杵島郡の狛犬






堤雄(つつみお)神社
提供者:狛太郎
05.12.24




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祭神は成満公。藤原鎌足の孫で、藤原不比等の子です。仁和元年、従五位上に叙された古社で、小高い丘上に鎮座する風格ある神社です。この神社の見所は、何と言っても本殿の美しい妻飾りです。二重虹梁と支輪、蟇股、大瓶束などが立体感豊かに組み合わされ、県内でも最も優美な社殿の一つです。
@明治30年の作で、丸い顔と丸い目が特徴的です。作者銘はありませんが、塩田型と思われます。スマートさが身上の塩田型にも、この丸顔で愛敬のある一群が存在しています。老爺のような顔立ちが独特です。
A小振りな陶製狛犬です。昭和48年製。作者名は不明です。
(佐賀県杵島郡江北町佐留志)


大江神(おおえかみ)大神宮

提供者:狛太郎
06.05.12
天平3(731)年創建と伝える古社です。主祭神は天照大神ですが、配祀の神を「江北町史」は豊受大神、「県神社誌要」は海津見神、菅原道真としています。また宮司によると太玉命と手力男命であり、伝承に混乱があるかに見えます。恐らくは、幾つかの神社が当社に合祀されたことにより、主祭神以外の祭神に異同が生じたものでしょう。なお大江神の名義は、天照大神が当町大江に上陸して、その後当社に鎮座したという伝承に基づくものです。
狛犬は佐賀県西部では珍しい「筑後型」です。それも本家の久留米市から東に波及して変化した、「朝倉・浮羽」型と名付けるべきタイプであり、立派な鋸歯列が特徴です。耳は垂耳・立耳に造り分けられています。今のところ、ここより西では筑後型を見たことはありません。
(佐賀県杵島郡江北町山口)


天満宮(てんまんぐう)

提供者:狛太郎
13.03.03
(佐賀県杵島郡江北町八町北区)
六角川が曲がりくねって、大きく湾曲した中に包まれるように鎮座しています。川が町境になっており、南側は白石町です。周囲は広々とした水田であり、北方には天山山系のなだらかな稜線がパノラマを描いています。
狛犬は塩田型です。風化が著しく顔面はほとんど判別できないほどですが、頬ヒゲと長髪に刻まれた毛筋が美しく、この流麗な曲線をもって塩田型と判断できるのです。体つきは短躯で三頭身ながら、造立時の美観が偲ばれます。


大神宮(だいじんぐう)/八幡神社

提供者:狛太郎
13.05.22


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A
(佐賀県杵島郡江北町八町南区)
杵島郡一帯を潤す六角川は、白石平野を横切り、やがて有明海に注いでいます。八町の地名は、貞享元(1684)年の干拓による新開地の規模を表しています。軟弱な地盤を鎮めるため、伊勢神宮が勧請されました(江北町史)。
@砥川石工の流れを汲む平川石材(現本社は佐賀市)の作品です。同社は唐人神社肥前狛犬肥前鳥居など、復古的作品も手がけています。両方を見比べると、柔らかい作風が同社の個性であることに気付かされます。
A明治2(1869)年の砥川型です。新政府が発足していたとは言え、廃藩置県は同4年なので、奉納時にはまだ「佐賀藩」であったわけです。激動期にも関わらず、美しい毛並みと尾が丁寧に刻まれ、石工の気概が感じられます。

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