< 座談会 >

師弟の大道を歩む

新しい力で時代を開け!

 

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<87=完>

御書を拝して大確信の前進!
「きょう一日」を全力で勝利
この時、この場所が使命の舞台
強い心で「戦い切る」日々を!
自身に挑戦した全員が勝利者
「真心」触れ合う友好交流を
拡大の実証で総本部完成を荘厳

 

 

 

<81> 御書を拝して大確信の前進!
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、棚野青年部長、橋元男子部長、吉井女子部長

棚野 いよいよ12月。本年の総仕上げのために、今こそ弟子が広布拡大に全力で走っていきたい。
原田 弟子の勝利を師匠は祈り、待ってくださっています。師のもとで広布拡大の歴史を残せることに感謝しながら、皆で心を合わせていきたい。
橋元 今再び、広布史に燦然(さんぜん)と輝く師匠の大闘争に学び、実践していくことが大切だと思います。
杉本 「札幌・夏の陣」や「大阪の戦い」、「山口開拓闘争」などで池田先生は、御書講義を通して同志の皆さんに大確信を与えられました。「実践の教学」「戦う教学」という学会の伝統を築かれたのです。御書根本、教学第一の姿勢は、信心の戦いを進める私たちに不可欠です。
吉井 「大阪の戦い」のスタートにあたり、先生が引かれた御文が、「(いか)なる()(みだ)れにも各各(おのおの)をば法華経(ほけきょう)十羅刹(じゅうらせつ)(たす)(たま)へと湿(しめ)れる木より火を(いだ)(かわ)ける土より水を(もう)けんが(ごと)強盛(ごうじょう)(もう)すなり」(御書1132n)。先生は「『不可能を可能』にできるのが信心です。強盛な祈りです。題目です。皆の心に、その大確信を燃え上がらせたかったのです」と述懐(じゅっかい)されています。
正木 また「(いくさ)には大将軍(だいしょうぐん)(たましい)とす大将軍をく(臆)しぬれば歩兵(つわもの)臆病(おくびょう)なり」(同1219n)、「異体同心(いたいどうしん)なれば万事(ばんじ)(じょう)し同体異心なれば諸事(しょじ)(かな)(こと)なし」(同1463n)等と、リーダー率先(そっせん)で戦う姿勢、異体同心の団結の大切さを強調されました。

逆風を常勝の力に

棚野 「大阪の戦い」は全てが順風満帆だったわけではありません。途中、学会の伸展を阻もうとする勢力の(たくら)みによって、学会員が不当逮捕されるという、とんでもない事件が起きました。またマスコミも興味本位で中傷(ちゅうしょう)を書き連ねました。しかし関西の同志は逆境に臆することなく、いや、逆風だからこそ、それを上昇する(ちから)に変え、そうした事件のあった1956年(昭和31年)5月に、大阪支部は不滅(ふめつ)の金字塔である1万1111世帯という未曽有(みぞう)折伏(しゃくぶく)を成し遂げました。
原田 先生が常に御書を拝して渾身(こんしん)の指導を重ねておられたからこそ、同志は障魔(しょうま)の紛動にも微動だにしなかったのです。
吉井 池田先生は、こう語っておられます。
 「御書は『信心の背骨』であり、ゆえに確固不動の『人格の背骨』となるのだ。さらに、「言論戦の柱」である。万人の幸福の大道(だいどう)を開く『希望の経典』であり、『勇気と智慧(ちえ)源泉(げんせん)』である。教学こそ、危険千万な人生の荒海を渡るための羅針盤の大哲学なのである。教学が強くなれば、信心はさらに強くなる。反対に強靱(きょうじん)な背骨≠ェなければ、いざという時に弱い」
正木 大切な指導です。これまでも確認してきた通り、リーダーは同志を励ます時、会合で話す時に、必ず一節(いっせつ)でも御書を引きながら語っていきたい。話に教学的な裏付けがなく、独りよがりになったり、勢いだけになったりしては、同志に申し訳ないことです。
原田 池田先生が御書根本に指導してくださったから、あらゆる障魔(しょうま)を打ち破り、今日(こんにち)燦然(さんぜん)たる世界広布の姿があります。教学は学会の生命線です。
橋元 御書の真剣な研鑚(けんさん)と実践があればこそ、私たちは確信をつかむことができ、また人材を育てていくことができます。
棚野 聖教新聞の「御書とともに 名誉会長が指針を贈る」をはじめ、機関紙誌には日々の前進の(かて)となる御書の御文や解説が掲載されています。戦う心の滋養(じよう)として御書を拝し、研鑚していきたい。

魔は焦る心の隙に

吉井 日がたつにつれ、寒さが厳しくなってきました。仕事も学会活動も忙しい時期ですので、決して体調を崩さないようにしていきたいと思います。
杉本 風邪やインフルエンザが流行する季節です。@外出後の手洗い・うがいA加湿器等を使っての部屋の保湿B十分な休養と栄養Cマスクの着用や人ごみの回避、などを実践することが予防につながります。
正木 また、歳末に近づくほど、慌ただしくなる。交通事故にはくれぐれも気をつけていきたい。
棚野 昨年の交通事故の状況を見ると、発生件数、死者数、負傷者数とも最も多いのが12月です。
橋元 携帯電話を操作しながらの運転は厳禁です。これは自動車も自転車も同じです。また、最近とくによく見かける、スマートフォンを操作しながらの歩行も本当に危険です。
杉本 振り込め詐欺にも警戒が必要です。たとえば親族や銀行、警察を名乗る電話が掛かってきても、電話を切った後に一呼吸置いて、まず家族や同志に連絡し、確認を取ったり、相談したりすることです。「落ち着いて確認」することで被害を防げます。
吉井 日蓮大聖人は門下に「かまへて・かまへて御用心(ごようじん)候べし」(同1133n)、「さきざきよりも百千万億倍・御用心あるべし」(同1169n)等と、重ねて注意を呼び掛けられています。
原田 ()は巧妙です。忙しいと焦っている心の(すき)を突いてきます。信心しているからこそ賢明に知恵を働かせ、事故を防いでいきたい。皆で常に心掛け、互いに何度も声を掛け合っていきましょう。

(2012.11.29. 聖教新聞)

 

 

<82> 「きょう一日」を全力で勝利
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、棚野青年部長、橋元男子部長、吉井女子部長

杉本 待望の小説『新・人間革命』「法旗(ほうき)」の章が連載開始されました!
原田 私も弟子として、真剣に学んでいます。皆で一日一日を『新・人間革命』とともにフレッシュな思いで進んでいきたい。
吉井 日蓮大聖人は「(いのち)(もう)す物は一身(いっしん)第一の珍宝(ちんぽう)なり一日なりとも・これを(のぶ)るならば千万両(せんまんりょう)(こがね)にもすぎたり」(御書986n)と述べ、命の尊厳とともに、「一日」の大切さも強調されています。
橋元 池田先生は、こう述べておられます。
 「『一日』が(たから)である。いな、『一瞬一瞬』が、かけがえのない宝なのだ。今、一時間があれば、どんなに多くの友を励ませるだろうか。遺言(ゆいごん)の思いでスピーチも残せる。今、三十分があれば、どれだけ有意義な語らいができるだろうか。この五分があれば、必死のあの同志、この同志に揮毫(きごう)を残してあげられる。この一分があれば、苦闘のあの友に伝言を託すことができる。この一秒があれば、目であいさつできる。だから、私は決めたのだ! 意義ある一日一日を生きるのだ! 『今』を生き抜き、断じて勝つのだ!」

体調管理にも留意

棚野 また先日の「御書とともに 名誉会長が指針を贈る」では、「つゆつもりて(かわ)となる・河つもりて大海(たいかい)となる・(ちり)つもりて山となる・山かさなりて須弥山(しゅみせん)となれり・小事(しょうじ)つもりて大事(だいじ)となる」(同1595n)との御文を通して、こう指導されました。
 「地球を包む母なる大海原(おおうなばら)も、小さな(しずく)の集まりである。万人が(あお)ぎ見る王者の大山(たいざん)もまた、(ちり)の集まりである。一日一日の積み重ねが、大事業を()す王道だ。人が見ようが見まいが、一歩また一歩と前進する。一人また一人と対話する。その結集が時代を変える。たゆまぬ民衆の行進こそが、歴史を動かすのだ」
原田 一人一人の真剣な闘争の日々があってはじめて広宣流布は大きく進みます。一人も残らず皆が「きょうを勝つ」ことです。
正木 一日の目標を達成できれば、明日はさらに前へ進めます。
杉本 「未来の()を知らんと(ほっ)せば()の現在の(いん)を見よ」(同231n)ですので、決して悔いの残らない「今この瞬間」「きょう一日」を過ごしていきたいと思います。体調管理にも留意し、元気よく前進していきましょう。

国民のための政治

橋元 あす4日、総選挙が公示されます。
吉井 直前も新党の結成や合流が続きました。「新党は、国政を担う能力に疑問符が付き、政策も大衆迎合色が濃厚だ。有権者はそのことを十分理解した上で、新党の真価を見極めることが重要である」(読売新聞11月29日付)と言われています。
正木 党内の議論や準備が不十分で、主張が二転三転する党もある。とんでもない。「日々刻々と続く離合集散に『政党とは何か』との思いを抱いてしまう」(毎日新聞同日付)というのも当然だ。
棚野 「政党」とは「共通の原理・政策の実現のために、政権の獲得あるいはそれへの参与を企図する団体」(広辞苑)だ。つまり「共通の原理・政策」もなく意見がバラバラでは、もはや政党とは呼べない。
杉本 そうですね。いま、さまざまな争点が挙がっていますが、こんな状況だからこそ最も大事なのは、「言ったことを、きちんと実現する政党」「本当に信用できる政党」はどこか、という視点です。
吉井 その点で宮城県知事の村井嘉浩氏は、「重要なのは一人一人の国民を大切にし本当に寄り添っていく党かどうかです」と語っています。そして「公明党は被災地で党が一体となって声を拾い上げ、政府を動かしました。これはすごいことです」「私はナンバーワンは公明党だと思います」と評価しています(公明新聞同24日付)。
正木 生活現場の声を聞く。その声を国政に反映させ、政策を実現する。これが政党の存在意義であり、「国民のための政治」だ。
原田 公明党は地方から国会まで3000人の議員が毎日、国民の声を聞き、数多く実績を積み重ねてきた。「国民のため」との一点で地道に働いてきたからこそ、識者の評価も高い。
棚野 兵庫教育大学前学長の梶田叡一氏は「国論を二分する政策は、白か黒かで判断すべきでない。複雑に絡んだ多元連立方程式≠解く(ちから)こそ、政党の力だ。今こそ中道の論客が力を発揮する時」と語り、公明党に期待しています(同28日付)。
橋元 また東京大学大学院教授の姜尚中(カンサンジュン)氏は、大政党の間で政治を安定させる「バランサー」として公明党が役割を果たしてきたと評しています。
 「公明党が政策判断の際に用いる『是々非々(ぜぜひひ)』という言葉の裏には、エキストリーム(極端)に走らないという意味が込められています。今は即効性が求められるので、どうしても極端な政治になりがちです。そういうときは、バランサーとしての政党の役割は非常に大きいと思います。バランサーを果たす第三の政党がいることによって、さらに多くの民意を吸い上げられるようになるからです」(「潮」11月号)
正木 課題が増えて複雑になるほど公明党の存在が重要ということだ。日本再建のために断固、経験と実行力を発揮してほしい。

(2012.12. 3. 聖教新聞)

 

 

<83> この時、この場所が使命の舞台
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、棚野青年部長、橋元男子部長、吉井女子部長

原田 池田先生は先日の随筆で「今まで()きて()りつるは()(こと)にあはん(ため)なりけり、此れこそ宇治川(うじがわ)(わた)せし所よ・(これ)こそ勢多(せた)を渡せし所よ・()(あぐ)るか名をくだすかなり」(御書1451n)との御文を引き、(つづ)られました。
 「仏法は勝負だ。今この時この場所で、生命を赤々(あかあか)と燃やして戦える。それは、わが人間革命の一世一代(いっせいちだい)の晴れ舞台となるのだ」
 今、全国の同志の皆さんが、自身の使命の晴れ舞台で奮闘されています。
正木 この随筆では夕張炭労事件の当時について、「『断じて勝つ!』と、強盛(ごうじょう)に祈った。『私の戦いを見よ!』と、先陣切って最前線に飛び込んだ。不正を打ち破る言論戦で、恐れなく先手先手で攻め抜いた」と述懐(じゅっかい)されました。
 強盛な祈り、リーダー率先(そっせん)の行動、先手を打つ勇敢な言論戦――これが師の闘争です。

大事な「長の一念」

原田 先週末、激励のため北海道の岩見沢、滝川、札幌を訪問しました。大雪をものともせず、同志は必死に広布へ走っています。
杉本 私も神奈川・西横浜総県婦人部の集いに(うかが)いました。保土ヶ谷、旭の両総区をはじめ皆さんが異体同心で進んでいます。
棚野 大阪、兵庫を先頭に常勝関西も、本陣・総東京も、乱世を勝ち抜こうと題目根本に壁を破る拡大に挑戦しています。
吉井 厳寒の季節は、北陸地方や信越なども大変です。皆さんはそれでも寒風に胸を張り、地域友好を力強く広げています。
橋元 先日、四国各地の友を訪ねましたが、歴史回天・反転攻勢の地から断固、勝利の波動をと燃えに燃えています。
正木 大切なのは「最も勝利に結びつく行動を取ること」だと思います。友人への対話拡大、奮闘する同志への激励、忙しくて活動できない友への励ましなど取り組みは多様です。自分が今、どう行動することが、具体的な勝利への積み上げとなるか――。
吉井 祈りから知恵を出し、毎日、勝利に結びつく行動を進めることですね。
原田 そうです。だからこそ賢明な指揮を執る「長の一念」が大事です。絶対勝利の一念のもと、リーダーは同志を包容し、一人でも多くの友と触れ合い、皆で一緒に前進しゆく名指揮をお願いしたい。

子育て支援の元祖

吉井 公明党が「重点政策(マニフェスト)」に続き「こども・子育てマニフェスト50」を発表したと報道されていました。
棚野 子育てや教育などに関するものをまとめた子ども版≠フ政策集です。小学校高学年でも理解できる表現で書かれ、子どもたちや保護者の方にも政治への関心を高めてもらうためのものです。重点政策とともに公明党ホームページ(http://www.komei.or.jp)で公開されています。
杉本 同志社女子大学客員教授の大嶽(おおたけ)秀夫氏が「国政レベルで子育て支援の重要性を言い始めた元祖≠ヘ公明党」と指摘されたように、子どもたちの未来のため責任ある政治を貫く公明党らしい視点ですね。
橋元 2日には全国知事会が9党の政権公約の評価結果を公表。公明党の「防災・減災に関する具体的な施策(しさく)」「成長分野への重点的投資などの地域経済再生、雇用維持・創出対策」を高く評価していた。
棚野 「震災復興と災害に強く安全で活力ある国土づくり」「地域経済対策と雇用対策」の項目が高得点で、さらに特徴的なのは、「具体的な財源の裏付けがない」などというマイナス評価を与える項目で、公明党の減点は9党の中で最少。財源のあいまいなバラ色の政策を並べる政党とはわけが違う。
正木 つまり公明党が、実現可能性の高い防災・雇用・経済対策を、責任をもって打ち出していると評価されたといえる。
橋元 そうです。有権者が最も重視している政策・争点は「景気や雇用」で、9割を超える人が挙げている(読売新聞3日付)。どの党が具体的な景気・経済対策を掲げ、推進できるか、有権者は見ている。
棚野 公明党は、国内の企業立地を促す補助金や再生可能エネルギー等の導入を推進する政策など10兆円規模の補正予算を主張。さらに10年100兆円規模の「防災・減災ニューディール政策」を訴えている。
正木 高度成長期などに建設された道路、橋、水道、港湾設備等は今後ますます老朽化し、危険な状態となる。この補修や整備を前倒しで集中的に行うことで災害に強い町をつくることができ、デフレ脱却にもつながる有力な対策だ。
杉本 国民の命を守るとともに雇用を生み、景気を刺激するという、多くの効果が期待できます。公明党ならではの政策ですね。
吉井 京都大学大学院特命教授の大石久和氏は、「取り組むべきことは、あらゆる状況でも柔軟に対応できるように、より安全な国土にすることと、国土利用における利便性や効率性を高めていくことです。そこに視点を定めた公共投資を進めていくことによって、デフレ脱却にも繋がっていく。公明党が提案した10年で100兆円の公共投資を行う『防災・減災ニューディール』を実施する意義がここにある」(「潮」8月号)と述べています。
原田 国民のことを思うから地に足の着いた政策を提案し、実行できる。公明党は、その責任感と実現力を訴え抜いてもらいたい。

(2012.12. 6. 聖教新聞)

 

 

<84> 強い心で「戦い切る」日々を!
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、棚野青年部長、橋元男子部長、吉井女子部長

棚野 (みょう)「青年学会 勝利の年」を開きゆく本年の総仕上げの戦いが、いよいよ佳境です。
原田 私も友人との語らいを広げながら、各地で同志の集いに参加していますが、皆さまの懸命の大奮闘を(あお)ぎ見る思いです。本当にありがとうございます!
吉井 池田先生は聖教新聞の連載「名誉会長と(とも)に 今日も広布へ」(9日付)のなかで、戸田先生の言葉を紹介されました。
 「戦いは、いよいよ、これからだ! 楽しく、また断固として、一緒に戦おうじゃないか!」
 「途中に何があろうが、最後に勝て! 断じて勝て! 最後に勝てば、全部、勝利なのだ」
杉本 また、池田先生は「ピンチの時こそ、心が負けないことである。偉くなる人間は、いろいろな経験をして、それを乗り越えて偉大になるのだ。過去は過去だ。後ろは振り向かずに、前を見るのだ。戦いは、戦い切れば、勝ちだ。その人が勝ったのだ」と述べておられます。
原田 常に「いよいよこれから」と前を向き、何があろうとも最後まで歩み通す姿勢に、勝利の(いん)があるとの指導です。

「勝つ」と決める

正木 ここで先生は「戦い切る人が勝つ」ことを強調されています。単に「戦う」のではなく「戦い切る」――この「切る」という言葉を深くかみしめたい。それは、最後の一日まで、絶対に悔いを残さないという点に徹することであり、今まで避けていた課題、自身の弱い一念に挑戦し抜くことです。
吉井 日蓮大聖人は「始中終(しちゅうじゅう)すてずして大難を・とをす人・如来(にょらい)使(つかい)なり」(御書1182n)――最初から最後まで、大難があっても妙法を受持(じゅじ)し通す人は如来の使いである――と仰せです。
橋元 「誰かがやるだろう」という中途半端な姿勢ではなく、「私自身が勝つ」と決めて一人立つことで初めて、最後まで歩み通すことができます。
棚野 先日の随筆でも池田先生は、戸田先生の指導として、こう記されました。
 「目標に向かい、一人ひとりが『自分らしく悔いなく戦い切った』と御本尊に報告できる清々(すがすが)しい歴史を」と。
 他人がどうかではなく、自分自身が「私は勝った」と胸を張れる大前進を貫きたいと思います。
杉本 そのためには、御本尊へ真剣に祈り、「気迫」をもって、「強い心で、明るく進む」ことですね。
原田 「各各(おのおの)師子王の心を取り(いだ)して・いかに人をどすともをづる(こと)なかれ、師子王は百獣(ひゃくじゅう)にをぢず・師子の子・(また)かくのごとし、彼等(かれら)野干(やかん)のほうるなり日蓮が一門(いちもん)は師子の(ほう)るなり」(同1190n)です。気迫みなぎる師子王の心で、力強く語っていきたい。
正木 一方、友人との語らいのなかで大切なのは、心からの納得です。大聖人が「多く悪縁(あくえん)にたぼらかされ事にふれて(うつ)りやすき物なり」(同1384n)と綴っておられる通り、さまざまな縁に触れて移ろいやすいのが人の心です。私たち自身の決意はもちろん、友人の心も、一つに定まるのは深い納得があってこそです。
橋元 決して一方的になるのではなく、相手の立場に立って考え、誠実に語る一言が大切だと感じます。
正木 広布拡大に進む以上、私たちは「法華経(ほけきょう)兵法(へいほう)」で戦っていくのみです。勝利への執念がほとばしる祈り、金剛不壊(こんごうふえ)の団結、そして勇敢な行動で、断固、広布開拓の新たな歴史を築いていこう!

最後の最後まで

棚野 さて、衆議院選挙の投票日が数日後に迫り、各党の論戦が過熱している。
吉井 前回、2009年の総選挙に関する意識調査(明るい選挙推進協会調べ)によれば、投票先を決めたのが「選挙期間中」「投票日当日」という人は25.1%。年齢で見ると、60歳以上は15%ですが、40〜50歳代は28.8%、20〜30歳代では実に41.2%です。そして当日に決めた人が20〜30歳代では14.4%もいます(いずれも比例代表選挙の数値)。
杉本 若い人ほど、直前や当日に投票先を決める、ということですね。無党派層といわれる人はなおさらでしょう。とくに今回は政党が乱立し、争点も多岐にわたるため、決めかねている人がいつも以上に多いようです。
吉井 また、投票しなかった人に、棄権することを決めた時期を尋ねたところ、選挙期間に入る前から棄権を決めていた人が32.2%。一方で、投票日の3日前から前日までに棄権を決めた人が14.8%、そして、投票日当日に決めた人が35.7%もいます。棄権した人のうち半数が、当日を含む最後の4日間で棄権を決めたことになります。
橋元 つまり、投票先を決める人も、棄権してしまう人も、投票日にかけての数日が決断する時期ということだ。
正木 だからこそ、公明党の議員と候補者は、執念をもって、日本再建への確かなビジョン、豊富な実績に裏づけられた政権担当能力の高さ、地方と国会で3000人の議員を有するからこそできる「声の届く政治」という政策実現力を、堂々と訴え抜いてほしい。
原田 その通りです。支持者は懸命です。国民の期待に応え、支持者の真心に(むく)いる結果を勝ち取り、庶民のため、社会のため、そして停滞する日本の政治を断じて前に進めるために、公明党は最後の最後まで戦い切ってもらいたい。

(2012.12.13. 聖教新聞)

 

 

<85> 自身に挑戦した全員が勝利者
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、棚野青年部長、橋元男子部長、吉井女子部長

吉井 公明党は、今回の衆議院総選挙で、改選議席を大きく上回る31議席を獲得し、大勝利を収めました!
橋元 小選挙区では、東京、神奈川、大阪、兵庫で雪辱を果たし、初挑戦の北海道でも見事に勝利。9人全員が当選することができました。
杉本 比例区では、北関東および中国ブロックで議席を増やすなど、全国各地とも大健闘でしたね。
原田 支援したわれわれとしても、本当にうれしいことです。寒さが厳しいなか奮闘された全国の同志の皆さま、(まこと)にご苦労様でした。また、ありがとうございました。
棚野 公明党の支持者は皆さん、手弁当で懸命に支援してくださいます。このような世界一の支持者≠もつ公明党は、どれほど幸せか。どれほど恵まれているか。
正木 その通り。「勝って兜の緒を締めよ」です。当選した候補者はもちろん公明党の全国会議員、地方議員は、支持者の期待を絶対に裏切ることなく、国民のため、庶民のための政治を断固、貫いてもらいたい。
橋元 そうですね。今回はわれわれ青年世代の若い新人議員が多く誕生しました。国政の舞台で青年らしく、若々しく活躍してもらいたい。

会場提供者に感謝

棚野 異体同心(いたいどうしん)で大前進してきた「青年学会 拡大の年」も、あと10日余りとなりました。
杉本 折伏(しゃくぶく)弘教(ぐきょう)や聖教新聞の拡大、地域友好の対話など、全力で充実した日々だからこそ、月日が経つのは早いですね。
原田 本年一年間の広宣流布拡大の大奮闘に、衷心(ちゅうしん)より御礼を申し上げます。広布のためとの一心で、対話を広げた全員が勝利者です。自身の幸福境涯(きょうがい)を開くための信心であり、学会活動です。
吉井 池田先生はかつて、こう語られたことがあります。
 「勝つところに幸福がある。負ければ不幸である。勝利は誇り高く、楽しい」
 「断じて勝てと、仏法の真髄は厳然(げんぜん)と教える。勝つための信仰だ。勝つための広宣流布だ。勝つための人間革命だ。勝つための人生だ」と。
正木 学会には、老若男女さまざまな同志がいます。新入会の友もいます。それぞれの友が、それぞれの使命の舞台で一歩前進することが、学会の勝利です。
 「()とは自他共(じたとも)(よろこ)(こと)なり」(御書761n)です。本年一年間の大健闘を、お互いにたたえ合いたいと思います。
原田 また、この一年間、とくに会場提供者の皆さまにはお世話になりました。下半期もフル回転だったことでしょう。
 広布の会場があるから、私たちはいつも生き生きと集い、祈り、元気に出発できます。本当にありがとうございました。また明年も、よろしくお願いします。
杉本 会場を利用するときは、暖房などの電気や水道等、しっかりと節約し、真心からの善意で提供してくださる皆さまの負担を少しでも減らしていきたいですね。
正木 細かいことですが、大切な心掛けです。とくにリーダーは決して、会場があることを当たり前と思ってはいけません。提供者への御礼を欠かさず、ご家族に未入会の方がいる場合は、とりわけ丁重に、誠実に、感謝の思いを伝えていきたい。

間断なき言論闘争

棚野 さて先日、今年の年間ベストセラー(トーハン調べ)が発表されました。『池田大作全集』が全集部門で第1位に輝きました!
正木 これで実に25年連続の1位となります。四半世紀にわたってベストセラーとして愛読され続けていることは、本当に大変なことです。
吉井 またさらに、11月中旬に発売されたばかりの小説『新・人間革命』第24巻が、単行本(ノンフィクション他)部門で第2位、総合でも第3位となりました。
橋元 池田先生のペンを通しての言論戦は、休みのない、間断なき闘争です。
 聖教新聞で今月に始まった『新・人間革命』「法旗」の章も、毎日の連載を(かて)にして多くのメンバーが対話拡大に励んできました。
杉本 そうです。皆さんが日々、先生の指導とともに前進してきました。「法旗」の章の冒頭には、こう(つづ)られていました。
 「挑戦あるところに、前進がある。挑戦あるところに、希望がある。挑戦あるところに、歓喜(かんき)がある。挑戦あるところに、幸福がある。挑戦あるところに、勝利がある」
 「私は、歩む! 今日(きょう)の小さな一歩が、いつか、必ず大道(だいどう)になるから! 私は、負けない! 吹雪の暗夜(あんや)も、明日は必ず、勝利の太陽が昇るから!」と。
原田 私たちの広布の歩みは、挑戦また挑戦の連続です。たとえ時には立ち止まったり、休むことがあったりしても、常に前を向く「挑戦の心」がある限り、そこに次の勝利の因があります。
正木 まずはこの年末年始、各地域で、お世話になった友人たちと有意義な交流を重ねていきたい。
 そしてまた、清新な息吹(いぶき)(ほが)らかに進んでいきましょう。

(2012.12.20. 聖教新聞)

 

 

<86> 「真心」触れ合う友好交流を
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、棚野青年部長、橋元男子部長、吉井女子部長

原田 年末年始の友好期間に入りました。しっかりと英気を養い、(みょう)「青年学会 勝利の年」を勢いよくスタートしていきたいと思います。
正木 朗々(ろうろう)たる勤行・唱題とリズムある生活で、心身をリフレッシュさせると同時に、友人への今年の御礼(おんれい)を込めて、いっそう友情を深める語らいを広げていきたい。
橋元 また、遠方でなかなか会えない友人や親族と会ったり、年賀状を出したりするなど、この時期だからできることが数多くあります。
杉本 そうですね。最近は携帯電話やメールで連絡を取ることが増え、確かに便利になりましたが、そのなかでも年賀状を受け取ると心が温まるような気がします。
吉井 日蓮大聖人も、新春を迎えた喜びをお手紙に書き、門下に送られたことがあります。
 ある年の正月には四条金吾や周囲の人々に、「春のはじめの御(よろこ)びは月のみつるがごとく・しを(潮)のさすがごとく・草のかこむが(ごと)く」(御書1198n)――年頭の喜びの一念が、全てに生気と福運をもたらしていく――と記されています。
棚野 門下の希望あふれる前途を願う、慈愛(じあい)がこもる一節です。その師匠の真心は、弟子たちの胸に深く響いたと思います。
正木 そうですね。何ごとも「真心」が大切だと感じます。
 私たちが社会で友好拡大を進めているのは全て、友人の幸福を祈り、社会の平和と繁栄を願う真心からの行動です。この年末年始も、直接会ったり、年賀状を送ったり、電話で近況を語り合ったりしながら、真心の触れ合いを広げていきたい。

大切な「一期一会」

杉本 真心といえば、この一年間、同志の皆さんが広布のために心を込めて、さまざまな役割を担当してくださいました。
原田 (かげ)の立場で尽力してくださった全同志の皆さまに、厚く御礼を申し上げます。
正木 会合運営や会館の警備、清掃、設営等では、創価班、牙城会、白蓮(びゃくれん)グループ、壮年部王城会、婦人部香城(こうじょう)会、白樺(しらかば)会・白樺グループ、会館守る会、創価宝城(ほうじょう)会、サテライトグループ、設営グループなど、数多くの同志にお世話になりました。
杉本 また、新聞長、儀典長・儀典委員、教宣部、書籍長、文化長、統監部、未来部育成部長、21世紀使命会、民音推進委員の皆さまにご尽力いただいています。そして、寒い日も暑い日も、毎朝、聖教新聞を配達してくださる「無冠の友」の皆さま、本当にありがとうございます!
吉井 聖教新聞の連載「太陽の励まし 池田名誉会長と誓いの同志」(今月13日付)で、池田先生が和歌山の同志を激励された歴史が紹介され、そのなかで次のような指導がありました。
 「今は乱世(らんせ)である。乱世で大切なことは何か。それは、陰の人に『ありがとう』と声を掛けることです」
 「『御礼を言い忘れている人はいないか』『励ますべき人を忘れてはいないか』、サーチライトを当てるようにして、探し出していただきたい」と。
原田 深い指導です。池田先生の世界広布拡大の指揮は、一期一会を大切にして目の前の「一人」を励まし、陰で頑張っている同志をたたえる行動の積み重ねです。
杉本 励ましを受けた同志が立ち上がることで、拡大は勢いを増します。「励まし」「感謝」の真心は一人にとどまらず、皆に広がっていきます。
正木 リーダーの皆さんは、わが地域の広布拡大の大功労者の心からたたえていただきたい。

脱講相次ぐ邪宗門

橋元 さて、学会が今年も大勝利の歴史を刻んだ一方で、邪宗門・日顕宗は陰々滅々(いんいんめつめつ)と一年を終えようとしている。
正木 本山から強引に折伏(しゃくぶく)と登山のノルマを押しつけられ、末寺坊主や法華講員は悲鳴を上げている。
棚野 だから宗門ではインチキな折伏≠ェ横行しているそうだ。
橋元 ある寺では、ろくな説明もないまま信者にして、折伏数にカウントしているという。
杉本 親の知らないところで、未成年の中学生が日顕宗の信者にさせられていたという例もあります。
棚野 なかには小学生にまで信者勧誘のノルマを押しつけている坊主がいるというのだから、聞いてあきれる。
橋元 しかも、こうしてゴマカシの折伏≠重ねて数が増えた≠ニ騒いでいるのに、登山や末寺の参詣者数が一向に増えていない。
棚野 日顕宗の言っている成果≠ェいかに水増しの、いい加減なものであるか、明々白々(めいめいはくはく)だ。
正木 それもこれも全ては供養収奪のため、坊主の保身のためだ。邪宗門には、信徒の幸福を願う真心など微塵(みじん)もない。だから、人間的な温かみや触れ合いもない。そうした実態に愛想を尽かして、今年もたくさんの人々が脱講(だっこう)した。まったく情けない話だ。
原田 学会は今年も御聖訓通りに、立正安国(りっしょうあんこく)大道(だいどう)を歩んで、大勝利しました。われわれは、滅びゆく日顕宗をはるかに見下ろしながら、御書根本、日蓮大聖人直結で広布拡大を悠然と進めていきたい。

(2012.12.24. 聖教新聞)

 

 

<87=完> 拡大の実証で総本部完成を荘厳
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、棚野青年部長、橋元男子部長、吉井女子部長

原田 晴れ晴れと大勝利の一年、誠にありがとうございました。(みょう)「青年学会 勝利の年」も、個々人の幸福、地域の繁栄、組織の拡大の全てで、勢いよく前進の節を刻んでいきたい。
杉本 全世界の同志待望の総本部が完成する来年11月は、学会本部が東京・信濃町に移転して、ちょうど60周年の佳節(かせつ)ですね。
正木 「世界広宣流布原点の地」に建つ総本部には、「大法(だいほう)弘通(ぐつう)慈折(じしゃく)広宣流布大願(だいがん)成就(じょうじゅ)」と(したた)められた学会の常住(じょうじゅう)御本尊が御安置(ごあんち)されます。全国・全世界の同志が集って広宣流布を誓い、恒久(こうきゅう)平和と一切衆生(いっさいしゅじょう)の幸福を祈願する殿堂となります。誉れの大城の完成を、広布拡大という師弟勝利の実証(じっしょう)荘厳(そうごん)したい。

広布後継の先頭に

吉井 日蓮大聖人の立宗(りっしゅう)宣言(1253<建長5年>)から760周年となるのをはじめ、明年はたくさんの節目を迎えます。
棚野 そうです。牧口初代会長、戸田第2代会長の入信(1928年<昭和3年>)から85周年であり、戦時中の弾圧で逮捕された法難(ほうなん)(43年<同18年>)からは70年です。
正木 創価三代の会長が御聖訓(ごせいくん)の通り、死身弘法(ししんぐほう)の精神で一身(いっしん)に難を受けながら妙法を(ひろ)め抜いてくださったから、今日(こんにち)の世界広布があり、学会があります。
原田 私たちが日蓮大聖人の仏法を受持(じゅじ)でき、清々(すがすが)しく広布の道を歩めるのは三代の会長による大闘争のおかげです。この師匠への報恩感謝の思いを行動で示すのが真の弟子です。
橋元 53年(同28年)、池田先生が男子第1部隊長となり、また文京支部長代理として折伏(しゃくぶく)の指揮を執られて60周年。戸田先生のもとに青年部6000人が集まり、広宣流布の記念式典が行われた58年(同33年)3月16日から55周年です。
棚野 この年の4月2日に戸田先生が逝去された後、6月に池田先生が、ただ一人の総務に就任。実質的に学会の運営の責任を担われました。わずか30歳であり、いまでいえば青年部の中核世代です。青年学会の勝利とは、こうした先生の大闘争に学び、われわれ青年が広布後継の責任を胸に刻み、先頭に立って勝利を開いていくことにほかなりません。
杉本 青年部の皆さんを応援し、成長を祈り、励まし、自分たちも青年の心意気で前進することが壮年・婦人部の使命ですね。
原田 その通りです。「日蓮一人はじめは南無妙法蓮華経と(とな)へしが、二人・三人・百人と次第(しだい)に唱へつたふるなり、未来も(また)しかるべし、(これ)あに地涌(じゆ)()(あら)ずや」(御書1360n)との御聖訓のままに実践することです。
正木 大事なのは人材の育成です。次の世代、またその次の世代へ広布のバトンを渡していくために、青年部・未来部の後継者育成を、壮年・婦人部の責任として進めていきたい。

「前前の用心」こそ

吉井 明年は小説『新・人間革命』の執筆開始(93年<平成5年>)から20周年となります。いま連載されている「法旗(ほうき)」の章は第26巻にあたります。
橋元 世界に広がる創価の平和・文化・教育運動も、さまざまな佳節を迎えます。池田先生が1・26「SGI(創価学会インタナショナル)の日」に際し記念提言を発表され始めたのが83年(昭和58年)ですので、明年は30周年です。
原田 9月8日は、先生の日中国交正常化提言(68年<同43年>)から45周年。日本と中国の交流史に刻まれた偉大な史実です。
杉本 105カ国・地域と文化交流を進めてきた民主音楽協会(民音)は創立50周年。世界一流の芸術と出あえる東京富士美術館も開館30周年。アメリカの池田国際対話センター(旧・ボストン21世紀センター)は20周年となります。
原田 記念日は過去を振り返るためのものではなく、その意義に学び、師匠の大闘争に(つら)なって私たちが新時代を開くための出発点です。記念日を輝かせるのは、世界広布を託された弟子の幸福勝利の姿です。
正木 明年、「私自身が広宣流布の新しい歴史を築く!」との誓いを燃やし、皆で(ほが)らかにスタートしていきたい。
吉井 そのためにも、年末年始は絶対無事故を心掛けていきたいですね。
橋元 12月は一年で最も交通事故が多い。連日、事故のニュースが(あと)を絶ちません。多くは「油断」が原因です。また、寝不足や疲れからくる不注意が事故につながります。
棚野 車を運転する際は休息が取れるよう、余裕あるスケジュールが必要です。計画性のない長時間ドライブは事故のもとです。
杉本 自転車やバイクはもちろん、徒歩の際も、交差点での安全確認などをおろそかにしないことですね。とくに高齢者と小さな子どもたちに声を掛けていきたいと思います。
吉井 空気が乾燥していますので火災が起こらないよう、火の取り扱いにも十分な注意が必要です。
正木 健康・無事故の第一歩は、事故を絶対に起こさない∞健康な日々を過ごそう≠ニいう決意をもって御本尊に祈念することです。
原田 「前前(さきざき)用心(ようじん)」(同1192n)で事故を起こさないこと――これ自体が勝利です。さあ皆で明るく朗らかに、福徳に満ちあふれた一年を開いていきましょう!

(2012.12.27. 聖教新聞)