< 座談会 >

広布の翼を天高く

 


 

 

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対話こそ社会変革の王道
世界に輝く平和と幸福の島に
地涌の菩薩の使命は「対話」
民衆勝利の暁鐘を今こそ
「功徳」「和楽」「歓喜」の実証を
創価の連続勝利の光源に
朗らかに福光凱歌の大空へ
貢献活動で模範の地域友好
「新しい力」で「新しい拡大」
異体同心で勝利の決定打を

 

 

 

 

<31> 対話こそ社会変革の王道
出席者:原田会長、永石女性部長、西方男子部長、寺口音楽隊長、林池田華陽会委員長

  きょう5月5日は、20世紀を代表するイギリスの歴史学者トインビー博士と池田先生の対談開始(1972年)から、50周年の佳節(かせつ)です。
 原田 対談は博士の強い要請(ようせい)で実現しました。博士は、現代文明の危機を乗り越えるために「新たな、より(すぐ)れた精神的基盤(きばん)」が求められるとして、大乗仏教に強い期待を(いだ)き、創価学会と池田先生に着目していました。
 永石 博士は対談直前の72年4月に発刊された小説『人間革命』英語版に序文を寄せ、「創価学会の興隆(こうりゅう)は、単に創価学会が創立された国(日本)だけの関心事ではない」「創価学会は、すでに世界的出来事である」とつづっていましたね。
 西方 また、学会が戦後に大発展を()げたことは、「経済分野における日本国民の物質的成功に匹敵(ひってき)する精神的偉業(いぎょう)であった」とも評しています。
 寺口 対談は2年越し、計40時間に及び、生命論、宗教、科学、哲学(てつがく)、未来文明などをテーマに、人類が直面する諸問題について幅広く論じ合われました。
 原田 そして博士は、その内容を後世に残すべく、対談集として発刊することを提案し、75年3月に日本語版『21世紀への対話』として結実したのです。
  対談集はその後、英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、中国語、スワヒリ語など、31言語で出版。各国の大学や高校で教材としても使われています。
 原田 世界の多くの識者が対談集に感銘(かんめい)を受けています。インドネシアのワヒド元大統領は先生との会見の際、今のお話はトインビー対談の、あの章でも論じられていましたね≠ニ先生に聞き返すほど熟読(じゅくどく)し、「10回は読みましたから」と胸を張っていました。
 西方 インドのナラヤナン元大統領、国連のガリ元事務総長、ハーバード大学のヤーマン名誉教授などもそうですね。イギリスの宗教社会学者のウィルソン博士は、世界が進むべき方向性を示す一書であり、「まるで現代の百科事典のようだ」と語っていました。

未曽有の道を開く

 永石 トインビー博士は対談後、可能であれば、この方たちとも、ぜひ対話を≠ニ一枚の紙片(しへん)を先生に(たく)しました。そこには、ローマクラブ創立者のペッチェイ博士、アメリカの医学・微生物学者デュボス博士など、世界最高峰(さいこうほう)の知性の名前が記されていました。
  先生はその心に(こた)え、それらの識者と次々と会見され、未曽有(みぞう)の「文明間対話」の道を切り開かれます。公式なものだけでも1600回を超える対談を重ねられています。
 西方 これまで先生が()んだ対談集は約80点。フランスの作家マルロー氏、アメリカのポーリング博士、ブラジル文学アカデミーのアタイデ総裁、ゴルバチョフ元ソ連大統領、チリのエイルウィン元大統領など世界一級の識者ばかりです。
 永石 トインビー博士は対談の最後に、科学技術は急速に進歩したものの、人間の倫理(りんり)的行為の水準が向上していないことについて、「屈辱(くつじょく)的」「致命(ちめい)的」と警鐘(けいしょう)を鳴らしました。
 原田 そして、人間の尊厳(そんげん)性は「どれだけ貪欲(どんよく)性や侵略(しんりゃく)性に支配されず、どれだけ慈悲(じひ)と愛を基調としているか」で決まると述べています。その意味で博士は、仏法の生命尊厳の哲理(てつり)と慈悲の精神を社会に広げる民衆運動に大きな期待を寄せたのです。
 西方 その期待の通り、創価の平和・文化・教育の運動は、今や192カ国・地域にまで広がりました。
 原田 私たちの使命が、いかに大きいか。先生はかつて博士との対談を述懐(じゅっかい)され、「私たちの『一対一の対話』こそが、人間を変え、社会を変え、世界を変え、平和と幸福の社会を築いていく『王道』なのである」と語られました。今こそ「(こえ)()しまず」(新1013・全726)、それぞれの使命の舞台で立正安国の対話を繰り広げていきたい。

広布は大文化運動

 永石 来る5月9日は「音楽隊の日」ですね。
 寺口 はい。池田先生は「広布は大文化運動」であると、青年部の室長就任から2カ月後の54年5月6日に音楽隊を結成。その3日後の9日に初出動したことが「音楽隊の日」の淵源(えんげん)となりました。
 永石 今や、日本に100以上の楽団を(よう)し、世界30以上の国と地域でも音楽隊が活躍しています。このゴールデンウイークも音楽隊・鼓笛隊が各地のイベントに出演し、希望の妙音(みょうおん)(かな)でてくれています。
  4月には、日本一≠フ創価グロリア吹奏楽団による、復興支援のための「希望の(きずな)」コンサートが岩手の大船渡(おおふなと)釜石(かまいし)、遠野の各市内で開かれましたね。
 寺口 2014年以来、170回以上続くコンサートですが、現地開催は2年ぶりでした。終演後、「(なみだ)が止まりませんでした」「勇気が()きました」等の感想を数多く頂きました。
 原田 その模様(もよう)は、地元の岩手日報、東海新報でも報じられました。来賓(らいひん)からも「『希望』と『絆』は最も大事なことですね。改めて頑張る力が湧きました」(遠野市の多田一彦市長)等の声が寄せられました。
 西方 また今年は、創価グロリア吹奏楽団、関西吹奏楽団、しなの合唱団が3年ぶりとなる定期演奏会を開催。創価ルネサンスバンガードも2年ぶりに「ビクトリーコンサート」を行い、圧巻(あっかん)の王者の(まい)≠ェ観衆を魅了(みりょう)しました。
 寺口 4楽団ともオンラインでも配信し、海外からも視聴していただきました。皆、コロナ()でも知恵を出し合い、オンラインも活用しながら練習に励み、学業、仕事、学会活動と、3立∞4立≠ノ(いど)み続けています。そして今、多くのメンバーが、かつてない唱題と対話に挑戦中です。
 原田 日蓮大聖人は「(おん)哀楽(あいらく)をもって国の盛衰(せいすい)を知る」(新921・全88)と(おお)せです。試練の時代だからこそ、希望の旋律(せんりつ)を奏でる創価文化の旗手の活躍が望まれています。音楽隊をはじめ、民衆を鼓舞(こぶ)する文化の旗手たちに感謝の大喝采(かっさい)を送り、共に力強く前進していきたい。

(2022. 5. 5. 聖教新聞)

 

 

<32> 世界に輝く平和と幸福の島に
出席者:原田会長、永石女性部長、安田沖縄総県長、照屋沖縄総県女性部長、志賀青年部長、山口沖縄総県男子部長

 志賀 今月15日、沖縄の本土復帰(1972年)から50年の節目を迎えます。
 安田 思えば池田先生は、復帰5年前の67年8月24日、日大講堂で行われた「第10回学生部総会」の席上、本土復帰を求める提言を発表されました。
 照屋 「沖縄のすべてを日本に復帰させることは、現地住民の悲願であるだけでなく、日本国民全体の願いであります」――この提言は、先生が何度も沖縄に足を運ばれ、さまざまな人たちと対話を重ねる中で練り上げられたものでした。
 永石 先生は、第3代会長就任2カ月後の60年7月16日に沖縄へ第一歩をしるされます。その日は日蓮大聖人の「立正安国論(りっしょうあんこくろん)」提出から、ちょうど700年の日でもありました。
 山口 当時の思いについて先生は、「私は、沖縄を『立正安国』の模範(もはん)の天地に築き上げたかった。もっとも苦しみをなめたところが、もっとも幸せにならねばならない。なる資格があるし、必ずなっていく――これが仏法である」と述懐(じゅっかい)されています。
 原田 それが、先生の一貫(いっかん)して変わらぬ沖縄への思いです。その後も先生は、61年、62年と沖縄を訪問され、64年の訪沖の際に小説『人間革命』の執筆(しっぴつ)を開始されました。
 照屋 そして、72年の本土復帰直後の本部幹部会で先生は、本土復帰の実現は、新たな出発だ。いよいよ、世界に(かがや)く「幸福の島」の大建設が始まるのだ!≠ニ最大の期待を寄せられました。その後も含め、先生は計17度にわたる沖縄訪問を通して、限りない勇気と希望の灯をともし続けてくださったのです。
 原田 83年には、恩納村(おんなそん)の沖縄研修道場を初訪問され、道場内にあった米軍の核ミサイルの発射台(あと)を不戦の(ちか)いを()めて永遠に残そう≠ニ提案。翌年、発射台跡が「世界平和の()」へと生まれ変わりました。
 山口 これまで、沖縄をはじめ日本中、世界中から多くの見学者が道場を訪れ、先生の思いと行動に深く感銘(かんめい)を受けています。
 志賀 最近も、元沖縄県知事の稲嶺惠一(いなみねけいいち)氏が「戦争のシンボルをそのまま平和のシンボルに変換(へんかん)するという、池田大作SGI会長の思想に心から感激しました」(月刊誌「第三文明」6月号)と語り、平和の連帯を広げている創価学会を高く評価されていましたね。

広宣流布の息吹と

 原田 本年は「沖縄本部落成60周年」をはじめ、幾重(いくえ)にも意義深き佳節(かせつ)を迎えます。その節目の年を勝ち飾ろうと、沖縄の皆さんは立正安国の対話拡大の先頭を走っていますね。
 照屋 日頃(ひごろ)から、友人や親戚とのつながりを大切にし、積極的に地域行事の役員を引き受けるなど、人のため、社会のために奮闘(ふんとう)している方が多くいます。
 安田 NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」の舞台にもなっている本島北部のやんばる地域≠ナ、マンゴー農家を営む地区部長がいます。彼は国頭村(くにがみそん)の森林セラピー協会会長としても奮闘(ふんとう)し、地域に大きく信頼と友情を広げています。
 永石 多良間(たらま)島では、長年続く地域の伝統行事で学会歌「沖縄健児(けんじ)の歌」が流され、学会員が踊る姿に地域の皆さんが拍手(はくしゅ)喝采(かっさい)を送るなど、全く垣根(かきね)なく学会理解の輪が広がっているとも(うかが)いました。
 山口 男子部でも、地域の青年会長として活躍するメンバーがいるなど、創価の青年が地域の灯台に≠ニの思いで信頼を広げ、率先の対話も光っています。
 照屋 新たな力も各地で躍動(やくどう)しています。那覇王者県のある支部では、誰も置き去りにしない≠合言葉に正・副≠ェ団結して訪問・激励に奔走(ほんそう)。会合のたびに新しい人が参加し、初めて対話に挑戦するメンバーも増えています。
 原田 先生はかつて随筆で、「沖縄よ、広布先駆(せんく)息吹(いぶき)となりゆけ! 全学会の推進力(すいしんりょく)と立ち上がれ!」と呼び掛けられました。その通りに沖縄の皆さんは、模範(もはん)の友好拡大の実証を見事に示してきました。
 安田 今年は沖縄にとって大事な年です。平和の天地・沖縄から先駆の対話を広げ、勝利への突破口(とっぱこう)を開いていきます。

野党時代の「決断」

 志賀 本土復帰前年の71年当時、日米が合意した沖縄返還(へんかん)協定には不備・欠陥(けっかん)が多く、国会で議論が紛糾(ふんきゅう)した経緯(けいい)がありました。
 安田 同年11月、社会党や共産党が衆院本会議をボイコットする中にあって、当時、野党だった公明党は出席を決断。協定に反対を(つらぬ)きつつも、捨て身の交渉で自民党の譲歩(じょうほ)を引き出し、核兵器を「持たず、作らず、持ち込ませず」の非核三原則を含めた決議を提案して実現させたのです。
 山口 これによって、沖縄に配備されていた中距離核弾頭ミサイル・メースB等は撤去され、「核抜き」の本土復帰が大きく前進しました。まさに公明党の決断があったからこそ、日本全土に非核≠フ平和原則が適用されるに(いた)りました。
 原田 以来、非核三原則は歴代政権も堅持(けんじ)し、日本の「国是(こくぜ)」として貫かれています。そして唯一(ゆいいつ)の戦争被爆国として、核廃絶(かくはいぜつ)を目指す日本の立場を国際社会に示すという大きな意義も持ってきました。
 志賀 今、その非核三原則を見直し、米国の核兵器を日本国内に配備して共同運用する「核共有」の議論がありますが、公明党の山口代表は「非核三原則をゆるがせにしてはならない」と、断固反対する立場を明確にしています。
 永石 首相も非核三原則を堅持する立場を貫き、核共有は「非核三原則の『持ち込ませず』とは相いれない」と否定しています。
 照屋 朝日新聞(5月3日付)の世論調査でも、非核三原則について「維持すべきだ」が77%で、「見直すべきだ」の19%を大きく上回っています。
 原田 日本がとるべき平和へのアプローチは、核兵器の悲惨さを継承(けいしょう)し、その非人道性を語り広げ、「核兵器なき世界」と、「真に平和な国際社会」の実現をリードすることです。公明党には今後も、非核三原則を堅持しつつ、防衛努力と外交による平和構築へ全力を尽くしてもらいたい。

(2022. 5.12. 聖教新聞)

 

 

<33> 地涌の菩薩の使命は「対話」
出席者:原田会長、永石女性部長、中野信越長、五十嵐信越女性部長、西方男子部長、浦沢信越青年部長

 西方 19日は、「創価学会常住(じょうじゅう)御本尊」の記念日です。この御本尊には、「大法(だいほう)弘通(ぐつう)慈折(じしゃく)広宣流布大願(だいがん)成就(じょうじゅ)」「創価学会常住」と(したた)められています。
 原田 日蓮大聖人は「願わくは、()が弟子等、大願をおこせ」(新1895・全1561)、「『大願』とは、法華(ほっけ)弘通(ぐつう)なり」(新1027・全736)と(おお)せです。創価の師弟は、この御聖訓(ごせいくん)のままに全世界に御本尊を流布してきました。
 永石 戸田先生は、「御本尊は、大宇宙の生命を最も強く結集(けっしゅう)された当体である。その御本尊と感応(かんのう)するから、こちらの生命力も最も強くなるのだ」と語られ、偉大な生命力で偉大な人生と社会の建設をと、(のぞ)まれました。
 原田 そして池田先生は、「師子奮迅(ししふんじん)の信力・行力で、無量無辺の仏力・法力を(いだ)して、立正安国の大願を成就しゆくのだ」と言われています。私たちは強き祈りを根本に、いよいよの決意で進んでいきたい。
 永石 信越には、地域に根を張り、希望の灯台(とうだい)≠ニなって、社会に(はげ)ましの光を送る方が本当に多くいますね。
 中野 長野第1総県では、コロナ()にあって近隣(きんりん)との(きずな)を強めるため、「向こう三軒両隣 私の一角(いっかく)30軒」を合言葉に、ご近所への声掛け運動を展開。「心配なことが多い時世(じせい)だから、こういう付き合いは助かる」などの感謝の声が寄せられています。
 五十嵐 第2新潟総県・中越圏にも、コロナ()だからこそ、「1日5人の方に励ましを送ろう!」と目標を(かか)げ、町内を歩き続ける副本部長がいます。
 浦沢 長野第4総県の平谷(ひらや)村では、草創(そうそう)の同志が開いた道に続き、自治会長やPTA役員を(にな)う学会員の方が多くおり、世帯の9割が聖教新聞を購読されたことがあります。
 五十嵐 第2新潟総県の旧・安塚(やすづか)町でも、町で話をしたことがない人はいない≠ニいうほど対話に動く副本部長を中心に理解が広がり、集落のほとんどの方が聖教を購読しています。
 原田 第1新潟総県・中央圏のある地域では、副支部長を中心に町内の清掃ボランティアを長年続け、大変に喜ばれているとも聞いています。
 中野 長野第2総県のある副支部長は、近隣(きんりん)の方や親族らと対話を重ねる、その率先垂範(すいはん)の姿が波動を呼び、議長を務める本部の太陽会の7割近くのメンバーが活動に励んでいます。
 原田 先生は「『地涌(じゆ)菩薩(ぼさつ)の使命とは対話なり』――この恩師の師子吼(ししく)のままに、躍動(やくどう)する地涌の命で使命の対話に(おど)り出て、『未来までの仏種(ぶっしゅ)』を()き、さらにさらに『生命尊厳(そんげん)』の価値を創造していきたい」とつづられました。まずは今週から始まる座談会に皆で元気に(つど)い、師弟有縁(うえん)の信越から、さらなる模範(もはん)の前進を頼みます。

悪戦苦闘つき抜け

 西方 信越ではまた、壮男(そうだん)一体≠フ戦いが大きく波動を広げていますね。
 浦沢 はい。長野では、「一騎当千(いっきとうせん)会議」と(めい)打ち、各組織で合同の(つど)いを開催し、共に訪問・激励(げきれい)に動いています。第3総県では、壮男サンデー=i活動者会)を開き、人材がどんどん育っています。
 中野 第1新潟総県の北圏では、ヤング壮年部と男子部を対象にした「壮春会」を結成。先輩リーダーの確信あふれる言葉に触れ、(いさ)んで拡大に挑戦するメンバーが増えています。
 五十嵐 女性部は第1回女性部総会を大成功で終え、地域に希望と幸福を広げる対話を拡大しています。また、第2回の華陽(かよう)カレッジに向け、「立正安国」の精神を学び、若き人材の連帯を広げています。
 浦沢 かつて先生は、信越男子部に「さあ、出発しよう! 悪戦苦闘(あくせんくとう)をつき抜けて!」とのホイットマンの言葉を贈ってくださいました。長野のある圏男子部長は、出身地の兵庫県で見事に友好を拡大しています。私たちは不撓不屈(ふとうふくつ)の信越魂を燃え上がらせ、大いなる飛躍(ひやく)()たします。

豪雨災害への対策

 永石 雨の多い時季を迎えます。近年相次ぐ、豪雨災害への備えは待ったなしの課題です。公明党は現在、河川の氾濫(はんらん)危険度を「見える化」し、住民の迅速(じんそく)な避難を(うなが)すための「水位計」の設置を強力に推進(すいしん)しています。
 五十嵐 これまで全国の約9000カ所に配備され、長野で427カ所、新潟で70カ所に設置されています。これにより、スマホなどから現在の水位が確認でき、大変に好評です。
 永石 また、先日報道されていましたが、公明党がリードしてきた奨学金の拡充において、中間所得層の多子世帯や理工・農学系学生への支援拡充が動きだしています。
 原田 そもそも1998年度までは限られた学生しか利用できなかった奨学金を、希望者のほぼ全員が借りられる制度にしたのは公明党です。2020年度には、給付型奨学金と授業料減免の対象と金額を大幅に拡充させ、高等教育無償化もスタートさせています。
 中野 昨年4月からは、企業が社員の奨学金の返済を肩代わり≠キることを後押しする制度も導入されています。長野では来年度から、そうした企業への追加支援も予定されています。
 原田 こうした施策(しさく)には、教育こそ未来をつくる力であり、経済的な理由で学ぶ機会を失うようなことがあってはならないという、公明党の一貫(いっかん)した視点があります。
 西方 今月、NHKが実施した世論調査で、物価高騰(こうとう)や新型コロナ対策などにおける政府の対応を約6割の人が「評価する」と回答しました。特に、石油元売り業者への補助金拡充など、公明党の主張が反映された総合緊急対策等が、国民の安心につながっていると考えられます。
 原田 一橋大学の中北浩爾教授は「大衆(たいしゅう)政党である公明党が連立政権に参加しているので、弱者への目線が政策からこぼれ落ちず、日本政治は安定しています」と語っています。政権与党の公明党は、これからも皆の期待に応える政策を実現してもらいたい。

(2022. 5.16. 聖教新聞)

 

 

<34> 民衆勝利の暁鐘を今こそ
出席者:原田会長、永石女性部長、松下四国長、竹澤四国女性部長、志賀青年部長、豊岡四国青年部長

 豊岡 来る6月2日は、四国本部幹部会(1962年)に池田先生が出席されて60周年の節目です。この日、香川・高松市の屋島(やしま)陸上競技場に代表3万人が集いました。
 原田 同年2月、四国本部は本部として、香川支部は支部として、共に折伏(しゃくぶく)日本一に。3月には四国初の会館が高松市に完成し、先生出席のもとで落成式が行われるなど、未曽有(みぞう)の上げ(しお)の中で迎えたのが6月の四国本部幹部会でした。
 志賀 実は、この年の7月に参議院選挙が予定されており、学会が公明政治連盟の支持を表明していたことなどから、当時、学会への悪質な妨害(ぼうがい)(いや)がらせが相次いでいました。
 松下 それは、大躍進(やくしん)を続ける学会への嫉妬(しっと)による動きでもありました。その中で先生は矢面(やおもて)に立って指揮(しき)()られ、何があっても、同志は私が守る!≠ニのご決意で幹部会に出席してくださったのです。
 竹澤 先生は席上、「学会の目的は、御本尊を根本とした全民衆(みんしゅう)救済(きゅうさい)」であり、その実現のために「皆が、周囲の人たちから讃嘆(さんたん)されるような、幸福生活の実証を」と指導されました。
 永石 そして、強き信心と強き団結で、広宣流布の新たな前進を開始するよう呼び掛けられました。その後、先生はグラウンドを回りながら「ありがとう!」「また、お会いしましょう!」と声を掛けられ、ずっと手を振って同志を激励(げきれい)し続けてくださいました。
 竹澤 この(はげ)ましを胸に、四国の同志は「広布の(さきがけ)」となって対話に走り抜きました。そして師の激闘(げきとう)(こた)えて全国の同志が総立ちとなり、同年11月、先生が会長就任時に(かか)げられた師弟誓願(せいがん)の300万世帯が見事に達成されたのです。
 志賀 ちなみに同年7月の参院選では、公明政治連盟の候補9人が全員当選。非改選と合わせて15議席となり、参議院で第三勢力へと躍進を果たしました。

大志の炎を赤々と

 永石 四国の皆さんは今、各地で対話の大旋風(せんぷう)を巻き起こしていますね。
 原田 先日の香川での会合では、水産加工業を営む地区部長の素晴らしい活動報告がありました。屋島圏の地区の同志と共に地域の680世帯の方と対話。その父の姿に、活動に消極的だった息子さんが奮起(ふんき)し、親子でかつてない対話に(いど)み、会社の業績も拡大するという感動の体験でした。
 竹澤 徳島圏の地区女性部長は、今年の「3・16」に夫が入会。結婚以来48年間、祈り続けてきたことでした。大型連休は故郷(こきょう)の兵庫をはじめ、たくさんの友人・知人と交流を深め、模範(もはん)の対話を広げています。
 松下 愛媛・宇和島(うわじま)圏の副本部長は3年前に脳梗塞(のうこうそく)(わずら)い、左目の視力が大幅に低下。しかし同志の励ましを受け、「毎日3時間の唱題」「毎日3人以上の対話」「小説『新・人間革命』の読了(どくりょう)」に挑み続ける中、視力は見る見るうちに回復。現在120人を超える方に学会理解を深めています。
 永石 高知では、皆さんが「5・3」を目指して本紙の購読推進に全力を注ぎ、部数の伸び率で日本一となりましたね。
 松下 高知池田大光県のある本部では、本部長が1カ月で20部の購読を推進。率先の戦いに地区部長以上の全幹部が奮闘(ふんとう)し、初めて挑戦できた同志も続出するなど、壮年部世帯の約3倍の購読推進ができました。
 豊岡 男子部も徹底して訪問・激励に走り、過去最多の大学校生を輩出(はいしゅつ)。あるリーダーは趣味やSNSでつながった友人など300人以上に対話を広げ、拡大の波動を起こしています。
 志賀 先生はかつて随筆で「四国は『志国(しこく)』――燃え上がる『(こころざし)の国』だ!」「不屈(ふくつ)闘魂(とうこん)が燃える正義の四国から、壮大(そうだい)なる民衆王者の大行進の勝鬨(かちどき)を」と呼び掛けられました。
 原田 御聖訓(ごせいくん)には「凡夫(ぼんぷ)(こころざし)()申す文字を心えて仏になり(そうろう)なり」(新2053・全1596)と(おお)せです。広布の大志(たいし)(ほのお)を赤々と燃やし、正義と破邪顕正(はじゃけんせい)の対話で、四国から民衆勝利の暁鐘(ぎょうしょう)を打ち鳴らしてください。

ガソリン価格抑制

 豊岡 政府は17日、今年度補正予算案を閣議(かくぎ)決定。ウクライナ危機等による物価高から国民生活を守るための総合緊急対策として、約2.7兆円を計上します。
 永石 公明党は3月17日に「国民生活総点検・緊急対策本部」を設置し、2回にわたり政府に緊急提言を行いました。今回の総合緊急対策には公明党の提案が随所(ずいしょ)に反映されています。
 志賀 例えば、燃油(ねんゆ)価格を(おさ)えるため補助金の上限を1リットル当たり25円から35円へと引き上げ、全国平均価格の抑制(よくせい)目標を172円から168円にしました。補助金の期間は当面9月末まで継続したほか、対象を航空機燃料にも広げました。
 竹澤 車社会の四国にとっても、ガソリン価格の抑制は本当に助かる≠ニ、多くの方が喜んでいます。
 豊岡 財源は公明党の強い主張により、今年度予算の予備費に加え、今国会で成立する補正予算が()てられます。5月分は予備費、6〜9月分は補正予算を活用します。
 原田 当初、自民党は、予備費のみを活用する考えでした。しかし、夏の参院選前後の政治空白期間に、ウクライナ危機の長期化に(ともな)う原油価格のさらなる高騰(こうとう)など、不測の事態に迅速(じんそく)に対応するためにも、公明党は予備費だけでなく、補正予算を編成して足りない財源を確保するべきだと一貫(いっかん)して訴えてきました。
 松下 政権与党の公明党の存在感に期待は高まっています。鎮西(ちんぜい)学院大学学長・東京大学名誉教授の姜尚中(カンサンジュン)氏は「(公明党は)政権に安定感を生み出す存在であり、政権交代が難しいとされる今の政治状況で、与党の中で公明党がどう動くか、多くの国民が注視(ちゅうし)しています」と語っていました。
 原田 さらに、「公明党には、国から市区町村までを網羅(もうら)する議員ネットワークがあります。だからこそ日本政治におけるバラスト(船を傾かせないための安定器)の役割を果たしている」とも評価しています。今後も公明党はその使命を(まっと)うし、国民の命と暮らしを守り抜いてもらいたい。

(2022. 5.19. 聖教新聞)

 

 

<35> 「功徳」「和楽」「歓喜」の実証を
出席者:原田会長、永石女性部長、坂元北陸長、横山北陸女性部長、西方男子部長、片桐北陸青年部長

 永石 「立正安国(りっしょうあんこく)」と「師弟」の月・7月へ、全国の同志が自分史上最高の拡大≠目指し、多くの人と仏縁(ぶつえん)を結び、友好の輪を広げています。
 横山 北陸女性部は、池田華陽会(かようかい)やヤング白ゆり世代のメンバーが、先輩の女性部と訪問・激励(げきれい)に動いています。富山正義県では、ひまわり≠フような明るさで、平和と幸福の種を広げる運動を展開しています。
 永石 ゴールデンウイークも皆さんが張り切って友人と交流を重ねましたね。中には、「100人以上の方と対話ができました!」と語る方もいました。
 西方 青年部も「広宣流布の太陽」「立正安国の師子」の決意で、(いさ)んで拡大に挑戦しています。
 片桐 金沢王者県・金沢圏の男子部では、全リーダーが執念(しゅうねん)で新しい力≠ヨの激励を重ね、2年連続で「部1」を超える大学校生を輩出(はいしゅつ)できました。
 西方 富山大勝県・高岡池田圏では6年前に入会した2人のメンバーが、部をリードしていますね。人と話すのが苦手だった2人が、そろって大学校を卒校し、創価班・牙城会として活躍する姿が波動を広げていると聞いています。
 原田 池田先生は先日、「法華経の行者は日輪(にちりん)と師子とのごとし」(新1688・全1219)との御聖訓(ごせいくん)(はい)し、青年たちに「世界第一の哲学(てつがく)を学び(ぎょう)ずる君たちは、太陽のごとく(ほが)らかに『仏法(そく)社会の智慧(ちえ)』を発揮(はっき)し、師子のごとく威風堂々(いふうどうどう)と『仏法勝負の世雄(せおう)の実証』を」と呼び掛けられました。私たちも青年の心で、自分らしく悔いなく戦い切り、師弟の凱歌(がいか)をとどろかせていきたい。

組織に力を漲らせ

 坂元 石川では10年近く前から、小説『新・人間革命』や先生の講義「世界を照らす太陽の仏法」を学ぶ「誓願(せいがん)(じゅく)」を圏・本部の単位で行っています。最近では、ヤング壮年部の御書講義も開催しています。「功徳(くどく)」「和楽」「歓喜(かんき)」の実証をつかむための信心であることを常に確認するためです。私自身も、本年2月から御書新版の拝読(はいどく)をはじめ、つい先日に読了(どくりょう)することができました。
 片桐 富山では、支部躍進(やくしん)会議を毎月行い、皆で訪問・激励(げきれい)(はげ)み、地域広布への新しい人材の育成に力を入れていますね。
 坂元 私は数年前から「激励ノート」を作成し、懇談(こんだん)した一人一人の名前を記載(きさい)して題目を送るようにしています。振り返ると、年平均で1700軒ほど訪問しています。
 原田 大事なことです。先生は「幹部は、寸暇(すんか)を惜しんで、皆の激励に回ること」「それが、幸せの花を咲かせ、組織を強化し、盤石(ばんじゃく)な創価城を築く」と何度も指導されています。
 坂元 石川戸田県・小松圏のある壮年部員は、亡き奥さんと共に、長男の幸せを祈り続けていました。本年、15年ぶりに長男と会うことになり、住んでいる兵庫へ向かいました。対面できた喜びと、自身が信心で病魔(びょうま)を打ち破って元気で暮らしていることを話すと、長男は「妻と一緒に、私も信心するよ」と、22日に夫妻で入会したのです。
 横山 富山では、新川(にいかわ)池田県の朝日町のように、町内会・自治会の役員をしている方が多くいる地域があります。また、日頃(ひごろ)から町内の全てのお宅へ励ましの声掛けをしている方もいて、地域から厚い信頼が寄せられています。
 坂元 石川牧口県の能登町や、石川池田県の川北町でも、町会役員や町会行事を通じ、地域との交流を深めています。また同じ牧口県の志賀(しか)町では、模範(もはん)の聖教拡大を通じ、大きく広布を推進(すいしん)しています。
 原田 先生は常々、「戦いを通して組織の隅々(すみずみ)まで力を(みなぎ)らせ、異体同心(いたいどうしん)のスクラムを強くすること」の大切さを教えてくださっています。リーダー率先の(はげ)まし運動で、一人でも多くの友が使命の舞台に(おど)り出る、「誓願(せいがん)の北陸」の栄光(かがや)く前進を期待しています。

1人に2万円分

 西方 総務省は17日、マイナンバーカードの健康保険証利用や公金受取口座の登録に対し、各7500円分のポイントを付与(ふよ)する申請を、6月30日から始めると発表しました。カード普及(ふきゅう)を後押しする事業の第2弾です。
 永石 (すで)に実施されている、カード取得者がキャッシュレス決済(けっさい)を利用した場合に最大5000円分が付与される事業と合わせて、1人当たりで2万円分となります。これは、昨年の衆院選の公明党の公約です。カードは0歳の赤ちゃんから持つことができます。物価高が押し寄せる中、「こうした事業は家計を助ける」と大変に好評です。
 横山 また、公明党の強い訴えで実現した「軽減税率」についても、「このような時代だから、ありがたさを痛感している」との声をよく聞きます。
 片桐 コロナ()にあり、料理のテークアウトや宅配が適用(てきよう)内であることを喜ぶ方も多くいます。日銀の試算で軽減税率の導入による家計の負担軽減効果は、約1兆円にのぼるそうです。選挙の公約を確実に実現する公明党への期待は、本当に大きくなっています。
 原田 国民病≠ニいわれるほど、多くの方が罹患(りかん)している、アレルギー対策でも公明党は1999年、重度のアレルギー疾患(しっかん)の子を持つ母親からの相談を受け、プロジェクトチームを発足。対策の強化を求める約1464万人の署名を当時の首相に提出しました。
 横山 こうした運動が追い風となり、臨床(りんしょう)基礎(きそ)研究の拠点(きょてん)が相次ぎ開設。加工食品に含まれるアレルギー原因物質の表示の義務化などが実現しています。
 原田 関係者は「アレルギー対策なら公明党」と言い、日本アレルギー学会の海老澤元宏理事長も「日本のアレルギー対策を支えてきたのは、公明党であることは間違いない」と述べています。公明党はこれからも国民を守るための政治をリードしてもらいたい。

(2022. 5.23. 聖教新聞)

 

 

<36> 創価の連続勝利の光源に
出席者:原田会長、永石女性部長、羽磨北海道長、小松北海道女性部長、志賀青年部長、古川北海道男子部長

 永石 本年は、創価の人権闘争の原点と光る「夕張(ゆうばり)闘争」から65周年です。
 原田 この不滅(ふめつ)民衆(みんしゅう)勝利の闘争は、北海道広布の歴史に深く刻印(こくいん)されています。だからこそ北海道の同志は、いかなる法戦においても困難の壁を突き破り、連続勝利してきました。
 羽磨 夕張闘争は1957年当時、「泣く子と炭労には勝てない」といわれるほど絶大な権力を(ほこ)っていた炭鉱労働組合から、学会員が不当な弾圧(だんあつ)を受けたことが発端(ほったん)です。前年の参議院選挙で炭労が支持した候補者を学会員が()さなかったことで統制を(みだ)した≠ニして、炭労が学会員の締め出しを(はか)ったのです。
 永石 同志は「信心をやめなければ、組合をやめてもらう」と迫られ、何も関係のない子どもまで村八分にされました。信教の自由を(おか)卑劣(ひれつ)な暴挙でした。
 小松 そうした夕張の同志を守るために、若き池田先生が北海の大地を走り、戦ってくださいました。一人一人の苦悩(くのう)に耳を傾けながら、「正義のため、民衆のための戦いなんだから。必ず勝つに決まっている」と、勇気と希望の(はげ)ましを重ねられました。
 志賀 かつて先生は「この人々のために、僕は(よこしま)な行為を(にく)んだ。分厚い壁を前に、一歩も退(しりぞ)くことは、できなかった」と、当時のことをつづられています。
 原田 先生は一切の指揮(しき)()られ、同年7月1日には札幌で、2日には夕張で、炭労への抗議(こうぎ)集会が開かれました。先生の正義の師子吼(ししく)に、とうとう炭労は非を(みと)め、学会員への弾圧を中止したのです。
 古川 まさに正義の学会は、民衆を抑圧(よくあつ)する勢力に断固と打ち勝ちました。青年部は、この正義の(たましい)≠受け継ぎ、三代城の新たな広布の地平を切り開いていく決意です。

各地で拡大の波動

 原田 本年は、先生が「北海道革命(かくめい)」の指針(ししん)を贈られて30周年の節目でもあります。皆さんは今再びの「北海道革命」を(ちか)い、自身の壁を破る対話と人材拡大に奔走(ほんそう)していますね。
 羽磨 壮年部は全道で一対一の個人指導に力を入れ、札幌牧口総県の創価県では、全ての本部が7割を超える座談会結集ができました。函館栄光県で8割の結集ができた支部では、対話に挑戦する人が新たに10人増えるなど、各地で拡大の波動が広がっています。
 古川 男子部も、先月の壮男(そうだん)座談会の結集に力を注ぎ、札幌池田総県の本陣(ほんじん)白石区が昨年から3倍以上に結集を伸ばすなど、歓喜(かんき)のドラマが続出しています。
 羽磨 網走(あばしり)戸田県のある地区部長は、仕事の出張が多い中、日々の同盟(どうめい)唱題≠竄rNSで絶えず同志とつながり、寸暇(すんか)()しんで励ましに全力。地区内の壮年・男子の全部員と会うことができ、座談会結集100%を達成しました。
 永石 女性部の皆さんは今、6・18「部の日」を目指して、「花華(はなはな)月間」を颯爽(さっそう)と走っていますね。
 小松 道内のみならず全国にも足を運び、親戚や友人と信頼を深めている方も多いです。旭川(あさひかわ)牧口県の支部副女性部長の夫は、うつ病を発症(はっしょう)し12年間引きこもり状態でした。しかし彼女が毎年300万遍の唱題を続ける中、数年前から地域行事に参加できるまで症状が改善。今、報恩を胸に二人で大きく拡大に動き、地域に感動を広げています。
 志賀 男子部も新しい力が各地で躍動(やくどう)しています。今年「地区1」の大学校生を輩出(はいしゅつ)した釧路(くしろ)総県の道東(どうとう)池田県は、若い人材を先頭に北海道を牽引(けんいん)する対話を展開していますね。
 古川 札幌栄光総県の王城西区の本部長は、本年1月の任命から幹部率先の対話とこまやかな激励(げきれい)で、活動者が5倍に増加。建設会社の営業マンとしても大型案件を勝ち取るなど、信頼の実証を示しています。
 小松 先生は北海道の私たちに「幾多(いくた)(なん)を越えてきた正義の三代城・北海道の威風堂々(いふうどうどう)の勝利こそ、これからの大事な十年、いよいよ全民衆、全青年を照らしゆく希望と勇気の太陽であります」と万感の激励を寄せてくださっています。
 原田 また「北海道は、創価の連続勝利の光源(こうげん)」とも期待されています。「教主(きょうしゅ)釈尊(しゃくそん)をうごかし(たてまつ)れば、ゆるがぬ草木(そうもく)やあるべき、さわがぬ水やあるべき」(新1610・全1187)と仰せの通り、強盛(ごうじょう)な祈りと行動で、難攻不落(なんこうふらく)の三代城の底力(そこぢから)を満天下に示していってください。

「環境の党」として

 志賀 近年、海中のプラごみによる海洋汚染が深刻な問題になっています。2050年には、海中のプラごみが魚の量を上回るとの予想もされています。
 永石 公明党は16年に「海ごみ対策推進委員会」(現・海洋プラスチックごみ等対策推進委員会)を設置して以来、2030年までに使い捨てプラスチック排出量を25%削減することや、レジ袋有料化の早期実現などを政府に提言し、対策をリードしてきました。
 古川 さらに、プラごみの発生抑制(よくせい)や再生利用を(うなが)す「海岸漂着物処理推進法」の改正へ議論をリードし、議員立法として制定。初めてマイクロプラスチック対策等の法制化を実現しました。
 小松 また、公明党は(だつ)炭素化への取り組みを進めていますが、海藻(かいそう)等が二酸化炭素を吸収する「ブルーカーボン」にも着目。いち早く党内にプロジェクトチームを立ち上げ、釧路港の藻場(もば)造成の視察やブルーカーボンの試験研究を行う研究組合と意見交換をするなど、積極的に進めています。
 羽磨 昆布(こんぶ)などの海藻は森の2倍の二酸化炭素を吸収するといわれます。海洋大国・日本ならではの温暖化対策の可能性に、世界も注目しています。
 原田 こうした取り組みは、公明党に国会議員で唯一(ゆいいつ)の水産学博士である、よこやま信一議員がいるからこそ推進できることです。また公明党には、半世紀以上前からの公害対策、大気・地下水汚染対策、酸性雨対策、食品添加物・農薬規制など、数多くの実績があります。これからも「環境の党」として、持続可能な社会の実現へ全力を尽くしてもらいたい。

(2022. 5.26. 聖教新聞)

 

 

<37> 朗らかに福光凱歌の大空へ
出席者:原田会長、永石女性部長、今村拓也東北長、今村里美東北女性部長、西方男子部長、大沼東北青年部長

 永石 上半期の勝利を決する6・7月は、東北にとって「師弟の(たましい)」が(きざ)まれた大切な節目(ふしめ)ですね。
 今村(拓) ええ。まず、6月6日は「東北壮年部の日」です。14日は、「滝の(うた)」の淵源(えんげん)となった池田先生の青森指導の日となります。
 大沼 そして、7月3日は「東北の日」であり、9日は先生が「広宣流布の総仕上げは、東北健児の手で」と青年に万感の期待を寄せてくださった日です。さらに15日は、先生の東北初訪問の日(1951年)であり、「人材の牙城(がじょう)・東北たれ」との不滅(ふめつ)(だい)指針(ししん)を示された日(67年)でもあります。本年は55周年の佳節(かせつ)です。
 今村(里) 「人材の牙城」の構築(こうちく)こそ、私たちの使命です。東北では現在、壮年・女性部の支部幹部以上のリーダーが、地区(はげ)まし長∞地区勝利長≠ニなって、積極的に激励(げきれい)に歩いています。
 原田 壮年部では、励まし長∞勝利長≠フ「結成式」や「活動報告会」を活発に(おこな)い、皆が使命に燃えて、楽しく活動に励んでいると聞きました。「心はたらけば身うごく」(新1610・全1187)と(おお)せの通り、(はず)む心が足取りを軽くします。コロナ()の時代にあって、励ましの声を届ける運動は、多くの人の心に希望の灯をともしていると確信します。
 大沼 青年部は昨年7月、第2回「東北青年音楽祭」を開催しました。これは、東日本大震災からの復興を誓い、5年ごとに行っているものです。創価の青年らしく、皆で励まし合い、困難に立ち向かうことを誓った集いを()て、新たな人材が数多く立ち上がりました。
 西方 少子高齢化が進む福島の会津大光県で初めて、「本部2」の大学校生を輩出(はいしゅつ)することができたとの報告には感動しました。
 大沼 年頭から「壮男(そうだん)飛躍(ひやく)会議」を実施し、一丸(いちがん)となって励まし運動を展開した結果です。その大学校生たちが今、拡大の先頭を走り、地域に波動を起こしています。また、福島第1総県や福島旭日(きょくじつ)県でも、初めて「本部2」の大学校生が誕生しました。

桜梅桃李の師弟舞

 今村(拓) 「さあ、福光凱歌(がいか)の大空へ! (ほが)らかに 桜梅桃李(おうばいとうり)の師弟(まい)」とのスローガンの通り、東北ではまた、一人一人が(かがや)く実証を示しています。
 今村(里) 宮城新世紀県のある地区女性部長は、未入会の夫と共に友好を広げています。そんな中、昨年10月に夫が心筋梗塞(しんきんこうそく)に。(さいわ)い早期発見により、11日間で退院し、社会復帰ができました。「夫が聖教新聞を読むようになり、普段は活動に消極的な娘も回復を祈り続けてくれました。何よりうれしいことです。報恩感謝の思いで、さらに家族一丸(いちがん)で広布の戦いを起こしていきます!」と元気に語っていました。
 今村(拓) 地域からの信頼が厚い、山形最上県の地区部長は本年1月、2人の友人から「還暦(かんれき)を迎えるので、今後の人生の安寧(あんねい)のために題目をあげてほしい」と言われました。
 早速、2人の幸福を祈念しました。すると数日後、一人の友人に病気が見つかりました。そこで地区部長や地区の同志が病気の平癒(へいゆ)を真剣に祈っていると、もう一人の友人から「私も一緒(いっしょ)に祈りたい」と言われたそうです。
 原田 地区部長が長年、真心の交流を重ねてきたからこそ、信心への理解が深まっていたのですね。
 今村(拓) はい。後に、共に唱題に(はげ)むようになった友人は入会。もう一人の友人の病気も快方へ向かっています。日頃(ひごろ)から地域の皆の幸せを願い、垣根(かきね)なく対話を続けてきたことが、このような形で結実したのです。
 原田 私たちの対話は、地域に安心を広げ、社会に平和をもたらす確かな道です。先生は、東北の勝利が世界の希望≠ニ言われています。宮城の塩釜市(しおがまし)、岩手の普代村(ふだいむら)、青森の深浦町(ふかうらまち)、秋田の井川町(いかわまち)、山形の金山町(かなやままち)、福島の本宮市(もとみやし)をはじめ、東北の同志は各地で模範(もはん)の広布拡大を()()げています。今こそ、不屈(ふくつ)のみちのく(だましい)発揮(はっき)し、皆の希望と光る飛躍(ひやく)を期待しています。

「国民生活」を守る

 今村(里) 昨年12月、三陸沿岸を東北に走る「復興道路」と、沿岸と内陸を東西に結ぶ「復興支援道路」が全線開通しました。地域の喜びになっています。
 原田 公明党は震災の発災当初から、早期事業化と整備促進を国に提言していました。そして2014年に公明党の衆院議員である当時の国交相が決断し、実現に(いた)ったのです。
 西方 震災の風評対策にも力を(そそ)ぎ、福島県産品の輸入規制を緩和(かんわ)。被災地企業と支援企業の地域振興マッチング「(ゆい)の場」を推進(すいしん)しています。「福島漁業応援団」も立ち上げ、災害時に対応できるよう、「病院船」の法整備も実現しました。
 永石 蛇口(じゃぐち)をひねれば安全で安心な水が飲める日本の水道技術は、世界でもトップレベルといわれます。しかし水道管の老朽化(ろうきゅうか)(ともな)い、年間で約2万5000件の事故が起きています。
 西方 そこで公明党は、世界に誇る日本の水道を守るため、水道施設整備費を増額させ、管路の修繕(しゅうぜん)維持(いじ)を推進する改正水道法の成立をリードしました。
 永石 さらに公明党は、てんかん医療における診療拠点(きょてん)拡充(かくじゅう)や新薬の許可を強力に推進しています。
 原田 同志社大学の吉田(とおる)教授は、「かつては派閥(はばつ)政治によって党内に多元性があった自民党ですが、今ではそれが減っています。その分、連立パートナーである公明党が政策アイデアの供給源(きょうきゅうげん)となり、政策的な多元性を補完(ほかん)する――世界で平和が(おびや)かされ、国内では生活の質が劣化(れっか)しているなかで、『平和』と『福祉』を(かか)げる公明党の存在(そんざい)はますます重要になるはずです」と述べています。公明党は国民生活を守るため、さらに奮闘(ふんとう)してもらいたい。

(2022. 5.30. 聖教新聞)

 

 

<38> 貢献活動で模範の地域友好
出席者:原田会長、永石女性部長、塩出中国長、池上中国女性部長、志賀青年部長、本田中国男子部長

 池上 「広布の新しき潮流(ちょうりゅう)たれ」――55年前の1967年8月26日、池田先生が中国方面の同志に贈られた永遠の指針(ししん)です。
 塩出 今、中国5県はその原点に立って、「100周年へ (だい)歓喜(かんき)の中国 一、人材を開拓(かいたく) 一、後継(こうけい)を開拓 一、地域を開拓」との新モットーを(かか)げ、対話拡大に挑戦しています。
 原田 何より中国の皆さんが(ほこ)りとしているのは、池田先生が若き日に中国方面を舞台に、広布の新しい金字塔(きんじとう)を打ち立てられたことです。56年10月から翌年1月にかけ、計22日間の訪問で世帯数を10倍に発展させた山口開拓指導です。
 志賀 また先生は55回を数える中国方面への訪問を通し、中国から新しい人材を! 広宣流布の新しい潮流を!≠ニの思いで青年と語り、青年を(はげ)まし、(はぐく)んでくださいました。
 本田 83年から85年までの黄金の3年≠ナは、島根、鳥取、山口、岡山、広島の各県で行われた文化祭に先生が出席してくださり、中国青年部が師弟の(きずな)を強めることができました。それぞれの開催日は、後に県の「青年部の日」となっています。

西日本前進の要

 永石 5月21日は「山光の日」です。鳥取・島根の同志は模範(もはん)の友好拡大を続けていますね。鳥取の米子市、若桜(わかさ)町、江府(こうふ)町、岩美(いわみ)町、島根の出雲(いずも)市、奥出雲町などをはじめ、各地で多くの皆さんが地域に尽くす中で大きく学会理解の輪を広げていると(うかが)いました。
 原田 先日の鳥取の会合での支部女性部長の活動報告も、支部の皆さんが地域貢献(こうけん)に励みながら、拡大の新記録を目指して挑戦しているものでした。支部として地域世帯の半分以上の人に対話を広げた報告に、盛大(せいだい)拍手(はくしゅ)が送られました。
 本田 男子部も先輩方から学び、積極的に地域貢献活動に励んでいます。島根では、海岸清掃をはじめ、幼稚園前の危険なでこぼこ道に砂利(じゃり)を埋めて平らにするボランティアに(たずさ)わるなど、地元の自治会長や園長などからも喜びと感謝の声を頂いています。
 塩出 山口でも、周南(しゅうなん)市や周防(すおう)大島町など、各地で近隣(きんりん)友好を広げています。岩国圏の副本部長は、地元の自治会長を25年、地区連合会長を10年務めるなど、周囲からの信頼は絶大です。また、長門(ながと)大光圏の地区部長も長年、地域のために尽くし、現在20軒以上が聖教新聞の長期購読者となっています。
 永石 広島女性部は、5・26「部の日」を記念する拡大月間(6月10日まで)をまい進中ですね。特に、ヤング白ゆり世代や池田華陽会(かようかい)メンバーの新しい人たちの活躍が光っています。
 池上 3年前に他界した母の分までと、大きく対話を広げている30代の白ゆり長や、信心根本に重度のアトピー性皮膚炎を乗り越え、報恩の拡大に(いど)む池田華陽会メンバーなど、感動のエピソードがたくさん生まれています。
 塩出 地域友好においても、安芸高田(あきたかた)市、庄原(しょうばら)市、世羅(せら)町、神石高原(じんせきこうげん)町など、模範の地が多くあります。また広島では、4年前から座談会で小説『新・人間革命』コーナーを設け、毎月1章ずつ学習。創立100周年の2030年までに、皆で全30巻を学びます。
 原田 中国方面は人材育成も模範ですね。壮年部は「ブロック5勇士」の運動にも全力を注ぎ、福山牧口総県は約8割の地区が達成したと聞きました。まさに開拓(だましい)≠ェ光る戦いです。
 塩出 岡山では本部ごとに「旭日(きょくじつ)大学校」を開校し、『新・人間革命』を通して師弟不二の心を学び合う中、新しい地区部長などのリーダーが各地で続々と誕生。美作(みまさか)市、備前(びぜん)市、玉野(たまの)市、直島(なおしま)西粟倉(にしあわくら)村などの皆さんも素晴らしい拡大を()げています。
 本田 美作総県・津山創価圏の男子部本部長は、多忙(たぼう)な仕事の合間を()って、広大な地域を地道に一軒(いっけん)一軒回り、活動者を増やしています。5月には、会社の同僚を入会に導くことができました。
 原田 先生は「中国は、西日本の大動脈である。中国が大前進を開始すれば、関西にも、四国にも、そして、九州にも、その波動は伝わっていく。まさに、中国こそ、西日本の前進の(かなめ)である」とつづられています。日々、師子吼(ししく)の題目を唱え抜き、「歓喜の中の大歓喜」(新1097・全788)の大生命力で広布拡大の新たな潮流を起こしてください。

核の悲惨さ世界に

 志賀 岸田首相は先月23日、来年のG7サミット(先進7カ国首脳会議)を広島で開催すると表明しました。
 塩出 それに先立つ18日、公明党の山口代表は、「核兵器の不使用の記録」維持(いじ)に向けた提言を首相に提出。その中でG7サミットの広島開催を求め、首相は「これから検討していきたい」と応じていました。
 池上 そして23日の日米首脳会談で、首相から広島開催の意向がバイデン大統領に伝えられ、大統領もこれを支持したのです。
 志賀 岸田首相は広島開催を公表する前に山口代表へ電話。「先に公明党から要請(ようせい)を受けていたG7広島開催でG7各国の賛同・了解が得られ、バイデン米大統領から共同会見での公表に賛同を得られた」と伝えたそうです。
 永石 G7サミットが被爆地で開催されれば、核保有国と非保有国の主要なリーダーが慰霊碑に献花し、あるいは広島平和記念資料館などに足を運び、被爆の悲惨(ひさん)さの一端(いったん)を直接知る契機になりますね。
 本田 各国メディアも被爆地に関心を寄せることになり、唯一(ゆいいつ)の戦争被爆国の日本として、核兵器の非人道性を世界に強く発信できる機会ともなります。
 原田 核兵器使用の可能性が危惧(きぐ)される今こそ、各国の首脳が被爆地を訪れ、被爆の実相を再認識する意義は大きい。山口代表も「保有国と非保有国の信頼を高め、相互理解を深める絶好の機会」とその意義を語っています。私たちも、生命尊厳(そんげん)を第一義とする仏法者として草の根の対話に(てっ)し、平和の連帯を広げていきましょう。

(2022. 6. 2. 聖教新聞)

 

 

<39> 「新しい力」で「新しい拡大」
出席者:原田会長、永石女性部長、岡本総大阪長、徳渕総大阪女性部長、西方男子部長、足立総大阪青年部長

 永石 SOKAチャンネルVODの新番組「常勝関西は『新しい力』で勝つ――昭和31年 雨の大阪球場」が大好評です。全国の方々から感動の声が寄せられています。
 岡本 「日本民族を救うために戦い切っていこう」との池田先生の烈々(れつれつ)たる(さけ)び。「民衆救済(きゅうさい)こそ日蓮大聖人の弟子たる者の覚悟でなければならない」との戸田先生の師子吼(ししく)。学会の立正安国の戦いの原点が(きざ)まれた重要な指導を(うかが)い、心が(ふる)えました。
 足立 この時、大阪球場(当時)に(つど)った2万人の同志の多くが、「新しいメンバー」であったことも大事な点ですね。
 原田 そうです。あの「大阪の戦い」に参加した関西の同志の約半数が、入会半年にも満たない方々でした。池田先生は、このことを通し、「若い力、新しい力が燃え上がり、祈り、動き、無限の(みずか)らの力を連帯し合っていったからこそ、『まさか≠ェ実現』と日本中をあっと言わせた」とつづられています。

常勝の魂を世界へ

 徳渕 「大阪の戦い」に脈打つ精神のままに、映像が上映された「常勝関西(だい)躍進(やくしん)大会」(5月10・11日、京セラドーム大阪)のテーマも、「新しい力」の躍動(やくどう)で「新しい拡大」に挑戦しゆくことでした。
 足立 この大会は、全ての地区から新しい活動者が参加して行われました。
 岡本 黄金柱(おうごんばしら)の壮年部はこの日を目指し、「支部ゴールド50」運動を展開しました。これは、全部員の50%の方が拡大に挑戦することを目標にしたものです。現在までに、大阪中の約8割の支部が達成し、多くの「新しい力」が立ち上がっています。戦うゴールド≠ニして、いよいよの決意で総決起し、動き語っていきます。
 徳渕 躍進大会の「1万人の合唱団」に参加した、泉州総県・岸和田常勝圏のヤング白ゆり世代の方は、470グラムの超低出生体重児で娘さんを出産しました。家族や地区の同志の励ましで立ち上がり、1年前にリトルベビーのサークルを設立。大阪、兵庫、全国へと友好の輪を広げています。
 足立 南大阪総県・富田林創価県の男子部部長は本年4月に入会に導いた友と一緒に躍進大会へ参加。自身も出身地の兵庫で友好を大きく広げています。
 西方 新大阪総県・東淀川栄光区では、部1を超える大学校生の多くが躍進大会に参加し、決意新たに皆が拡大に走っていますね。
 徳渕 また、大阪の同志は(みな)、地域の幸福責任者≠フ自覚(じかく)で地区内を走っています。中大阪総県・平野南総区の、ある地区女性部長は娘さんや地区の同志と一緒に、地区内の全世帯に(はげ)ましの声を届けています。
 永石 池田先生は「湿(しめ)れる木より火を()だし、(かわ)ける土より水を(もう)けんがごとく、強盛(ごうじょう)に申すなり」(新1539・全1132)との御文(ごもん)を何度も(はい)しながら、不可能を可能にする信心を関西の地に(きざ)んでくださいました。この「常勝の(たましい)」こそ、大阪そして関西の(ほこ)りですね。
 原田 「どんなに時代の(やみ)が深くとも、『負けたらあかん』の関西魂が燃えている限り、世界は明るい」「今再び、立正安国の凱歌(がいか)を」――先生の指針(ししん)を命に(きざ)み、いやまして題目の(うず)を巻き起こし、関西広布70周年の本年、何としても誇り高き関西魂を全世界に示し切ってください。

日本の安全を守る

 西方 吹田市に住む日本人とウクライナ人の夫妻が、隣人(りんじん)の公明支持者の方に、「娘と孫を日本に呼び寄せたいけど、無事に来られるか……」と不安を口にしたのは、3月23日のことでした。
 永石 その支持者はすぐに、公明党の市議会議員に連絡。市議は即座(そくざ)に、大阪を中心に活動する、公明党の石川ひろたか参院議員へつなぎました。
 原田 悲痛(ひつう)(さけ)びを聞いた石川議員は、外交官時代の経験と人脈を生かし、安全な避難経路の確保などを外務省に要請(ようせい)。移動中の安否(あんぴ)逐一(ちくいち)確認しながら、きめ細かな援助を求め続けました。
 岡本 その結果、隣国(りんごく)ポーランドへの入国ルートが確保され、27日にウクライナを脱出。滞在場所やビザの申請などをサポートし、4月5日に政府専用機の予備機に乗り、日本へ来ることができたのです。石川議員が相談を受けてから、10日余りでのことです。この模様は、石川議員のYouTubeチャンネルで視聴することができます。
 原田 夫妻は「石川議員をはじめとした多くの方々に助けていただきました」と語っていました。娘と孫は現在、市議会公明党の働き掛けで用意された市営住宅で避難生活を送っています。石川議員は同様の相談を受けた、和泉市に住むウクライナ人の方の家族の避難にも尽力(じんりょく)しています。
 岡本 また、石川議員は今、自身も防衛大臣政務官として(たずさ)わり、2016年3月に施行(しこう)された平和安全法制によって、日米間の連携(れんけい)による抑止力(よくしりょく)の強化が着実に進んでいることを強調しています。
 西方 公明党はその際、「憲法の精神を逸脱(いつだつ)せず、日米が有事も平時も隙間(すきま)なく日本の安全保障を(まっと)うできる法制を(ととの)え」(山口代表)ました。
 原田 静岡県立大学の小川和久特任教授も「(これによって)自衛隊が外国で戦争をすることなく、専守防衛(せんしゅぼうえい)堅持(けんじ)しつつ、日米同盟をフルに機能させる方向へ大きな一歩を踏み出した」と評価しています。
 徳渕 それから石川議員といえば、国交相と連携(れんけい)し、新幹線に世界最高水準の車いすスペースを設け、在来線特急列車も同様に改善に導いています。さらに大阪・関西万博の誘致(ゆうち)を進め、飲食・観光業の再建や個人所得のアップを目指しています。
 原田 「大衆(たいしゅう)とともに」の立党(りっとう)精神が示されて60年の今こそ、公明党は命と生活を守るための政治を確実に進めてもらいたい。

(2022. 6. 6. 聖教新聞)

 

 

<40> 異体同心で勝利の決定打を
出席者:原田会長、永石女性部長、萩本総東京長、河合総東京女性部長、志賀青年部長、梁島(やなしま)総東京男子部長

 河合 東京の同志は今、「立正安国の月」「師弟の月」7月へ、勇躍(ゆうやく)前進しています。来月は「(ほのお)の東京大会」から65周年です。
 萩本 それは1957年7月12日、大阪での横暴な権力による池田先生の不当逮捕(たいほ)抗議(こうぎ)するため、東京・蔵前(くらまえ)の国技館(当時)で開かれた大会です。約4万人の同志が場内外に集いました。
 志賀 戸田先生は席上、「今、(すで)にいろいろな面から戦いを始めています。おめおめ負けてたまるものか!」と、反転攻勢(こうせい)(さけ)ばれました。そして5日後の17日、池田先生は釈放(しゃくほう)されます。
 原田 同日に開かれた「大阪大会」で池田先生は「最後は、信心しきったものが、御本尊様を受持しきったものが、また、正しい仏法が、必ず勝つという信念でやろうではありませんか!」と(だい)師子吼(ししく)されました。それから約4年半後、先生は無実判決を勝ち取られます。学会の正義と真実は司法の上でも厳然(げんぜん)と示され、歴史に永久に刻印(こくいん)されたのです。
 永石 旧国技館のあった台東区の東京上野平和講堂には「東京大会」を顕彰(けんしょう)する()建立(こんりゅう)されています。そこには、「万年(まんねん)の創価の勝利を決せんは 本陣(ほんじん)・東京の使命なり」と(きざ)まれています。
 梁島 いついかなる時も言論戦(げんろんせん)の先頭に立ち、師弟凱歌の()(どき)をあげるのが私たち総東京男子部の「責務」であり「使命」です。「日蓮が一門(いちもん)は師子の()うるなり」(新1620・全1190)との御金言のごとく、破邪顕正(はじゃけんせい)の師子吼で正義を叫び、新しき広布の歴史を開いていきます。

拡大の渦を全国へ

 河合 7月12日は先生の奥さまの入会記念日でもあり、「総東京女性部 幸福・勝利の日」です。この日を目指し、明日10日から「対話の旋風(せんぷう)! 希望・拡大」月間をスタートします。
 永石 長年、江東総区では小単位の「ほがらかグループ」を(じく)模範(もはん)の人材育成に取り組んでいますね。
 河合 グループ長を支える「ささえさん」や、副役職の「パールグループ」がきめ細かく激励(げきれい)しています。あるヤング白ゆり世代の白ゆり長は、ベーチェット病と闘いながら、母と共に東京、兵庫、大阪などの友人、親戚(しんせき)と対話。(やまい)に悩む友人に寄り添い続け、先月末に御本尊流布が実りました。
 永石 国立(くにたち)常勝区のある支部では、「華陽(かよう)ウイーク」や「宝寿会(ほうじゅかい)懇談会」などを設け、全世代が元気に活動できるように工夫しています。そんな中、ヤング白ゆり世代の白ゆり長は学会活動と学問の両立に(はげ)み、このたび、国立大学で言語学博士号を取得しました。
 萩本 黄金柱(おうごんばしら)の壮年部も各地で奮闘(ふんとう)しています。文京区の地区部長は、本年3月に会社の後輩へ御本尊流布。その彼と共に対話に動く中で勇気が伝播(でんぱ)し、地区としても壁を破る値千金(あたいせんきん)の対話拡大を()げています。
 原田 昭島牧口区の副支部長は地域の幸福責任者に≠ニの思いで学校のPTA会長等を歴任し、地域貢献(こうけん)。今も老人会や親睦会(しんぼくかい)を通して友好を結び、60人を超える方が力強い理解者となっていると聞きました。
 志賀 総東京青年部も、7・12「部の日」を目指し、「炎の大拡大月間」を驀進(ばくしん)中。10人の(かく)≠育成する「広布十(けつ)」の運動で人材の水かさが増しています。
 梁島 板橋牧口区の部長は、2年前に1歳の息子が小児(しょうに)がんに。同志の励ましを力に夫婦でかつてない祈りと対話に(いど)む中、腫瘍(しゅよう)摘出(てきしゅつ)手術は成功。報恩を胸に今、妻と元気いっぱいの息子と共に出身地・兵庫の友人らと会い、過去最高の対話に挑戦しています。
 原田 先生は、「東京には、『異体同心(いたいどうしん)』のスクラムで、勝って勝って勝ちまくり、万代にわたる創価の勝利を決定づけていく責務があり、底力(そこぢから)があるのだ」と期待されています。今こそ東京が一つ≠ニなり、全国へ圧倒的な拡大の(うず)を巻き起こしていきましょう。

食品ロスを最少に

 志賀 東京の竹谷(たけや)とし子参院議員は、女性の国会議員の中で、ただ一人の公認会計士です。その経験や知見を生かし、税金を1円もムダにしない≠ニの思いで「財政の見える化」を強力に進めてきました。
 原田 国は、いざというときのために借金による積立金を保有し、その利息に毎年1000億円以上も支払っていました。そのムダに着目した竹谷議員は、非常時には一時的に日銀から資金を借りられる協定を結ぶことを提案し、粘り強く国会等で訴え続けました。
 萩本 その結果、積立金は大幅に減額され、借金の利払い費も年間約700億円が不要に。累計(るいけい)約6000億円、1日当たり2億円の税金のムダ削減(さくげん)を実現しました。この6000億円は、新型コロナ治療薬の確保と実用化支援に当てられた額とほぼ同額です。
 志賀 また、食品ロスの削減を一貫(いっかん)してリードしてきたのも竹谷議員です。公明党は2015年12月に「食品ロス削減推進プロジェクトチーム」を他党に先駆けて設置。座長の竹谷議員を中心に、食品ロスに関する講演会や街頭演説会、事業者等への聞き取り調査を全国で実施しました。
 萩本 さらに竹谷議員は超党派(ちょうとうは)議員連盟を立ち上げ、(みずか)ら事務局長となって議論をリード。そして19年、食品ロス削減推進法を全会一致で成立させたのです。
 原田 これによって、コンビニ等で食品の廃棄(はいき)防止のための値引きやポイント付与(ふよ)が進むなど、社会全体で取り組みが大きく前進。19年度の食品ロス発生量は過去最少となりました。
 梁島 それに、子ども食堂などへの政府備蓄米(びちくまい)無償(むしょう)交付も実らせましたね。
 河合 また、党女性局長として、女性目線の支援策にも全力。都の高校3年生までの医療費無償化をはじめ、不妊治療の保険適用の拡充、学校等への生理用品の無償提供など、数多くの実績を重ねています。
 永石 さらに女性が生き生きと働ける環境づくりを推進するため、「女性デジタル人材育成10万人プラン」も後押ししています。実現を期待したいと思います。

(2022. 6. 9. 聖教新聞)