< 座談会 >

輝く創価の師弟城

 

 

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<80>=完

世界広宣流布の御遺命を現実に
勇気の対話に無量の福徳
芸術は心と心 結ぶ人類の宝
職場の第一人者≠ニ光り輝け!
「一人立つ精神」こそが学会の真髄
広宣流布の誓い 貫き通す生涯を
新しき学会を青年の力で!
世界広布の本陣 総本部が落慶へ
世界に咲き薫る華陽のスクラム
広宣流布大誓堂が落慶

 

 

<71> 世界広宣流布の御遺命を現実に
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、橋元青年部長、竹岡男子部長、吉井女子部長

吉井 去る6日、本部幹部会が広島の地で盛大に開催されました。
杉本 「中国総会」の意義を込めた大会は、岡山・山口・鳥取・島根を含めた中国5県の14会館と中継で結び、恒久(こうきゅう)平和を誓う歴史的な集いとなりました。
吉井 席上、池田先生は、今月21日付から、小説『新・人間革命』第27巻の第1章「若芽」の章の連載を開始されることも発表してくださいました。
正木 さらに、ブラジルSGI(創価学会インタナショナル)の鼓笛隊と未来部による演奏・合唱や、後継の決意みなぎる青年の活動報告など、内容も多岐にわたり、新時代にふさわしい幹部会となりました。
橋元 はい。明年の学会のテーマも「世界広布新時代 開幕の年」に決まり、いよいよの船出です。
竹岡 次回の本部幹部会は、「世界広布新時代第1回」として開催されます。
原田 さあ、総本部落慶(らっけい)の11月へ、「一人立つ」精神を胸に、池田先生と(とも)に、新しい挑戦と開拓を開始していきましょう!

宗祖違背の邪宗門

吉井 今月13日は、日蓮大聖人の()入滅(にゅうめつ)の日です。弘安(こうあん)5年(1282年)、大聖人は現在の東京・大田区の池上邸で、そのご生涯を閉じられます。
正木 大聖人は、その数日前まで、弟子たちに、「立正安国論」を講義されていました。大聖人の御生涯が、「立正安国論に始まり、立正安国論に終わる」といわれるゆえんです。
吉井 「山に山をかさね波に波をたたみ難に難を加へ()に非をますべし」(御書202ページ)と(おお)せのように、安国論の提出を契機に、大聖人への法難は本格化します。
正木 しかし、いかに大難(だいなん)の嵐が吹こうと、大聖人は、末法(まっぽう)における全人類の幸福のために、不惜身命(ふしゃくしんみょう)の大闘争を貫かれました。
杉本 「世界広宣流布」こそが、御本仏(ごほんぶつ)・大聖人の御遺命(ごゆいめい)です。今、この(たましい)を受け継ぎ、実践しているのは、創価学会だけです。
原田 だからこそ、世界の識者も学会を最大に賛嘆(さんたん)しています。
橋元 ハーバード大学のドゥ・ウェイミン博士は、「牧口会長から戸田会長、池田会長に至る三代の系譜にこそ、大乗(だいじょう)仏教の本来の精神が脈動していることを、改めて感じます。反対に、偏狭で保身の僧らに見られる、世俗主義と権力への服従は、大乗仏教の核心である人間主義を深刻に害したといえます」と語っています。
杉本 また、同大学のハービー・コックス名誉教授は、「私が深く共感するのは、創価学会が宗門を離脱した後も、豊かな精神性をたもちながら成長し、繁栄し続けていることです。この離脱≠ノついては、むしろ宗門が日蓮の教えから離脱したのだ≠ニの見方もあるようです。私も全く同感です」と言われています。
橋元 御書根本、大聖人直結で、御本仏の仰せの通りに、広宣流布を進めてきたのが、創価三代の師弟であり、学会です。
竹岡 その学会をねたみと謀略で切り、広布を破壊しようとしたのが日顕宗だ。仏法は峻厳(しゅんげん)である。その罪の重さは計り知れない。日顕宗は、信徒が全盛期の2%に激減したうえ、日顕が福島県の禅寺に墓を建て、コソコソと法要に出かけていたことが発覚するなど、宗開両祖違背(いはい)の所業が断罪され続けてきた。
橋元 最近も、信徒の模範であるはずの大石寺の総代が、神社の氏子(うじこ)総代を兼務していたことが明らかになった。謗法(ほうぼう)を平然と放置している日顕、日如の責任は重大だ。
竹岡 この件について、何も釈明ができず、だんまりを決め込んでいる宗門執行部に、法華講も不信を募らせている。
原田 大聖人は仏の入滅後、仏のような格好をしながら、世界広宣流布を妨げる者のことを、涅槃経(ねはんきょう)をひかれ、「滅後の魔仏(まぶつ)」(同76ページ)と仰せです。
橋元 猊座(げいざ)を盗んだ初代<jセ法主の日顕、その(あと)を継いだ2代目<jセ法主の日如は、まさに、「滅後の魔仏」だ。
原田 私たちは、邪宗門を悠然と見下ろしながら、「大法弘通(だいほうぐつう)」「慈折(じしゃく)広宣流布」という創価の大願(だいがん)を高く掲げ、世界の輝く「平和」と「文化」と「教育」の人材城を、さらに大きく広げていこうではないですか!

「無事故」を声掛け

正木 10月5日付の「わが友に贈る」にもありましたが、火災には十分に注意したい。特に、電気器具の正しい使用が大切です。
吉井 たとえば、「たこ足配線」は厳禁です。また、テレビや冷蔵庫の裏など、普段は隠れているところにあるコンセントのホコリの清掃も重要です。
杉本 電気コードが、家具などの下敷きになっていたり、戸などで挟まれていることもありますが、これも危険です。
竹岡 表面がはげていたり、古くなった電気コードを使用しないこと、使用頻度の低い電気器具は、コンセントを抜いておくことも大事になります。
正木 池田先生は、「絶対に無事故であっていただきたい。無事故が『幸福の人生』の実証(じっしょう)である。絶対に、火災や交通事故などを起こさないよう、細心の注意をお願いしたい」と強調されています。
原田 皆で声を掛け合いながら、賢明に愉快な前進を続けていきましょう。

(2013.10.10. 聖教新聞)

 

 

<72> 勇気の対話に無量の福徳
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、橋元青年部長、竹岡男子部長、吉井女子部長

原田 私たちが進むべき明確な指針――それが、「学会は未来永劫(えいごう)弘教(ぐきょう)・拡大の団体である」との、この夏の池田先生の指導です。
正木 その「弘教」について、あらためて確認しておきたい点があります。
 それは、日蓮大聖人の仏法は「下種(げしゅ)仏法」であるということです。
吉井 「仏種(ぶっしゅ)(えん)()って(おこ)()(ゆえ)一乗(いちじょう)()くなるべし」(御書1467ページ)とあるように、友の心に幸福の(たね)となる正法(しょうほう)を語り、植えることは、万人(ばんにん)の生命に(そな)わる仏性(ぶっしょう)を発動させるきっかけとなります。
杉本 下種には、「発心(ほっしん)下種」(妙法を説いて相手が発心した場合)と「聞法(もんぽう)下種」(発心しなかった場合)がありますが、発心下種でも、聞法下種でも、友人が妙法を聞いたことに変わりはありません。今は発心しなくても、いつかは必ず、妙法を信じる時がやってきます。また、妙法を説いた功徳(くどく)にみじんも違いはありません。
竹岡 池田先生も自らの体験を踏まえ、このように教えてくださいました。
 「たとえ、思うような結果が出なくとも、くよくよする必要は全くない。私も同じであった。どうすれば思いが伝わるのか、相手の心に届くのか――その繰り返しだった。ある時には、誠意を尽くして書いた友への手紙が、全部、送り返されてきたこともあった。唇を噛んだ悔しさも、今は懐かしい」と。
吉井 そして、人生の年輪とともに、「心を(いつ)にして南無妙法蓮華経と(われ)(とな)()をも(すすめ)んのみこそ今生(こんじょう)人界(にんかい)思出(おもいで)なるべき」(同467ページ)との御聖訓(ごせいくん)が深く強く(はい)されると(つづ)られ、「祈って動いた一日一日は、もがくような葛藤(かっとう)でさえも、すべて自分自身を鍛える、最高の生命錬磨である。胸中(きょうちゅう)燦然(さんぜん)と輝く信心の土台≠ニなる」と言われています。

自他共の幸福境涯

竹岡 大変に厳しい社会情勢が長く続き、青年世代には「自分に自信が持てない」と悩む人が非常に多くいます。
橋元 その青年へ、自他共(じたとも)の幸福の道を開く仏法を誠実に語ることが、どれほど尊く、そして、どれだけ同世代の希望となって輝いていることか。
竹岡 先生は、「世界はますます深く強く仏法を求めている。生まれ変わった息吹(いぶき)で、勇敢(ゆうかん)に楽しく賢く進もう」とも、語られました。
吉井 「誠実」に語った分だけ、自身の仏性も現れ、友の仏性も顕現(けんげん)されていきます。それこそ、自他共の幸福境涯(きょうがい)を築く、私たちの仏法対話の実践です。
橋元 私たちは、池田先生の呼び掛けの通りに、友情の拡大に挑戦していきたい。
原田 その仏法対話に挑戦する上で、大切なのが「勇気」です。では、どうすれば、「勇気」を湧かせることができるのか。それは題目です。真心が通じますように≠ニの真剣な祈りです。
竹岡 「人間として最も正しく、最も強い勇気を出す(みなもと)は、題目」であると、先生も述べられています。
吉井 御書に(おお)せの通り、一文一句(いちもんいっく)でも仏法のことを語れば、その人は仏の使いです。互いの勇気と健闘をたたえ合いながら、励まし合って進んでいきたいですね。
正木 朗々(ろうろう)と題目を唱え、仏の大生命力を涌現(ゆげん)させながら、自らの信仰体験を堂々と語り、日本中、世界中に希望と歓喜(かんき)の対話を広げていこうではありませんか!

永遠に「青年学会」

原田 さて、先月、発刊された『多宝(たほう)(しょう)――第三の人生を謳歌(おうか)する友に贈る』(光文社)が好評を博しています。
 これは、還暦(数え年で61歳)から白寿(はくじゅ)を超え、「第三の人生」を謳歌する友に、池田先生が送った箴言(しんげん)やエピソードを集めた本です。
杉本 早速(さっそく)、各地の友から喜びの声が届いています。
 「うれしくて、わくわくしながら一気に読みました」
 「本自体は、大き過ぎず、重過ぎず、それでいて活字は読みやすい大きさで、言葉の一つ一つが胸の中に飛び込んで来ました」
橋元 空前の高齢社会となり、「第三の人生」の生き方を模索する時代の要請にこたえた書であると思います。
吉井 そして、青年世代にとっても、「生きる道」を教えてくれる大切な本です。
杉本 本書の中で、先生は、法華経に登場する「多宝(たほう)」の意義を紹介されながら、「自らの人生の劇を通して、『生命は素晴らしい!』『生きることは素晴らしい!』と証明しゆく仲間たちを、私は最大の敬愛(けいあい)を込めて『多宝の友』と呼んできました」と(つづ)られました。
正木 まさに、先生の共戦の同志である「多宝会」(東京は宝寿(ほうじゅ)会、関西は錦宝(きんぽう)会)の友は、偉大なる常楽我浄(じょうらくがじょう)の人生を歩みゆく、仏法正義の証明者です。
杉本 何があっても、池田先生と(とも)に、学会と共に、数々の苦難を勝ち越え、一筋(ひとすじ)に信心を貫いてこられた、多宝会の皆さまの「人生に、われ勝てり!」との誇り高き笑顔は、私たちの模範(もはん)です。
竹岡 全国の座談会でも、多宝会の皆さまの一言(ひとこと)の中にみなぎる確信に、多くの青年が勇気をもらっています。
正木 牧口先生は70代に入ってからも、口癖のように「われわれ青年は」と言われていました。
原田 創価学会は永遠に「青年学会」です。皆が青年の心意気で、はつらつと前進していきたい。

(2013.10.14. 聖教新聞)

 

 

<73> 芸術は心と心 結ぶ人類の宝
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、橋元青年部長、竹岡男子部長、吉井女子部長

正木 1963年(昭和38年)10月18日に創立された民衆の文化団体「民主音楽協会(民音)」は、今年で50周年を迎えます。
吉井 今や、その交流は、中国・韓国はじめアジア、ロシアなどの欧州、そして北中南米、アフリカなど、世界105の国と地域に広がっています。まさに、名実ともに日本一の音楽文化団体となりました。
竹岡 その意味で、民音がなし得た世界の文化交流への貢献は大きい。たとえば、キューバ共和国のオルランド・エルナンデス元大使は、「創立者・池田名誉会長の理念に基づき、文化交流を推進する民音の偉業は、世界中で広く知られています」と語っています。
橋元 池田先生は、小説『新・人間革命』第8巻「清流」の章に、創立当時の真情を書かれています。また、評伝『民衆こそ王者――池田大作とその時代』(潮出版社)第3巻にも、創立からの歴史が詳しく紹介されています。
正木 民音の創立には、民衆の手に音楽を取り戻そう!∞人間文化を創造し、音楽で世界の民衆の心を結び、平和建設に貢献しよう!≠ニの崇高な理念がありました。
竹岡 その精神に賛同し、世界最高峰の振付家であるノイマイヤー氏やアルゼンチン・タンゴの帝王プグリエーセ氏ら国内外の一流アーティストが民音の公演に参加しています。
正木 かつて先生は言われました。「民衆の時代だ。芸術は一部の特権階級のための、閉ざされたものでは決してない。人類共通の宝である最高の音楽を、民衆の手の届くものにしたい――この願いが民音創立の原点にある。その道を開くために、私も必死で動き、戦った」と。
原田 (しょう)へいは「夢物語」といわれた、イタリアのミラノ・スカラ座の大引っ越し公演=i81年)をはじめ、芸術を民衆に取り戻す運動の広がりは、延べ1億1000万人以上となった鑑賞者数に表れています。
竹岡 国内では、離島や山間部など、普段は(なま)の音楽≠聴くことができない地域を中心に学校コンサートを開催。40年間で、4000校、127万人を超える児童・生徒に、一流の音楽との出あいを届けてきました。
橋元 最近では、東北の被災地の子どもに音楽で励ましを送ろうと、被災3県の小・中学校で東北希望コンサートも開催しています。
原田 こうした発展も、民音推進委員の皆さまや賛助会員の方々らの奮闘のおかげです。あらためて、心から感謝申し上げます。

平和と共生の創造

杉本 現在、創立50周年を記念し、全国の民音推進委員の皆さまに、「民音創立の心」と、これまでの歴史を収めた冊子「民衆文化の栄光と光彩」が贈呈されています。
原田 私も読みましたが、先生の民音への思い、そして民音の歩みがまとまった素晴らしい冊子です。
竹岡 10月から配信されている「SOKAチャンネルVOD(ビデオ・オン・デマンド)でも、民衆を結ぶ文化の懸け橋「民音」の歴史を知ることができます。
吉井 各地では、創立50周年を記念した公演も行われています。
橋元 先生は冊子に、「我ら民音は、人間の『歓喜』のリズムを、そして民衆の『幸福』の凱歌(がいか)(とどろ)かせながら、『平和』と『共生(きょうせい)』の地球社会の創造へ、いやまして貢献してまいりたい」と(つづ)られました。
原田 私たちは、これからも、文化交流の大いなる担い手の使命も高く、創立50周年から新たな歴史をつくりゆく民音を応援し、平和と文化の道を楽しく開いていきましょう。

希望の箴言の数々

橋元 先月、池田先生とアメリカ・エマソン協会元会長のサーラ・ワイダー博士の対談集『母への讃歌(さんか)――詩心と女性の時代を語る』(潮出版社)が発刊されました。
杉本 東日本大震災の直後のことです。ワイダー博士は、ご自身がお母さまを亡くされ、そこから一歩を踏み出すまでの体験から、友人として、日本の私たちに温かな励ましの言葉を贈ってくださいました。
吉井 その博士と先生の対談集は、「母は太陽 母は大地」から始まり、「困難に負けない幸福の鍛冶屋≠ノ」「一瞬一瞬が発見 子育ての喜び」「使命に生きる女性の輝き」「感謝の心は喜びの心」「友情の(きずな)に人生の栄冠は輝く」など、全ての女性に希望と勇気の「心の花束」を贈る珠玉(しゅぎょく)の一書となっています。
杉本 ある婦人部の方が、こう感想を述べていました。「ページを開いた瞬間から、ぐいぐいと引き込まれ、何回も読み返しました」「池田先生とワイダー博士という、偉大な詩人の温かな心が通い合う語らい。それは、時代が抱えるあらゆる困難や課題に対して、まるで、からまった糸をほぐすように、解決への道筋を明快に示してくださっているように思えてなりませんでした」
吉井 先生は対談集の中で、「月はよいよりも(あかつき)は光まさり・春夏よりも秋冬は光あり」(御書1501ページ)の御聖訓を通し、厳しい時代にこそ、正しい哲理(てつり)の光が鮮烈に人々の心を照らすと言われました。
正木 人間の限りない可能性を(うた)ったエマソンの思想に触れながら、縦横に広がる対談。そこに、ちりばめられた希望の箴言(しんげん)の数々は、私たちに豊かな英知と人格を磨く(ちから)を与えてくれます。
杉本 ワイダー博士は、対話を通して始まり、続く友情に終わりはない≠ニの生き方を貫いてこられました。私たちも、対談集を通し、この博士の人生から学び、草の根の対話で、身近な友と心の絆≠結んでいきたいと決意しています。

(2013.10.17. 聖教新聞)

 

 

<74> 職場の第一人者≠ニ光り輝け!
出席者:原田会長、正木理事長、川原社会部長、杉原副社会部長、竹岡男子部長、吉井女子部長

吉井 11月の総本部落慶(らっけい)が目前に迫りました。世界広宣流布の新時代の幕開けです。
原田 撰時抄(せんじしょう)の冒頭に、「仏法を修学しようとしたならば、必ずまず『時』を習わなければならない」(御書256ページ)とあります。待望の総本部完成の今この時に、広宣流布に生きることが、どれほど深い宿縁(しゅくえん)であり、どれほど大きな福運(ふくうん)であるか。
竹岡 戸田先生は、「時」に生きるというのは、人生の重大問題であると言われました。
吉井 池田先生は、「いよいよ、創価の黄金時代の幕開けだ。目の覚めるような、自身の人間革命を成し遂げるのだ。我らの燃え上がる信心で、世界広布の(だい)誓願(せいがん)を実現してまいりたい」と呼び掛けられています。
正木 私たち池田門下の一人一人が誓いも新たに、世界広布の新時代を開く大前進をしていきたい。
竹岡 日蓮大聖人は破邪顕正(はじゃけんせい)の大闘争を起こされるに当たり、その御心境を、「をもひ切りて(もう)し始め」(同322ページ)、「をもひ切って申し(いだ)しぬ」(同1460ページ)等と(つづ)られました。
川原 ひとたび、広宣の旗を掲げたならば、断じて引き退(しりぞ)いてはならないと強盛(ごうじょう)に語り抜かれたのです。
正木 私たちは、この御本仏の精神に直結し、誇りをもって、日本中、世界中に響くような題目を唱えていきたい。
原田 不惜身命(ふしゃくしんみょう)の勇気を一段と燃え上がらせ、新たな道を開く大使命に生き抜いてまいりたい。

周囲の信頼の柱に

川原 1973年(昭和48年)10月24日に結成された「社会部」は、本年で40周年を迎えます。
杉原 池田先生は、小説『新・人間革命』第24巻「灯台」の章に、社会部の使命、歴史を、克明に綴ってくださいました。
正木 社会部員はもちろん、全ての働く人にとって、生涯の指針(ししん)∞明日への(かて)≠ニなる指導が記されています。
吉井 先生は言われました。「『仏法(そく)社会』である。ゆえに、仏法の哲理(てつり)を社会に開き、時代の建設に取り組むことは、信仰者の使命である。それには、一人ひとりが人格を磨き、周囲の人びとから、信頼と尊敬を勝ち得ていくことだ」
杉原 そして、「職場にあっては、仕事の第一人者、勝利者としての実証を示し、信頼の(はしら)となるのだ」と。
正木 社会部が結成されたのは、オイルショックの引き金となった第4次中東戦争の勃発から18日後。石油価格が急上昇し、世界が不況の暗雲に覆われようとしていた時です。
川原 経済危機をもたらすのが人間ならば、その克服の道も、人間によって開かれる――これが、池田先生の確信でした。
原田 ゆえに先生は、社会部員一人一人が、職場、社会の灯台となって、社会の繁栄と人々の幸福のために、慈悲(じひ)と英知の光を放ちゆくことを願い、社会部を結成されたのです。
吉井 その思いについて『新・人間革命』には、「不況が予測される時だからこそ、社会部の同志は、信仰で培った力を発揮し、なんとしても、試練を乗り越えていってほしかった。社会のテーマに、真っ向から挑み、活路を開き、人びとを勇気づけていくことこそ、仏法者の使命であるからだ」と記されています。

万全な体調管理を

竹岡 (ひるがえ)って現代も、社会に閉塞感がまん延している≠ニいわれています。
川原 そんな中、各地の社会部員の方の話を伺い、実感していることがあります。それは皆が、ピンチの時こそ、大きく発展、成長するチャンス!≠ニ深く決意されていることです。
杉原 多くの社会部の皆さまが、歯を食いしばり、励まし合いながら、今こそ、仏法証明の好機≠ニ奮闘されています。
川原 競争社会ゆえに、人間関係の悩みも複雑化しています。リストラや左遷もあります。しかし、仕事を仏道修行だと思って、自分を磨いていくことが仏法の精神にほかなりません。今いる場所こそ、使命の天地であり、仏道修行の本舞台なのです。
杉原 法華経に説かれる「現世安穏(げんせあんのん)」とは、波風(なみかぜ)がない順風満帆な人生ということではありません。諸難(しょなん)や試練があっても、勇敢(ゆうかん)に一歩も引かずに戦い、それを悠々と乗り越えていける境涯(きょうがい)をいうのです。
竹岡 「青年が一切の責任を担って立て」との学会指導のままに、青年社会部員も現実と向き合いながら各地で奮闘しています。
原田 そうした姿を見た多くの企業のトップの方々が、創価の青年に期待を寄せてくださっています。
正木 「健康であること」「常識豊かであること」との師の指針を心に刻み、社会部の皆さんが、さらに活躍されることを願ってやみません。
杉原 一日の寒暖の差が激しい時季になりました。体調管理を万全にしていきたいと思います。特に、風邪には、十分な注意が必要です。
原田 健康は全ての活動の(みなもと)です。真剣な祈りと規則正しい生活で、価値的な一日一日を過ごしていきましょう。

(2013.10.21. 聖教新聞)

 

 

<75> 「一人立つ精神」こそが学会の真髄
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、橋元青年部長、竹岡男子部長、吉井女子部長

原田 総本部落慶(らっけい)を迎えるにあたって、大切なことは何か。池田先生は呼び掛けられました。「何より大事なのは、威風堂々(いふうどうどう)たる『人材の城』である。君の成長であり、貴女(あなた)の勝利だ」と。
正木 歴史的な佳節(かせつ)荘厳(そうごん)する要諦(ようてい)は、私たち一人一人の「成長」と「勝利」です。
橋元 すべては「一人」から始まります。「一人の心」から、「世界広布新時代」は開かれます。
竹岡 御聖訓(ごせいくん)には、「日蓮一人はじめは南無妙法蓮華経と(とな)へしが、二人・三人・百人と次第(しだい)に唱へつたふるなり、未来も又しかるべし」(御書1360ページ)とあります。
杉本 今月の「本部幹部会」のメッセージでも、池田先生は、「一人立つ精神」こそ、「創価の原点」であり、「永遠に変わらざる学会精神の真髄(しんずい)」であると教えてくださいました。
吉井 先生は述べられました。「一人の生命が最も尊厳であり、宇宙大の(ちから)智慧(ちえ)と可能性を秘めていることを明確に説き明かしたのが、私たちの探求し実践する大仏法です」と。
原田 いつの時代にあっても、変わらない広布の根本原理が、「一人立つ精神」です。それを日蓮大聖人(みずか)らが、大難の連続の中で示してくださった。そして、三代の会長も決然(けつぜん)と、一人立ち、戦い、勝たれたのです。

師匠の構想を実現

正木 三代会長、なかんずく、池田先生が築いてくださった、SGI(創価学会インタナショナル)の仏法を基調とした平和・文化・教育の運動に、世界中の識者が刮目(かつもく)し、賞讃(しょうさん)を寄せています。
竹岡 たとえば、アメリカ実践哲学協会会長のルー・マリノフ博士は、語っています。
 「世界宗教の発展の歴史は、100年単位で計られるものです。しかし驚くことに、創価学会は、数十年で、これだけの大発展を成し遂げられました。
 その偉大な発展を可能にされた池田会長に、私たちは最大の讃辞を贈るべきです」
吉井 マリノフ博士は、その発展は、「ひとえに、師匠の思想を世界に伝えようとするSGI会長の(ちから)(たまもの)です」と語られていますね。
原田 断じて師の構想を実現する――この創価三代の師弟の「死身弘法(ししんぐほう)の闘争」こそ、学会永遠の(たましい)です。
正木 「一人立つ」実践とは、私たちに(そく)して言えば、自分の家庭や地域など、自身が関わる一切の世界で、師匠と同じ決意に立ち、広布の全責任を(にな)うことです。
橋元 「大白蓮華」10月号の「勝利の経典『御書』に学ぶ」でも、「一人一人が地域や社会から信頼される『賢人(けんじん)』となっていく。それが、世界広宣流布を現実としていく実践です」と綴られています。
原田 総本部は、世界宗教として飛翔する学会の「師弟不二(ふに)の殿堂」であり、「広宣流布の闘士」が集う、「世界広布の本陣」です。
 「師弟の魂」と、「一人立つ精神」を燃えあがらせ、「世界広布新時代」の扉を開いてまいりたい。

行学は修行の両輪

橋元 さて、学会伝統の「教学部任用試験」(11月24日)まで1カ月となりました。
杉本 新入会の方や男女青年部員、また高等部員など、ほとんどの受験者にとって、任用試験が、仏法を深く学ぶ、最初の大事な機会となります。
原田 「行学(ぎょうがく)た(絶)へなば仏法はあるべからず」(御書1361ページ)と(おお)せの如く、行学は仏道修行の両輪です。信心を深めるためにも、教学の基礎の正確な理解が大切になります。
正木 勉強や仕事、家事や育児など、多忙な合間を縫って、各地での真剣な研鑚(けんさん)が進んでいます。皆で、受験者を全力で応援していきたい。
竹岡 試験範囲を解説する「任用試験受験講座」が、24日、25日、27日の3日間、全国の会館等で放映されます(日時・会場は、各県・区ごとに決定)。
吉井 創価学会公式ホームページ「SOKAnet」でも、11月3日から23日までの間、配信される予定です。
正木 受験者だけでなく、教える先輩の側も、共に学ぶ同志として聴講していきたい。
杉本 教学を学び合うことは、そのまま、広布の人材育成につながります。
橋元 「人材育成の要諦(ようてい)」に、池田先生は、会うこと∞一緒に動き、一緒に戦うこと≠挙げられています。
杉本 試験に挑戦する一人一人が、未来を(にな)う大人材に成長できるよう、共に祈り、苦労して学び合った時間は、互いの信心の宝となっていきます。
竹岡 昭和31年の「大阪の戦い」にあたって、若き日の池田先生が真っ先に手を打ち、真剣に取り組まれたのも任用試験でした。
原田 池田先生は、かつて、任用試験を受験する友に、随筆で励ましを送られました。
 「地道な教学の研鑽の努力のなかで、どれほど巨大な『思想の(ちから)』が蓄えられ、どれほど力強い『人間革命』の大樹(たいじゅ)が育ちゆくか、計り知れない」と。
 新時代を担う「人材の城」を築く絶好の機会です。皆が全力で取り組んでいきましょう。

(2013.10.24. 聖教新聞)

 

 

<76> 広宣流布の誓い 貫き通す生涯を
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、橋元青年部長、竹岡男子部長、吉井女子部長

橋元 全国で新しいリーダーが誕生しています。
正木 正役職から副役職になられた方は、どうか、新任のリーダーを「自分以上の人材に」と祈り、励ましていっていただきたい。
原田 「去って去らず」の精神で、どのような立場になろうと、信心の道、師弟の道をまい進する。これが真の仏法者です。
竹岡 「日蓮一度もしりぞく心なし」(御書1224ページ)と(おお)せの通り、日蓮大聖人は身延に移られてからも、多くのお手紙を書かれ、若き弟子を育てられ、広宣流布のために戦い抜かれました。この事実を通し、先生は、「自分が今いる、ここで戦う。折伏をする。一歩も退かない。広宣流布の誓いは、一生涯、変わらない――これが大聖人門下の心意気である」と教えてくださっています。
正木 「いよいよ、これからだ!」と決意し、広布の気概と責任感を失うことなく、今いる場所で戦う人こそ、人生の勝利者です。
原田 新たに役職を受けられる方は、これまで以上に「広宣流布の精神」「師弟の精神」を燃え上がらせて、進んでもらいたい。
正木 広布の役職は、「責任職」です。皆に尽くすために役職はあります。
原田 仕事で奮闘している方や、病魔と闘っている同志もいます。悩み、苦しんでいる人のもとへ駆けつけ、温かい励ましの声を掛けていくのが、リーダーの使命です。
杉本 共に祈り、行動する――そうして同志から信頼される「柱」になってこそ、学会のリーダーです。
橋元 その中で、自身も磨かれ、境涯(きょうがい)革命、人間革命がなされ、功徳(くどく)福運(ふくうん)を積んでいけるのですね。

百人が一歩前進!

原田 「勝負は任命から3カ月」です。戦いはスタートの勢いで決まります。その戦いの第一歩は、「明確な目標」を決めることです。目標が漠然としていては、皆が自分の挑戦課題≠ニ受け止めることができません。
正木 当然、目標は押しつける≠烽フではありません。皆が納得して、「よし、やろう!」と決意できることが大切です。
原田 そのためにも、中心者自身が、自分の責任で、たとえ一人になっても、掲げた目標は、断じて達成すると決意を定めることが必要です。
竹岡 「幹部率先(そっせん)」が学会の伝統です。リーダーの決定(けつじょう)した一念により、広布の情熱の炎は広がります。
正木 役職が人を輝かすのではありません。人が役職を光り輝かすのです。
吉井 「(ためし)には()を引くべからず」(同1220ページ)との御文の通り、大聖人は、ご自身の戦う姿を通して、正しき信心の道を教えてくださっています。
原田 全責任を担ったリーダーの必死の行動に、同志は信頼を寄せてくださいます。どうか、一人一人が清新な決意に立ち、広宣流布の闘士として、新しい人材を伸ばし、育て、「百人が一歩前進!」の名指揮をお願いします。

「光あふれる世界」

吉井 さて、11月3日に、開館30周年を迎える東京富士美術館では、海外交流特別展「光の賛歌 印象派展――パリ、セーヌ、ノルマンディの水辺をたどる旅」が開催されています。
杉本 「一瞬の光や空気感をとらえ、変化し続けるものを定着させる叙情詩≠フような印象派は、四季に敏感な日本人の感性に通じ、親しみやすい」(三浦篤・東京大学教授)と言われる通り、「印象派」の絵画は、私たちに圧倒的な光と明るさを与えてくれます。
吉井 池田先生は展示に寄せたメッセージの中で、故ルネ・ユイグ氏が、物質主義が強まった現代の特徴の一つを「不安」と指摘されていたことに触れ、次のユイグ氏の言葉を紹介してくださいました。「印象派が表現しているものはなんでしょうか? それは生の幸福の擁護(ようご)です」
正木 どうか、展示に足を運び、生きる喜びと幸福感に満ちた「光あふれる世界」を堪能いただき、明日への希望の源泉(げんせん)としていただければと思います。
杉本 「よくこれだけの作品が集まった」と評されるように、世界8カ国40の美術館から出品された展示は、国際的に見ても、極めて価値のあるものです。
正木 これは、この30年間、富士美≠ェ、世界の美術館等と協力し、多くの海外交流特別展を開催するなど、民衆の心を結ぶ文化交流事業を続けてきた、信頼の結晶ともいえます。
橋元 池田先生は『青春対話』で、「昔、一部の王侯貴族とか大富豪しか美術品を集められなかったし、見られなかった。それを『私たちにも見せろ!』と言って生まれたのが美術館です。簡単に言うと、そういうことです。『美』を皆で楽しみたいという民衆の欲求の高まりで生まれたものです」と言われています。
竹岡 一流の芸術・文化との触れ合いによって、人は一流へと成長できます。
原田 東京展の会期は来年の1月5日(日)まで。福岡市と京都市でも行われますので、どうぞ、楽しみにしていてください。

(2013.10.28. 聖教新聞)

 

 

<77> 新しき学会を青年の力で!
出席者:原田会長、正木理事長、橋元青年部長、竹岡男子部長、渡部男子部書記長、寺山創価班委員長

橋元 11月5日は「男子部の日」です。この日については、小説『新・人間革命』第5巻「勝利」の章に詳しく書かれていますが、ここで今一度、確認し合いたいと思います。
竹岡 1951年(昭和26年)7月、戸田先生のもと、男子青年部が結成されます。その3年後の10月、戸田先生は、「大白蓮華」の「巻頭言(かんとうげん)」で、「国士訓(こくしくん)」を発表されました。
原田 「青年よ、一人立て! 二人は必ず立たん、三人はまた続くであろう。かくして、国に十万の国士あらば、苦悩の民衆を救いうること、火を見るよりも明らかである」との歴史的な宣言です。
正木 「国士」とは、世界の民衆の幸福と、平和を築く人材のことです。この戸田先生の言葉を誰よりも真剣に受け止め、実践にうつしたのが、当時、青年部の室長であった池田先生でした。先生は誓います。たとえ、誰がやらなくても、私は、断じて、戸田先生の構想を実現してみせる!≠ニ。
原田 その時、男子部は1万人ほどです。しかし、師に(こた)えんとの池田先生の行動と叫びに、次第に男子部の心は一つになり、「部員10万」は皆の誓願(せいがん)となっていきます。
橋元 そして見事、58年(昭和33年)9月に目標を達成。池田先生の第3代会長就任から1年半が過ぎた61年11月5日に、代表10万人による男子部総会が開催されます。
 男子青年部の結成から10年。戸田先生の逝去から3年半後のことでした。
渡部 かつて師が示した精鋭10万結集は、愛弟子(まなでし)の手により現実となったのです。これが「部の日」の淵源(えんげん)です。
寺山 総会の意義について、先生は『新・人間革命』に(つづ)られています。「新しき学会を、新しき時代を開きゆくその青年たちの、新しき未来への出発」であったと。
正木 これは、今も変わらぬ池田先生の男子部への期待であると確信しています。
竹岡 はい。この大使命を自覚し、新しき社会を建設する精神の(はしら)となりゆく、創価の青年運動を巻き起こしてまいります。

「民衆救済」の精神

渡部 総会では、「国士訓」も朗読されます。「青年は国の(はしら)である。柱が腐っては国は保たない。諸君は重大な責任を感じなくてはならぬ」「青年は日本の眼目(がんもく)である。批判力(たけ)しければなり。眼目破れてはいかにせん。国のゆくてを失うではないか。諸君は重大な使命を感じなくてはならぬ」「青年は日本の大船(たいせん)である。大船なればこそ、民衆は安心して青年をたよるのである。諸君らは重大な民衆の依頼を忘れてはならぬ」
正木 池田先生は、ここに脈打つ、戸田先生の民衆救済の心こそ、日蓮大聖人の御精神であり、創価学会の永遠の精神にほかならないと、教えてくださっています。
原田 そして先生は、この実践を生涯、貫かれ、当時は誰も想像できなかった、世界192カ国・地域への壮大な広宣流布の道を開いてくださったのです。仏法史上、未曽有(みぞう)の歴史です。
渡部 11月5日を迎え、師弟の大闘争に続き、職場・社会で、人間革命の実証を示し、広宣流布に邁進(まいしん)しゆくのが、男子部の使命であると決意を新たにしています。
寺山 総会の会場となった国立競技場のスタンドの上の電光掲示板には、墨痕(ぼっこん)鮮やかな「勝利」の文字が飾られていました。これは、弟子・池田先生の勝利を証しであり、そして、青年の勝利への誓いでもありました。
竹岡 広宣流布という、人類の幸福と平和の実現へ、男子部は、これからも走り抜いてまいります。

広布の一切を推進

寺山 創価班も11月2日で結成から37年となります。
渡部 76年(同51年)のこの日、池田先生は一枚の紙に「創価班」と書かれます。
原田 この瞬間、「創価班」は誕生しました。この名前の意味について、先生は「創価学会の精鋭中の精鋭として、学会のすべてを運営し、広宣流布の一切を推進していくということだ」と言われました。その通り、創価班は今日にいたるまで、学会のすべての運営を担ってきました。心から感謝いたします。
正木 私も創価班の一員として、戦わせていただいたことが金の思い出です。御書に、「(こがね)は・やけば真金(しんきん)となる」(1083ページ)と仰せの通り、人は訓練・努力を積み重ねていく中で大成(たいせい)すると実感しています。「創価班での訓練があったから、今の自分があります」と語る、創価班のOBの方も多くいます。
橋元 「訓練というと、何か古いことのように思われがちだが、一つ一つのことを、本当に身につけていくには、体で習得していく以外にない。したがって、これからも訓練が不可欠だ」と、小説『新・人間革命』第24巻「厳護(げんご)」の章にあります。創価班で受けた訓練により、今や多くのメンバーが、地域や社会の「なくてはならない人」として輝いています。
竹岡 先生は、第1回創価班総会(77年1月6日)で語られました。「『創価班』は、広宣流布を推進しゆく原動力であり、本体である創価学会の、末法(まっぽう)万年(まんねん)にわたる盤石(ばんじゃく)な構築をすることに、一切の使命がある」と。
寺山 本年は、「あな嬉し 学会(げん)たり 創価班」「寒風(かんぷう)に 一人立ちたり 創価班」との師の(たましい)が込められた創価班歌の誕生から35周年の佳節でもあります。創価班は、いかなる時代になろうとも、学会と会員を断じて守り抜くとの使命に(てっ)し、誉れの道を歩んでまいります。

(2013.10.31. 聖教新聞)

 

 

<78> 世界広布の本陣 総本部が落慶へ
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、橋元青年部長、竹岡男子部長、吉井女子部長

吉井 11月13日で、学会本部が信濃町に移転してから60周年の佳節(かせつ)です。
杉本 この時に、世界広布の本陣「総本部」が、創価の師弟の(たましい)が脈打つ、信濃町に完成することに、深い(えにし)を感じます。
正木 60年前の1953年(昭和28年)、学会本部は東京・西神田の小さな建物から信濃町に移転します。
橋元 池田先生は信濃町を「(しん)()き町」と呼ばれ、当時の心境を()まれました。「あの懐かしい洋館/師弟不二の同志の歓喜/賑やかな同志の語り合い/そして/決意に満ちた唱題の声/確信あふるる決意の声/尊貴(そんき)な心は/新宿に高まり/信濃町に(おど)った/新しい偉大な歴史が始まった」
竹岡 信濃町に移転した直後の最初の公式行事(同年11月17日)で、戸田先生は師子吼(ししく)されました。私は弟子として、牧口先生の残された大哲学を、世界に広げてみせる!≠ニ。
原田 戸田先生は、一つ一つ、具体的に師を宣揚(せんよう)していかれました。そして、観念論ではなく、現実にどれだけ広宣流布を進めるのか。この真の弟子の道を示してくださいました。ゆえに、戸田先生は青年に語られます。「一歩も退(しりぞ)かず、大折伏をして、牧口先生の(あだ)()っていくのである」
橋元 仇討ちとは、個人的な復讐のようなものではなく、真実の平和と幸福の社会を築いていくことであると、池田先生は言われています。青年部は、この人類の幸福のための折伏精神を燃やし、前進し続けていきます。

地域の友好に率先

正木 戸田先生の遺志(いし)を継ぎ、学会を大発展させたのが池田先生です。先生のもと、世界192カ国・地域に連帯は広がり、日本では約1200、世界では数百の会館に、同志が集い合うまでになりました。
原田 いよいよ、「総本部慶祝(けいしゅく)月間」が始まり、多くの友が喜び集い来る、総本部が落慶(らっけい)します。
竹岡 地上7階建ての総本部は、地下22メートル(通常のビルの5階分)まで掘り下げて到達した、強固な地盤(1平方メートル当たり、50トンの重さに耐えられる強度)の上に、じかに、建物の基礎となる、鉄筋コンクリートが組み上げられています。
橋元 「皆さんが堂々と、友人を創価学会へ招けるように。『創価学会を見よ!』と胸を張って歩んでいけるように」との池田先生の思いが体現(たいげん)された建物です。
吉井 11月1日付の聖教新聞3面でも紹介されていましたが、総本部が建てられる信濃町の地域友好に、誰よりも真剣に取り組まれてきたのが池田先生です。
杉本 「私がいつも、心がけてきたことは、地元の人びととの交流であり、地域への貢献であった」と言われている通り、自ら、地域の方々と語らい、行事にも積極的に協力し、深き友好を結んでこられました。
竹岡 牧口先生の「豊島区目白」の自宅と、戸田先生の「目黒駅の程近く」の自宅を結ぶと、その直線は、不思議にも信濃町の近辺を通ります。その事実を通し、池田先生は、「完成した(あかつき)の総本部を、両先生がご覧になったら、いかばかりお喜びくださるだろうか」とも(つづ)られています。
杉本 学会本部の近くに住んでいたウクライナのコステンコ元大使ご夫妻は、本部に集う学会員を見つめ、こう感想を述べていました。会館に入る時以上に、出てくる姿は、もっと美しい。生命が躍動していて、幸福感に満ちた輝く人々を、たくさん見かけます
吉井 「池田先生は素晴らしい王国≠つくられましたね。心美しい人、幸福な人が集う王国です!」とも言われていますね。
原田 御書に、「いかなる過去の宿習(しゅくじゅう)にて・かかる身とは(うま)るらむと(よろこ)びまいらせ(そうろう)」(1586ページ)とあります。歴史的なこの時に生きる私たちは、その使命を深く命に刻み、偉大な師匠・池田先生と共に、生まれ変わった決意で、世界広宣流布の道を堂々と歩んでいきましょう!

「手洗い」を励行し

吉井 立冬(11月7日)を迎え、寒さが本格化してきます。乾燥する季節に入り、ノロウイルスを原因とする感染性胃腸炎の流行も予想されます。
杉本 現在のところ、ワクチンによる予防ができないため、私たちがすべき第一は、手洗いの励行です。せっけんを使い、よく泡立てて洗いましょう。特に食事前とトイレの後は、念入りに行うことが大切です。
正木 ノロウイルスは、感染力が非常に強いため、会合の中心者はもちろん、創価班・牙城会・白蓮グループ、王城会・香城(こうじょう)会・一日会館長など、各種運営グループの方は注意が必要です。
橋元 もし、会合等に参加した方の中で嘔吐などをされた方がいたら、決められたルールに則り、専用の「処理キット」を使って、対処することが必須です。
正木 池田先生も、「信心しているからこそ、人一倍、健康に留意する。賢明に生きていく。そして、はつらつと人々のため、社会のために働いていく――これが仏法の目的です」と語っています。
原田 一人一人が無理をせず、体調が悪い時には休むことも必要です。聡明な生活で、無事故の日々を送っていきましょう。

(2013.11. 4. 聖教新聞)

 

 

<79> 世界に咲き薫る華陽のスクラム
出席者:原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、橋元青年部長、吉井女子部長、西野女子部書記長

杉本 今、広布の(はな)≠ニ咲き薫る華陽(かよう)のスクラムは、世界中に爛漫(らんまん)と広がっていますね。
吉井 ありがとうございます。11月12日には、「女子部の日」を迎えます。1961年(昭和36年)の11月12日、池田先生のもと行われた横浜・三ツ沢の陸上競技場での「第9回女子部総会」が淵源(えんげん)です。
西野 戸田先生のもと、51年(同26年)7月19日に、74人のメンバーが集って女子部が結成されました。それから、わずか10年で、全国から代表8万5000人の女子部員が、この総会に喜々として集い合うまでに、歴史的な大躍進を遂げたのです。
吉井 池田先生は、席上、「信仰の目的は幸福になることにある」「次代を担う女性指導者に」「全員が教学部員になろう」との女子部にとって大切な3指針(ししん)を贈ってくださいました。
西野 先日は、世界五大州から女子部の代表が集まり、結成5周年記念の「世界池田華陽会大会」を盛大に開催しました。
吉井 席上、大変にうれしいことに、池田先生から、大会に寄せて万感(ばんかん)こもる祝福のメッセージを贈っていただきました。このメッセージは、各国語にも翻訳され、今、世界中の華陽の友が研鑚(けんさん)をしています。
原田 池田先生は、メッセージで、3点にわたって新たな指針を示してくださいましたね。
 第一に「太陽のスクラムで乱世を照らしゆけ」
 第二に「自分らしく『平和の文化』の(はな)の道を開きゆけ」
 そして第三に「負けないと決めた笑顔で、一生涯、不退転を貫きゆけ」です。
吉井 何があっても負けないと、心を定めて、強く(ほが)らかに、笑顔で歓喜の中の大歓喜の青春を走り、生涯不退転を貫いていきます。
正木 「誓いに生きゆく女子部がいれば、学会は永遠に発展していく」。池田先生はこう、おっしゃっていますね。
原田 御聖訓に「女子(おなご)は門をひらく」(御書1566ページ)とあります。「広宣流布は、女性で決まる」。これが先生の思いです。
 私たちも、女子部を大切にし、その発展を祈っていきたい。そこから広布の盤石(ばんじゃく)な未来もさらに開かれると思います。
吉井 「一人の女性が気高き生命の幸福勝利の(まい)を思う存分に舞いゆくところから、家庭にも、地域にも、社会にも、世界にも、『平和』と『共生(きょうせい)』の万波(ばんぱ)は、限りなく広がっていく」
 池田先生の期待にお応えできるよう、女子部員一人一人が、今いる場所で、仏縁(ぶつえん)と信頼を結び、太陽のスクラムを広げてまいります。

子どもは未来の宝

正木 さて、まもなく「七五三」を迎え、各地の学会の会館でも、記念勤行会が開催されます。
橋元 今年の「七五三」に集う未来っ子たちは、「学会創立100周年」の佳節(かせつ)には、20代前半の青年部世代ですね。
杉本 使命ある未来の(たから)≠フ子どもたちを温かく迎え、成長を皆でお祝いしていきたいですね。
原田 日蓮大聖人は、「女子一人・男子一人・たとへば天には日月のごとく・地には東西にかたどれり」(同1566ページ)と、門下の後継者の誕生に祝いの筆をとられ、子どもの存在を深く寿(ことほ)がれています。
 ご家族や親戚の方々をはじめ、参加者の皆さんに心から喜んでいただける、清新な息吹(いぶき)あふれる祝福の場としていきたい。
杉本 子どもは、家庭にとっても、社会にとっても大きな希望です。
正木 「七五三」の勤行会で、子どもたちの成長と健康を深く祈念するとともに、皆で「創立100周年の主役たち」の育成の取り組んでまいりたい。

小事が大事と銘記

橋元 火災が発生しやすい時季になり、今月9日から15日まで、秋の全国火災予防運動も実施されます。
正木 消防庁は「住宅防火 いのちを守る 七つのポイント」として、三つの習慣と四つの対策を掲げていますね。
 三つの習慣は、@寝たばこは絶対やめるAストーブは燃えやすいものから離すBガスこんろ等から離れるときは必ず火を消す、です。
橋元 また、四つの対策は、@住宅用火災警報器を設置するA寝具、衣類及びカーテンに防災品を使用するB住宅用消火器等を設置するC年配者などを守るため隣近所の協力体制をつくる、です。
原田 池田先生は「大事故も、その原因は、小事(しょうじ)にある。ゆえに、細かいことへの注意が、事故を未然に防ぐ(ちから)となるのだ」と呼び掛けてくださっています。
 一人一人が、絶対に火災を起こさないという祈りとともに、細やかな点検・整理を再度行い、安全を確保していきましょう。

(2013.11. 7. 聖教新聞)

 

 

<80>=完 広宣流布大誓堂が落慶
出席者:原田会長、正木理事長、林地域部長、松江副地域部長、竹岡男子部長、吉井女子部長

正木 全世界の同志の真剣な祈りと戦いの中、「広宣流布大誓堂(だいせいどう)」が落慶(らっけい)しました。本当に、おめでとうございます!(大拍手)
原田 池田先生は、11月5日、広宣流布大誓堂の入仏式を執り行い、牧口先生、戸田先生の崇高な生涯を(しの)ばれるとともに、全同志の「幸福」「勝利」「健康」を心から祈念されました。そして、「本当に立派に出来た。このように素晴らしい建物は見たことがない」とも語られました。
竹岡 落慶記念勤行会(8日)のメッセージでは、広布大願(だいがん)の誓いを貫く時、「仏の勇気、仏の智慧(ちえ)、仏の慈悲(じひ)が限りなく湧き()でてくる」と教えてくださいました。
吉井 また、本部幹部会(9日)では、「師と弟子が (だい)誓願(せいがん)の 凱歌(がいか)(じょう)」と詠んでくださいましたね。
原田 来月1日からは、全国の同志が順次、集い合い、広宣流布大誓堂で、「広宣流布誓願勤行会」が開かれます。

死身弘法の大闘争

正木 この大誓堂の大礼拝室には、学会常住(じょうじゅう)の御本尊が御安置されています。向かって右の肩に「大法弘通(だいほうぐつう)慈折(じしゃく)広宣流布大願成就(じょうじゅ)」、左に「創価学会常住」とある、学会の使命が峻厳(しゅんげん)に刻印された御本尊です。
原田 池田先生は、昭和33年(1958年)4月、戸田先生が逝去(せいきょ)された直後に、この御本尊に向かい、深く決意されます。
 小説『人間革命』第12巻「寂光(じゃっこう)」の章に、その模様が詳しく書かれています。
 「彼は、今、しみじみと創価学会の、そして、戸田の弟子としての使命をかみしめるのであった。戸田先生の大願は、まさに、大法弘通慈折広宣流布であられた。それは、御本仏(ごほんぶつ)・日蓮大聖人の御遺命(ごゆいめい)であり、学会の大使命にほかならない。御本仏は、その使命を牧口先生、戸田先生を総帥(そうすい)とする、創価学会に託され、召し(いだ)されたのだ=B伸一は、強い決意のなかに、弟子としての(みずか)らの進路を悟るのであった」
正木 そして、このように誓われます。「わが生涯は、広宣流布に捧げよう。先生が、人類の暗夜(あんや)にともされた(さち)()を、断じて消してはならない。戦おう。前進、前進、また前進だ!≠アの瞬間、彼は胸中に、歓喜(かんき)と勇気がたぎり立つのを覚えた」と。
竹岡 先生はこの御本尊のもとから、世界広布の指揮を執られ、192カ国・地域へ仏法を弘めました。
 それは、悩める同志一人一人に励ましを送り、三世(さんぜ)にわたる幸の境涯(きょうがい)を開きゆく大闘争でした。
吉井 「報恩抄(ほうおんしょう)」に、「日蓮が慈悲(じひ)曠大(こうだい)ならば南無妙法蓮華経は万年(まんねん)(ほか)・未来までもながるべし、日本国の一切衆生の盲目(もうもく)をひらける功徳あり、無間(むけん)地獄の道をふさぎぬ」(御書329ページ)とあります。
正木 まさしく、創価三代の師弟、なかんずく池田先生の死身弘法(ししんぐほう)の大闘争によって、日蓮大聖人の御遺命は現実となったのです。
原田 さあ、世界広宣流布新時代の開幕です。皆が「10人の本当の友人づくり」に挑戦し、青年を増やし育て、弘教・拡大の大波(おおなみ)で、広宣流布の大運動を展開していきましょう!

安穏と繁栄を祈る

松江 先月の本部幹部会で熊谷中国総合長(副会長)から、地元町内会の会長として、生き生きと地域に貢献する様子が報告され、大きな反響を呼びました。
 11・15「地域部の日」記念の方面地域部長も先日、開かれ、世界広布実現のために最も大切なことは、足元の近隣友好であることを確認し合いました。
原田 池田先生はかつて、地域友好の達人≠ゥら寄せられる模範(もはん)の実践と、ご自身の経験を踏まえ、「近隣友好」の三つの心がけを紹介してくださいました。
 「地域の『安穏(あんのん)』と『繁栄(はんえい)』を祈ろう!」「礼儀正しく 良識豊かに!」「励まし合い 助け合う連帯を!」の三点です。
正木 「一身(いっしん)安堵(あんど)を思わば()四表(しひょう)静謐(せいひつ)?(いの)らん者か」(同31ページ)と(おお)せの通り、近所の(きずな)を尊び、近隣の方々の健康と幸福を祈念する中で、自身も守られます。地域の人々を守り抜いていく祈りと実践こそ、仏法者の精神です。
松江 「教主(きょうしゅ)釈尊(しゃくそん)出世(しゅっせ)本懐(ほんかい)は人の振舞(ふるまい)にて(そうらい)けるぞ」(同1174ページ)とある通り、賢明な行動で信頼を築き、友情を広げ、自他共(じたとも)の幸福を実現していくのが、私たちの使命です。
正木 互いに励まし助け合いながら、向上していく人間関係こそ、最もうるわしく、これこそ学会の運動でもあります。
 私も地元町会の会長になって3年になります。多くの皆さまの助けのおかげで、なんとか務めさせていただいており、感謝の気持ちでいっぱいです。
松江 山梨のある婦人部の方は、16の地域役職を兼務。地域の依怙依託(えこえたく)となり、町のなくてはならない存在≠ニして輝いています。私自身も町会の女性部として、地域部の使命を実感する毎日です。
竹岡 現在、多くの男子部も地域の行事に積極的に関わり、町会・自治会、商店会、PTA、消防団などでも活動しています。
吉井 女子部も多くの友が、地域貢献の活動に取り組み、各種ボランティアなどにも(たずさ)わっています。
原田 池田先生は「広宣流布は地域部が原点。その皆さま方には偉大なる使命と福運がある」と言われました。世界広布新時代を迎えた今だからこそ、地道に地域で友好を築き、広布の裾野(すその)を広げていきたい。

(2013.11.14. 聖教新聞)