も「韓国演劇協会」から、韓日友好への貢献を讃えて、池田先生に特別顕彰牌が授与されました。
田村 その通りです。慶熙(キョンヒ)大学をはじめ韓国の大学から、先生が授章された名誉学術称号は「12」を数える。
 先生が韓国社会から、どれほど深く信頼され、敬愛されているか。その厳然たる証しだ。
正木 済州(チェジュ)大学の趙文富(チョムンブ)前総長が語っておられた。「険難な道を人類が歩んでいくうえで、池田先生は『希望の灯台』であり、『平和の羅針盤』ともいうべき、とても大切な存在なのです」と力説しておられた。
南保 そして、世界の大学・学術機関から先生に贈られた名誉学術称号は「258」にものぼります。まさしく前人未到の大壮挙です。
原田 先日、日本の高名な大学者から、池田先生に流麗な達筆のお手紙が届いた。
 「ふつう、世界一の名誉博士といえば、アメリカかイギリス、または、フランスかドイツの方と思いこんでいました。
 しかし、それが、私たち日本人の池田先生であられたことに、感嘆もし、感激もしております。
 これは、日本の誇りです」と讃嘆しておられた。
正木 さらに、こう綴っておられた。
 「海外からの一つの名誉学位であっても、かけがえのない意義を持っております。
 それを、五大陸にわたって『258』も受けておられることは、私たち学術者にとって想像もできない夢です。本当に見事であり、言葉では言い表せない偉業でございます」と絶賛しておられた。
田村 一流の人物であればあるほど、先生の偉業を正視眼で見ている。率直に讃えておられる。

友好の軌跡

飛石 明年は、池田先生の韓国初訪問から20周年を迎えます。
 今日まで先生が、どれほど韓国の人々と社会のために、心血を注いでこられたか。
 その一端が、月刊誌「潮」9月号の「池田大作の軌跡」に描かれていますね。
南保 池田先生と在日の友とのドラマを中心に描かれています。九州でも大反響です。
原田 先生は、苦悩に沈む在日の人々から韓国社会のトップリーダーにいたるまで、あらゆる立場の韓国人と語り合ってこられた。誠心誠意で対話を重ね、友情を結んでこられた。
正木 そうした行動の積み重ねが、厳しい「反日感情の壁」を超えた、先生への絶大な信頼となっている。
 「韓国人だからこそ、池田先生の偉大さが分かる」とまで讃えられるようになったのです。
原田 池田先生は、戸田先生から託された「東洋広布」「世界広布」への大道を、厳然と開いてくださった。
 我々も、いかなる壁をも破る「誠実の対話」「勇気の対話」で、続こうではないか。

信念なき政党

伊計 ところで、いよいよ衆院選の公示日(8月18日)が目前に迫った。今月30日の投票日に向けて、マスコミは早くも「選挙一色」だ。
原田 公明党は、比例区をはじめ、東京、神奈川、大阪、兵庫の八つの小選挙区に候補を立てる。断じて勝て! 支持者の期待を裏切るな!
正木 それにしても昔から「政治家は、みな選挙のときだけ、調子のいいことを言う」といわれる。
 いざ当選すると、まじめに働かない。約束を守らない。そういうのが多すぎるな!
田村 だからこそ国民は、口先だけのパフォーマンスを、鋭く見破らなければならない。
 ロクに働かない人間を議員にしたら、最大の「税金のムダ遣い」だ。
伊計 まったくだ。僕の友人が語っていた。
 「発言をクルクル変える政治家や政党が、いちばん信用できない。選挙の前ですら変わるんだから、選挙が終わったら、何を言い出すか。まったく分かったものじゃない」と怒っていた。
原田 戸田先生は「信なき言論、煙のごとし」と喝破された。
 要するに、確固たる信念がない。理念がない。だから風向き一つで、ふわふわブレるんだ(笑い)。
飛石 そういう意味でも、今の政府は「バラバラ」「ゴタゴタ」そして、党首脳の発言がブレてばかり。
 国民から見たら、どっちもどっちで信用できない。
正木 そういう時こそ、公明党が堂々と信念を叫ぶ時だ。
 公明党は結党以来、今日まで「大衆とともに語り、大衆とともに戦い、大衆の中に死んでいく」という「立党の精神」を貫いてきた。
 時が来たんだ。その渾身の力を、今こそ発揮する時だ。
田村 その通りだ。政治解説者の篠原文也氏も、こう指摘していた。
 「公明党には『位置のエネルギー』がある。自民党でもない、民主党でもない、公明党だけがもつ立ち位置である。
 弱者や生活者の目線に立った政策を生み出しゆく政党という位置に立つ公明党は、自民・民主の二大政党のどちらにも届かない声を掬い上げている。この位置のエネルギーをもっと活かすべきだ」(月刊誌「潮」9月号)と大きな期待を寄せていた。
原田 まったくだ。公明党の全議員は、もっともっと強く、もっともっと堂々と「公明の実力」を語るべきだ。国民の心を掴み、信頼を勝ち取れ!

(2009. 8.15. 聖教新聞)

 

 

<52> 兵庫「中央神戸」「尼崎」が力闘
出席者:原田会長、正木理事長、西山関西長、山下関西婦人部長、棚野男子部長、熊沢女子部長

正木 それにしても、大関西の友の力闘! 激闘!
 日本中、世界中が注目している。
西山 なかでも、兵庫の中央神戸総県! 尼崎総県! 「創価の底力」を満天下に示しゆく大前進を続けている。
原田 我々も断固として戦おう! 勝利の黄金史を築こうじゃないか!

公明よ勝て!

棚野 衆院選挙が先日(18日)、公示され、いよいよ本番を迎えた。投票日は今月30日。各党が全国各地で、激戦を繰り広げている。マスコミも連日、報道している。
熊沢 国民の関心も高いようですね。
 先日の世論調査では、今回の衆院選挙の投票に「必ず行く」と答えた人が73.1%。「なるべく行くつもり」も、22.1%にのぼりました(読売新聞=7日付)。
正木 何しろ、前回の2005年9月以来、ほぼ4年ぶりの総選挙だ。
 それに、昨年の秋、世界的な金融危機が起きて以来、日本経済も低迷。最近ようやく数字上は、回復の兆しが見えはじめた。だが、庶民の実感は、まだまだこれからだ。
 まさしく日本の未来を決める、重大な選挙だ。
山下 その通りです。年金、医療、雇用、少子高齢化、治安の悪化、食の安全等々、今の日本は問題山積です。
 今こそ、確たる信念と力をもった政治が必要ですね。
西山 私の友人が語っていた。
 「野党は『まず政権交代ありき』で叫んでいる。だが、それで政治が変わるほど現実は甘くない。いま大事なのは、一にも二にも国民の生活だ。
 その点、公明党は、どんな時も『まず国民ありき』の姿勢を貫いている。今こそ頑張ってもらいたい」と期待を寄せていた。
原田 今回の衆院選で、我々が支援する公明党は、小選挙区に8人の候補者を立てた。
 首都圏では、東京12区(東京都北区、足立区の西部)と神奈川6区(横浜市の保土ヶ谷区、旭区)。
山下 関西では、大阪3区(大阪市の大正区、住之江区、住吉区、西成区)、大阪5区(大阪市の此花区、西淀川区、淀川区、東淀川区)、大阪6区(大阪市の旭区、鶴見区、守口市、門真市)、大阪16区(堺市の堺区、東区、北区)。
西山 そして、兵庫2区(神戸市の兵庫区、北区、長田区)、兵庫8区(尼崎市)だ。
正木 公明党は、全小選挙区で必勝を期して戦っている。
 そしてまた、比例ブロックでの「議席増」を目指して、とくに、北関東、南関東、東海、近畿、九州・沖縄、東北に重点を置いて、拡大に邁進している。
原田 全国の支持者は、猛暑のなか、また雨の日も、毎日、毎日、懸命に支援してくださっている。
 この支持者の真心に、公明党は断じて勝って、応えてもらいたい。今こそ、恩返しの時だ。

不正議員は追放

熊沢 ところで衆院選といえば、すっかり「マニフェスト(政策綱領)選挙」が定着しましたね。
棚野 有権者は、よく見ている。
 「今回の衆院選で、比例区の投票先を決める際に何を重視するか」を聞いた、世論調査でも、第1位は「政党のマニフェスト」(56%)だった(読売新聞=7月5日付)。
山下 公明党のマニフェストには、各界から高い評価が寄せられていますね。
正木 公明党が、今回のマニフェストで最初に掲げているのは「清潔政治の実現」だ。
棚野 政界から「政治と金」の問題を一掃するために、政治資金規正法の制裁を強化。
 秘書などの会計責任者が違法行為を行った場合、議員本人の公民権も停止させるべきだと主張している。
原田 反響は、とても大きい。
 専修大学の藤本一美教授も、さっそく公明新聞(7月29日付)に声を寄せていた。
 「議員は自分の首をしめるような厳しい法律を作りたがらない。そういう中で公明党はきちんと法律を作ってきた。公明党は『清潔政治』の先頭に立つ資格がある」と高く評価しておられた。
正木 それにまた藤本教授は、こうも指摘しておられた。
 「国民は政治への不信感を持っている。公明党に求められているのは『清潔な政治』『ブレない政治』だ」と強調しておられた。
西山 まったくだ。私の友人も語っていた。
 「公明党のマニフェストは、明快でスッキリしているね。政界の浄化は、自民党や民主党には期待できない。クリーンで実行力のある、公明党にしか期待できない。断固やりぬいてもらいたい」と真剣に願っていた。
山下 それにまた、公明党の女性政策にも共感が広がっています。昭和女子大学学長の坂東眞理子さんもエールを送っていましたね。
熊沢 坂東さんは、ベストセラーになった『女性の品格』の著者としても有名な方ですね。こう語っておられました。
 「公明党のマニフェストは、女性の視点から見て評価できます。特に『女性』『子ども』『暮らし』について、ブレない姿勢が貫かれているからです」(公明新聞=11日付)と鋭く指摘しておられました。
原田 公明党には「大衆のための政治」という不動の原点がある。「現場第一」を貫き、朝に夜に、生活者の声を聞き続けている。だからブレない。

ブレる政党

熊沢 ところでマニフェストといえば、自民党は、なかなかまとまらず「後出しジャンケンだ」と批判されました。
 一方で、民主党の迷走ぶりも連日、報道されていましたね。
棚野 党首自ら鳴り物入りで発表したが、ずさんな内容に各界から厳しい批判が続出。すると、そのたびに「修正する」「追加する」などと、政策を二転三転させた。ブレにブレた揚げ句、5項目も修正・追加した。
正木 前代未聞だ。新聞やテレビも厳しく指摘していた。
 「度重なる軌道修正は票目当ての『迎合路線』の感が色濃くにじむ」(毎日新聞)
 「政党の命ともいえるマニフェストを安易に修正したことで、民主党の政権担当能力に不安を残す結果となった」(産経新聞)
 「党内論議が生煮えだったことを露呈」「執行部内の足並みの乱れも目立つ」(読売新聞)等々と切り捨てていた。
山下 私の友人も呆れ返っていました。
 「結局、日本をどうするつもりなのか、さっぱり分からない。本音が見えない。国民に受けそうなことばかりを、ごちゃ混ぜにした『マゼフェスト』じゃないの」と怒っていましたよ(笑い)。
西山 まったく「後出しジャンケン」も、いいところだ。いま国民が求めているのは「信頼できる政治」だ。その願いに応えられるのは、公明党だけじゃないか。
正木 その通りだ。公明党は、政策を実行する「実現力」も抜群だ。他党と比べれば、一目瞭然だ。

公明は有言実行

棚野 一昨年の参院選のマニフェストに関しても、全258項目中「実現・大きく前進」が167項目、「前進・進行中」が82項目。あわせて、全体の96.5%が「実現・進行中」だ。
山下 口先だけの政治を変えてきたのが、公明党です。約束したことは断じてやり抜く。国民は、今こそ「有言実行」の政治を求めています。
熊沢 ところで公明党は、今回の衆院選で「テレビCM」の放映をやめ、代わりに党のホームページをはじめ、インターネットで「ウェブムービー」を配信していますね。
棚野 さっそくマスコミでも、クチコミでも話題になっている。
 全部で十数種類とバリエーションも豊富だ。短いテレビCMに比べて、より分かりやすく、明快に、公明党の政策をアピールするものだ。
正木 大いに結構じゃないか。ともあれ、天下分け目の政治決戦だ。公明党は、あらゆる知恵と力を振り絞って、戦い抜いてもらいたい。
原田 「なすべきことに身も心も捧げる人間こそ勝利者となる」とは、イギリスの社会活動家、チャールズ・バクストンの言葉だ。
 公明の候補者と議員は、一人残らず庶民のために全身全霊を捧げて戦え! 実績、政策、信念を、堂々と語りに語れ! 断じて勝て!

(2009. 8.20. 聖教新聞)

 

 

<53> 神奈川「保土ヶ谷」「旭」 東京「北」「足立」が敢闘
出席者:原田会長、正木理事長、畑総神奈川長、津田総東京婦人部長、棚野男子部長、熊沢女子部長

棚野 いよいよ衆院選の投票日(30日)まで、あと8日だ。
 わが神奈川では、我々の支援する公明党が、神奈川6区(横浜市の保土ヶ谷区・旭区)で候補を立てて戦っている。
正木 前々回の衆院選では、わずか「536票差」で公明が競り勝った。文字通りの「死闘」だった。今回も、全国でも有数の大激戦だ。日本中が注目している。
津田 それに東京12区(東京都北区、足立区の西部)も、大接戦です。今回も「背水の陣」で戦っています。
原田 どこまでも候補者本人が戦うことだ。一人でも多くの有権者に会い、誠実に語ることだ。そこにしか勝利はない。

任せて大丈夫?

正木 今回の衆院選では、各党のマニフェスト(政策綱領)が大いに注目されている。マスコミや各種機関も、詳しく検証している。
棚野 たとえば、民主党の「高速道路無料化」という公約。「いいことずくめ」のように語られてきたが、実態はマイナス面が多いことが分かってきた。
 「無料」になると、どうなるか。マスコミなどの指摘をまとめると、次のようになる。@いつも渋滞の低速道路≠ノなる、A料金所係員の再雇用問題が発生する、B鉄道、バス、フェリーなどが衰退する、そしてC環境に悪影響が広がる等々だ。
棚野 読売新聞(14日付)も「心配なのは交通量が増えて渋滞や事故が増えることだ」「(物流業界では)『上限1000円でも渋滞による到着遅れが出る。無料なら悪影響はもっと大きくなる』と危ぶむ関係者もいる」と書かれていた。
 また民主党の公約通りに、高速道路無料化とガソリンなどの暫定税率廃止が実施されると、二酸化炭素(CO)の排出量が年間980万dも増加するといわれる。NPO団体が試算していた。
津田 「上限1000円」よりも「4倍」の排出量です。どれほど環境に悪影響を与えるか。民主党が同時に主張している「COの大幅削減」とも大きく矛盾すると、厳しく指摘する声があがっていますね。
正木 私の後輩の新聞記者も語っていた。
 「非現実的な政策に対しては、厳しい見方が出はじめている。『任せて本当に大丈夫なのか?』と疑問視する有権者が、ここにきて徐々に増えているようだ」と分析していた。

女性の声を聞け

津田 とくに女性は「現実」を鋭く見ています。社会が混迷する今こそ、政治は女性の声を尊重するべきです。
熊沢 公明党に寄せられる「女性の支持」は圧倒的です。毎日新聞の世論調査でも、主要政党の中で、女性の支持が男性を上回ったのは、公明党だけでした(7月20日付)。
 識者も大いに期待している。
 たとえば、学習院大学の河合秀和名誉教授。月刊誌「潮」9月号で、こう語っていた。
 現在の大不況に対する最も効果的な政策は、女性、特に既婚女性が働きやすい環境を作ることだと考えている。公明の女性支持者たちは、このような政策転換を推進していく原動力となるに違いない≠ニ断言されていました。
原田 公明党は一貫して女性の声を大切にしてきた。だからこそ、絶大な支持が集まっているんだ。
津田 その通りです。たとえば子育て支援。出産育児一時金をはじめ、教科書無償配布など教育費の軽減にも取り組んできました。
熊沢 最近では「高校生の授業料減免」もリードしました。2009年度補正予算では486億円を充て、都道府県別に基金を設けて支援することが決まりました。
津田 経済的な理由で授業料が納められず、中退せざるをえない。そういう学生を守るため、公明党が主張して実現したものです。
熊沢 このほかにも、ストーカー規正法や女性専用車両の導入、女性専門外来の拡大なども、公明党が大きく推進したものです。

本気の政治家

津田 こうした公明党の「実現力」を、市民団体も高く評価しています。たとえば「無戸籍児」の救済に取り組んできた、NPOの坂本洋子代表です。
棚野 「無戸籍児」というのは「民法772条」から生じる問題です。離婚後に生まれた子が、実父と違う「離婚前の夫の子」とされ、無戸籍のままになってしまう。
 公明党は、そうした法律の狭間に落ちた子どもたちの救済に着目し、改善措置を前進させた。
津田 坂本代表は語っています。
 「公明党は即座に党プロジェクトチームを発足させ、法相との面会へとこぎ着けてくれました。そのスピードと誠実さ、『現場の声』を政権の中枢にまで届ける実行力には、本当に感激しました」と感嘆されていました。
熊沢 それにまた「日本さい帯血バンク支援ボランティアの会」の有田美智世代表。
 公明のリードで実現した「さい帯血移植の保険適用」と「公的バンクの設立」について、こう証言しておられました。
 「票にもお金にもならない私たちの小さな運動を理解し、共に行動し、力強く応援してくれたのは公明党でした。公明党は『本気の政治家』の集まりでした」と断言されていました。
 これも有名な公明党の実績だ。さい帯血とは、母親と赤ちゃんを結ぶへその緒(さい帯)と胎盤に含まれる血液だ。移植すれば白血病などの難病治療に大きな効果がある。
棚野 公明党は、1997年8月から署名運動を展開。署名者は200万人を突破した。こうした取り組みなどによって、98年4月に移植への保険適用が実現。99年8月には公的バンクの設立が実現したんだ。
熊沢 公明党が、今回のマニフェストで掲げている女性政策も、たいへん好評です。
 昭和女子大学の坂東眞理子学長は語っていました。
 「大きなビジョンを描く中で、ともすれば見落としがちなところに、丁寧に目配りしているのが公明党のマニフェストの特長です。『子育て支援』もスローガンだけでなく、小児集中治療室(PICU)を備えた小児救命救急センターの整備や、妊婦健診の敢然無料化の推進といったように、具体的な案を挙げ、本当にキメの細かいメニューを示しています」と高く評価しておられました。
原田 ともあれ「政治は実績」だ。口先だけなら、誰でも、いくらでも言える。しかし、実現するのは並大抵ではない。
 誰が庶民の生活を守るのか。有権者は、いよいよ鋭く、厳しく、見ていくことだ。

(2009. 8.22. 聖教新聞)

 

 

<54> 「西大阪」「新大阪」「常勝大阪」「堺」は正義の言論で勝つ
出席者:原田会長、正木理事長、西山関西長、山下関西婦人部長、棚野男子部長、熊沢女子部長

原田 きょう8月24日は「壮年部の日」!
 いま、全国の壮年部員は、燃えに燃えている。全員が「師子王の心」をたぎらせて、正義を叫びに叫んでいる。
西山 わが常勝関西の本陣・大阪の壮年部も、いよいよ大言論戦に総立ちだ。
 なかでも、西大阪総県、新大阪総県、常勝大阪総県、そして堺総県の黄金柱の輝き! 「青年の気概」で勝利へ突き進んでいる。
山下 壮年が立てば、婦人部も本当に心強い。ますます勢いを増します。
 西大阪総県・住吉常勝区の副本部長は長年、町会などの役員を務め、地域に貢献。
 その信頼もあって、地区座談会には地元の名士が毎回、出席。今では地域の座談会≠ニして定着しています。
西山 新大阪総県・東淀川錦城区では、ヤング壮年部が元気だ。
 支部、本部を超えた連帯で、新しい活動者が続出。男子部時代の経験も生かし、拡大の先頭に立っている。
山下 常勝大阪総県・旭常勝区のブロック長さんは、過去最高の拡大を展開中です。
 対話を広げるなか、知人と4年ぶりに再会。知人は宿命転換の信心に共鳴し、先日、晴れて入会しました。
西山 堺総県の北先陣区・金岡支部。壮年の模範の拡大が各部に大きく波動している。
 なかでも「壮男一体」で、男子部員が次々と奮起。活動者が2倍、3倍と増えている。

男性の支持が鍵

熊沢 ところで、男性といえば、今回の衆院選では「男性票の動向」が注目されていますね。
棚野 先月の都議選では、男性の投票率が急上昇した。4年前の前回は42.81%だったのが、今回は54.25%。11.4ポイントも増えた(女性は9.6%ポイント増)。
正木 選挙に関心ある男性が増えている証拠だ。その人々が今回の衆院選で、誰に、どの政党に投票するか。
 その動きが、選挙結果のカギを握ると見られている。
棚野 ところで、いま政治に対する国民の不満は募るばかりだ。
 先日の世論調査でも、83%もの人が「政治に満足していない」と答えていた(中日新聞=6月14日付)。
熊沢 「今の政治で何が問題か」を聞いた結果(複数回答)では「税金のムダ遣いが多い」が63%で、断然トップでしたね。
原田 国民は「税金のムダ遣い」に心底、怒っている。
 公明党が一掃するしかない。これまでにも数多くの実績があるじゃないか。
西山 その通りだ。公明は連立政権に入って以来、10年間で、国会にも、行政にも、鋭いメスを入れてきた。
 それまでの政治では為し得なかった、改革を断行してきた。
棚野 たとえば「役人の天下り先になっている」と批判されていた特殊法人の改革。
 公明党は「特殊法人等改革基本法」の成立(2001年6月)を強力にリードし、事業の見直しなどを徹底的に進めた。
山下 有名です。その結果、2001年当時には、163あった特殊法人を85にまで半減させました。
 公益法人向けの支出も、2006年度の9479億円から今年度は5551億円に縮小。約4000億円も削減しました。
正木 それに「税金のムダ遣いの追放」。徹底して事業仕分けを実施し、今年度だけでも8800億円のムダを削減した。
熊沢 それにまた公明党は「国会議員の特権廃止」を先頭に立って、実行してきました。
 ほかの政党は、まったくやろうともしなかったことです。

「元祖ムダゼロ」

西山 勤続25年以上の国会議員に対する特別交通費(月額30万円)や、肖像画の製作費(100万円)の支給を廃止。
 さらに、勤続50年以上の国会議員への憲政功労年金(年額500万円)も全廃された。
原田 何十年も続いてきた特権だ。だが、公明党は「国民の目線で見ると、断然おかしい」と声をあげ、ずべて撤廃させた。
 私の知る政治学者もこれだけでも日本の憲政史上、未曾有のことだ≠ニ感嘆していた。
棚野 公明党は、そのほかにも「公用車の削減」「国家公務員の通勤定期代の見直し」など、特権やムダ遣いを点検、追放してきた。
正木 まさに「元祖ムダゼロ」は公明党だ。
 今回のマニフェストでも「天下りの根絶」をはじめ、さらにムダの追放を断行すると宣言している。
山下 私の友人が語っていました。
 「今は、選挙があるから、どの政党も、猫もシャクシも『税金のムダ遣いをなくす』と叫んでいる。だけど、今まで何もしてこなかった人間なんて信用できない」と鋭く見抜いていましたよ(笑い)。
原田 まったく、その通りだ。口先だけなら、誰でも、何とでも言える。政治家は「100の言葉」よりも「1の実行」だ。
 実際に、ムダ遣いをなくしてきたのは誰か。どの政党か。厳しく見極めなければ、耳当たりのいい「口約」に騙されるだけだ。

国民を守れ!

棚野 ところで、先ほどの世論調査では「政治に取り組んでもらいたい分野」についても聞いていた。
 1位は「年金、医療、介護など社会保障制度の充実」だった。
正木 これもまた、公明党は結党以来「国民の目線」で、推進してきた。少子高齢社会の今、再び公明党が政治をリードする時だ。
山下 公明党は、今回のマニフェストの柱の一つに「命を守る政治」を掲げています。
 たとえば「年金受給資格期間の短縮」。現状では、25年以上加入しなければ、年金を受け取る資格を得られない。公明党は、無年金対策の一つとして、これを10年に短縮するべきだと訴えています。
棚野 さらに公明党は、低所得者の基礎年金を25%上乗せする「加算制度」の創設を掲げている。
熊沢 「受給資格期間の短縮」は、公明党の強い訴えで、今回の「与党共通公約」にも盛り込まれましたね。
西山 同じく、公明党がマニフェストの冒頭に掲げた「不正議員の公民権停止」等も、共通公約に明記された。
 新聞各紙も「自民党の公約にはなかったが、公明党の主張を、自民党が受け入れた」と報じている。
正木 私の友人も驚嘆していた。
 「不正議員の公民権停止、すごいね! 公明党がいなければ、与党公約に入ることは絶対になかっただろう。さすがはクリーンな公明党だ」と驚いていた。
西山 ともかく2大政党は「政権争い」に明け暮れている。政権ばかりに頭を奪われ、本気で国民の声をくみ取ってこなかった。
原田 今までも、これからも「庶民の目線」で「庶民のための政治」をやり抜くのは、公明党しかない。
 だからこそ、公明党は断じて勝て!

(2009. 8.24. 聖教新聞)

 

 

<55> 「東京」「神奈川」「大阪」「兵庫」で激闘
出席者:原田会長、正木理事長、西山関西長、杉本婦人部長、棚野男子部長、熊沢女子部長

正木 真夏の総選挙。投票日まで、いよいよ残り3日に迫った。日本中で各党が熱戦を繰り広げている。
原田 我々が支援する公明党は、全国の8小選挙区に候補を立てている。東京12区(東京都北区と足立区の西部)、神奈川6区(保土ヶ谷区、旭区)。
西山 関西では、大阪3区(大阪市の大正区、住之江区、住吉区、西成区)、大阪5区(此花区、西淀川区、淀川区、東淀川区)、大阪6区(大阪市の旭区、鶴見区、守口市、門真市)、大阪16区(堺市の堺区、東区、北区)。
棚野 それに兵庫2区(神戸市の兵庫区、北区、長田区)、兵庫8区(尼崎市)。どこも激戦、大激闘だ。
正木 それにまた統一外地方選挙。衆院選と同日に投票日を迎えるところもある。
 北海道・根室市、大阪・羽曳野市、柏原市、摂津市、愛媛・宇和島市、長野・御代田町、静岡・長泉町、宮崎・高千穂町だ。
棚野 さらに、埼玉県八潮市では、30日に市議選が告示される(9月6日投開票)。
 公明党の勝利への支持者は大奮闘している。
原田 酷暑の連続闘争だ。どれほど有り難いか。
 公明の議員は、今こそ立ち上がれ!

不公平な政策

杉本 いよいよ有権者も「投票先」を真剣に考え、意志を最終決定する時期です。先日、私の友人が語っていました。
 「今回は、本当に迷ったけど、ようやく決めた。
 一部の人間だけを優遇するのではなく、公平な政治をやってくれる政治家、政党を選ぼうと思う」と話していました。
棚野 たしかに、今回の各党のマニフェストを見ると、明らかに不公平と思われる政策が、いくつかある。
 たとえば、民主党が掲げている「子ども手当」。配偶者控除や扶養控除を廃止して、財源に充てると言っている。すると、子どもがいない世帯にとっては、増税になる。
正木 しかも、それでも財源の5兆6000億円のうち、まだ4兆円も足りない。
杉本 それに、所得制限がないので、公明党が推進してきた「児童手当」と比べると、圧倒的に高所得者が優遇される。本当に支援が必要な低所得者を重視する政策ではない。
熊沢 それは不公平ですね。問題だらけですね。
正木 それに「高速道路の無料化」。民主党は無料化と同時に、高速道路を国有化する≠ニ言っている。そうすると現在、「日本高速道路保有・債務返済機構」が抱えている31兆円の借金を国が引き継ぐことになる。
西山 そもそも高速道路は、多額の債務を返済するためにも2005年に民営化。ここ数年は黒字経営で37兆円あった負債が31兆円まで減った。
棚野 それを今、国有化すれば、国債を発行して税金で賄うしかない。高速道路を使わない国民には、はなはだ不公平になってしまう。そういう政策だ。
杉本 それにしても今、各政党、マスコミも、いわゆる「無党派層」の票の行方に注目していますね。
棚野 なかでも勝敗を左右するといわれるのが、青年の動向だ。最後は青年の支持を集めたところが勝つ――そう言われている。
熊沢 その青年世代は、いま「政権交代」よりも「雇用・就職」に関心を持っている。そういう事実が、各種調査で明らかになっていますね。
棚野 読売新聞(7月24日付)にも掲載されていた。大学や専門学校の男女学生に聞いた意識調査の結果だ。「投票の際に重視する点」は「雇用・就業問題」が最多の127人。続いて「景気・経済対策」の126人だった。
熊沢 そのなかで「政権交代の実現」と答えた若者は、たったの10人しかいなかった。そのようにも報道されていました。
西山 要するに、若者が求めているのは「政権」でも「政局」でもない。政治家の「政策」「実績」を見ているということだ。
原田 それが現実だ。政治が立ち上がらなければ、いちばん苦しむのは、今の若者世代だ。
 その世代の不安や痛みを、心から理解できるか。具体的な実績をもって生活を守り抜けるか。そうした力ある存在が求められているんだ。

青年で決まる

西山 その意味でも、いよいよ公明党の出番だ。公明党は連立政権に参加して以来、一貫して「青年政策」に取り組んできたじゃないか。
熊沢 なかでも「青年の雇用」対策は、他党に先駆けて取り組んできました。
棚野 有名だ。たとえば、若者の就職を総合的に支援する「ジョブカフェ」。2003年、公明党青年局が全国で署名運動を推進し、翌年から各地にオープンした。
熊沢 これまで全国87ヵ所に設置。30万人以上の利用者が就職を果たしました。大変に喜ばれていますね。
西山 それに昨年秋からの世界的な金融危機に対して、離職者の就労などの緊急対策をリードしたのも公明党だ。素早く、真剣に取り組んでいる。
棚野 青年が求めている政策を、すぐさま実行してきた。だからこそ、公明党には、青年の支持が根強い。
 前回の衆院選に関する調査(明るい選挙推進協会調べ)では、比例区で公明党に投票した人は全体の「8.4%」だった。そのうち、20代、30代で限って見ると、全体の「9.8%」の人が公明党に投票していた(棄権などを除く)。
杉本 それにまた、公明党は「クリーンな政治」を先頭に立って実現してきました。この他党にはない実績も、若い女性を中心に支持を集めています。
棚野 とにかく青年は、相次ぐ「政治と金」の不祥事に憤慨している。ウンザリしている。その切実な思いに応える改革を公明党は次々と実現してきた。
西山 その通りだ。公明党は、連立政権に参画して以来、政治資金規正法の改正や、あっせん利得処罰法、官製談合防止法など、次々と不正にメスを入れてきた。
棚野 公明は、今回のマニフェストでも「不正議員の追放」を正々堂々と掲げている。
 秘書などが違法行為をした場合に、監督責任のある国会議員の公民権を停止する。そういう「政治資金規正法」の制裁強化を訴えている。
正木 若者だけじゃない。有権者は大歓迎だよ。
原田 まったくだ。不正議員は断じて叩き出すべきだ。どんどんやってもらいたい。
西山 それにしても、まだまだ多くの有権者は、どの候補者に投票するかを決めかねている。
棚野 そのようだ。とくに青年は、最後までじっくりと候補者を見きわめている。
 前回の衆院選でも、20代、30代の青年が「投票する政党を決定した時期」は「選挙期間中」が33%。「投票日当日」が15%だった。
正木 若い有権者の約半数が、この時期から投票先を決めていたということだ。まだまだ、勝負は全くわからない。
原田 いよいよ「これから」だ。
 公明党よ! 最後の一瞬まで、叫び抜け! 語り抜け! 全国の支持者が完勝を待っている!

(2009. 8.27. 聖教新聞)

 

 

<56> 公明よ日本の未来を開け
出席者:原田会長、正木理事長、西山関西長、杉本婦人部長、棚野男子部長、熊沢女子部長

棚野 衆院選の投票日が、いよいよ明日に迫った。日本中が注目している。
西山 各党とも「最後の拡大」に、死にものぐるいだ。党首、首脳が連日、激戦区に入って叫んでいる。
原田 公明党も、8の小選挙区で大激戦を展開している。この最終盤になっても、勝負の行方は全く分からない。
正木 東京12区(東京都北区と足立区西部)と神奈川6区(横浜市の保土ヶ谷区、旭区)!
西山 関西では、大阪3区(大阪市の西成区、大正区、住吉区、住之江区)、大阪5区(東淀川区、淀川区、西淀川区、此花区)、大阪6区(守口市、門真市、大阪市の旭区、鶴見区)、大阪16区(堺市の堺区、東区、北区)!
原田 そして、兵庫2区(神戸市の兵庫区、北区、長田区)と兵庫8区(尼崎市)!
 かつてない争いだ。いずれも野党候補と「横一線」の大激戦だ。
正木 比例ブロックでは、北関東、南関東、東海、近畿、九州・沖縄、そして東北で、公明党は最後の議席を争う展開だ。
杉本 今回の総選挙は、戦後初めて8月の投票になりました。
 連日の猛暑にもかかわらず、支持者は汗びっしょりになりながら、声をからして、力の限り語り抜いてきました。
西山 壮年も、婦人も、青年も、社会のため、日本のために、どれほどの思いで走り抜いてきたか!
 これほど、ありがたい支持者はいない。公明党の候補者、議員は、この大恩に断じて「勝利の結果」で応えよ!
正木 その通りだ。「選挙は、投票箱が閉まるまで分からない」と言われる。
 前々回の衆院選では、わずか「536票差」で明暗を分けた選挙区(神奈川6区)もあった。
熊沢 まさに「一票を笑う者は、一票に泣く」ですね。
棚野 それにまた一昨年7月の参院選で、投票しなかった人に「いつ棄権すると決めたか」を聞いた調査がある(明るい選挙推進協会調べ)。
 すると、投票日の「前日」が10%、「当日」が39%を占めた。
原田 戦いは、最後まで攻め抜いた者が勝つ。公明の議員、議員OB、家族は、全員が最後の一瞬まで拡大に走ることだ。
西山 その通りだ。公明よ、岩をも動かす執念で一票、一票をもぎ取れ! 勝利の道を敢然と開け!

ブレない公明党

棚野 ところで今回の総選挙は、7月21日に衆議院が解散してから、実質6週間にわたって、選挙戦が展開された。
 その間、国民は各党の動きと主張を鋭く見てきた。
杉本 そのなかで、公明党は、いち早くマニフェスト(政権綱領)を発表しましたね。
熊沢 「清潔政治を実現」「命を守る政治」「人を育む政治」「緑の産業革命」の4本の柱を掲げています。
 この政策を、40日間、有権者に訴え続けてきました。
西山 反響は大きい。私の友人も語っていた。
 「自民党と民主党のマニフェストを見比べても、似たり寄ったりで、あまり違いは見られない。でも、公明党の主張には『庶民の党』らしい特徴があるね」と指摘していた。
原田 公明党が強く要望し、与党の「共通公約」に盛り込まれた政策も多い。
 「高額療養費制度の自己負担限度額の引き下げ」も、その一つだ。
棚野 自民党の細田幹事長も記者会見で語っていた。
 「公明党が強く主張されたことで、非常に前向きな前進となった。このことを強調したい」(読売新聞=13日付)と明言していた。
熊沢 それに「年金受給資格期間の短縮」も共通公約に明記されました。
 年金を受け取るために必要な支払期間を、現状の25年から10年に短縮。無年金・低年金の解消を目指す政策です。
杉本 さらにまた「不正議員の公民権停止」も、与党の公約になりました。
 マスコミも「自民党が(共通公約を発表する)12日朝まで難色を示したが(中略)公明党に押し切られた」(同)、「公明党が主張する厳格な考え方を(自民党が)そのまま受け入れた」(東京新聞=13日付)等と、公明党の働きを強調していました。
西山 国民は、みな大賛成だ。私の友人も喜んでいた。
 「さすがは公明党だ。自民党や民主党じゃ、逆立ちしても言い出せないことを、ズバッと主張してくれた。そして自民党にも飲み込ませた。痛快だね!」と手を叩いていた。
原田 公明党には、確たる政治理念がある。固い団結がある。だからブレずに仕事ができる。「国民のための政治」を実現できる。

「国民本位」たれ

正木 景気の低迷をはじめ、問題が山積する今こそ、公明党が、いや増して奮闘する時だ。無責任な政党、政治家など必要ない。
西山 まったく、その通りだ。兵庫県の中小企業の経営者が語っていた。
 「自民党は、選挙の前も、ずっと内部でゴタゴタ、ドタバタが続いて見苦しかった。
 民主党は、選挙が始まった途端、バタバタしはじめた。自分たちのマニフェストを、修正するとか、しないとか。党幹部の発言がバラバラで食い違ったり。コロコロ変わったり。今の政治は、まったく信頼できない」と呆れ果てていた。
杉本 それが国民の声です。私の友人が鋭く見抜いていました。
 「要するに『政権本位』で考えているから、風向きばかり気にして、すぐにブレるのよ。公明党は『国民本位』で行動しているから、ブレない。だから信頼できるわね」と期待していました。
原田 さあ、いよいよ最後の一日だ。
 公明党は死力を尽くして戦え! 堂々と完全勝利を飾り、日本の未来を開け!

(2009. 8.29. 聖教新聞)

 

 

<57> 学会が「世界広布」を実現
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、佐藤青年部長、棚野男子部長

原田 今回の衆院選では、暑い夏の真っ盛りに、全国の同志が懸命に支援してくださった。
 尊い献身に、心から御礼申し上げます。
正木 いよいよ明年の創立80周年! ますます、お元気な池田先生のもと、わが創価学会は、新たな大前進を開始した。
原田 その通りだ。我々の眼前には、第2幕の世界広宣流布の大道が洋々と開かれている。
 今やSGI(創価学会インタナショナル)の連帯は192カ国・地域にまで広がった。
 すべては、池田先生が、御聖訓通りに「死身弘法(ししんぐほう)」「不惜身命(ふしゃくしんみょう)」の激闘をしてくださった賜物です。世界の隅々まで仏法を弘めてくださった大闘争の結果です。
正木 まったく、その通りです。日蓮大聖人の「世界広宣流布」の御遺命ごゆいめいも、池田先生の闘争なくしては実現しなかった。
 先生こそが、御本仏の「仏語」を実現されたのです。

大統領も絶讃

棚野 シンガポールでは先月9日、独立44周年を記念する国家式典に、シンガポール創価学会(SSA)の婦人部員680人が出演しましたね。
佐藤 そう、この独立記念式典に、SSAのメンバーが出演するのは、今回で実に24回目です。
 それも、すべて、政府からの正式の出場要請によるものです。
原田 年々、注目されているようだね。毎回、青年部を中心とするメンバーが、社会貢献の思いを込めて熱演。惜しみない喝采が送られている。
 こうした功績に対して、2005年には「国家青年賞」が贈られている。
杉本 本当に立派です。社会に貢献するSGIへの高い評価がわかります。本年の式典に出席した、ナザン大統領も「毎年、SSAの演技が楽しみです。皆様のご活躍に注目しております」と語っておられましたね。
原田 ナザン大統領といえば、池田先生と2000年11月に会談して以来、深い親交を結んでおられる。
棚野 有名です。大統領は一昨年6月、SSA本部を訪問もされています。芳名録に、こう綴られました。
 「SSAの使命は、高く評価されるものです。なぜなら、人種・宗教・伝統・言語を超えて、すべての人に、平和・献身・忍耐・理解の心が広がる、より良き社会の建設を目指しているからです」と賞讃しておられた。
佐藤 それにまた、インドの大都市チェンナイの「創価池田女子大学」では先月20日、第10回の入学式が盛大に挙行された。
杉本 同大学は、詩人であり、教育者であるクマナン議長が、池田先生の哲学と行動に強い感銘を受け、2000年9月に創立。本年は、開学10年目の佳節を迎えます。
正木 名門マドラス大学とも提携し、卒業生にはマドラス大学の卒業証書が贈られる。
 各界に優秀な人材を陸続と輩出している。
原田 クマナン氏が池田先生を知ったのは、世界詩歌協会の雑誌「ポエット」に掲載された、先生の詩「母」がきっかけでした。
 読んだ瞬間、全身を電撃のような感動に貫かれ「この人こそ人生の師匠」と心に定めたと語っておられる。
棚野 そして、池田先生の思想と行動を宣揚するために、先生の御名前を冠した大学まで、自らの力で創立された。
杉本 その真情を、こう語っておられます。
 学生たちが母となった時、子どもたちは「ママはどこで勉強したの」と尋ねるでしょう。その時、彼女らは「創価池田女子大学よ。『母』という美しい詩がきっかけで、できた大学よ」と答えるのです。
 そして代々に「母」の詩と、「創価」「池田」の名が語り継がれていく。それが、私は嬉しいのです≠ニ強調しておられました(拍手)。
佐藤 さらに地球の反対側のブラジルでも、このほど「池田博士音楽・舞台芸術大学」の創立が決定しました(拍手)。
正木 その通りだ。先月5日、記念プレートの除幕式が、サンパウロ州アララクアラ市内の建設予定地で、盛大に挙行された。
棚野 すごい時代に入りましたね。大学の3万平方bもの広大な敷地は、同市が提供。ブラジル連邦政府、サンパウロ州も全面的に支援し、創立される予定だ。
佐藤 建物も立派なようだ。大学の設計を担当するのは、現代建築の巨匠オスカー・ニーマイヤー氏。
 アメリカの国連本部ビル、ブラジルの首都ブラジリアの国会議事堂、大統領府、国立美術館等の主要建築を手がけてきた。
原田 ニーマイヤー氏は、現在101歳。すごいことです。その世界最高峰の建築家が集大成として取り組むのが、池田博士音楽・舞台芸術大学の建設だ。そうした意味でも、大いに注目を集めている。
杉本 まさしくブラジル社会を挙げた、教育プロジェクトですね。
正木 池田先生の世界の識者との対談も、一段と共感を広げている。
 月刊教育誌「灯台」では、ウクライナ国立キエフ工科大学のズグロフスキー総長との対談が連載中。そして、このたびウクライナの月刊教育誌でも、同対談の連載がスタートした。
棚野 ウクライナでは、このように日本の知識人が紹介されること自体が異例中の異例だそうだ。さっそく反響が広がっているという話ですね。
佐藤 ズグロフスキー総長は、教育大臣も務められた方です。こう断言しておられた。
 「池田博士が語る哲学、思想、人道的視点、そして人生の道は、ウクライナの人々の心に確実に響くものであり、世界の人々が求めているものです」
 「創価学会が標ぼうする精神性、道徳性は、日本の青年たちだけでなく、今や、世界の多くの人々が共鳴する生き方となっています」と高く評価しておられた。

誉れの大使命

杉本 今や、創価の「平和・文化・教育」の前進は、人類を結ぶ大潮流になりました。
 三代会長の御名前は、世界の隅々にまで轟きわたっています。
原田 本当に、素晴らしい時代になった。
 これほど壮大な広宣流布の前進を、いったい誰が想像しえただろうか。
正木 草創の大先輩が先日、語っていた。
 「池田先生は常に、50年先、100年先の広宣流布の未来像を描いて、指揮を執り続けてこられた。その深い先見を、我々は、ほとんど理解できなかった。
 それでも、先生のおっしゃる通りに前進すれば、必ず広宣流布は伸展した。先生は、本当に、不思議な方です」と、しみじみと語っていた。
原田 まさしく仏法の歴史上、誰もなし得なかった大偉業だ。
 広宣流布こそ、われらの誉れの使命! この後半戦も、我々は師匠と共に、堂々と前進しようではないか!

(2009. 9. 1. 聖教新聞)

 

 

<58> 名誉会長の創作活動は歴史的壮挙
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、佐藤青年部長、棚野男子部長

佐藤 聖教新聞には毎日、読者の皆様から、数多くの反響がありますね。
正木 京都府書店商業組合の横谷隆幸理事(萬年堂書店社長)も先日、次のように声を寄せておられた。
 「聖教新聞には人を元気にする言葉≠ェ満ちている。それが、購読を続けている最大の理由です」と語っておられた。
杉本 そのような声は、とても多いですね。私の友人も語っていました。
 「どの新聞やテレビを見ても、暗いニュース、暗い映像ばかり。でも、聖教新聞は違う。希望と笑顔があふれているね」と喜んでいました。
正木 横谷理事は、人間性を深める「文字・活字」の復興を願い、知恵を絞った取り組みを続けておられる。
 書店組合の皆さんとともに、子どもたちのためのブックフェアも毎年、催しておられます。
原田 そうした真情を披歴されながら、語っておられた。
 「この私たちの切なる願いを現実の行動に移し、人々に希望と励ましに満ちた言葉を贈り続けておられるのが池田先生です」と心から讃えておられた。

活字文化を復興

杉本 京都府書店商業組合からは昨年8月、池田先生に第1号となる「文字・活字文化に対する貢献賞」が贈られましたね。
棚野 いま、各地の書店商業組合などが、こぞって先生の功績を顕彰しています。
 本年だけでも、2月には、創業132年の「宮脇書店」(香川県)から「文字・活字文化に対する貢献賞」、宮崎県書店商業組合と山陰中央新報社(島根県)から「感謝状」が贈られました。
佐藤 さらに5月には、岐阜県書店商業組合から「感謝状」が贈呈されました。
 同組合の木野村祐助理事長が、こう語っておられました。
 「特に感銘を受けているのは、池田名誉会長が、世界平和構築の繁忙を極める中でも、創作活動に精力的に取り組まれていることです。小説、詩歌、随筆、対談集、童話などの作品を上梓(じょうし)し続けられていることは、世界的な壮挙であります」と絶讃しておられました。
正木 「活字離れ」が進む昨今、心ある識者は良質な活字文化の復興を願っている。
 そうした時代にあって「池田先生の著作こそ『善の言葉』『正義の言葉』を広げる希望」と、いや増して高く評価され、讃嘆されている。

40言語に翻訳

杉本 もちろん日本だけではありません。先生の著作は、トインビー博士との対談集をはじめ、40言語に翻訳され、世界中の指導者に愛読されています。
原田 私の友人の大学教授も驚嘆していた。「日本人で、これほどまでに著作が翻訳された人物は、いまだかつていないでしょう。まさしく前人未到の大偉業です」と語っていた。
棚野 先生の著作といえば、小説『人間革命』『新・人間革命』の連載は、足かけ45年。合計5700回以上にもなります。
 これは新聞小説として、断然「日本一」の大記録だ。
佐藤 『新・人間革命』は、現在19巻まで発刊。10月に発売される第20巻には先生の「初訪中」「初訪ソ」「第2次訪中」の歴史が収録される。学会の歴史、そして世界の歴史においても、重大な史実が描かれている。
原田 その通りだ。今から35年前の1974年、池田先生は5月に初訪中、9月に初訪ソを果たされ、コスイギン首相と会見。
 首相から「ソ連は中国を攻撃するつもりも、孤立化させるつもりもない」という言葉を引き出された。
佐藤 そして先生は12月、再び中国を訪問。コスイギン首相の重要な伝言を、中国首脳に伝えられた。
 さらに周恩来総理と歴史的な会見をされた。
原田 当時、中ソは深刻な対立関係にあった。その二大国の関係改善のために、先生は大きな貢献を果たされたのです。
杉本 今日、両国の識者が深く理解し、感謝している史実です。中国・南開大学の孔繁豊(こうはんほう)元副学長は、こう指摘しておられました。
 「池田名誉会長を通じてソ連の態度を知り、周総理は『中ソ開戦はありえない』との確信を深め、国家の再建計画を大胆に実行することができたのです」と証言しておられました。
正木 1974年当時、毎日新聞のモスクワ支局長だった平野裕氏も、先生の行動を絶讃しておられた。
 「74年から75年にかけて、池田会長は中国、ソ連、米国を駆けめぐり、大国間の調和を図っていきました。『孤立する国をつくってはならない』とする会長の信念と人格の輝き、勇敢な行動が、歴史的な大事業を生んだといえましょう」と高く評価しておられた。
原田 一人の人間の言論戦が、どれほど波動を広げられるか。社会を変え、世界を変えゆく力となるか。先生は、ご自身の行動を通して、厳然と示してくださっている。
 「(こえ)仏事(ぶつじ)()す」「一文一句(いちもんいっく)なりともかたらせ(たま)うべし」だ。我々も、今再び「正義の言論」に打って出ようではないか!

さらに減少

佐藤 ところで、あの日顕宗。最近、ますます凋落する一方のようだな。
正木 仏法は厳しい。完全に狂ってしまった。仏意仏勅(ぶついぶつちょく)の広宣流布の団体の学会と離れてから、何をやっても大失敗、大惨敗。信者は苦しむ一方だ。
棚野 何しろ日顕宗は、初代が「ニセ法主」の日顕。2代も「ニセ法主」の日如にちにょ。まさしく「謗法(ほうぼう)の巣」だ(笑い)。
佐藤 今年のお盆も、大石寺は閑古鳥だった。地元の人たちも「また去年よりも少ないな」「毎年毎年、どんどん減っていく」と囁いていたようだ(笑い)。
正木 当然だ。寺に行っても、何の喜びも希望もない。「供養しろ」「信者を増やせ」とハッパをかけられるだけ。
 あんな魔の巣窟なんか誰も行きたいなんて、思わないよ。
棚野 海外でも、信者が雪崩を打つように逃げ出している。
 スペインでは、恩知らずの退転者が2003年、突然、講頭をクビになった。その後も、脱講者が続出している。
佐藤 今年の新年の集まりにしても、昨年から、一段と参加者が激減したという話だな。
棚野 一方、スペインSGIは旭日(きょくじつ)の大発展。1991年当時に比べ、メンバーの数は35倍にまで拡大した(拍手)。
正木 日顕は、さんざん陰険な謀略を巡らせたが、全て大失敗した。その日顕が法主の座から逃げ出して、もうすぐ4年になる。
 「日顕が辞めたら、少しはマシになるだろう」と期待していた、坊主や法華講員もいたようだが、完全にあてが外れたな。
原田 御書に「()()といい()一門(いちもん)(みな)ほろびさせ(たま)う」と仰せの通りだ。
 日顕宗は、何をやっても、ますます陰々滅々いんいんめつめつ四分五裂(しぶんごれつ)。地獄の坂を転げ落ちるばかりじゃないか(笑い)。

(2009. 9. 3. 聖教新聞)

 

 

<59> 幹部は「絶対無事故」を真剣に祈れ
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、佐藤青年部長、棚野男子部長

棚野 今、全国の未来部員は「鍛えの夏」から「成長の秋」へ、生き生きとスタートしています。
正木 頼もしい限りだ。池田先生は常々、御指導されている。
 「未来部が盤石であれば、未来の学会もまた大盤石である」と、あまりにも深く期待を寄せてくださっている。
杉本 まったく、その通りです。
 日蓮大聖人は、後継の人材を「法華経の命を継ぐ人」とまで、最大に賞讃しておられます。
原田 まさしく今の未来部員こそ、学会においても、社会においても、次の50年を開きゆく「中核のなかの中核」だ。
 我々も、いよいよメンバーの激励に力を入れていこうではないか。

担当者に最敬礼

佐藤 この秋、未来部は、多くの行事を予定している。少年少女部は、今月23日に結成44周年の佳節を迎える。
棚野 また、中等部と高等部は、第1回の「英語スピーチコンテスト」を合同開催します。初の試みに内外から注目が集まっています。
佐藤 伝統の各部コンクールも、たけなわだ。
 高等部は、第35回「読書感想文コンクール」、中等部は、第40回「作文コンクール」を行う。
杉本 それにまた、少年少女部は、第40回「作文コンクール」、第24回「少年少女希望絵画展」を行います。
 いずれも、応募期限は今月24日(木)です。毎年、全国のメンバーが挑戦しています。
原田 受験生にとっても、いよいよ勝負の季節に入った。
 今月20日(日)には、創価大学のオープンキャンパス(学校説明会)も行われる。
正木 創価大学には、新たに「大教室棟」がオープンした。「学生第一」のキャンパスは、年を追うごとに充実している。
棚野 オープンキャンパスには毎年、中等部、高等部のメンバーも数多く参加していますね。
佐藤 それもこれも、すべて男女青年部の「21世紀使命会」、壮年・婦人部の「未来部育成部長」、それに学生部の「進学推進部」をはじめ、それぞれのご家庭で積極的に推進してくださっているからこそだ。
原田 池田先生は、未来部を結成される際に厳命された。
 「青年部の中で最も力ある人材を担当者に」と御指導された。
正木 先生が、どれほど未来部を重視してこられたか。
 また、どれほど深い深い使命の担当者か。はかりしれません。
原田 いずれにせよ、いよいよ宝の未来部を最大に応援していこう。この秋が大事だ。
 幹部が率先して、メンバーの無事故、大成長を祈り抜いていこうではないか!

「健康第一」で!

杉本 それにしても、ずいぶん風も涼しくなってきました。
 後半戦も体調管理に気をつけて「健康第一」で前進していきたいものです。
佐藤 とくに「新型インフルエンザ」に注意したい。
 インフルエンザ患者は、今年は8月上旬ころから徐々に広がっている。そのほとんどが「新型」の患者と言われている。
正木 厚生労働省も8月19日、新型インフルエンザについて「本格的な流行が、すでに始まっている可能性がある」と発表していたね。
棚野 新型インフルエンザは、ほとんどの人が免疫をもっていない。
 だから、これまでの季節性インフルエンザと違って、夏でも流行してきた。
杉本 気温や湿度が下がる秋冬には、ますますウイルスが活気づくと言われています。
 学校では新学期が始まっています。いよいよ、しっかりとした予防が必要ですね。
棚野 予防のポイントは、何といっても「手洗い」と「うがい」が鉄則だ。
 とくに手洗いは、石けんを使って丹念に洗い、清潔なタオルで拭くことが大事だ。
佐藤 元凶のインフルエンザウイルスは、感染した人の咳やくしゃみによって放出される。
 そのウイルスが粘膜に触れることで感染が広がっていく。そこを阻止すれば予防できる。
杉本 「うつらないこと」とともに、感染した場合には「うつさないこと」も大切ですね。
正木 早めに受診、治療すれば、軽症で済む場合もある。
 風邪のような症状がある時や、体調に異変を感じた時は、決して無理をしないこと。そして、マスクの着用を心がけることだ。
原田 幹部は、誰よりも同志の体調に配慮してもらいたい。
 その根本は「祈り」だ。常に同志の健康を祈り抜いていくことだ。

「油断」は大敵

杉本 それにまた、後半戦も「絶対無事故」を期していきたいですね。
佐藤 その通りだ。犯罪事件も、年々、凶悪化の一途を辿っている。油断は絶対に禁物だ。
棚野 たとえば「振り込め詐欺」。警察庁の発表によれば、ここ数カ月で、被害は増加している。
 今年7月の被害総額は全国で9億7838万円だった。前月と比べると、なんと「33.9%」も増えているという話だ。
佐藤 手口も「巧妙化」「多様化」している。
 送金手段も、昨年3月から6月までは「銀行などのATM(現金自動預払機)」が71%だった。
棚野 ところが、本年2月では「ATM」は50.7%に減少。
 代わって、それまでは、ほとんど見られなかった「手渡し(手交(しゅこう)」(12.8%)や「現金書留・宅配便」(6.2%)などの新手の手口が増えている(警察白書)。
正木 とにかく、電話一本で金を出させようとする話があったら、まず「詐欺だ!」と疑うことだ。
 そして絶対に、すぐ結論を出さない。必ず誰かに相談してみることだ。
原田 そのためにも、日ごろから、家族や友人同士で声をかけあうことが大切だ。
 学会の会合でも、重ねて注意を呼びかけていきたい。
棚野 「振り込め詐欺」だけじゃない。日常生活を脅かす犯罪は枚挙にいとまがない。
 「悪質商法」「ヤミ金融」「インターネット詐欺」等々、いくら注意しても、しすぎることはない。
正木 それにまた「ひったくり」。とくに女性や高齢者が狙われやすい。
佐藤 歩きながら、携帯電話を操作するのも危険だ。
 「携帯(電話)の画面に集中している人は、周囲に対する注意力がそれがちで、ひったくり犯の標的になりやすい」(読売新聞=6月4日付)と言われている。
原田 いずれにしても、油断をすれば、一瞬で奈落に突き落とされてしまう。そういう時代だ。
 「信心しているから大丈夫」というのは、絶対に間違いだ。慢心であり、油断だ。
正木 まったくだ。御書に「さきざきよりも百千万億倍(ひゃくせんまんのくばい)御用心(ごようじん)あるべし」と仰せの通りだ。
原田 ともあれ「絶対無事故」こそ「幸福」の根本だ。
 我々は一段と気を引き締めて、後半戦を、前進しようではないか。

(2009. 9. 7. 聖教新聞)

 

 

<60> 実践こそ真実の追善
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、佐藤青年部長、棚野男子部長

佐藤 もうすぐ、秋の「彼岸」を迎える。
 本年も、全国の学会の会館、墓地公園・納骨堂などで「秋季彼岸勤行法要」が行われる予定だ。
杉本 この学会の彼岸法要も、すっかり社会に定着しましたね。
正木 法要は友人葬、同志葬と同じく、儀典部の皆様をはじめ、学会の同志によって執り行われる。
 学会員ではない親族や友人も多数参加されるが、どの会場でも「厳粛で、すがすがしい。真心にあふれている」と好評だね。
原田 私も企業の重役の方々とお会いした折などに、よく話題になります。皆さん「学会の法要は素晴らしいですね」と、感心しておられる。
 儀典部の皆様をはじめ、尊い献身のおかげです。心から感謝申し上げます。
杉本 日顕宗と決別した、元法華講員も、みな宗門と天地雲泥の違いだと驚いていますね。
佐藤 神奈川県の壮年は昨年、脱講した後、ご夫人の彼岸法要を初めて学会の会館で行った。
 「寺とは大違いだ。まず役員の対応が、さわやかで、すがすがしい。中心者の話も分かりやすい」と、しきりに感激していたという話だ。

塔婆でもでも邪義

棚野 だいたい日顕宗じゃ、盆や彼岸と聞けば、「稼ぎ時だ」「書き入れ時だ」と舌なめずりする強欲坊主ばかりじゃないか。
正木 その通りだ。盆や彼岸のたびに「坊主が祈らなければ、地獄に堕ちる」だの「塔婆(とうば)を立てなければ、追善回向(えこう)にならない」だのと脅して、さんざん供養をむしり取っていた。
佐藤 それも、使用済みの塔婆をペラペラになるまで、何度も削る削り塔婆=I
 供養だけ取っておいて、実際には、塔婆を書かないカラ塔婆=I
棚野 それに、死んだ犬や猫の塔婆まで立てさせるペット塔婆=I
 新手の手口をジャンジャン編み出して、荒稼ぎする坊主が、わんさといたな。
佐藤 バカバカしい! 金儲けとなると、途端に頭が回る。それが坊主だ。
 日顕宗の坊主の本心は、何から何まで「金ずくめ」だ(大笑い)。
杉本 そもそも塔婆を立てないと追善回向にならない。成仏しない≠ネんて、御書のどこに書かれているのよ!
原田 当然、日蓮大聖人は、そんなことは一言たりとも仰っていない。御書にも一切、書かれていない。一目瞭然の大邪義だ。
佐藤 大聖人ご自身も、門下のために塔婆を書かれたことは一度もない。
 弟子にも「塔婆を書くように」と仰った記録など、ただの一つたりともない。

「彼岸」の本義

棚野 盆や彼岸に、墓参りをしたり、追善供養をするのは、仏教本来の伝統ですら、まったくない。
 江戸時代から定着した、日本独特の風習だ。ただの習慣だ。
正木 そもそも、仏教で説く「彼岸」とは、本来は「悟りの境涯」のことだ。また、そこに至る「修行」や「実践」を意味する。
 ゆえに日々、自他共の成仏のために、仏道修行に励む、我々にとっては「毎日が彼岸」「常に彼岸」です。
杉本 先祖の供養にしても、私たちは朝晩の勤行で毎日、真剣に祈念しています。
 そうして、自分が実践した仏道修行の功徳を、故人に回し向ける――これが「追善回向」の本義です。
原田 その通りだ。日蓮大聖人は「自身仏(じしんほとけ)にならずしては父母をだにもすくいがたし」と、厳然と仰せであられる。
 現代でいえば、仏意仏勅ぶついぶつちょくの教団のなかで広宣流布に邁進(まいしん)し、自他共の幸福を築きゆく、学会活動の実践こそ最高の追善回向になる。
佐藤 今や日顕宗は、大聖人の御精神に真っ向から違背し、広宣流布の破壊を企てた、邪教団だ。
棚野 そもそも法主だった日顕本人が悪辣なデマ事件で、最高裁で2度も断罪された。
 そんな極悪坊主どもに回向されたら、悪業をドッサリ回し向けられる。それこそ成仏どころか地獄行き決定だよ(大笑い)。
正木 まったくだ。大聖人は「まことの心なれども供養(くよう)せらるる人だにも・あしければ功徳(くどく)とならず、かへりて悪道(あくどう)におつる事候(ことそうろう)」等と厳しく仰せだ。
 謗法ほうぼうの者に供養しても功徳はない。かえって地獄に堕ちる≠ニ、厳然と御断言されている。

脱講者が証言

杉本 先日、兵庫県に住む、元法華講員のお年寄りの婦人が語っていました。
 この人は、こつこつ貯めたお金で、お米を買い、寺に供養した。
 すると寺からは「少ない。もっと供養しろ!」と催促。さらに弟さんの法要で、親族を寺に連れて行くと、坊主は「信心のないものに話すことなどない」と言い放ち、門前払いされたという話です。
正木 この強欲! この冷血! 地獄の獄卒さながらだ。
 これが日顕宗の坊主だ。
杉本 この婦人は、寺とは正反対の学会の明るさ、温かさに感動。
 「正しい大聖人の信心は、学会にしかない」と実感し、日顕宗と決別したそうです。
棚野 京都府に住む、元法華講員の壮年も証言していた。
 ある日、地元の寺の坊主が、こう言い放った。
 「昔は、よく賭け事をやった。当時は、学会からの供養で金があり余っていた。だから、ギャンブルに注ぎ込んだんだ」などと自慢げに語った。
 壮年は「人の誠意を何だと思ってるんだ」と激怒。その後、脱講届を坊主に叩きつけたという話だ。
原田 宗門が、これほどまでに腐敗・堕落し切った元凶は、すべてニセ法主の日顕だ。
 日顕は醜い嫉妬に狂い、強欲に狂い、宗門を堕落させた。ついに嫉妬で、清浄無比の学会を一方的に破門≠オた。
 だから完全に「魔の巣窟」と化したんだ。
正木 その結果が、どうだ。
 信徒の数は、かつての2%に激減。宗門からの援助なしではやっていけない、困窮寺院は300にまで激増。衰亡も衰亡! 「崩壊寸前」だ(笑い)。
原田 仏法勝負の現証は、いよいよ厳然だ。
 われら正義の学会は、まずます折伏精神を燃えたぎらせ、広宣流布の新時代を勝ち開こうではないか!

(2009. 9.10. 聖教新聞)