< 座談会 >

創立100周年へ

新時代の暁鐘

 


 

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2030年へ! 感謝と誓いの大前進
「若き力」は人類の無限の財宝
誓いの明年へ 意気高く出発
広布拡大が師への報恩の道
生き生きと 報恩と誓願の前進
報恩の心で新しき広布拡大を
皆が青年の息吹で勇躍前進
皆が広布と社会の立派な人材に
本部幹部会から希望の出発!
心軽く自身の生き方を語る

 

 

 

 

<1> 2030年へ! 感謝と誓いの大前進
出席者:原田会長、永石女性部長、西方青年部長、梁島男子部長、林池田華陽会委員長

 原田 去る23日、東京戸田記念講堂を中心に、全国の約1000会館を中継で結び、今月15日に霊山(りょうぜん)へと旅立たれた池田大作先生の「創価学会葬」が、厳粛(げんしゅく)に執り行われました。
 梁島 どの中継会場にも、大勢の参列者が来られていました。深い悲しみ以上に、先生への尽きない感謝と、涙を(ぬぐ)い報恩に立ち上がる誓願(せいがん)の姿が、全国各地で見られました。
  式典の最後に、先生のご生涯(しょうがい)をたどる映像が上映されました。いついかなる時も、健気(けなげ)に広布と宿命転換(しゅくめいてんかん)に立ち向かう学会員を励まし抜いてこられた先生の慈愛(じあい)足跡(そくせき)に、心が打ち震える思いでした。
 永石 学会葬でもお伝えしましたが、女性部を代表して、奥さまに感謝と決意を申し上げました。奥さまは「頼むわね。しっかりね。頑張ってよ」と、優しく、力強く、ご指導くださいました。死身弘法(ししんぐほう)の闘争で同志を守り抜いてくださった先生、そして、先生と不二の心で師弟の道を歩まれた奥さまのお心に、必ずや、お応えしていく決意です。
 原田 先生は、不惜身命(ふしゃくしんみょう)の実践で、「一閻浮提(いちえんぶだい)に広宣流布せんことも(うたが)うべからざるか」(新173・全265)の御聖訓(ごせいくん)通り、192カ国・地域へ、妙法弘通の道を開かれました。そして、人間主義の潮流(ちょうりゅう)を起こし、平和・文化・教育の基盤を築かれ、言い尽くせないほどの偉業(いぎょう)を成し遂げられました。また、自身が悩みや苦難に直面し、行き詰まった時、先生のご指導に生命を揺さぶられ、奮起(ふんき)し、勝ち越えていった方々も無数におられると思います。先生が、私たち同志に注いでくださったご慈愛、、ご遺訓(いくん)を命に刻み、さらなる世界広布の伸展(しんてん)、そして万代にわたる学会の興隆(こうりゅう)を目指し、日々、師と共に進んでいきましょう。

「開幕の年」勝利へ

 西方 各国でも追善(ついぜん)の勤行会が行われ、決意を新たに前進が始まっています。
  アメリカでは明年3月、池田先生の青年室長就任70周年を記念し、全米各地から1万人が結集する平和の集い≠行います。
 西方 これは、先生の生誕100周年となる2028年に青年10万人結集≠目指す出発の会合です。ゴンザレス女子部長は「全世界の模範(もはん)となって折伏の波動を起こし、世界一幸せな青年となっていくことを、先生に誓います」と、思いを語っていました。
 梁島 インドでも、ミシュラ男子部長が「全ての人々の生命の尊厳(そんげん)が輝く世界へと、人類の運命を転換していきたい」と語り、「アイ アム シンイチ・ヤマモト(私は山本伸一だ!)」との信念で、決然と立ち上がっています。
 原田 ガンジー直系の哲学者であるラダクリシュナン博士が、「真の師匠に『死』というものはありません。師の(たましい)を受け継いだ、真正の弟子の行動の中に生き続けるからです」と言われた通りの姿です。
 永石 ブラジルのサントス男子部長は、先生とお会いしたことのない世代です。今、そうした世界の青年が、小説『新・人間革命』を通じて日々、師の心に触れ、情熱を持って広布に励まれています。
  イタリアも、創立100周年へ、15万人の幸福の連帯を目指します。チプリアーニ女子部長は、「先生のおかげで私は幸せになれました。私も先生のように皆の幸福のために力を尽くします」と、報恩の誓いを述べていました。
 西方 日本の青年世代も総立ちとなって進みます。先駆(せんく)の学生部は明28日、「全国男子学生部大会」を、女子学生部も今月を中心に御書カレッジを首都圏で行います。先生への大恩を胸に、成長を誓う集いにしていきます。
 梁島 男子部は12月10日、各地の会場と結び「全国男子部幹部会」を開催します。それまで「大訪問・激励運動」を展開し、皆がもれなく新時代の山本伸一≠ニなり、広布拡大、人材拡大へ、勢いを増していきます。
  池田華陽会も同日、CAP会を開催します。各地で行う「華陽カレッジ」も、広布を誓い合う場としていきたいと思います。
 永石 ヤング白ゆり世代も、一人一人が、先生への報恩と誓いを必ず果たすと、折伏の実践に立ち上がっています。

広布の証し厳然と

 原田 振り返れば、1958年4月2日、戸田城聖先生がご逝去(せいきょ)された際、落胆(らくたん)する同志を、先頭に立って励まし、鼓舞(こぶ)されたのが、池田先生でした。
 梁島 翌3日の本部幹部会で、当時、青年室長だった先生は、「一歩も退(しりぞ)いてはならんぞ、追撃(ついげき)の手をゆるめるな」との恩師の遺訓を引かれて、戸田先生の生命は、われわれ弟子と共に永遠に生きている∞恩師から薫陶(くんとう)を受けた青年の陣列がある限り、学会は何ものにも揺るがない≠ニ、師子吼(ししく)されました。
 西方 その直後の青年部の幹部会でも、勇気を持ち、力を合わせて進めば必ず広宣流布はできる≠ニ、確信の指導をされました。そして事実、5月の折伏成果は、4月までを上回り月間3万世帯を突破。この年、破竹の勢いで折伏が進み、学会は100万世帯を達成しました。
 原田 今こそ池田門下の私たちも立ち上がる時です。混迷の社会にあって、人と人、心と心を通わせる(うるわ)しき人間共和の連帯が、強く求められています。先生が命懸けで育まれた人材、弟子の団結が、どれほど強固か。一人一人の幸福勝利、そして、確たる広布拡大の実証で社会に、世界に示し切ってまいりたい。
 永石 先生は、10月5日付の随筆で、「創立百周年の壮大な人材群の広がりを、私は天の明鏡に映し出す思いで、祈り見守っている」と、つづられました。
 西方 師匠が厳然(げんぜん)と見守ってくださっている――勇気百倍です。今回から、この紙上座談会も「創立100周年へ 新時代の暁鐘」との新たなタイトルで出発します。意義深き7年の節目を刻む2030年、学会創立100周年の「11・18」へ、絢爛(けんらん)たる世界青年学会を築くべく、国内外の友と心一つに、今日よりまた、全力で走り抜いてまいります。

(2023.11.27. 聖教新聞)

 

 

<2> 「若き力」は人類の無限の財宝
出席者:原田会長、山口未来本部長、石田女性未来本部長、西方青年部長、井出女子未来部長、芦野(あしの)少年部長

 井出 明「世界青年学会 開幕の年」は、高等部が結成(1964年<昭和39年>6月7日)されて60周年の節目(ふしめ)ともなります。
 原田 池田先生が第3代会長に就任されて、最初に結成されたのが未来部です。先生は宣言されました。「若さには、無限の可能性がある。その胸には、果てしない希望の(つばさ)が広がり、熱き情熱が脈打ち、向上の心が泉のごとくあふれている。人類の無限の財宝(ざいほう)――それは次代を(にな)う若き力だ」(小説『新・人間革命』第9巻「鳳雛(ほうすう)」の章)
 山口 翌65年1月15日には中等部、9月23日には少年部(少年少女部の前身)が誕生しています。先生は一貫(いっかん)して未来部の一人一人に励ましを送り、「令法久住(りょうぼうくじゅう)」「創価後継(こうけい)」の大河の流れを世界中に開いてくださいました。
 原田 以来、(いく)十万、幾百万の未来部出身者が、日本のみならず世界中において、広布と社会の各分野で活躍し、大いなる平和の希望と輝いています。

万感の連載に感謝

 石田 完成したばかりの未来部機関紙の12月号には、先生が生前に寄せてくださった万感(ばんかん)の連載が掲載されています。感謝でいっぱいです。
 井出 中高生向けの「未来ジャーナル」の「2030年へ 後継(こうけい)の正義の走者に贈る」では、「未来部勝利月間」(12月1日から17日まで)の開幕に寄せ、「受験生をはじめ(たから)の一人一人が、風邪などひかず、健康・無事故で勝利できるよう、祈っています」とつづってくださっています。
 石田 大学受験は昨今、年内に試験が行われるケースが増えています。すでに受験は始まっている≠ニの認識のもと、本人はもとより、その家族にも十分な配慮をお願いできればと思います。
 西方 未来部歌「正義の走者」の歌詞の一節に、「君も負けるな」とあります。先生は「『自分に負けない』ことが真の勝利です」「途中で力尽き、くじけそうになっても、負けじ魂を燃やして、何度でも立ち上がる不屈(ふくつ)の王者たれ!――との師弟の誓いが込められているのです」とも教えてくださいました。
 山口 今夏に全国の多くの方々が応募された、未来部「イングリッシュチャレンジ」の表彰式が26日、東京・新宿区の戸田記念国際会館で開かれました。
 井出 席上、代表で英語スピーチを披露した、大阪の高校2年の男子メンバーが語っていました。
 「僕たち未来部は先生につくっていただき、先生がつくろうとされた戦争のない平和な世界をつくる使命を託されました。そのためにまずは、勉強に、友情に、僕のできる世界平和の歩みを胸中(きょうちゅう)の先生と共に歩んでまいります」と。立派な決意を聞き、深く感銘(かんめい)しました。
 西方 「今も先生は見守ってくださっているんだと思いました。その期待に応えられるよう、これからも頑張っていきます」と語るメンバーも多くおり、本当にうれしく思いました。
 原田 先生は、次代を担う未来部は、平和建設に貢献する世界市民に育ってほしい≠ニ念願されていました。その通りにはつらつと成長している姿を、どれほど喜ばれていることか。

僕たちの歌声で

 芦野 小学生向けの「少年少女きぼう新聞」の「2030年へ 希望の王子・王女に贈る」では、「月々日々に、命を燃やして学び鍛えよう! みんなが力をつけて、人類の(たから)の命を守り合う、平和な未来を頼みます」とつづってくださいました。
 山口 少年少女部では、これから、多くの地域で合唱団の「きぼう発表会」を開催していきます。
 原田 少年少女部の合唱団運動も、先生の提案で始まったものです。先生は「みなさんの明るい歌声は、平和そのものです。戦争を止める力があります。人類の希望なのです」と明言されています。
 芦野 11月18日、私は富士少年希望少女合唱団の練習に参加していました。「イングリッシュチャレンジ」の表彰式で披露する、少年少女部歌「Be Brave! 獅子(しし)の心で」の英語版と、学会歌「今日も元気で」の英語版である「フォーエバー・センセイ」の2曲の練習です。最後に私から、先生の心を胸に、前へ進んでいこうと話させていただきました。
 石田 そのメンバーの一人の話が、「名字の言」(24日付)に掲載されていましたね。彼は帰宅した自宅でも、「フォーエバー・センセイ」を歌っていました。お母さんが「なぜ歌っているの?」と尋ねると、「今こそ僕たちの歌声で、世界の人たち、みんなを元気にするんだ。それが、池田先生と約束した僕たちの使命なんだ」と答えたそうです。
 芦野 はい。「私は、少年少女部のみなさんを、かけがえのない未来からの使者(ししゃ)≠ニして尊敬しています。一人ももれなく『人類の幸福と進歩』を(にな)う、尊い使命の人だからです。みなさん方がいなければ、人類の未来の(とびら)は開きません。その大切な大切な一人が、君であり、あなたです」――そう言われた先生の心を改めて感じた瞬間でした。
 西方 先生は、「伝持(でんじ)の人()ければ、なお木石(ぼくせき)衣鉢(えはつ)帯持(たいじ)せるがごとし」(新610・全508)の御聖訓(ごせいくん)(はい)し、「『伝持の人』『後継(こうけい)の人』を間断(かんだん)なく育てることこそが、正法正義(しょうほうしょうぎ)を永遠ならしめゆく唯一(ゆいいつ)の道なのである」と語られています。
 原田 明年は4年ぶりに「新年勤行会」が開催されます。家族(みな)で元気に集い合いながら、学会創立100周年の2030年へ、出発していきたいと思います。わが家で、わが地域で、宝の未来部が伸び伸びと学び、成長できるよう、温かな励ましを送り、伝持と後継(こうけい)陣列(じんれつ)を大きく広げていきましょう。
 石田 はい。先生が最も大切にしてくださった未来部を、先生と不二の心で、信じ、尊敬し、励まし、必ずや未来部新時代を築いてまいります。

(2023.11.30. 聖教新聞)

 

 

<3> 誓いの明年へ 意気高く出発
出席者:原田会長、永石女性部長、西方青年部長、梁島男子部長、清水池田華陽会書記長

 西方 青年の熱と力が、新時代を開きます。私たち青年世代は、12月10日に男子部・学生部が集う大会を、女性部の池田華陽会は全国キャップ会を行います。また、女子学生部は、23日の首都圏リーダー会から、師への報恩・後継(こうけい)の決意に燃えて出発します。
 梁島 男子部は今年、訪問・激励運動に徹底して取り組み、学会活動に参加するメンバーが全国で大幅に増加しました。今後、この潮流(ちょうりゅう)一層(いっそう)、加速させていきます。
 清水 池田華陽会は、11月を中心に「華陽カレッジ」を友人参加型で開催。折伏が成就(じょうじゅ)した∞共に友情を深めることができた≠ネど喜びの声が続々と寄せられています。この勢いのままに、池田先生の心を受け継ぎ、平和と希望の(たね)をまいていきます。
 永石 ヤング白ゆり世代も、誓いの「創春ミーティング」を各地で行いました。少人数で懇談(こんだん)的に行う∞信仰体験を中心に悩みや挑戦をありのまま語り合う∞新来者も打ち解けやすい双方向型で%凵X、工夫を凝らして、笑顔と決意が光っています。また、10人の友人づくり≠ヨ張り切って勇気と励ましの対話を進めています。
 西方 世界の青年も、勇進しています。コートジボワールのベルタン男子部長は、「先生がいなければ、アフリカにいる私たちが仏法に巡り合うことはなかったでしょう」「どのような苦難があろうとも、心が師と共にある限り、絶対勝利の軌道を歩み続けることができる」と、力強く語ったいました。
 清水 フランスのサジェ女子部長も、平和と広布を目指す学会活動こそ「歓喜(かんき)と希望の源泉(げんせん)であり、最高の宝」と、胸を張り述べていました。そして、「大切な創価の同志と、互いに心を大きく開き、共に支え、鼓舞(こぶ)し合っていきます」と語っていました。
 永石 そうした創価の(うるわ)しい絆を広げ強めていくのが、座談会です。11日から、今年の掉尾(とうび)を飾る「座談会の週」です。
 原田 池田先生は「温かく楽しい、活気に満ちた仏の会座(えざ)そのものの座談会こそ、永遠に広布発展の要である」と語られました。この一年の、一人一人の努力や挑戦を、皆で最大にたたえ合いながら、「世界青年学会 開幕の年」へ、勇躍(ゆうやく)出発してまいりたい。
 永石 明年に向けて目標を明確にする「支部・地区討議」を今月、行う地域も多くあります。御書に「常にかたりあわせて」(新1211・全900)と仰せ通りのリズムです。
 原田 世界が先行き不透明な中、生命尊厳(そんげん)の仏法を(たも)った私たちの使命は、ますます大きい。わが地域の青年世代の一人一人を、誰が、どのように励まし関わっていくのか。また、折伏・弘教、聖教拡大、座談会への参加者増加など、支部・地区の前進を展望しながら、充実の討議にしていきましょう。

発表20周年の佳節

 永石 私たちが広布に進む「信心」の指標として、常に心がけたいのが「創価学会永遠の五指針」です。今月で発表から20周年を迎えます。
 梁島 1957年12月、戸田先生の願業(がんぎょう)であった「75万世帯」が達成されて迎えた本部幹部会の席上、「一家和楽の信心」「各人が幸福をつかむ信心」「難を乗り越える信心」の三指針が発表されました。
 西方 そして2003年12月、池田先生が、新たに「健康長寿(ちょうじゅ)の信心」「絶対勝利の信心」の2項目を加えられ、「永遠の五指針」として示されました。
 原田 この指針の通り、世界中の同志が、日々、信行学に励み、和楽健康、幸福勝利の実証を示してきました。そして今、各国で後継の青年が澎湃(ほうはい)と立ち上がっています。世界広布への壮大な流れを開く時が、いよいよ到来です。
 清水 明年も、活動方針の第一に、「『一家和楽の信心』の実践に力を入れ、後継の一人一人を大切に育もう」と掲げています。
 梁島 男子部では、会合等に、子どもや未入会の家族も一緒に参加できるようにするなど知恵を尽くし、時代に即応(そくおう)した新たな運動を進めています。
 永石 戸田先生は「子どもは、学会の庭で育てなさい」と繰り返し訴えられていました。親から子へ、その信心継承(けいしょう)のドラマが今、各地で生まれています。垣根(かきね)なく、未入会のご家族も学会の真実を肌で感じることで、仏縁(ぶつえん)を結んでいることは間違いありません。
 原田 御書に「月々日々につより給え」(新1620・全1190)とあります。「永遠の五指針」を胸に、信心の炎を燃やし、日々、清新な決意で前進していきましょう。

悪質な詐欺に注意

 清水 今の時期、気を付けたいのが、電話等で相手を信じ込ませ、現金などをだまし取る特殊詐欺です。
 西方 役所や年金事務所など公的機関を名乗る人物が、「年金の払い戻しがある」などと(うそ)の電話をかけてきて、還付金(かんぷきん)の手続き%凾ニ(だま)され、ATMでお金を振り込んでしまった被害が増えています。また、家族を装い「トラブル解決のために金が必要」と、切迫した様子を演じるケースもあります。
 梁島 これから年末にかけて、こうした悪質な詐欺が増加します。会話の中で「公的機関の職員」「ATM」「還付金の戻りがある」といった言葉が出たら詐欺を疑い、冷静に対処していきたいと思います。
 西方 先月末より、財務の納金も始まりました。詐欺の手口も巧妙化しており、明らかに学会員を狙った事例もあります。
 原田 学会の幹部や銀行員を名乗る人物が、財務を預かることは、絶対にありません。皆で注意喚起をしながら、真心の財務が無事故で進むよう声をかけ合い、魔を打ち破っていきましょう。

(2023.12. 4. 聖教新聞)

 

 

<4> 広布拡大が師への報恩の道
出席者:原田会長、西方青年部長、梁島男子部長、石田創価班委員長、佐口牙城会委員長、川原男子部大学校事務局長

 川原 本年の掉尾(とうび)を飾る座談会が各地で開催され、皆さんが「報恩(ほうおん)の広布拡大の道」を歩む決意を固め、明「世界青年学会 開幕の年」へ出発しました。
 西方 今こそ、弟子の真価(しんか)発揮(はっき)する時です。まずは私たち青年が、先頭を切って広布に走り抜いていきます。池田先生は、「目標を(かか)げ、唱題し、努力する人は、一番良い方向へ道を開いていける」と指導されています。断じてかなえてみせる!≠ニの一念を定めた祈りを根本に、必ずや青年拡大の実証を示していきます。
 原田 明年は、4年ぶりに各地で新年勤行会が実施されます。普段はなかなか会合に集えない方が来られる絶好の機会です。家族皆で集い合い、新年の最高のスタートを切れるよう、応援していきましょう。

分身の生命の覚悟

 梁島 先日(10日)、「歴史転換(てんかん)先陣(せんじん)」を切るべく、全国男子部幹部会を開催しました。
 石田 当日は、巣鴨の東京戸田記念講堂と全国800会場を中継で結び、幾万(いくまん)、幾十万の「新時代の山本伸一」たちが集い合いました。
 梁島 人類史上、不世出(ふせいしゅつ)の大指導者である池田先生の若き弟子たちが、一人も残らず総立ちとなった。この日から、学会の前進はむしろ加速し、広布の潮目(しおめ)が変わった。やがて人類の宿命転換につながった――こう語り継がれる、歴史転換の場にしたいとの決意があふれる会合になりました。私たちは、師匠が残した「分身の生命」と覚悟を決め、新たな広布の山の登攀(とうはん)へ決起していきます。
 佐口 男幹≠フ際、代表で登壇した活躍者や体験発表者には、成人後に自らの意思で入会した方が多くおり、まさに「新しい力」の無限の可能性を披露(ひろう)する場となりました。
 石田 26歳の時に入会した徳島の副部長は、イチゴ農家の経営者です。ふぞろいの果物が廃棄される問題に向き合い、ドライフルーツとして商品化。市のふるさと納税の返礼品に選ばれるなど好評で、全国農協の青年協議会の理事も務めました。「先生の弟子らしく、負けじ魂を発揮し、地域の発展に力を尽くしていきます」と語る姿は見事でした。
 佐口 大分で部長を務めるメンバーは、先天性の脳性まひに(ともな)い、四肢(しし)に障がいがある中、中学校から始めた卓球で国際舞台を経験。「信心で乗り越えられない困難はない」と、さらなる高みを目指しています。
 川原 本年2月に入会した神奈川の男子部大学校生は、信心を通じて人生の目標が明確になり、海外プロジェクトの一員として、世界での仕事を成功に導きました。「目の前の山を登れ」との指針(ししん)を胸に、成長を()しています。
 原田 「若い力」「新しい力」は、広布の推進力です。先生はかつて、中国の周恩来総理が、青年を伸ばすために「尊重(そんちょう)し」「抜擢(ばってき)し」「学ぼうとした」ことを通し、「学会も、どんどん青年を抜擢してきた。青年から学んできた。だから大発展したのである」と教えてくださいました。
 川原 新入会の友や、若いメンバー、大学校生が、皆の先頭に立って、広布拡大に走り、地域貢献に励む姿は、まさにその象徴(しょうちょう)であると思います。

眼前の一人に全魂

 石田 男幹では、2002年1月の本部幹部会での先生のスピーチ映像を視聴しました。その中で先生は「弟子が妙法を(ひろ)める功徳(くどく)は、必ず師匠(ししょう)の身に()する」(新1211・全900、趣旨(しゅし))との御文(ごもん)(はい)し、「弟子が戦うことが、師匠への恩返しである」「広宣流布の拡大の闘争こそが、師匠への最大最上の報恩(ほうおん)となる」と強調されました。
 梁島 師匠への「報恩の道」は、「広布拡大」である。その(はん)を示してくださったのが、池田先生です。私たちはこの指導を命に刻み、「訪問・激励」に走り、「折伏(しゃくぶく)弘教(ぐきょう)」を必ずや成し遂げていきます。
 佐口 先生はまた、フランスの作家カミユが一人を救うことは、みずからを救い、人類の未来を救う≠ニ述べていたことを通し、「自分も他人も救っていける――この折伏行(しゃくぶくぎょう)こそ『人類の希望の方程式』なのである」と指導されました。
 原田 今、世界中で青年たちが、仏法に出会い、自他共(じたとも)尊厳(そんげん)と無限の可能性に目覚め、「人類の希望の方程式」である「(はげ)ましの対話」と「折伏行」にまい進しています。大切なのは、目の前の一人≠ナす。その一人に全力で向き合い、関わっていくことです。
 梁島 日本の男子部は、この半年間、「大訪問・激励(げきれい)運動」に全力で取り組み、活動者が4割増加しました。また、多くのリーダーが弘教(ぐきょう)に挑戦し、ありのままの信心の体験と歓喜(かんき)を友人たちに伝えています。
 西方 「中核(ちゅうかく)の青年がいれば、いな、一人の本物の弟子がいれば、広宣流布は断じてできる」――池田先生は、この戸田先生の言葉を紹介した2001年11月の東京戸田記念講堂での指導を、小説『新・人間革命』の最後の場面に選ばれました。
 原田 この「一人の本物の弟子」は、選ばれた人がなるのではありません。自ら決めた人が、本物の一人となるのです。その誇り高き生き方を、今の男子部・学生部をはじめとした青年世代が継承(けいしょう)できるか。その試金石(しきんせき)こそ、明年1月から3月の「世界青年学会 開幕キャンペーン」です。
 西方 2月には「世界青年座談会」が開催されます。男子部、男女学生部、池田華陽会(かようかい)、ヤング白ゆり世代、そして未来部を含めた青年世代の友が、一人でも多く参加できるよう、先輩の方々にも応援をいただくことになっています。総力を挙げてまいります。
 梁島 池田先生は、死身弘法(ししんぐほう)で恩師の構想を全て実現され、世界広布の道を切り開かれました。海外の地涌(じゆ)の連帯は今、300万に広がっています。私たちは必ずや堂々たる「世界青年学会」を築き、創立100周年の栄光の2030年を勝ち開いていきます。

(2023.12.18. 聖教新聞)

 

 

<5> 生き生きと 報恩と誓願の前進
出席者:原田会長、永石女性部長、沼倉女性部書記長、渡邉女性部主任部長、林池田華陽会委員長、先ア女子学生部長

 渡邉 「世界青年学会 開幕の年」まで、あと10日となり、昨日から「年末年始友好期間」が始まりました。友人や親戚など、ふだん会えない方と交流を深める貴重な機会です。
 沼倉 コロナ()が明け、帰省する方も増えています。同窓の友らと会うのを楽しみにしている人もいます。
 先ア 私も、東北にいる未入会の親戚に会う予定です。学生時代の友人とも、旧交を温めてきます。
 永石 今、どの方と話しても、自分が幸せになれたのも、広宣流布(そく)世界平和という最高の人生の道を歩むことができたのも、全て池田先生のおかげです∞今度は自分が、友のために頑張ります≠ニ、対話拡大を誓われています。
 原田 社会全体が試練の時の今、人と人、心と心のつながりが一層(いっそう)、求められています。御聖訓(ごせいくん)に「他人なれども、かたらいぬれば命にも()わるぞかし」(新1538・全1132)と(おお)せです。胸襟(きょうきん)を開いた対話が、どれほど大切か。池田先生は、「対話には、人間と人間を結び合う、結合の力がある」と、つづられたことがあります。地域の方や、日頃、お世話になっている方などとも交流しながら、有意義な友好期間としていきましょう。

新たな人材陸続と

 沼倉 女性部は、グループ発足45周年の節目だった今年、全員が主役=A皆が広布の主体者≠ニの自覚を深めながら励ましを広げ、草の根の幸の連帯を築いてきました。
 永石 「広宣流布は女性の(ちから)で成し遂げられる!」――池田先生は折々、この恩師・戸田先生の指導を紹介してくださいました。その通りに、学会は日本最大の平和勢力となりました。女性部は、一人一人が、題目根本に、地域、家庭、職場など、それぞれの使命の舞台で輝き、厳然(げんぜん)と信心の実証を示しています。
 沼倉 新しい方々の活躍も光っています。ヤング白ゆり世代は、地域ごとに開催する「創春ミーティング」を充実させ、多くのメンバーが、同志の励ましや弘教に立ち上がりました。
 永石 御書や小説『新・人間革命』を学び、自らの体験を自分らしく語り合う中、世代を超えて活動者が増加しています。
 渡邉 東京のヤング白ゆりメンバーは、この1年、友人の幸福を祈り、粘り強く対話。初めは「信仰は自分には必要ない」と語っていた友が、池田先生の指導や、悩む友に寄り添い励ます学会員の姿に触れ、徐々に変化。「自分も変わりたいと思うタイミングだったので、やります」と、今月、晴れて入会しました。
 永石 大阪でも、未入会家族を交えてグループ懇談(こんだん)を重ねた結果、11月に、ご主人と息子さんが入会するなど、喜びの報告が、全国から多く寄せられています。小単位での心通う語らいによって、必ず理解と信頼が深まるのだと確信します。
 原田 ヤング白ゆり世代の中から、支部や本部の責任者が誕生し、励ましと活動者の裾野(すその)が広がっていると聞きました。池田先生は「『一人を大切に』――ここに創価学会の魂がある。この伝統を輝かせていく限り、学会は永遠に発展する」と教えられました。リーダーは「友と会い、励ます」「成長を願い、祈る」「一緒に動き、一緒に戦う」ことです。メンバーのニーズや感性を尊重しながら、一緒に考え、動き、進んでいくことが大切です。
  池田華陽会の友も、女性部の先輩から励ましを受け、躍動(やくどう)しています。北海道でサブキャップをしているメンバーは、対話を続けてきた友人が、11月の「華陽カレッジ」に参加。相手を思う学会員の真心に感動し、入会されました。
 渡邉 千葉の華陽リーダーは、4年間の対話の末、11月に友人が入会しました。最初は仏法に無理解でしたが、悩みを抱える友人に、解決のため「一緒に祈ろう」と声をかけ続けました。彼女は、友を励ますことで「確信をもって信心の功徳を伝えられるようになった」と語っていました。
 先ア 女子学生部も、学業や就職に挑む中、対話の取り組んでいます。初めて仏法対話することができました∞御本尊を授与することができました≠ネど、勇気の挑戦が、各地で波動を起こしています。
 沼倉 多宝会の先輩方も意気軒高(いきけんこう)です。高知の支部副女性部長は、師への感謝を胸に、新たな挑戦を開始しようと、11・18から、改めて聖教購読の推進を決意し、この1カ月で95部を超える啓蒙(けいもう)を達成。どこまでも地域に根差し、着実に信頼を重ねてきた、模範(もはん)の姿を示されています。
 永石 「世界青年学会 開幕の年」の明年は、「女性部全員が折伏に挑戦し、青年の息吹(いぶき)で前進しよう!」「ヤング白ゆり世代・池田華陽会の新しい力で広布の裾野を広げよう!」などを柱に、さらに生き生きと前進していきます。池田先生への報恩と広布誓願(せいがん)を胸に、「白ゆり長」命名20周年、「女性部 実践の五指針」「池田華陽会 永遠の五指針」発表15周年の節目を、一人一人が幸福勝利と広布拡大の実証をもって飾っていきたいと思います。

赤誠の真心に深謝

 原田 財務の振り込み期間が終了しました。社会情勢が大変な中、皆さまの赤誠(せきせい)の真心に、改めて感謝申し上げます。「人は善根(ぜんこん)をなせば必ずさかう」(新1897・全1562)と仰せのごとく、日蓮大聖人の御遺命(ごゆいめい)である広宣流布の活動を大善根で支えてくださる皆さまが、子々孫々に福徳を積まれゆくことは、間違いありません。
  師走は年末年始の準備などで忙しく、交通事故も多い時期です。十分に気を付けたいと思います。
 先ア 早めのライトの点灯や車間距離の確保、スピードを抑えた運転など、自動車も自転車も、安全運転を心がけましょう。
 原田 事故を起こさない∞事故に遭わない≠ニ日々、祈りながら、健康第一、無事故第一で新年を迎えていきましょう。

(2023.12.21. 聖教新聞)

 

 

<6> 報恩の心で新しき広布拡大を
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石女性部長、西方青年部長、横井女性部主任部長

 原田 この12月、日本国内また世界中の多くの池田門下の同志から、広布誓願(せいがん)の決意に燃えた出発の報告が届いています。改めて、本年の全同志の大奮闘に深く感謝を申し上げます。
 長谷川 明年は、4年ぶりとなる「新年勤行会」からスタートを切ります。普段はなかなか会合に参加できない方や家族の皆で、集い合える絶好の機会です。「一家和楽(わらく)」「健康長寿(ちょうじゅ)」を祈り、元気に出発していきましょう。
 原田 世界広布が大きく伸展する中、五大州の各国でも、にぎやかに「新年勤行会」が開催されます。私たちは、ますます発展する各国の同志と異体同心(いたいどうしん)で、「世界青年学会」の建設を勢いよく進めていきたい。
 永石 創立100周年を目指す「勝負の7年」の開幕となる明年は、全リーダーが太陽の心で励まし運動に徹し、「新しき広布拡大の金字塔(きんじとう)」を打ち立てていきたいと思います。
 長谷川 希望の船出となる1月の本部幹部会を、「世界青年学会開幕 創立100周年へ 第1回本部幹部会」として開催することも決定しています。
 原田 1月から3月にかけては、「世界青年学会 開幕キャンペーン」を行います。「青年世代の活動者増」「青年世代への対話拡大」を目指し、各部が一体となって、「訪問・激励(げきれい)」「折伏(しゃくぶく)弘教(ぐきょう)」に総力を挙げていく運動です。
 永石 2月を中心に「世界青年座談会」も行われます。青年世代(男子部、男女学生部、池田華陽会、ヤング白ゆり世代)と未来部の一人でも多くの友が参加できるよう、皆のもとへ足を運び、心通う対話をしていきたいと思います。また、友人にも積極的に参加を呼びかけていきましょう。
 西方 3月には東京の国立競技場で、若者(わかもの)・市民団体の協働(きょうどう)によるイベント「未来アクションフェス」が実施され、学会青年部もSGIユースとして参画(さんかく)します。この日を目指し、核問題や気候危機に関する若者の意見を聞く「青年意識調査」が行われ、国連などに届けられる予定です。
 横井 40代以下の日本在住の方が対象で、専用のウェブサイトから回答できます(本紙23日付1面などに掲載)。一人でも多くの方の声を届けられるよう、SGIユースとしても積極的に(たずさ)わっています。
 永石 24日付の聖教新聞には、気候変動対策の国連の会議「COP(コップ)28」に参加した、イタリア女子部書記長の「市民社会の連帯を後押し」、インド女子部長の「誰もが『変革の主体者』」とのタイトルの手記が載っていました。SGIユースの運動の世界的広がりを心強く思います。
 西方 私たちは、「生命尊厳(そんげん)哲理(てつり)」を(たも)つ創価の青年として、(こころざし)を同じくする個人や団体と協働(きょうどう)し、人類が直面する難題の解決に果敢(かかん)(いど)み、持続可能な地域・世界の構築(こうちく)に、さらに貢献(こうけん)している決意です。

新入会の友の躍動

 横井 5日付の聖教新聞に掲載されていた、SGI各国で躍動(やくどう)する新入会の友の声に、とても感動しました。インドの男子部の方は進路に行き詰まっている時、友人から「この信心は、必ず力になるよ」と声をかけられたそうです。
 一緒に唱題を始め、コロナ()による外出制限があった際は、友人から(すす)められた池田先生の書籍(しょせき)『青春対話』をむさぼるように読み、オンライン座談会にも出席。入会以来、人生が百八十度変わり、大きな夢を持てるようになり、信心を根本に次々とかなえていきます。
 西方 「経済的に安定したこと以上に、信心の確信をつかめたことが、私にとって一番の勝利です。また、3人の友人が新たに入会し、彼らもまた功徳(くどく)の体験を得ていることをうれしく思っています」と語る姿が印象的でしたね。
 横井 3日付に掲載されていたスペイン・バルセロナの女子部の方は、「宿命は必ず変えられる」「その変革(へんかく)の力は自分の内側にある」との言葉に強く感銘(かんめい)を受けて入会。その通りの体験を通して、「自分次第で環境は変えられる。この考え方が多くの若者にも魅力に映っている」と力強く述べていました。
 長谷川 日蓮大聖人は「法が自然と広まることはなく、人が法を(ひろ)めていくゆえに、人も法もともに尊いのである」(新2200・全856、通解)と(おお)せです。妙法の力は偉大であり、それを(ひろ)める人も偉大なのです。
 池田先生の不惜(ふしゃく)の闘争によって今、世界広布の道は大きく開かれ、これほどの地涌(じゆ)の民衆の連帯が築かれています。新たな発展の時が到来していることを実感する日々です。
 原田 先生が常々教えてくださっていたように、「信心とは勇気」です。
 私たちは、「広布拡大こそ、師への最大最上の報恩(ほうおん)の道」であることを命に刻み、弟子として誓い新たに、「折伏(しゃくぶく)弘教(ぐきょう)」「訪問・激励(げきれい)」に挑み、「広布拡大」の道を一歩また一歩と歩んでいきましょう!

不用意な拡散慎む

 西方 さて、SNSは、現代人の多くが利用する便利なツール(道具)です。学会本部や聖教新聞社としても、公式のX(旧ツイッター)やユーチューブ、インスタグラムのチャンネルを通して、仏法の理念を広く社会に発信しています。
 永石 そうした時代だからこそ、「的確に情報を扱う能力」「使いこなす力」が、ますます重要になっていますね。私たちは、誤解を受ける可能性がある内容や表現、不正確な情報を発信しないよう心がけたいと思います。
 長谷川 不用意な発言や拡散(かくさん)により、他人に迷惑をかけたり、個人の名誉を傷つけたりしてしまう可能性があるのが、SNSの特徴です。プライバシー権の侵害に当たるような投稿は絶対にしないよう、十分に注意し、声かけもしていきたいと思います。
 原田 「わざわいは口より()でて身をやぶる。さいわいは心よりいでて(われ)をかざる」(新2037・全1492)です。この年末年始も私たちは、聡明(そうめい)に「希望の対話」「励ましの対話」を広げ、地域に社会に、(さち)と希望の連帯を拡大していきましょう。

(2023.12.28. 聖教新聞)

 

 

<7> 皆が青年の息吹で勇躍前進
出席者:原田会長、永石女性部長、西方青年部長、梁島男子部長、林池田華陽会委員長

 原田 はじめに、このたびの能登半島地震で亡くなられた方々のご冥福(めいふく)をお祈りするとともに、被災された皆さまに、心からお見舞いを申し上げます。いまだ余震への警戒が必要とのことですが、一日も早い復旧を、真剣に祈念してまいります。
  学会創立100周年への7年。世界広宣流布の新たな(かね)を打ち鳴らす、大切な最初の年がスタートしました。
 梁島 全国の新年勤行会では、各地で新入会の友も誕生し、希望と決意あふれる誓いの船出となりました。久しぶりに会館に集った友も多くいます。全世界の同志と、異体同心で勇気の前進をしていきたいと思います。
 原田 総本部に来られた方々も、師のもとから出発を≠ニの思いで、折伏・弘教や自身の成長の目標などを掲げ、報恩と勝利の戦いに燃えていました。
 西方 池田先生は遠大な未来を見据え、青年に、世界中の全同志に、宝のご指導を残してくださいました。「広宣流布の誓願(せいがん)で結ばれた師弟は、永遠に一緒に生き抜き、一緒に戦い抜いていくと約束されているのです」と教えてくださったことが今、いや増して輝きを放ち、胸に迫ってきます。
 原田 振り返れば、創立80周年を迎えた2010年の年頭、先生は「歩いた分、前進できる。進んだ分、道が広がる。学会は永遠に前進する」と呼びかけられました。師の心をわが心として、地域に、社会に、未来に幸福と平和と勝利の大道を断じて広げる――今再び、皆が青年の息吹(いぶき)で、わが誓願の人生を力強く進んでいきましょう。

平和の連帯を強く

 西方 いよいよ今月から「世界青年学会 開幕キャンペーン」が始まりました。本年3月30日は、池田先生が、広布伸展(しんてん)の原動力として、青年部の室長に就任されて70周年です。先生は、世の悲惨と不幸をなくしたい≠ニ願われた恩師に応え、青年10万の結集も、全責任をもって成し遂げられていきました。
  3月には、核兵器や気候危機といった世界的な課題の解決を目指す若者・市民団体の協働による平和イベント「未来アクションフェス」が開催されます。
 原田 私たちは、まず、この2月の「世界青年座談会」を勝利してまいりたい。「仏種(ぶっしゅ)(えん)より起こる。この故に一乗(いちじょう)を説く」(新1953・全1467)です。今月、どれだけ、わが地区・支部の青年世代一人一人と会い、語り、励ませるかが鍵です。
 梁島 現在、実施している「青年意識調査」や対話を通じて、生命尊厳(そんげん)の仏法の哲理や学会の平和・文化・教育の運動、そして、世界にその大道を開いた池田先生の偉大な足跡(そくせき)に接し、決意を深めているメンバーも多くいます。今こそ、学会の真実の姿を堂々と語ってまいりたい。
  池田華陽会は、今月を中心に「華陽カレッジ」を行います。女性部一体の温かな励ましの中で、昨年は、新しいメンバーが参加できた∞初めて学会の会合に参加し、楽しかった%凾フ声が多く聞かれました。今回も、はつらつと集い、広布と平和のスクラムを大きく広げていきます。
 永石 今年、池田華陽会は、皆が平和と希望の種をまく下種チャレンジャーになろう≠ニ掲げ、進んでいきます。御書に「仏心(ぶっしん)とは、大慈悲心これなり」(新1070・全769)と仰せの通り、友の幸福を祈り、地区で団結し、折伏にまい進していきたいと思います。
 原田 今年の活動方針の第一は、「『青年世代』と『未来部』が生き生きと活躍する世界青年学会を!」です。未来を開くのは、従藍而青(じゅうらんにしょう)若人(わこうど)です。若き人材の拡大と育成に総力を挙げていきましょう。
 永石 今、「創春ミーティング」を通じた取り組みで、ヤング白ゆり世代の幸の輪が、大きく広がっています。その(かげ)には、どこまでも「一人」を大切に、祈り、寄り添い、励ましてくださる先輩の姿があります。
 西方 社会と学会の宝である未来部員にも、もれなく光を当てていきたいと思います。1、2月は受験シーズンでもあります。そうした家庭の状況に十分な配慮をし、こまやかなエールを送っていきましょう。
 原田 日本も世界も試練に直面する中ですが、池田先生は、後継(こうけい)の弟子に「最も大変な冬の時代≠ノこそ、人々の新たな春≠断固と勝ち開く! ここに、創価の誉れの原点があり、使命があります」と語られました。一人一人が、自身の使命の舞台において、師弟共戦の(たましい)で、勇進しましょう。

スタートで決まる

 梁島 8日を中心に「成人の日」の集いを行う地域もあります。13日から16日に配信される本部幹部会の参加をもって、その意義をとどめるところもあります。
 永石 新成人また青年の皆さんと一緒に、私たちも、清新な決意で本部幹部会に集い合いましょう。仏法には、年代や立場など、あらゆる差異(さい)を超えて、尊敬しあえる智慧(ちえ)があります。池田先生のご指導を胸に、祈り、実践する中で、未来を照らす希望の大光が広がっていくと確信します。地区においても、ますます温かな人間共和の連帯を築いていきたいと思います。
 原田 先生は、一年の勝利も「勝負の大半は、スタートで決まってしまう」と語られたことがあります。「未来の()を知らんと(ほっ)せば、その現在の(いん)を見よ」(新112・全231)です。さあ、世界青年学会の建設に、勢いよく一年のスタートを切りましょう。

(2024. 1. 4. 聖教新聞)

 

 

<8> 皆が広布と社会の立派な人材に
出席者:原田会長、山口未来本部長、石田女性未来本部長、西方青年部長、桜尾副未来部長(中等部長兼任)、宮岡副女子未来部長(女子中等部長兼任)

 西方 世界広布の躍進(やくしん)は今、日の出の勢いです。各国でも清々(すがすが)しく「新年勤行会」が開催され、「世界青年学会 開幕の年」のスタートが切られています。
 山口 香港(ホンコン)、ガーナ、タイ、ブラジル、イタリアをはじめ、アメリカSGIが4方面に発展した様子や、イギリス、ベルギーなどの友の姿が聖教新聞で報道されていましたね。
 石田 新年号では、オーストラリアの同志が紹介されていました。池田先生が60年前に同国を訪れた際、メンバーは数人でした。それが今や、4方面30支部78地区に発展しています。
 山口 先生は当時、現地のメンバーの紹介で訪ねてきた友に仏法対話をし、オーストラリア人への弘教(ぐきょう)第1号を実らせました。男子部の部長は、先生による弘教という第一歩がなければ、オーストラリアSGIの現在の姿はなかったし、私もこの信心に巡り合えていなかったと感謝を語り、師の精神を体現(たいげん)して、希望の対話を広げていきたいと決意を述べていました。
 原田 昨年は、60以上の国と地域で教学試験が実施され、7万人以上が受験。生命尊厳(そんげん)の仏法哲理(てつり)の研さんも各国で進んでいます。
 西方 本年、アメリカでは1万人の青年による平和の集い≠、ブラジルでは10万人の青年部員を目指す総会を、南アジアでは青年部の総会を開催する予定です。5月には日本の青年交流団が済州島(チェジュとう)を訪れ、韓国の友と諸行事を行うことにもなっています。
 原田 全ては、日蓮大聖人の御遺命(ごゆいめい)である「一閻浮提(いちえんぶだい)広宣流布」と、戸田先生から託された世界の民衆の幸福と平和の連帯建設のため、「一念に億劫(おくごう)辛労(しんろう)」(新1099・全790)を尽くし、「一人を大切に」され、「一人を励ます」ことに徹してこられた、先生の闘争があったからこそです。私たちは広布拡大の実証をもって、師恩に(むく)いてまいりたい。

中等部結成記念日

 桜尾 新しい年が明け、最初に結成記念日を迎えるのが中等部です。1965年(昭和40年)1月15日の誕生の際、先生は「勤行をしっかりしましょう」「勉強をしっかりしましょう」「正しく、強く、明るい毎日を送りましょう」などの指針を贈ってくださいました。
 原田 池田先生は、未来部の誕生を何より喜ばれました。「学会と社会の(たから)」である未来部員が、勉学第一で伸び伸びと成長し、広布と社会の立派な人材に育ちゆくことを願い、全ての障魔(しょうま)矢面(やおもて)に立ち、道を切り開いてくださいました。
 宮岡 思春期真っただ中の中等部員は、大人にとっては接し方≠ェ難しい世代かもしれません。けれども、一見、反応がないようでも真心の励ましは命に届いています。会合等で同世代の友と語らうことで触発(しょくはつ)を受け、新たな決意をするメンバーも多くいます。
 桜尾 昨年12月、47都道府県の中等部員の代表による「オンラインミーティング」を初めて開催しました。「なぜ会合に行こうと思うのか。実際に参加して、どう思うか」などをテーマにディスカッションを行い、同世代の友が同じように悩みながら、頑張っている様子を知り、共感を広げる集いになりました(1月中旬の本紙で詳報(しょうほう)予定)。
 宮岡 そして、「自分が元気になれる物や景色や瞬間」を撮影し、聖教新聞の公式インスタグラムで順次投稿していくことになりました。同世代の仲間が何を考え、何に感動しているのかを共有する企画です。
 桜尾 また、担当者が中等部員のもとを訪れた際に活用できるショート動画(1分程度)も6本作成しました(7日付1面などを参照)。中等部員と一緒に視聴できれば会話が弾む動画になっていますので、活用してください。

絶対あきらめない

 西方 先日、全国中学生人権(じんけん)作文コンテストの千葉県大会で最優秀賞に輝いた中等部員がいますね。「私の父の片足は義足です」から始まる作文で、千葉日報に全文が掲載されました。5歳の時に交通事故で義足になった父が力強く生きる姿を通し、相手のありのままを「知ること」は、皆が自分らしく生きていける社会の実現につながるとの言葉で締めくくられています。
 原田 実は2016年、要請(ようせい)を受けて千葉日報に寄稿文を贈られた先生は、アンプティサッカー(杖を使ってプレーするサッカー)の日本代表として活躍する、そのお父さんのことを、「希望あふれる未来をデザイン」し、「『宿命』をも『使命』に変えゆく凛々(りり)しき」青年とつづられました。時を経て再び、同じ紙面で掲載されたことに、家族の喜びはひとしおだったと伺いました。
 石田 6日付の聖教6・7面には、「少年少女希望絵画コンクール」の入賞作品が、カラーであざやかに掲載されました。今回から、パソコン、タブレット、スマホなどを使用した「デジタルアート賞」も新設され、新時代の幕開けです。
 宮岡 「未来ジャーナル」「少年少女きぼう新聞」では1月号から、池田先生の励ましの言葉を紹介する新連載がスタートしました。タイトルは、「後継(こうけい)のバトンを君に」と「君は師子の子」です。
 山口 先生がこれまで宝の友に贈ってくださった言葉の中から、「三つのテーマ」を決めて掲載されます。訪問・激励の際や、家庭でのファミリー座談会、各種会合などで、テーマを選んで活用できるのものです。
 石田 今回の「未来ジャーナル」では、受験を控え、勉強を重ねている友もいる中で、「『頭がいい人』というのは、『絶対にあきらめない人』です。わからないことから逃げるんじゃなく、『何としても、わかろう』と『攻めていく人』です。その『強い心』の人が、頭のいい人なんです」との言葉が紹介されています。
 原田 「世界青年学会 開幕の年」は、未来部の新時代を築く年でもあります。一人一人を大切に(はぐく)み、皆で新たな広布の潮流(ちょうりゅう)を起こしていきましょう。

(2024. 1. 8. 聖教新聞)

 

 

<9> 本部幹部会から希望の出発!
出席者:原田会長、永石女性部長、西方青年部長、梁島男子部長、尾身(おみ)池田華陽会副委員長

 尾身 今回の本部幹部会は、「世界青年学会開幕 創立100周年へ 第1回」として、盛大に行われました(7日)。海外11カ国・地域から86人の代表も参加し、まさに世界広布の新たな息吹(いぶき)にあふれていました。
 西方 席上、池田先生が、恩師・戸田先生との約束を果たされて、1961年11月に10万人が集った男子部総会、また8万5千人の女子部総会などの記念映像。心弾む音楽隊・鼓笛隊の祝賀演奏。使命の分野で躍動する、成人メンバーの清新な活動報告も光りました。
 梁島 韓国・(キム)青年部長の活動体験では、仕事は3倍努力≠ニの指針を支えに、社会で、地域で、見事な勝利の実証を示したこと。また、昨年、池田先生の韓国SGI本部ご訪問25周年を、新入会者2万7千人という拡大で飾ったことも紹介されました。
 永石 女子学生部も、清々(すがすが)しく新出発しました。記念映像の先生の師子吼(ししく)に皆が勇気をいただき、披露されたご揮毫(きごう)の通り、世界の創価家族が「平和の心」で「生命の世紀」を勝ち開きゆくスタートとなりました。
 梁島 本部幹部会は、当初の予定を一日早めて12日(金)〜16日(火)の期間、全国の会館やSOKAチャンネル個人会場で視聴できます。また、モバイルSTBでは、21日(日)まで配信されます。一人でも多くのメンバーに声を掛け、皆で集っていきます。
 永石 会館まで足を運べない方のために、モバイルSTBを使い、地域を丁寧に回り、励ましを広げてくださっている女性部のリーダーも多くいます。
 原田 本部幹部会は、「勝利のリズムをつくりゆく回転(じく)」であると、池田先生は示されました。本幹は、着実な広布前進の軸であり、同志の限りない「勇気の源泉(げんせん)」「歓喜(かんき)光源(こうげん)」です。今回は、一年の初めであると同時に、2030年への船出となる本部幹部会です。会館での参加に加え、地区・支部でもSTBも活用しながら、皆で視聴し、意気軒高(いきけんこう)と出発していきましょう。

10人の「下種拡大」

 尾身 17日から21日は本年、最初の「座談会の週」です。生き生きと抱負や決意、体験を語り合う、楽しく、はつらつとした集いにしていきたいと思います。
 永石 内容も工夫をしていきましょう。功徳の体験はもとより、多くの参加者が話しやすいよう「懇談(こんだん)的」かつ「双方向(そうほうこう)」の進め方を心がけたいですね。
 西方 池田先生は、「座談会は、学会の生命線」にして「後継者(こうけいしゃ)育成の舞台」と指導されました。「納得」「共感」「触発」がある座談会から、参加者の心に希望の灯がともり、成長と人材拡大の因となることは、間違いありません。
 原田 座談会に限らず、変化が(いちじる)しい現代にあって、その感覚の先取りのために、どうするか。先生は、「社会の流れや時代感覚は、青年に学んでいく以外にない」と教えてくださいました。「いよいよ信心をはげみ給うべし」(新1730・全1308)との御聖訓を胸に、青年世代を先頭に、青年に学び、青年と共に、自身も人間革命をとの心で進みましょう。
 永石 今年は、「10人の本当の友人づくり」からさらに進み、各人が「10人の下種拡大」に挑戦することが、活動の柱です。座談会では、こうした点も具体的に皆で確認し合いたいですね。
 梁島 男子部では昨年から、「10人への下種拡大」と「大訪問・激励運動」の2本柱で先駆(せんく)。各地で弘教や人材拡大が結実しています。岐阜の県男子部長は、父が信心に反対でしたが、20年間におよぶ対話が実り、1月2日、晴れて両親が入会されました。座談会で学会家族の温かさに触れ、決意されたそうです。
 西方 池田先生は、青年に呼びかけられました。「師に代わって立ち上がるのが弟子です」と。「我、新時代の山本伸一なり!」を合言葉に一層、勢いを増して、一人一人が「師弟誓願(せいがん)の戦い」を起こしていきます。
 梁島 福岡の地区リーダーは、仕事で悩む中、先生の指導に触れて奮起。昨年11月18日に、人生初の御本尊流布を成し遂げました。その新入会の友と一緒に、さらに新たな友人を交えて座談会に参加したところ、その友も信仰体験に感動し、歓喜の入会となりました。
 原田 下種といっても、肩肘(かたひじ)を張る必要はありません。「耳にふれぬれば、これを種として必ず仏になるなり」(新697・全552)です。信仰を通した普段の生活や活動、考え方を、ありのままに語っていくことです。座談会やSOKA連続セミナー等の行事に加え、創価学会公式Youtubeチャンネル、また、18日に発刊される『ワールド セイキョウ VOL.4』など、手軽に活用できる「下種ツール」も、たくさんあります。楽しく勇んで、対話へ打って出ようではありませんか。

復旧と安穏を祈念

 永石 連日、報道が続いている能登半島地震ですが、いまだ余震が続くなど現地は予断を許さない状況です。全国の同志と共に、一日も早い復旧と無事安穏(あんのん)を、真剣に祈ってまいります。
 西方 被災地の会館では、いまだ断水等が続いている中、スタッフは状況把握や被災者の支援に、全力を挙げています。誠に申し訳ありませんが、被災地の会館への個別の安否確認、救援物資や「寄せ書き」などお見舞いの品の申し出は、ご遠慮いただきたいと思います。また、義援金についても、公的機関をご利用ください。
 原田 創価学会本部でも、地震が発生した1日、ただちに災害対策本部を設置し、日々、北陸方面、信越方面、石川、富山、新潟、長野の対策本部と連携しながら、一人でも多くの方が安心、安全を確保できるよう、被災者への支援・救援活動に努めています。皆さまの真心に、厚く御礼を申し上げます。何卒ご理解、ご協力をよろしくお願いいたします。

(2024. 1.11. 聖教新聞)

 

 

<10> 心軽く自身の生き方を語る
出席者:原田会長、永石女性部長、那須(なす)副女性部長、西方青年部長、梁島男子部長

 西方 「しばしば談話(だんわ)(いた)さん」(新25・全17)と立正安国論(りっしょうあんこくろん)にある通り、日蓮仏法は「対話の宗教」です。一人また一人と心を結ぶ中で、広布の潮流(ちょうりゅう)は広がります。
 梁島 18日には、『ワールド セイキョウ Vol.4』(本社刊、250円<税込み>)が発刊されます。今号のテーマは「冬は必ず春となる」で、学会理解を深める絶好のツール≠ノなっています。
 西方 スペシャルインタビューは、プロサッカー選手として活躍したイタリアのロベルト・バッジョさんです。創価学会の信仰を実践する理由、人生の師匠・池田先生との出会いなど、幾多(いくた)の困難を、信心根本に夫妻で乗り越えてきた不屈(ふくつ)のファンタジスタ(芸術的名手)の言葉は、読む人の心に深く響いてきます。
 永石 A4サイズに収まる「持ち運びやすさ」や、「分かりやすさ」「おしゃれなデザイン」等も、『ワールド セイキョウ』の特長です。存分に活用し、学会の魅力を多くの友に伝えていきたいと思います。

友人の幸せを祈る

 那須 先日の総県長会議では、総静岡が取り組む10人の本当の友人を大切にする=u本とも運動」が楽しく紹介されていました。
 原田 先生は2009年9月の随筆で、「一人が、十人の本当の友人をつくっていこう! そこに実質的な広宣流布がある」とつづられました。静岡では翌年から「本ともカード」を作成し、一人一人が10人の友人の名前を書き、その幸福を祈り、友情を(はぐく)む運動を進めてきました。
 永石 カードには月ごとに、会えた場合は「対話」、座談会に参加できた場合は「座談会」、聖教購読を推進できた場合は「聖教拡大」などと(しる)せるスペースが用意され、年間を通して祈りを深めていけるようになっています。
 那須 ある女性部の方はカードを活用して友人の幸福を祈り続け、対話を重ね、7年越しで歓喜(かんき)の入会が実現したと聞きました。
 原田 総静岡長をはじめ、壮年・女性部の多くのリーダーも友人を入会に導き、総静岡女性部長はこれまで15人の友人が任用試験に合格。昨年、入会を決意した友人は御書新版の読了(どくりょう)に挑戦しているそうです。
 永石 カード下部には、共に活動し、成長していきたいメンバーや、青年世代・未来部の名前を記入できる「希望の太陽メンバー」の(らん)も用意され、新たな人材の輩出(はいしゅつ)にも、皆で挑戦しています。その中で、昨年度は総静岡として支部1人以上の男子部大学校生が誕生し、華陽(かよう)カレッジの参加者も増えています。
 原田 私たちは本年、「10人への下種拡大」を挑戦テーマに掲げました。静岡の取り組みを例にしても、「下種」を難しく考えるのではなく、学会員としての活動や生き方をありのままに語ることが大切です。「現証を引いて申すべし」(新311・全371)です。学会に(えん)することは、全て「下種」なのです。
 永石 例えば、『ワールド セイキョウ』や「セイキョウ ギフト」を友人と一緒に読むことも立派な下種ですね。聖教電子版などを活用し、記事等をシェアする方法もあります。
 原田 たとえ友人が座談会やセミナーに参加できなくても、学会の公式YouTubeチャンネルにある動画を一緒に見たり、URLを送って見てもらったりする方法もあります。誠実に真心を込めて、仏法の素晴らしさ、学会の真実を語っていくことです。
 那須 実は先月、家族や地元の地区の同志の大応援のもと、同じ地域に住む女性に御本尊流布を実らせることができました。その方は、これまで多くの学会員と触れ合う中で、その優しさや真心に感動し、いつか入会しようと思っていたようです。そうした(えん)が重なって実った弘教(ぐきょう)でした。
 永石 那須さんは今月も、友人と一緒に座談会に参加される予定ですね。
 那須 はい。入会された女性の紹介で知り合った、地域の壮年と参加する予定です。広布拡大こそ師恩に(むく)いる道≠ニの決意を一層(いっそう)深め、希望と幸福の連帯を広げるため、祈りと対話を重ねていきます。

大訪問・激励運動

 梁島 男子部は、「折伏(しゃくぶく)」とともに、広布の未来を(にな)う池田門下の連帯を広げる「大訪問・激励運動」に全力で取り組んでいます。
 西方 御書に「人のために火をともせば、()がまえあきらかなるがごとし」(新2156・全1598)と(おお)せです。この御文を(はい)して先生は、「一人の友が立ち上がる時、最も歓喜(かんき)し、大きな功徳を受けるのは、その人を思い、その人のために祈り、何度も足を運んでは、励まし続けた人である。広宣流布のために、友のため、人のためになしたことは、すべて自分の身に返り、福運となる。それが、仏法の因果(いんが)の理法である」と言われています。
 梁島 活動を通じて得た体験と感動を新たな友に伝え、共に訪問・激励に歩く中で、一人また一人と活動者が増えています。寒さ厳しい北海道にあっても、広布発展の決意を燃やし、訪問・激励に歩き、着実に活動者が増えています。
 西方 部員の6割を超えるメンバーが会合に参加する道北の和寒(わっさむ)支部や、10カ月で10倍の人材拡大を達成した函館栄光県などもあります。全ては、「一人」のために勇んで歩き、「新たな一人」の友が立ち上がり、その一人から「2人、3人」と広がった結果です。
 梁島 北海道のリーダーが語っていました。「過疎化(かそか)。少子化。広大(こうだい)さ……。伸展(しんてん)(はば)む要因はいくつもあります。しかし、池田先生に(たく)していただいた愛する北海天地に、青年の不屈(ふくつ)の連帯を≠ニの指針(ししん)を胸に、私たちは真剣に、訪問・激励に歩いています」と。
 原田 青年の心意気に呼応(こおう)し、皆が青年の心で自身の人間革命に(いど)み、後継(こうけい)の育成に取り組んでこそ、「地涌(じゆ)()」は厳然(げんぜん)と「青年学会」に築かれていきます。いよいよ始まった「世界青年学会 開幕キャンペーン」を皆の力で必ずや勝ち飾っていきましょう!

(2024. 1.15. 聖教新聞)