8月21日(水) 大阪街歩き U
四ツ橋駅を出たところでマクドナルドを発見。家族をそこに残し、自分だけ地上に出て大阪新町郵便局で198局めの旅行貯金。それから自分もドリンクで一服する。マクドナルドは関東ではマックと略されるが、関西ではマクドと略されるのだとか。
一息ついたことで皆の機嫌がよくなり出発。近くの動く歩道に乗って心斎橋方面へ進む。我々が観光客だからかもしれないが、動く歩道上で立ち止まっているのは自分たちだけ。ほとんど全部の人が動く歩道上でも早足で歩いている。
動く歩道が尽きたところで、地下街がグッとオシャレな雰囲気になる。ガイドブックによるとクリスタル長堀とかいう名称がついた地下街。いろいろな店舗があったが、その中にデロリアン号が展示されているホビーショップを発見。店の前に三角クジのUFOキャッチャーがあり妻がすかさず挑戦。100円で十数枚のクジを掴んだが、上で止まるショックで残ったのは1枚だけ。もちろんハズレ。
心斎橋駅の近くで地上へ出る。御堂筋に出ないで、手近な細い通りを南に向かう。大通りはどこにでもあるような風景であるが、一歩小さな通りに入るといい雰囲気になる。大阪は怖いイメージを払拭できないので、ニューヨークではないが裏通りを歩くのをためらわれたのであるが、自分の好きな下町っぽい雰囲気で心が和む。
ファッションタウンであるアメリカ村を通って戎橋郵便局方面へ向かう。道の両側にも個性的なファッションの店が建ち並ぶ中にキティちゃんやドラえもんの人形を発見。これもファッションビルの一つかと思ったら、何と駄菓子屋。子どもたちはスーッと店の中へ。
駄菓子類が所狭しと並ぶ店内は、万引き防止用のミラーも所狭しと天井に設置されていて、入り口に座るおばちゃんがせわしなく視線を走らせる。商品はすべて値段表示が書き換えられていて、市価よりも高く設定されていたが、子どもはすっかりくつろぎタイムに入っていた。
戎橋郵便局で199局めの旅行貯金。大きなお金を出したら、お釣りに2千円札を渡されビックリ。いつ以来だろうか2千円札を見るのは。これは幸先がいいのかと思っていたら、娘が駄菓子で100円を当てた。しかし遠いので、引き換えに戻るのを断念。
御堂筋を渡って心斎橋筋へ。さすがにメインストリートだけあって人手が多い。ゲームセンターも多く、妻の好きなUFOキャッチャーに引っかかる。伊勢海老のUFOキャッチャーもあったが、さすがにこれには手出しをしない。
右手に回転寿司の食べ放題の店を見てしばらく行くと、パッと目の前が開けて戎橋に到着。念願だったグリコの巨大広告塔もそびえ立つ。さすがに観光名所だけあって人出がさらに多くなる。せっかくだからとグリコを背景に記念写真。近くの観光客と写真を撮りあった。
しばし戎橋の上にたたずんで休憩。水面を見るとゴミのようなものが浮かんでいて汚い。流れもないように見える。阪神優勝や、ワールドカップなどの際にここへ飛び込んだというが、この水面を見る限りその精神状態がわからない。よほどの嬉しさでなければそんなことはできないだろう。
かに道楽の巨大なカニの看板を見ながら道頓堀エリアへ。妻いわく「たこ焼きの屋台がいっぱい並んでいるのかと思っていた」という道頓堀。ここも人が多く歩いている。
時刻はそろそろ14時。ちょうど腹が減っているので何か食いだおれの街で食べなくては!との思い。妻はなんでもいいらしく「びっくりドンキーがあるよ」などと言っている。初めて出張で大阪の道頓堀に来たときに、くいだおれ人形がある店に入って昼食をとったことがあるのを思い出し、それを提案してみたが妻は「嫌だ」とのこと。
しばらく行くと右手にくいだおれ人形が現れた。さっそく記念写真を撮ろうと周りを見ると、さっき戎橋の上で互いに写真を撮りあいした家族連れを発見。今度も写真を撮りあおうとしたが、気がつくと娘しかいない。仕方なく娘とくいだおれ人形との3ショットを撮ってもらう。
みんなどこへ行ったのかと思ったら、くいだおれ人形の前にある「いかやき」の店にいた。自分も食べようと注文すると、東京のお好み焼きのような平べったい食べ物が出てきた。ソースがついていないので変だと思いそれを言うと、店の人より先に妻から「中に入ってんの!」と怒られた。別に怒らなくたって・・・。先に食べ終わった子どもたちはクタクタヘトヘトといった様子。
多少元気が回復したところで再び出発。さっきの店内に「冷やしあめ」との表示があり気になっていたのだが、妻がしっかり買って店を出てきた。生姜糖(だったっけな?)を冷やしたもののような味で男性陣には好評だったが、女性陣には今ひとつ。
少し歩くとガイドにも載っている「大たこ」というたこ焼きの店があり、妻がすかさず客の列に並ぶ。近くで待っていたら末の娘がたこ焼きチップスなるものを発見。これをねだられたが箱が大きいので勘弁してもらう。
近くの映画案内板のところにいたら、妻たちがたこ焼きを買って戻ってきた。ケチャップ味のソースがかかっていて、それなりに美味かったが、普通といえば普通。大きなたこが入っていて、パクッと一口に食べられていいのだが、今度は女性陣に好評で、男性陣には今ひとつ。ゴミを返しに行った娘が「『おおきに、お嬢ちゃん』と言われちゃった」と嬉しそうに帰ってきた。大たこの行列は妻が並んだときよりもだいぶ長くなって「客が客を呼ぶ」状態。
次の郵便局をめざして道頓堀を東へ歩いていくと、だんだんと人通りが少なくなってきた。