< 座談会 >

世界広布の勝利の並木道 第2部

 

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「一緒に行動」で人材を育成
「仏法西還」は人類史の壮挙
「尊敬」と「励まし」の語らいを
創価の女性は幸福の太陽!
師とともに歩む最高の人生を
師匠を宣揚するのが弟子
「師匠への報恩」が前進の力
拡大は わが「足元」から
「学会厳護」の使命の道を
勇気の対話で拡大に「先駆」

 

 

 

<31> 「一緒に行動」で人材を育成
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、棚野青年部長、橋元男子部長、吉井女子部長

吉井 先日、アメリカのマサチューセッツ州ボストン市から、池田先生に「名誉市民証」が贈られました。
橋元 ボストンは、市内はもちろん近郊にもハーバード大学、マサチューセッツ工科大学などの有名な最高学府があり、世界を代表する教育と文化の街です。
棚野 昨年、池田先生に300番目の名誉学術称号となる「名誉人文学博士号」を贈ったのも、名門マサチューセッツ大学ボストン校でした。
杉本 先生はこのボストンを舞台としても、著名な学者と会見し、平和・文化・教育の未来について語り、友情を深めてこられました。
正木 ハーバード大学では、招聘(しょうへい)を受け、1991年と93年に講演されています。現代社会における大乗仏教の思想の卓越性、とくに2回目の講演で「生も歓喜、死も歓喜」と語られた仏法の生命観が大反響を呼びました。
吉井 この講演の講評をされた世界的経済学者のガルブレイス博士は、「示唆(しさ)に富んだ仏法の平和思想」「人間の相互依存的な関係性を重視する思想に感銘を覚えた」と語っておられました。
原田 弟子として今回の知性の都≠ゥらの顕彰を心から慶祝し、偉大な師匠とともに歩む誇りを友人にも存分に語っていきたい。

「御書根本」に前進

棚野 今年は1956年(昭和31年)の「大阪の戦い」から55周年。5月は、大阪支部が1万1111世帯という折伏(しゃくぶく)の金字塔を打ち立てた月でもあります。
橋元 このたび男子部では「『青年学会』建設へ総決起! 師子奮迅(ししふんじん)(ちから)で折伏の金字塔を!!」をスローガンとして新出発しました。
 若き28歳の池田先生が広布拡大の指揮を執られた「大阪の戦い」は、われわれ青年部が学ぶべき広布史です。
正木 その通りです。第一に「リーダー率先」です。先生は一日で何十軒と同志の激励に奔走(ほんそう)されました。寸暇を惜しんで入会間もない友を励まし抜かれたのです。
棚野 「大阪の戦い」について書かれた随筆で池田先生は、「人材育成の要諦(ようてい)」として「会うこと」と「一緒に動き、一緒に戦うこと」をあげておられました。
橋元 たとえば自分も後輩や同志と一緒に対話拡大に挑戦する。自らの体験を語り、励まし、祈り、ともに目標へ前進する。これが学会の「指導主義」です。掛け声を発するだけではありません。
吉井 御書に「城の(しゅ)(たけ)ければ守る者も強し」(979n)とあります。(ちょう)の一念≠ニ率先の行動≠ェ同志を鼓舞(こぶ)します。
原田 第二に「御書根本」。組織の隅々(すみずみ)に信心の大確信を行きわたらせたのが、先生の確信あふれる早朝講義です。
棚野 リーダーは関西本部で先生の講義を聴き、地元で皆に伝え、勇気を得た同志が対話に走ったそうです。
杉本 「なにの兵法(へいほう)よりも法華経(ほけきょう)の兵法をもちひ(たま)うべし」(御書1192n)であり、「行学(ぎょうがく)二道(にどう)をはげみ(そうろう)べし、行学たへなば仏法はあるべからず」(同1361n)です。教学の柱があるからこそ逆境(ぎゃっきょう)に負けることなく、皆さんが自身の壁を打ち破れたわけですね。
正木 さらに「大阪の戦い」から学ぶべきは「楽しく活動すること」です。当時を経験された方は口々に「あの時は大変だったけど楽しかった」と語っておられます。
杉本 大切な点ですね。会合で池田先生は「黒田節」を舞いながら、「この度の戦いは、このように、(まい)を舞って戦うのです。楽しく前進しましょう。そして勝利の(あかつき)には、また『黒田節』を舞って祝おうではありませんか」とおっしゃっています。
正木 楽しいところに人は集まる。笑顔があれば皆が元気になる。いかに皆さんが明るくなり、心軽く前進できるか、リーダーはそうした点に心を砕いていくべきですね。
原田 そのためには、頑張って挑戦している同志、決意に立ち上がった友を、真心こめて最大にたたえていくことです。広布のために戦う心が、どれほど尊貴(そんき)か。
吉井 「喜とは自他(じた)(とも)に喜ぶ事なり」(同761n)ですね。活動に励む元気な同志が集まれば、より歓喜が生まれます。

どれだけ祈れるか

橋元 「大阪の戦い」で先生は、リーダーの方に「私は、人を思う一念では、誰にも負けない」と語っておられました。それだけ一回の会合、一つの個人指導、一人の育成に真剣であられた。
杉本 青年部が新体制でスタートし、いよいよの勢いで折伏・弘教(ぐきょう)、対話拡大に進んでいます。私たちも青年を心から応援し、人材育成に力を入れていきたいですね。
棚野 いま全国で婦女(ふじょ)一体、壮男(そうだん)一体で前進している地域が多くあります。本当にありがとうございます。
原田 池田先生はこう指導されています。
 「青年を育てよう、青年を伸ばそう、青年に大いに活躍してもらおう。これが、真の指導者の心であり、人間教育者の心である」と。
 この師の心をわが心とし、青年と後輩のために祈り、動くのが、壮年・婦人部の使命であり責任です。
正木 そうですね。ある方が「激励に行く際は、『行く前』と『行った後』に、その友のことをどれだけ祈れるかが大切なんだ」と語っていました。後輩の成長を願うなら、祈りから変わります。
原田 折伏・弘教の応援はもちろん、われわれは青年部、新しい人材の成長のために、労苦を惜しまず尽くしていきたい。その一つ一つの振る舞いが、万代へと続く世界広布をつくっていくのです。

(2011. 5.23. 聖教新聞)

 

 

<32> 「仏法西還」は人類史の壮挙
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、棚野青年部長、橋元男子部長、吉井女子部長

橋元 アジア各地から池田先生への顕彰が相次いでいます。
 18日には、マカオ科技大学から「名誉教授」称号が授与されました。
吉井 授与の辞で許敖敖(きょごうごう)学長は、東日本大震災後の救援と復興に奮闘する方々をたたえ、学会の取り組みも讃嘆(さんたん)されました。
 「尊き創価の理念のもとに立ち上がり、人々のため、社会のため、地域を復興させるために、善の心と無私(むし)の精神で、惜しみなく(ちから)を発揮しており、その救援活動に敬意を表する」とおっしゃっていました。
杉本 さらにそうした献身の姿を、「これらはすべて、池田先生が示されてきた『励ましの世界』であり、創価精神を体現するものであります」と述べられていました。
原田 池田先生がつくられた創価家族≠フ(きずな)の強さ、人のために尽くす無私の心に、皆さんが注目している。
 未曽有(みぞう)の大震災にあって、師匠のもと団結して進む同志の連帯を、海外の識者がたたえています。

青年部が推進力に

正木 またSGI(創価学会インタナショナル)のメンバーが、各地で信頼を勝ち得ています。
 アジアの各国・地域でも、池田先生が贈られた「よき市民たれ」との指針のままに、平和・文化・教育の運動を展開し、生命尊厳の仏法思想を社会に大きく広げています。
棚野 台湾SGIでは、今年4月を中心に95会場で「地域友好文化祭」を開催し、のべ410万人以上が来場しました。
橋元 これは台湾の全人口の2割に迫る人数となります。
原田 本当にすごいことです。どれだけ地域に根ざした催しだったかが分かります。
吉井 文化祭は、各市・県など地元の行政も協力して行われました。
 ステージでの楽器演奏や合唱、ダンスなどの演目、伝統文化を紹介する講座、交通安全や健康への意識を高める講習会なども行われ、老若男女たくさんの方々が楽しんでくださったそうです。
正木 この地域友好文化祭は、1990年代から始まった台湾SGIの伝統行事です。
 今年で3度目の出席となった馬英九(ばえいきゅう)総統は、SGI制作の環境展示である「希望の種子」展も観賞されました。「池田先生は、全世界に人道主義の理念を宣揚してこられた崇高な方です」「SGIの皆様による社会のための行動は、決して容易になされるものではありません」と語っておられました。
棚野 台湾でも友好拡大の推進力となっているのが青年部です。文化祭に友人を誘いながら対話を大きく進めるとともに、仕事や学業などで輝かしい実証を示しています。
杉本 16回連続で「社会優良団体賞」を受賞する台湾SGIは、地域友好の模範ですね。
橋元 インドでも、最高裁判所判事だったモハン博士が「インドでは『学会員』とは『素晴らしい人』の代名詞であります」と語られたように、創価への称賛が広がっています。
吉井 学術界、経済界や文化・芸術など、幅広い分野の第一線で、メンバーが活躍しています。
 また、サイクロンや地震等が起こると、救援物資の提供や教育支援などを行っています。
正木 日蓮大聖人の仏法が西還(せいかん)し、大変な勢いで広がっている。社会で大きく理解を広げている。
 この一事を見ても、池田先生が進めてこられた人間主義の創価の連帯の拡大が、人類史に(さん)たる壮挙(そうきょ)であることは間違いない。
杉本 マレーシアでも、SGIメンバーは社会貢献に尽くしてきました。85年から毎年のように、国家の独立記念行事に招聘(しょうへい)を受けて出演しています。
吉井 慈善文化祭や国際シンポジウムを開催したり、会館で市民に開かれたセミナーを行ったり、地域の人々に親しまれています。文化芸術・観光省から「芸術貢献賞」が贈られています。
棚野 シンガポールの同志も、政府の要請で国家式典に出演し続けています。国家指導者がシンガポールの本部を訪れるなど、厚い信頼が寄せられています。
原田 アジア地域のメンバーの活躍は本当に素晴らしい。第2次世界大戦後、長らく日本の仏教団体という理由で警戒され、当局の命令で組織が解散させられたところもあります。だがSGIの同志は「地涌(じゆ)菩薩(ぼさつ)」としての使命を胸に刻み、岩に爪を立てる思いで少しずつ信頼を勝ち取ってきました。
 池田先生の初のアジア訪問から50周年の今、各地で大きく花開いています。

醜態さらす日顕宗

杉本 それに対し、アジアで醜態をさらしてきたのが日顕宗です。
 韓国では「偽装寺院事件」を起こしました。
正木 その資金にからみ、日韓両国で「外為法違反」の罰金刑にもなった。「出入国管理法違反」で罰金刑と国外追放になった坊主もいた。
橋元 インドでは不正留学事件もありました。日顕の私塾でしかない「富士学林大学科」を正規の大学のごとく詐称し、坊主をインドの大学院に留学させようとしたのです。
棚野 台湾では、日顕が行くたびに「花和尚(はなおしょう)(ハレンチ坊主)」などとテレビが大々的に報道し、笑い物になっている。出家者の肉食、妻帯に厳しいアジアへ行き、女房同伴で豪遊しているのだから、非難されるのも当たり前のことだ。
橋元 日如が訪台した際にも地元紙に「『花和尚』の後継者」と報じられ、大笑いされた。
原田 大聖人は「世間(せけん)治世(ちせい)の法を()く能く心へて(そうろう)智者(ちしゃ)とは申すなり」(御書1466n)と仰せである。「仏法(そく)社会」だ。反社会的な行動で世界から顰蹙(ひんしゅく)を買う日顕宗に対して、SGIは社会のために尽くし、常識豊かに仏法の哲理を広げていきたい。

(2011. 5.26. 聖教新聞)

 

 

<33> 「尊敬」と「励まし」の語らいを
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、棚野青年部長、橋元男子部長、吉井女子部長

吉井 池田先生と、ヨーロッパのウクライナ国立キエフ工科大学ミハイル・ズグロフスキー総長との対談集『平和の(あした)へ 教育の大光(たいこう)――ウクライナと日本の友情』が、5月3日を記念して発刊され、反響を呼んでいます。
正木 月刊誌「灯台」で連載されていたものですね。ズグロフスキー総長は工学博士であり、1994年から99年には、ウクライナの教育大臣を務められました。
杉本 ある読者は、「大変示唆(しさ)に富み、勉強になります。世界平和や幸せのために自分は何ができるかと考えました」と語っていました。
棚野 ウクライナでも注目され、教育雑誌で1年以上、連載されました。
原田 何より対話のスケールが大きい。語らいのテーマは活字文化、宗教の英知から教育、情報社会、環境、そして核兵器の問題と、実に幅広い分野にわたっています。
正木 ウクライナといえば、25年前にチェルノブイリ原子力発電所で爆発事故が起きたことが記憶に残るところです。その後、核兵器を全廃させました。
橋元 出版の直前、東日本大震災を受けて池田先生とズグロフスキー総長が連名で「あとがき」を加筆されました。ウクライナの原発事故や、戦時中に日本が世界最初の被爆国となったことに触れ、次のように綴られています。
 「両国の人々が厳然(げんぜん)と示してきた人間の不屈の心、希望の心、同苦(どうく)の心、連帯の心――。この心を幾重にも広げ、強固なものとしゆくかぎり、たとえ時間はかかったとしても、克服できない困難は断じてない、と私たち二人は確信してやまない」と。
吉井 さらに、こう述べておられます。
 「もともと人間が関わり、人間が生み出した問題であるならば、すべてを打開しゆく英知も(ちから)も、人間の中にあるはずである。この人間への信頼を、二十一世紀を生きる人類は、絶対に手放してはならない」
原田 この一節に象徴的なように、池田先生と海外識者との対談集は「善なる人間性への確信」に満ちています。その確信のもと、世界の人と人を結びつけてこられたのが先生の「対話」である。

平和を築くために

棚野 昨年5月、カナダの名門ラバル大学から先生に「名誉教育学博士号」が贈られましたが、ドゥニ・ブリエール学長も、先生の対話をこう評価されていました。
 「相手の個性や、その人の特徴といったあらゆる差異は、対話を通して初めて理解し合い、通じ合えるもの」「紛争をより良く解決し、平和な世界を築くために、人と人とが、また民族と民族が、共に貢献を分かち合うためには、対話を通して行われるほかないのです」と。
杉本 フィリピン・リサール協会のキアンバオ元会長は「池田博士は平和のための対談集≠ニいうジャンルをつくった」とまでおっしゃっています。
吉井 月刊誌「潮」では6月号から、ロシア・モスクワ大学のサドーヴニチィ総長との対談「明日の世界 教育の使命――二十一世紀の人間を考察する」がスタートし、「第三文明」でも6月号からシドニー平和財団のスチュアート・リース理事長と対談「平和の哲学と詩心を語る」が始まっています。
杉本 現在、連載中のデューイ協会元会長のヒックマン、ガリソン両教授との「人間教育への新しき潮流」(「灯台」)、中国教育学会の顧明遠(こめいえん)会長との「平和の架け橋――人間教育を語る」(「東洋学術研究」)も好評を博してきました。

一期一会の思いで

橋元 池田先生は「個人の人間関係も、近隣の交際も、さらにまた、国際的な関係も、会って、対話し、互いを知ることが一切の基本である」と述べておられます。先生の対話は、日ごろの友好拡大の模範として学ぶべきものです。
原田 私も、池田先生の数々の会見・対話の場に同席させていただいてきました。先生は、その方の専門分野、信念の行動、故郷などに至るまで、とにかく相手のことを事前に深く学んで会見に臨まれます。
棚野 万全の準備をもって、一期一会の思いで真剣に対話を重ねられているわけですね。
正木 会見相手の方は「そこまで知っていただいているのですか」と感激しておられます。これは同志への激励でも同じです。
杉本 根底に「相手を尊敬する思い」があるからこそできることですね。自分が言いたいことを言うだけでなく、「よく聞くこと」にもつながります。
原田 相手の話に耳を傾けてこそ「対話」になります。そして先生の語らいには、常に「励ましの心」が満ちています。
橋元 アメリカの実践哲学協会の会長で、池田先生と対談集を出版されたルー・マリノフ博士も、そのことを強調されていました。
 「人々が持つ特性を、あらゆる形で引き出していく天賦(てんぷ)(さい)を備えた方」と語り、「ひたすら人々のため、人類のために励ましを行っておられるのです。まさに、利他(りた)に徹した行為です」と感嘆(かんたん)されました。
棚野 「さあ、対話だ。友と会うのだ。友と語るのだ。友を励ますのだ!」(「随筆 我らの勝利の大道」聖教新聞5月4日付)――青年部はこの先生の呼びかけのまま、勢いよく前進したい。
吉井 「励ます」とは英語で「エンカレッジ」――勇気を吹き込む≠アとです。女子部も先生の「対話」に続き、友人に勇気と希望を送る語らいを広げていきます。
正木 御書に「(きょう)(いわ)く『()(ひそ)かに一人の()めに法華経(ほけきょう)乃至(ないし)一句を()かば(まさ)に知るべし()の人は(すなわ)如来(にょらい)使(つかい)・如来の所遣(しょけん)として如来の()(ぎょう)ずるなり』と」(1359n)とある。縁した「一人」のために仏法を語る人が、尊い(ほとけ)である。われらも師匠と共に、偉大な仏法と創価の正義を語り抜いていこう!

(2011. 5.30. 聖教新聞)

 

 

<34> 創価の女性は幸福の太陽!
出席者:杉本婦人部長、笠貫副総合婦人部長、川原婦人部書記長、吉井女子部長、西野女子部書記長、鈴木白蓮グループ委員長

吉井 池田先生と奥様のもと、晴れやかな婦人部結成60周年、(まこと)におめでとうございます!
杉本 女子部も来月は結成60周年ですね! さらに今月4日は「世界池田華陽会(かようかい)の日」。この佳節(かせつ)に新出発となり、希望あふれる女子部の時代だと感じます。
西野 日本をはじめ海外の世界池田華陽会メンバーも、いつも婦人部の方々に励ましていただき、皆が心から感謝しています。
川原 時には母のように時には姉のように(笑い)、女子部の皆さんと切磋琢磨(せっさたくま)できることは婦人部の大きな励みであり、喜びです。
笠貫 多宝会(たほうかい)の大先輩も座談会で見かける女子部のはつらつとした姿に、「私たちも負けられない!」「生涯青春よ!」(笑い)と奮起されています。
鈴木 白蓮(びゃくれん)グループでも婦人部の先輩が折に触れ、先生とともに歩む白蓮の歴史≠語ってくださいます。先生の白蓮に対する深い期待、先輩方の師弟共戦の思いを学び、皆が決意を新たにしています。
川原 白蓮グループをはじめ、会合役員の方々には日ごろお世話になり、本当に感謝しています。
笠貫 会館の行事に来られる友人は、白蓮グループのさわやかな姿に触れ、学会理解を深めています。
杉本 鼓笛隊や合唱団も地域の方が心から喜んでくださっています。女子部がいるところ、皆が元気になり、笑顔になります。
吉井 「女子部 永遠の五指針」には「(ほが)らかな幸福の太陽たれ」とあります。また先日の随筆で池田先生は、「わが華陽の乙女たちは、幸福の太陽である。一家にあって、地域にあって、社会にあって、朗らかに女子部が立てば、そこから明るい希望の光が、燦々(さんさん)と輝き出るのだ」と(つづ)られました。
 自身が輝くことで皆に希望と勇気を送る――これが女子部の使命です。
西野 随筆で先生は「法華経(ほけきょう)(たも)つ人は父と母との(おん)(ほう)ずるなり」(御書1528n)との御聖訓(ごせいくん)も引かれました。地域、家庭、職場で、「信心(そく)生活」で聡明に生きることが、父母の恩に報いることです。
杉本 以前から先生は、父親が未入会の女子部員に、たとえば「学会活動から帰る時は『今から帰ります』とお父さんに電話するんだよ」等と具体的に教えてくださっています。
笠貫 戸田先生のもと女子部の「華陽会」が結成された模様も、小説『人間革命』第7巻「(つばさ)(もと)」の章に綴ってくださいました。
 「戸田は、彼女たちを最も人間らしい、新しい、革命的な女性に、しっかりと育てあげたかった」「妙法とは、人間が最も人間的であることを自覚させ、育成する方法にほかならなかったからである」
 最も人間らしい――創価三代の師匠が望む女子部像、女性像がここにあると思います。
西野 親孝行すること。家族を思いやること。池田先生は一貫して、日常的な振る舞いの大切さを教えておられます。
鈴木 「教主(きょうしゅ)釈尊(しゃくそん)出世(しゅっせ)本懐(ほんかい)は人の振舞(ふるまい)にて(そうらい)けるぞ」(同1174n)との通りですね。

大切なのは「教学」

吉井 1951年(昭和26年)7月19日、女子部結成式で戸田先生は「女子部は、一人も残らず幸福に」と語られました。この願いのまま、池田先生と奥様は60年を経た今も、一人一人を激励してくださいます。
杉本 「一人も残らず」――この一言にどこまでも深い師匠の慈愛が込められていると感じます。
川原 一人一人が妙法を胸に、常識豊かな女性に成長し、幸福な人生を歩むことが、女子部に対する師の願いです。
杉本 女子部は「人生の土台」をつくる時期。他人と比較して悲観的になったり、思い通りにならなかったりすることもあるかもしれません。しかし、そんな時こそ焦らず、じっくりと自己を築くことです。
吉井 そのために大切なのが「教学」です。池田先生は女子部に「御書を(はい)せば、聡明になる。心が美しくなる」と指導されました。女子部では「御書池田大学運動」を通し、崩れない幸福の哲学を自分の心に確立することを目指しています。
笠貫 先生、奥様は常に女子部の成長を祈り、励まし続けておられます。その一つの原点が2000年12月、21世紀の開幕を告げる本部幹部会でした。
鈴木 先生が東南アジア・香港訪問から帰国後、関西で行われた幹部会です。
西野 先生が訪れた各地で、女子部や婦人部の皆さんが社会で活躍する姿がありました。オーストラリア・シドニー大学、マレーシア・プトラ大学から先生に名誉学術称号が贈られましたが、総長や推挙(すいきょ)()を述べた副総長補、学部長が女性でした。
川原 本部幹部会で先生は女性の活躍をたたえ、作家の有吉佐和子さんが女子部員のすがすがしい姿に学会理解を深めたことを通して語られました。
 「女子部こそ、広宣流布の花であり、宝である。ゆえに女子部を、最大に支え、もり立て、応援してまいりたい。女子部が輝けば輝くほど、創価学会も光り輝いていく」と。
笠貫 その後も、私たち婦人部に「女子部を押し上げてね。女子部に(ちから)を貸してあげてね。婦人部がよく面倒を見て」「女子部は(きん)≠ネんだよ」等と重ねて指導がありました。
 以来、全国で「婦女一体」の取り組みが大きく花開いています。
川原 東京・中野総区では、支部と地区の婦人部・女子部で「(はな)(はな)会議」を開催。協力して女子部の激励に歩き、会合参加者が大幅に増えました。なかでも弥生ビクトリー本部では婦人部が女子部の母親にも励ましの声をかけ、母娘そろって会合に参加するようになった家庭もあり、素晴らしいと思います。
笠貫 福岡・粕谷栄光圏の宇美栄光本部では、女子部員を持つ母親の婦人部員が集い、親子リレー体験発表などを行って、女子部員の成長を祈り合っています。対話拡大も一緒に取り組み、婦人部の応援で女子部が相次ぎ弘教(ぐきょう)を達成。さらに新入会者も友人に弘教を実らせています。
西野 第2総東京・三鷹旭日(きょくじつ)区では婦女一体で「ハートフルセミナー」を開いています。女子部の体験発表やDVD上映を中心に、時にはフラワーアレンジメントやメークの講座等もあわせて楽しく開催し、多くの友人が参加しています。
鈴木 友人が「学会の若い人が明るく夢に向かって活動される姿を見て、元気が出ました」と語るなど、理解の輪が拡大。その後、入会した友人もいます。
杉本 一緒に成長しようという心が美しいですね。「創価の母」として、女子部の成長を「祈る」「励ます」「支える」のが婦人部です。

清新な決意で出発

鈴木 今月、60周年の6・10「婦人部の日」を記念し、全国で婦人部総会が開催されますね。
川原 1日から「婦人部結成60周年記念月間」が始まり、「母は太陽 朗らかに平和と幸福の拡大」をテーマに、グループ単位で総会を行います。
杉本 婦人部は、戸田先生が他の部に先駆けて結成されました。いわば学会再建の第一歩が婦人部だったのです。
 戸田先生は広布における女性の役割――社会の希望となり、夫を支え、子どもを育む存在に大きな期待を掛けられました。
吉井 戦後()もないころですので、社会的に見ても女性の立場はまだ弱かったと思います。そのなかで戸田先生は、女性の力に注目されたわけですね。
笠貫 妙法を(たも)った女性は最も尊貴(そんき)である≠ニ確信された戸田先生の着想は当時、どれほど画期的で革新的だったでしょうか。その師の思いのままに女性を尊重してくださっているのが池田先生です。
西野 日蓮大聖人も「日月は地におち須弥山(しゅみせん)はくづるとも、()女人(にょにん)(ほとけ)()らせ(たま)わん(こと)(うたが)いなし」(同1390n)と仰せです。
川原 池田先生の慈愛に包まれ、創価の女性の連帯は世界192カ国・地域に広がりました。
 婦人部の「実践の五指針」にある。「祈りからすべては始まる」を銘記し、皆が一家の安穏(あんのん)、同志の幸福、社会の繁栄、世界の平和を真剣に祈っています。その題目が全世界に満ちています。
杉本 師匠と歩んだ婦人部・女子部の60年です。次の目標である2013年、学会創立100周年の2030年へ、清新な決意で師匠のもとから出発する大事な婦人部総会です。
吉井 女子部は今月4日から「師と(とも)に! 太陽の心@繧ワし期間」と題して前進します。婦人部の皆さまとともに、勇気の声で、はつらつと対話を広げていきます!

(2011. 6. 2. 聖教新聞)

 

 

<35> 師とともに歩む最高の人生を
出席者:杉本婦人部長、笠貫副総合婦人部長、川原婦人部書記長、吉井女子部長、西野女子部書記長、鈴木白蓮グループ委員長

西野 創価世界女性会館で池田先生作詞の「母」の歌碑が除幕されましたね!
川原 全婦人部の大きな喜びです! 先生は昨年も小説『新・人間革命』「母の(うた)」の章で、婦人部へ激励を贈ってくださいました。先生の度重(たびかさ)なる励ましに、皆がどれほど勇気づけられているでしょうか。
杉本 東日本大震災の被災地では家も仕事も失った状況で、それでも「負げでたまっか」と前進しています。その原動力は聖教新聞で伝わる先生の激励です。婦人部の皆さんは「今日も元気で」を歌い、「私には同志がいる。『心の(たから)』がある。先生とともに歩めることが最高の人生です」と立ち上がっています。
鈴木 岩手・水沢常勝圏のある女子地区リーダーは入会5年目の白蓮グループ10期生です。震災後、「大変な時だからこそ池田先生の『励ましの心』で友人を元気にしたい」と、一人一人に声を掛けました。すると5月の本部幹部会の衛星中継に友人6人が参加し、「学会は本当に温かいところだね」と感動。継続して会合に参加してくれる友人もいます。

エッセーに大反響

吉井 女性への励ましといえば、月刊誌「パンプキン」(潮出版社)3月号から池田先生のエッセー「ハッピーロード――希望の光 歓びの詩」が連載され、大反響を呼んでいますね。女子部員でもお母さんと一緒に読んでいるメンバーがいます。
笠貫 女性の友情、夢、家族の(きずな)、母の偉大さなど多彩なテーマで(つづ)ってくださり、友人にも好評です。
川原 まず反響が大きかったのは「ハッピーロード」という名の商店街(笑い)。
 東京・板橋の「ハッピーロード大山」は、特徴ある取り組みで「国土交通大臣賞」などを受賞した商店街です。板橋池田区大山本部の婦人部の友は、各商店や友人に「ハッピーロード」を贈呈(ぞうてい)。「人間としての生き方を教えてくれる」と毎月、楽しみに読んでくださる友人が多くいます。
笠貫 世田谷にも「ハッピーロード尾山台」という活気あふれる商店街があり、聖教新聞を長期購読される商店の方もいます。
 世田谷新世紀区等々力希望本部の婦人部の皆さんが喜々として対話を広げ、ある友人の方は「きょうの聖教新聞の体験談はよかったですね! 『ハッピーロード』も毎回、読むたびに心が洗われます。学会は素晴らしいですね」と語っておられます。
吉井 地道に友情を広げる方々の誠実さが、全国各地で輝いていますね!
杉本 四国・徳島本陣圏の多宝会(たほうかい)の方は、徳島はもちろん、東京、大阪、岡山に住む高校時代の友人に「ハッピーロード」を贈呈。友人は「こんなに素晴らしい池田先生の随筆が掲載されているとは知りませんでした。人間関係で悩んでいたので希望が湧きました」と手紙をくださり、毎号、読まれています。
鈴木 また中部や関東の一部では、ラジオ朗読「香峯子(かねこ)(しょう)」の特別編として「もうひとつの香峯子抄」が放送されましたね。
杉本 聴いた方から喜びの声が広がっています。ある岐阜のPTA関係者の方は「私も香峯子夫人のように、さまざまな試練に対し、何があっても負けないと心に決め、自分らしく咲いていきたいです」と語られています。
川原 音楽評論家の男性は「庶民の生活のなかで築きあげられた人間教育の素晴らしさに、ただただ感服しました。野の花のようにたくましく生きていくことの美しさを教わりました」と述べておられました。
西野 平和と幸福を開く女性の(ちから)を確信する池田先生の言葉、奥様の振る舞いに、多くの共感が広がっていますね!
笠貫 池田華陽会(かようかい)の皆さんが社会で立派に活躍される様子を数多くうかがいます。本当にうれしいです。
吉井 ありがとうございます。皆が自らの舞台で信心根本に頑張っています!
西野 第2総東京・国立常勝区のある部長は、玩具のデザイナーです。彼女の手がけたものが、なんと500万個以上も売り上げる人気商品となり、アメリカなど海外でも発売。そのなかのキャラクターが現在、放送中の人気テレビドラマでも使われています。一昨年には「社長賞」を受賞し、社内最年少の「部長」になりました。
鈴木 社長は彼女の姿に学会への認識を新たにされ、本部幹部会の中継行事にも参加。積極的な理解者になっています。
川原 すごいですね! 「なくてはならない人に」という指導通りです!
吉井 今月6日は白樺グループの結成記念日です。北海道・苫小牧大河圏で女子部本部長を務める白樺の友は、いつも笑顔と真心で周囲に接しています。(やまい)を持ったある方が彼女の人柄に信頼を寄せ、自然と仏法対話になりました。その方は夫婦でそろって入会し、題目をあげながら一歩ずつ病を克服しています。
笠貫 本当に素晴らしいですね! 女子部員の活躍は、家族はもちろん、地域の同志にも大きな励みになりますね。

令法久住の「聖業」

杉本 7日は高等部結成記念日です。日蓮大聖人が「子にすぎたる(たから)なし」(御書1322n)と(おお)せの通り、未来部育成はまさに令法久住(りょうぼうくじゅう)の「聖業(せいぎょう)」です。池田先生は常に、未来部員を一人の人格として大切にされます。心が最も純粋な時だからこそ、信心の(たましい)と学会精神をまっすぐ教えられます。
川原 1970年(昭和45年)、学会への誹謗(ひぼう)中傷(ちゅうしょう)の嵐が吹き荒れた言論問題の時、先生は「学会がどうなるか、二十一世紀を見てください。社会に大きく貢献する人材が、必ず陸続(りくぞく)と育つでしょう。その時が、私の勝負です!」と宣言されました。
笠貫 当時の未来部がいま、社会の第一線、学会の最前線に立っています。後継者がいてこそ万代へ世界広布が継承されます。広布拡大で最も大切なのは未来部の育成です。いつの時代も変わりません。
吉井 21世紀使命会、壮年・婦人部の未来部育成部長の皆さまに心から感謝しています。先日、参加した未来部の会合でも、皆が創立100周年への決意にあふれていました。
笠貫 私もヤング・ミセスの集いに参加すると、小さなお子さんを抱える皆さんに「この子たちは創立100周年を(にな)う方々です。大切に育ててくださいね」と語ります。すると騒いでいる子どもたちも、目を輝かせて楽しそうに聞いてくれます(笑い)。意味は分からなくても、こちらの思いは必ず伝わります。
西野 私が信心に立ち上がるきっかけの一つも少女部の頃の体験です。担当者のさわやかな姿に、「私もこのお姉さんのようになりたい」と思ったことでした。以来、数え切れないほどの激励をいただき、頑張ってくることができました。未来部担当者の方には本当に感謝しています。
杉本 未来部育成は「家庭」での取り組みが大切ですね。母親がどこまでも子どもの可能性を信じていくことに尽きると思います。
鈴木 池田先生は、一人一人の仏性(ぶっしょう)を見て励ましておられます。未来部に対しても同じだと思います。
笠貫 東横浜総県都筑(つづき)区の婦人部員のエピソードを聞き、感動しました。小さいころ息子さんがわんぱくで、周りの子どもに迷惑を掛けることが多かったそうです。
 ある時、歴史上の偉人の箴言(しんげん)を未来部員でまとめ、池田先生にお届けする機会がありました。先生は、その男の子が選んだガンジーの箴言を本部幹部会で紹介され、お母さんに「いい息子さんだね」と伝言されたそうです。
杉本 お母さんは、自分の悩みの種だった子どもをほめてくださった先生の真心に感激。子のためにお題目をあげられることに最大の喜びを実感できるようになったそうです。子どもたちの成長を願う先生の励ましの言葉が、母の境涯(きょうがい)をも変えたのです。
 息子さんはロシアのバレエ学校を最優秀の成績で卒業し、プロのバレエダンサーとしての道を歩み始めています。
川原 学会員であるなしにかかわらず、子育てに悩む親は多くいます。皆に使命があります。幸せになるために生まれてきた子どもたちです。親が決めつけるのではなく、温かい心で包み込んであげたいですね。
鈴木 私たちも、これまで先輩方が関わり続けてくださったことへの報恩(ほうおん)として、ますます未来部員のために尽くしていきたいと思います。成長を祈り、励ましていきます。
杉本 「女子(おなご)(もん)をひらく」(同1566n)です。人材育成も、地域社会の友情も、世界の平和も、すべてを開くのは私たち創価の女性です。婦人部は祈りに祈り、対話を重ね、朗らかに平和と幸福を拡大していきましょう!
吉井 池田華陽会が先頭に立って、励ましの語らいで幸福のスクラムを広げ、「女子部革命」を成し遂げていきます!

(2011. 6. 6. 聖教新聞)

 

 

<36> 師匠を宣揚するのが弟子
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、棚野青年部長、橋元男子部長、吉井女子部長

橋元 今月は、初代会長・牧口常三郎先生の生誕140周年(6月6日)の佳節(かせつ)の月です。
原田 創価学会を創立し、死身弘法(ししんぐほう)不惜身命(ふしゃくしんみょう)今日(こんにち)に続く世界広宣流布の源流を築いてくださった牧口先生です。私たちは、その功績、卓越した教育理念、そして軍国主義と戦い抜かれた偉大な生涯を、永遠に宣揚(せんよう)していかなければならない。それが三代会長に連なる弟子の道です。
杉本 戸田先生は戦後、師匠の哲学を世界に広めたいと、牧口先生の著書『価値論』を再版。世界約50カ国の420を超える大学・研究所に贈られました。
吉井 池田先生も牧口先生の哲学を広めてこられました。ブラジルでは、『創価教育学体系』に結集された牧口先生の理念を、教育機関が「牧口教育プロジェクト」としてカリキュラムに採り入れ、高評価を集めています。
棚野 かつてブラジルのジャボチカバウ市議会では牧口先生、戸田先生、池田先生の三代会長をたたえ、こう宣言されました。
 「牧口会長は平和の信念を貫き獄死しました。続く戸田会長、そして池田会長は『仏法を基調とした教育・文化運動こそ世界に平和を実現する』との信念で行動されています。3人の行動は、『人間には、使命のため、理想のために戦う勇気がある』ことを教えてくれました」と。
正木 牧口先生は晩年、「われわれ青年は」と呼び掛け、弘教(ぐきょう)のため遠方の九州にも行かれました。いつまでも若々しく活動に励む多宝会(たほうかい)の皆さんも同じ心意気ですね。
棚野 牧口先生が(ちから)を入れられたのは、「一対一の対話」と「座談会」です。男子部も女子部も、7月の結成60周年へ向けて、勇気を奮い起こして対話に挑戦しています。
吉井 女子部は、池田華陽会(かようかい)の第4期が結成されます。(えん)した友に、同志に励ましを送り、人材のスクラムを拡大していきます。
橋元 今月は婦人部総会が開催されるなか、壮年・男子部を中心に座談会を行うところが多くあります。壮年部の方に、仕事や家庭などの悩みや苦難を乗り越えてこられた体験談をうかがいながら、男子部は信心の確信を深めていきたい。
正木 壮年部も男子部のさっそうとした姿に決意を新たにする機会です。

人格と個性の輝き

吉井 女子部の「華冠(かかん)グループ」が、今月14日に結成45周年を迎えます。美容師、エステティシャン、ネイリストなど美容関係に携わるメンバーの集いです。
原田 華冠グループの皆さんは、土日が休みでなかったり、立ち仕事で勤務時間が長かったりと、大変ななかで信心根本に頑張っておられます。これまでも各地の文化祭などで、(かげ)の立場で尽力してこられた、伝統輝くグループです。
杉本 華冠グループ出身者の婦人部「華峯(かほう)会」、40周年となる女子部の理容師の集い「二葉(ふたば)グループ」の皆さんも、地域の太陽≠ニして明るく頑張っておられます。
棚野 男性も、「桂冠会」(男子部の美容師)、「桂冠勇勝(ゆうしょう)会」(壮年部の美容師)、「星辰(せいしん)会」(男子部の理容師)、「星辰常勝会」(壮年部の理容師)の同志が活躍しています。桂冠会と星辰会は25周年、桂冠勇勝会は10周年です。
吉井 池田先生は、かつて随筆で華冠の友を、こうたたえてくださいました。
 「素晴らしき人間の生き方を、そして生命を、美の価値へと創り上げる名芸術家こそ華冠の方々。揺るぎなき自分自身を創り上げていかなければ、人をして美の勝利者たらしめることはできないと、あなた方は知っている。その『人格』の輝き、その『個性』の輝きに、皆が感謝している」
杉本 自分自身の生命を磨いてこそ、周囲の皆さんを美しくできます。妙法を持った美の創造者≠ニしての使命を先生は明確に示してくださっています。
原田 「一念無明(いちねんむみょう)迷心(めいしん)は磨かざる(かがみ)なり(これ)を磨かば(かなら)法性真如(ほっしょうしんにょ)明鏡(めいきょう)()るべし、深く信心を(おこ)して日夜朝暮(にちやちょうぼ)(また)(おこた)らず磨くべし何様(いかよう)にしてか磨くべき(ただ)南無妙法蓮華経と(とな)へたてまつるを是をみがくとは()うなり」(御書384n)です。
 毎日の勤行・唱題こそ、自らの生命を輝かせていく直道(じきどう)であると日蓮大聖人は仰せです。
正木 訪問激励や座談会・会合への参加、友人への仏法対話、聖教新聞の拡大の一つ一つが、福運を増す偉大な仏道修行です。
橋元 とくに折伏(しゃくぶく)(ぎょう)は「難事(なんじ)中の難事」であるがゆえに、その挑戦の功徳(くどく)は絶大です。友人も自分自身もともに、これほど大きく成長できることはありません。男子部は、どこまでも友人のために、また自身の人間革命を懸けて怒濤(どとう)の対話拡大を進めていきます。

賢明な健康管理を

正木 多くの地域で梅雨に入りました。さまざまな注意事項があります。
杉本 そうですね。最近やウイルスが繁殖し、食中毒が起きやすい状況です。生ものはできるだけ加熱すること、食材を買い過ぎず、作り過ぎないこと、冷蔵庫を過信せず、早めに調理・食事をすることなどが大切です。
吉井 高温多湿でカビが発生しやすいため、こまめな掃除、換気も必要です。
棚野 梅雨寒(つゆざむ)≠フ日もある一方、雨が降った翌日は急激に気温が上昇し、熱中症にかかる人が増えるそうです。水分と塩分をこまめに補給することで予防していくことです。
橋元 近年、多いのは自宅にいて熱中症になるケースです。カーテンで日差しを遮ったり、扇風機などで涼しくすること、風通しをよくすることも重要です。
 今年は皆が節電に取り組んでいるため、冷房機器の使用を制限することも多いでしょう。熱中症には、例年以上に注意しなければなりません。
原田 何ごとも「健康第一」です。勤行・唱題で生命力をみなぎらせるとともに、賢明に知恵を働かせて過ごしていきましょう。

(2011. 6. 9. 聖教新聞)

 

 

<37> 「師匠への報恩」が前進の力
出席者:原田会長、正木理事長、萩本壮年部長、橋元男子部長、渡部創価班委員長、竹岡牙城会委員長

原田 男子部ならびに創価班、牙城会の新出発、おめでとうございます!
橋元 ありがとうございます!
 ただただ同志のため、広布のため、そして師匠のために戦い抜きます。
萩本 今月の本部幹部会でも、清新の息吹あふれるリーダーの指揮で「広布に走れ」を大合唱しました。「青年学会」の凛々(りり)しい出陣に、壮年部も鼓舞(こぶ)されました。
渡部 池田先生は、青年部の新出発に際して贈られた随筆で、次のように(つづ)ってくださいました。
 「妙法は、永遠なる若さの源泉である。ゆえに、学会の組織は、常に青年を先頭に、若々しく生き生きとした生命体であらねばならない。それが『広宣流布』という民衆救済と平和創造の行動体としてのきらめきである」と。
竹岡 先生はさらに、「かかる(もの)弟子(でし)檀那(だんな)とならん人人(ひとびと)宿縁(しゅくえん)ふかしと思うて日蓮と同じく法華経(ほけきょう)(ひろ)むべきなり」(御書903n)との御聖訓を(はい)しながら、「広宣流布は、師匠と心を同じくする弟子の総決起によって成し遂げられる」と述べられています。
正木 師匠と心を同じくする弟子――それは師匠の指導を胸に刻み、その言葉の根源を追及し抜く弟子のことです。
 今の自分の立場において、「先生ならどうされるか」と考えて行動することです。
橋元 若き日の池田先生の闘争はどれも、「師匠の期待にお応えしたい」との一念で、率先垂範(そっせんすいはん)の行動によって壁を破ってきた歴史です。
 まず、われわれが誰よりも結果を出し、拡大の突破口を開いていきます。
萩本 その男子部の勢いに、私たち壮年部も負けてはいられません。同じ池田門下の弟子として雄々しく進んでいきたい。

被災地でも大奮闘

竹岡 いま婦人部の皆さまが、全国で盛大にグループ単位の総会を開いておられます。ゆえに今月は、壮年・男子部による男の座談会≠ニして開催する地域が多くあります。
正木 いつも会場の(すみ)の方で静かにしている壮年が、男だけの会合では元気よく学会歌の指揮を執るなど遠慮なく(笑い)、生き生きしています。
渡部 ある男子部員も言っていました。「普段はおとなしい壮年の方が、自分の信仰体験を晴れ晴れと語る姿は、見違えるようだった」と(笑い)。実際、皆が先輩方の感動的な体験談をうかがい、信心の素晴らしさをあらためて実感しています。
萩本 壮年部でも、男子部と触れ合うなかで青年時代を思い出し、立ち上がるきっかけになっている人が多い。
原田 「壮」の字には、「血気の盛んな時。若者」「勇ましいこと」「健康」「立派なこと」という意味がある。壮年部だから落ち着くとか、おとなしくなるということではない(笑い)。
 働き盛りの年代として、広布の(いくさ)にも勢いよく打って出るのが壮年部だ。
正木 そうです。壮男一体≠ナ取り組めば、広布拡大は加速する。総本部完成の2013年へ、そして学会創立100周年の2030年へ、男子部の突破力≠ニ壮年部の底力≠合わせて進む時です。
橋元 大阪西勇舞区では、「壮男師弟塾座談会」を開催し、壮年・男子で「常勝関西」の歴史を学び合っています。
 同区の堀江本部三世(さんぜ)部では、男子部のメンバーが連日のように壮年部の地区部長と連携を取り、徹底した訪問激励を推進。地域柄、一人暮らしの部員が多く、壮年部の方とともに婦人部の皆さんも家族のように男子部員をサポートしてくださっています。その温かさに触れて一人また一人と立ち上がっています。本部幹部会の結集は、3倍以上に飛躍しました。
渡部 「(くれない)の歌」が誕生した四国の愛媛牧口宇和島県では、本部・支部単位で「(くれない)躍進会議」と題して壮年・男子部で協議し、男子部員の激励を重ねています。さらに月1回の「紅躍進大会」で皆が活動報告、体験発表を行って触発し合っています。
 男子部の活動者が着実に増加し、本部幹部会の結集でも愛媛でトップです。7月の青年部幹部会に向け、壮年部の方が今まで以上の熱意で、男子部の応援をしてくださっています。
竹岡 北海道では今月、伝統の「男の体験談大会」を各地で開催します。毎回、壮年部も男子部も、不況を乗り越えた仕事の実証(じっしょう)、病魔を克服した一家和楽の体験などを発表し、参加した友人も感動。入会を希望する友も多くいます。
正木 東北でも、東日本大震災の被災者支援で、壮年・男子が団結して地域のために尽くしています。
原田 私も被災地を訪問したが、とくに青年部の姿は頼もしい。少子高齢化の時代にあって「こんなに元気な若者がいるのか!」と皆さんが驚いています。
 自らも被災しながら、友のため、同志のために奮闘してくださっている青年部の皆さん、そしてすべての方々に心から感謝を申し上げたい。
竹岡 一般紙でも紹介されましたが、宮城・石巻の県男子部長は、経営する店舗兼自宅が津波で流され、本人は木にしがみついて九死に一生を得ました。自宅のあった場所に「がんばろう!石巻」という看板を仲間と設置し、被災された方を勇気づけています。
橋元 先日、あるテレビのニュース番組で、有名なスポーツライターが被災地を訪問。この看板に目を留め、製作者の県男子部長夫妻と語り合い、涙する場面が放送されました。大きな反響があったそうです。
原田 青年が仲間を糾合して立ち上がる時、どれほど皆に希望を送ることができるか。
橋元 被災地で創価班や牙城会のメンバーは、「日ごろの訓練が、いざという時に生かされました」と口々に語っていました。会合運営や会館警備を通し、皆さんが安心して無事故で活動できるように心を砕いている積み重ねが、発揮されたわけです。

「人づくり」の団体

正木 宮城・女川の支部長は津波で家を失いました。避難所が孤立して食料が枯渇するなかを二人の壮年部員と奔走(ほんそう)し、救援物資を運搬。車は行政から救援活動用の緊急車両として公用車の指定を受けるなど、地域の被災者支援、同志の励ましに懸命に取り組んでこられました。
渡部 この支部長は、1978年(昭和53年)2月、池田先生が東京・立川文化会館の外で着任していた創価班に、「寒風に/一人立ちたり/創価班」との万感こもる句を贈られた際、任務に当たっていたメンバーの一人でした。未曽有(みぞう)の大災害にあって、まさに一人立つ思いで地域のために尽力されています。
萩本 東京・秋川太陽区のある支部長は、半導体の会社に勤務。この企業の製品は世界で高いシェアを持っていますが、茨城の主力工場が被災し、各国企業の生産活動にも影響が出ました。支部長は化学分析の立場で、工場復旧対策に奮闘。早期の生産再開に大きく貢献し、高い評価を受けました。
竹岡 この方が2005年1月、秋川平和会館で牙城会の任務に就いていたところ、突然、池田先生が視察に来られました。男子部の卒業にともなって、その日が最後の着任であることを聞かれた先生は、「偉大なる/青春時代の/牙城会/次は 祈らむ/(しょう)の将たれ」との和歌を贈られたのです。
原田 先生が心から励まされた青年が今、さまざまな立場で、復興のために活躍している。
 青年時代に師匠と築いた原点を忘れない人は本当に強い。苦難に遭った時こそ、大きく光り輝く。
萩本 青年時代に自ら勇んで友のために走り、苦労し抜いたことが、すべて自分自身の宝になります。人間としての(ちから)、人格は、学会活動によって磨かれるものです。
正木 人のため、社会のために行動する人材を育成するのが学会だ。「人づくり」の団体といってもよい。創価三代の会長が築かれた世界が、どれほど崇高(すうこう)なものか。多くの識者もたたえています。
渡部 夜回り先生≠ニして著名な水谷修氏は、次のように語ってくださっています。
 「創価学会青年部員は、すぐに分かります。目が輝いているのです。希望にあふれ、体から『なにかをしよう』という意欲が感じられます。その理由は、信じるものがあり、生きる目的を自覚しているからだと思います。それは信仰の力であり、敬愛する師匠・池田大作先生への熱い想いが青年たちを力づけているに違いありません」(「第三文明」7月号)。
橋元 師匠への報恩感謝が、男子部の拡大の原動力です。妙法の素晴らしさ、師匠の偉大さを、力の限り語り抜き、結果をもってお応えしてこそ、真正の池田門下の男子部です。
萩本 「広宣流布の黄金柱(おうごんばしら)」が盤石(ばんじゃく)でこそ、広布拡大は成し遂げられる。壮年部には、師弟勝利の決定打を放つ使命と責任がある。職場での勝利とともに、地道な訪問激励、地域友好に徹していきたい。

(2011. 6.16. 聖教新聞)

 

 

<38> 拡大は わが「足元」から
出席者:原田会長、正木理事長、萩本壮年部長、橋元男子部長、渡部創価班委員長、竹岡牙城会委員長

橋元 連載中の小説『新・人間革命』「灯台」の章に感動が広がっています。とくに社会部、農村部、団地部への激励に、皆さんが決意を新たにしています。
萩本 各部の同志は、使命の舞台で友情を大きく広げています。東京・荒川池田区の副支部長は、都営住宅の自治会長を長年、務めています。住人の大半が高齢者で一人暮らしのため、「声かけ運動」を率先して行っています。
正木 同志の振る舞いに信頼が集まり、聖教新聞を購読してくださる友人が増加。地区総会には約40人の友人が参加されたこともあります。大震災の被災地から入居者を迎えて交流会を開き、新たな友情の連帯を強めておられます。
原田 集合住宅といえば「灯台」の章で、池田先生が若き日に住まれた東京・大田の「青葉荘」のことが紹介されました。
渡部 はい。同じアパートに住んだことを偶然ではなく深い(えにし)があるととらえ、近隣を大切にし、友好を結ばれたお話でした。
竹岡 「隣室の子どもたちを部屋に呼んで、一緒に遊んだこともあった。自分の(えん)した一家が、幸せになってもらいたいと、その親には仏法の話をした。やがて、この一家は、信心を始めた」とありましたね。
萩本 そうです。青葉荘の隣室の一家は、先生との出会いもあって(のち)に入会し、信心一筋(ひとすじ)に頑張ってこられました。お母さまは岩手県で健在だそうです。
 5歳の時に先生の部屋に遊びに行ったお子さんの一人は、「入会前から先生の部屋に行くと、題目三唱することになっていました。人生で最初に題目を唱えたのが先生のお部屋でした」と振り返っておられます。今、東京・稲城清流区で壮年リーダーとして活躍され、その次の世代も青年部で頑張っています。
渡部 一青年としての先生の振る舞いが、広布の未来を開いたわけですね。
原田 そうです。このことを通して先生は先日、語っておられました。
 「私は、足元から学会人をつくっていった。格好をつけたりしない。現実に関係ある人から折伏(しゃくぶく)していった。身近な人、足元から拡大していった」と。
 隣室の一家の様子を聞き、「立派になられ、幸福になられて、本当にうれしい」と喜ばれていました。
橋元 胸に刻むべき指導です。私たちが地涌(じゆ)菩薩(ぼさつ)として妙法を(たも)つ以上、縁した一人一人に仏法を(ひろ)めゆく使命があります。

「伝持の人」を育成

原田 先生が「誠実さをもって、気遣いと対話を積み重ねていくなかで、友好の花は咲き、信頼の果実は実る」と(つづ)られた通り、全ては振る舞いからです。われわれの一挙手一投足から仏法理解が広がります。
橋元 大阪・堺の東大勝区の男子部ニュー・リーダーは、多忙な自営業の合間で弘教(ぐきょう)に挑戦。ある友人が入会を決意してくれましたが、奥さんの理解が得られず悩んでいました。
 ニュー・リーダーは友人一家の幸福を真剣に祈り、ねばり強い対話を重ねるなか、奥さんの心境が変化。実は、以前から友人が購読していた聖教新聞を奥さんが毎日のように読んでおり、次第に学会への共感を深めた結果、入会にも賛同してくれたのです。ニュー・リーダーは義父への対話も実り、晴れて二人に弘教を達成できました!
萩本 地道な祈りと対話、そして聖教新聞の拡大が弘教に直結したことも、素晴らしいことです。
正木 黙っていては何も始まらない。「相手を思う心」を大切に、「随力弘通(ずいりきぐつう)」――自分の力に応じて語り抜くことです。
竹岡 「とてもかくても法華経(ほけきょう)()いて()()かすべし、信ぜん人は(ほとけ)になるべし(ぼう)ぜん(もの)毒鼓(どっく)(えん)となって仏になるべきなり、(いか)にとしても仏の(たね)は法華経より(そと)になきなり」(御書552n)ですね。
渡部 日蓮大聖人は御書で「無上(むじょう)の仏法を(もっ)(もろもろ)の菩薩に()すべし諸の菩薩は善()問答(もんどう)するを以てなり」(48n)との経典を引かれています。妙法流布を託せるのは、対話に()けた菩薩であるとの意味です。
橋元 師匠が弘教拡大の闘将であられるからには、拡大の金字塔を打ち立てるのが弟子の使命。男子部は7・11の結成60周年を目指し、創価班・牙城会の大学校生を先頭に、大対話運動を展開しています。
原田 設営グループをはじめ各人材グループの友も果敢に戦っている。壮年部も、青年部の対話拡大を全力で応援していきたい。
萩本 その通りです。池田先生は先日の随筆で、「どれだけの人材を育て、伸び伸びと力を発揮できる舞台を開いたか。そこに、進歩と発展への鍵があり、指導者の真価も現れる」と述べておられます。
正木 先生がこれほど青年を励まされている時だ。壮年が青年のために尽くすのは当然です。青年を心から尊重しながら、対話拡大を通して人材を育成し、師の(たましい)を継承する「伝持(でんじ)の人」を育むことです。
竹岡 一方、まだまだ厳しい不況が続いています。さらに、震災で失業・休業した人は、岩手、宮城、福島だけで約12万人にも上ります。被災地の男子部員は、真剣な祈りで現実の壁に挑んでいます。
渡部 全国でも雇用形態の多様化で、契約社員などの非正規雇用者が増えました。勤務が深夜や早朝だったり、土日はまったく休めなかったり、仕事のことで悩む男子部員もいます。
橋元 節電のため、この夏は今までと全く違う勤務体制の方も少なくない。
原田 壮年も同じです。多くの方が日々、信心根本に、歯を食いしばって仕事に取り組んでいます。まさに戦い≠ナす。
竹岡 それだけに「灯台」の章で、仕事の姿勢を指導してくださったことは、同志の励みです。
橋元 「(おん)みやづかいを法華経とをぼしめせ」(同1295n)との御聖訓を引き、こう綴られました。
 「自分の仕事を、信心と思い、仏道修行と思って挑戦していくことです。限界の壁を破り、不可能を可能にするという学会の指導や活動の経験も、仕事に生かさなければ意味がありません」と。
正木 リーダーは日々、仕事で奮闘する同志の労苦を思いながら、さまざまな機会に心から励ましていきたい。勝利を祈りたい。
萩本 東京・練馬太陽区のブロック長は、印刷会社を経営しています。仕事の忙しさと転居で会合に出られない時期が続きましたが、不況により仕事が行き詰まった時に壮年部幹部の激励を受けて発心(ほっしん)。今までにない決意で題目に挑戦するなかで、新しい技術を開発できました。大手内装デザイン会社から新技術が高く評価され、有名百貨店からも受注しています。
正木 また、未入会だった義理の親と対話し、晴れて入会。活動から遠ざかっていた娘さんも、父親の変わる姿に胸を打たれて立ち上がりました。ブロック長として自らの体験を語って友を激励し、「ブロック5勇士」も達成しました。
萩本 各地で「ブロック5勇士」達成の話題をうかがいます。ブロック長、地区部長はじめ皆さまに感謝の思いでいっぱいです。
原田 壮年が立ち上がることで、職場も家庭も大きく花開く。まさに「広宣流布の黄金柱(おうごんばしら)」です。

「正邪決着」の20年

渡部 さて今年は学会が日顕宗から「(たましい)の独立」を果たして20年です。
竹岡 当時まだ生まれていなかった、物心がついていなかったという男子部員も増えています。それでも日顕宗の腐敗・堕落ぶり、広布破壊を企てた大罪を知るにつけ、皆が呆れ、怒りの炎を燃やしています。
正木 大聖人の御遺命(ごゆいめい)通りに折伏・弘教を(ぎょう)じ、現実に世界広布を進めてきたのは学会である。創価三代の会長である。宗門を最大に外護(げご)したのも学会だ。ところが世界から讃嘆(さんたん)される池田先生を(ねた)み、焼きもちを焼いたのが日顕だ。
渡部 広宣流布の大功労者に対し、その功績をたたえ、感謝するのが法主ではないのか。それが自分たちは何もしないで、信徒に嫉妬(しっと)するなんて狂っている。
橋元 その揚げ句、広布拡大を妨害しようと企んだ。まさに「法師(ほっし)(かわ)()たる畜生(ちくしょう)」(同1386n)である。化けの皮がはがれた。
 「法を()ぶる者を見て置いて呵責(かしゃく)駈遣(くけん)挙処(こしょ)せずんば(まさ)に知るべし()の人は仏法の中の(あだ)なり」(同26n)との御文を胸に、男子部は法主本仏(ほんぶつ)論∞僧俗差別義≠ネどの日顕宗の邪義(じゃぎ)破折(はしゃく)氏、徹して責め続けていきたい。
正木 仏法の因果(いんが)は厳しい。正邪は明白だ。日顕宗は信徒数が2%にまで落ち込んだ弱小教団となり果てたのに対し、学会は世界192カ国・地域に大発展。堂々と世界で平和・文化・教育運動を展開している。
原田 池田先生が厳然(げんぜん)と、悠然と指揮を執ってくださったから学会は勝った。われらは永遠に大聖人直結の王道を進んでいこう。その柱こそ破邪顕正(はじゃけんせい)の壮年・男子の対話です。

(2011. 6.20. 聖教新聞)

 

 

<39> 「学会厳護」の使命の道を
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、棚野青年部長、橋元男子部長、吉井女子部長

杉本 今月27日は「未来会の日」です。
 1970年(昭和45年)のこの日に、高等部、中等部、少年少女部の代表が池田先生のもとに集って結成されたグループです。
正木 70年といえば、言論問題により学会が言われなき誹謗(ひぼう)中傷(ちゅうしょう)を受けていた時です。暴風のような弾圧の嵐が吹き荒れるなかで池田先生の打たれた手が、未来部の育成でした。
原田 そうです。「(ひつじ)千匹(せんびき)より獅子(しし)一匹(いっぴき)に」と語られた先生の言葉には、庶民の希望である学会を厳護(げんご)する弟子に、そして学会の正義を満天下に示す後継者に成長してほしいとの慈愛が脈打っています。
棚野 東京未来会から始まり、79年(同54年)、先生が第3代会長を辞任される直前まで結成され、全国で2000人以上の友が未来会の一員になっています。しかも先生は、全国各地で未来会の結成式に参加し、未来部員を直接、励ましておられます。
橋元 71年(同46年)の5月3日に行われた第1回全国未来会では、先生は次のように語られました。
 「君たちは、久遠元初(くおんがんじょ)からの、広宣流布の使者であり、私は、絶大なる期待をかけたい」と。
吉井 さらに、「20年、30年、50年先を(にな)う大人材の中核として、成長していってほしい」と語り、21世紀の広布後継を託されています。
杉本 私も未来会の一員として薫陶(くんとう)していただきました。師匠が手づくりで育ててくださった同志は今、経済界、学術界、教育界、国際分野など、あらゆる方面で活躍。広布の組織でも、最前線の壮年・婦人部リーダーや方面長、副会長など、皆さんが先生のご期待通り、使命の天地で広布一筋(ひとすじ)に進んでいらっしゃいます。
正木 当時、未来会の育成を担当された方々は、後継者に対する先生の期待を胸に、メンバーのために尽くしてくださった。
 そして今、未来会出身者には、先生への報恩感謝の思いに立ち、今度は自分たちが広布後継者を育成しようと、未来部の成長を祈り、励ましに汗を流す方々もいます。
原田 東北の被災地で奮闘する同志にも、東北の未来会で池田先生と原点を築いた方々がいます。
 最高の正義とは何か! それは仏法後継の人である∞未来永遠に不退転の人の集いが未来会である≠ニの師匠の言葉を胸に刻み、ただただ友のために行動しておられます。
棚野 世界広布を後継者に託す先生の期待は、今も変わりません。
 あとは弟子が、師匠にどう応えるかです。「よき弟子をもつときんば師弟・仏果(ぶっか)にいたり」(御書900n)です。
橋元 われわれは7月の青年部幹部会で、勝って師匠のもとに集っていきたい。そのために、いよいよの決意で仏法対話に、友の激励に走り抜きます。

「10帰運動」を励行

正木 さて、6月22日は夏至でした。一年で最も昼が長い日とされます。
杉本 そうですね。この時期は日没が遅く、夕刻まで空は明るくなっています。でも一方、とくに東日本では節電に取り組んでいる影響で、夜間は街灯や商店の看板などが消灯している場合が多く、全体として薄暗い印象があります。
吉井 それだけに防犯の観点から、一層の注意が必要です。たとえば、東京都内においても東日本大震災の直後、夜間のひったくり事件が急増していると報道されていました。
原田 とくに女子部と婦人部の皆さんは、なるべく夜の暗い道を歩かないよう、より明るい道を通るよう気をつけてもらいたい。夜間、できる限り一人で出歩かないことも大切です。
正木 女子部の「10帰(テンキ)運動」も励行していただきたい。会合や打ち合わせの中心者は、皆が早く帰宅できるよう十分な配慮をお願いしたい。御書にも「よるは用心(ようじん)きびしく」(1164n)とある通りです。
橋元 車を運転する際も、より慎重に、安全運転を心掛けていきたい。
棚野 とくに日が暮れて薄暗い時間帯は、まだ目が慣れていないため、きわめて危険だと言われます。
杉本 梅雨の地域では、雨や曇りの日が続いて事故が起きやすいですから、くれぐれも気をつけていきたいですね。夕方は、自転車もライトを早めにつけることです。
吉井 また、外出する時も家にいる時も、戸締まりをしっかりすることが大切です。
原田 何より無事故が第一です。日蓮大聖人も門下が無事故であるよう、重ねて注意を促しておられた。
 「前前(さきざき)の用心」(同1192n)とある通り、事故を予防する先手≠ェ大切です。
橋元 学会の会館、個人会場の使用についても、絶対に事故が起きないよう、また近隣に迷惑が掛からないよう、しっかり皆で討議していくことです。

真心の題目に功徳

正木 また、火災の予防という点から、仏前に供えるロウソクなどの灯明(とうみょう)について、あらためて確認しておきたい。
 これらは勤行・唱題の際、絶対に必要なものではない。たとえば小さなお子さんがいるなど、家庭や住居の事情によっては、ロウソクなどを使うと危険なこともある。どうか価値的に、賢く判断していただきたい。
吉井 そうですね。東北や関東などで依然、余震が続いており、万が一、火をつけたロウソクが倒れたりすると危ないですから。
棚野 仏前を荘厳(そうごん)する形式は「化儀(けぎ)」であり、時代や場所によって変化していくものです。ロウソクがないと功徳(くどく)がなくなる≠ネどということは決してありません。
原田 そうです。大聖人は「南無妙法蓮華経と(とな)(たてまつ)るは(ほとけ)宝華(ほうけ)を奉るなり」(同741n)と(おお)せです。大切なのは、私たちの信心の実践であり、真心を込めて題目を唱えていくことにあるのです。

(2011. 6.23. 聖教新聞)

 

 

<40> 勇気の対話で拡大に「先駆」
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、棚野青年部長、西方学生部長、栗原女子学生部長

原田 「先駆(せんく)」の男女学生部の新体制、おめでとうございます! 池田先生も「おめでとう」「新たな人材が出てきたな」と大変に喜ばれています。
西方 ありがとうございます。男子は「師匠直結の学生部! 勇気の対話で圧勝劇を!!」をスローガンに、勉学、折伏(しゃくぶく)弘教(ぐきょう)、教学の研さんなどに勢いよく前進しています。
栗原 私たちは新スローガン「女子学生部全員が創価の一番星! さあ! わが師と(とも)に! 勇気凛々(りんりん)と正義の大拡大を!!」を掲げています。まずは9・9「女子学生部の日」へ、勝利の突破口を開きます。
正木 東日本大震災では学生部員も被災者支援に取り組んできました。避難所となった会館での役員はもちろん、津波被害に遭った住居などを回り、清掃や後片付けなどを手伝い、皆さんから感謝されている。
杉本 素晴らしいですね。いま男女学生部の皆さんは対話拡大に懸命に取り組んでいます。各地の婦人部の皆さんも、凛々(りり)しい活躍を心から喜んでいます。
栗原 創価大学に学ぶある女子学生部員は友人と対話を重ね、昨年から青年部幹部会の中継などに一緒に参加してきました。生き生きと学会活動に励み、成長し、変わっていく姿に友人が感動。今年3月、晴れて入会しました。友人はさっそく、自ら対話に挑戦し、紹介者とともに成長の日々を送っています。
棚野 池田先生は「『若い』ということは、それだけで偉大な才能である。その才能とは『勇気』のことである」と述べられています。青年の勇敢な対話で広布の新時代を開きます。

永遠に民衆の側に

栗原 30日は学生部の結成記念日。1957年(昭和32年)、学会の正義の前進のなかで出発しました。
西方 北海道では、絶大な権力を持つ労働組合が学会員を不当に抑圧した夕張炭労事件が起こっていました。学生部結成の日、若き池田先生も夕張で指揮を執っておられました。
棚野 さらに、選挙違反の冤罪(えんざい)により、池田先生のもとへ、大阪府警から出頭命令があったのもこの日です。3日後の7月3日、まったく無実の罪ながら先生は出頭されました。
正木 そして2週間後の17日、釈放された池田先生が大阪・中之島での「大阪大会」に出席。「最後は、信心しきったものが、大御本尊様を受持(じゅじ)しきったものが、また、正しい仏法が、必ず勝つという信念でやろうではありませんか!」と師子吼(ししく)されました。裁判は当然、無罪判決でした(1962年1月25日)。
原田 師匠が権力の迫害に真っ向から戦っておられる渦中に、学生部は誕生した。永遠に民衆の側に立ち、社会変革をなし遂げゆく学生部の意義が、ここに象徴されている。
西方 先生は、学生部結成を振り返り、こう述べておられます。
 「学生部は学会の生命線であり、学生部が成功するならば、創価学会は大きく広宣流布の軌道にのる」
 「いわば創価学会がその前途を、また民衆幸福の前途を学生部に託したのだ」
 破邪顕正(はじゃけんせい)、民衆厳護(げんご)が私たちの使命です。
栗原 先生は、女子学生部を「自分自身も、そして(えん)する人びとも幸福になり、自分の周囲から平和の世界を創造していける(ちから)を、磨き上げる最高の訓練の場」と語ってくださっています。
 縁した一人一人に友情を広げ、最高の鍛えの青春を歩んでいきます。

「人材競争」の時代

杉本 戸田先生が学生部の結成大会で語られた「この中から半分は重役に、半分は博士に」との言葉が、本当に印象的です。戸田先生は学生部員の「将来の大成」「人生の勝利」に目を向けておられたわけです。
正木 そうですね。戸田先生も、池田先生も、社会で活躍する「世雄(せおう)」としての勝利の使命を学生部に託されています。
西方 はい。貴重な学生部時代に信心を根本として学びに学び、語りに語り、破邪顕正の力をつけます。
棚野 いま学生を取り巻く社会状況は厳しい。とくに就職面でいえば、今春の大学新卒者の就職率は、過去最低の水準でした。
栗原 東日本大震災の影響で、企業の倒産や内定の取り消しが起こり、職に就けない学生も少なくありません。
原田 男女学生部も、厳しい現実の壁を前に、懸命に奮闘しています。こういう逆境こそ、信心の真価を発揮する時です。「石はやけばはいとなる(こがね)は・やけば真金(しんきん)となる」(御書1083n)です。
 池田先生の弟子は、皆、真金です。
杉本 就職活動、進学のための勉強に挑戦している皆さんには、朗々とした題目で生命力を湧き(いだ)しながら、自らの目標を勝ち取っていただきたいですね。
西方 東京・八王子のあるメンバーは、池田先生との出会いを原点に、学会活動にも徹しながら、語学を習得しようと学び抜きました。友人への弘教を達成し、アフリカのガーナ大学に留学。そして、信心根本に挑戦した就職活動では、1500倍以上の倍率のなかで、世界最大手の生活用品メーカーへの内定を勝ち取りました。世界を舞台にした活躍を誓っています。
杉本 見事ですね。私たちもしっかりと、学生部の皆さんの大勝利を祈っていきます。
正木 日本では少子高齢化で若者の数自体が減少傾向にあります。そのなかで、どの大学も、またどの企業も、優秀な人材の獲得のためにさまざまな手を打っています。
棚野 人材競争の時代です。人材を育てたところが勝つ。われわれは、圧倒的な対話拡大で人材のすそ野を広げ、学会活動を通して一人一人が力ある人材へと成長していきたい。
原田 壮年・婦人部も人材育成に徹する時です。青年の弘教の応援をしながら、後輩の成長のために全力をあげていきたい。

(2011. 6.27. 聖教新聞)