〜前編 前原10社〜
本人のコメント:待望の高祖神社に行って来ました。いやあ、すごい神社ですね。
ロト6が当たりますようにとお参りしました。あまりに気持ちの良い天気なので、弁当・ビール持参で回ってみました。神秘的な高祖神社の境内で弁当食べました。
狛太郎のひとこと:この地域は弥生時代、「伊都(いと)国」「斯馬(しま)国」として「魏志倭人伝」に記された要衝で、それを裏付ける多くの遺跡も存在します。古い歴史の香りをたたえた前原〜糸島の狛犬たちをお楽しみみください。


左:油比(ゆひ)天満宮、右:志登(しと)神社

03.04.15
(福岡県糸島市油比) (福岡県糸島市志登)
狛太郎のひとこと:祭神は油比天満宮が菅原道真、志登神社が豊玉姫です。豊玉姫は海神の娘で、竜宮城の乙姫とも。油比神社の狛犬はオーソドックスな「蹲踞」です。今のところ、系統づけはできませんが、あるいは「筑前タイプ」というものがあるのかも知れません。志登神社は紛れもなく「出雲式」です。石質も出雲産のように見えるので、恐らく島根から移入された品でしょう。


左:三社神社、右:老松(おいまつ)神社

03.04.15
(福岡県糸島市香力) (福岡県糸島市枝持)
狛太郎のひとこと:三社神社の名は、三柱の神を祀ることから来ているのでしょう。正確には分かりませんでした。狛犬はオーソドックスながら、アウンともに小さな玉を取って変化をつけています。様式が固定化する前の作品ではないかと想像される造形です。一方、老松神社は菅原道真を祀る社です。狛犬は完成度の高い造形ながら、あまり似た系統がなく、当地独自のものかも知れません。尾は扇状で、大きく展開した装飾性の強いデザインです。


左:波多江(はたえ)神社、右:高祖(たかす)神社

03.04.15
(福岡県糸島市波多江) (福岡県糸島市高祖)
狛太郎のひとこと:波多江神社の主祭神は国常立神(くにのとこたちのかみ)といい、天地創造のとき現れた別格神です。狛犬には筑後系の面影がありますが、尾が棒状であるなど相違点も目立ちます。高祖神社は奈良時代に創建の古社で、大宰府の重鎮、また怡土(いと)城の鎮守として崇敬されました。狛犬は堂々たる体躯で、蹲踞型の出雲式に似ています。上記志登神社の例もあるので、同じ頃に当地にもたらされたものかも知れません。


左:須賀(すが)神社、右:住吉(すみよし)神社

03.04.19
(福岡県糸島市西堂) (福岡県糸島市上町)
狛太郎のひとこと:須賀神社は素戔嗚尊(すさのおのみこと)、住吉神社は三人の海神を祀っています。素戔嗚尊は朝鮮との関係が濃厚で、また祇園精舎の守護神ともされるように、海外と縁のある神です。一方住吉神は海人族の奉祀した神であり、ともに伊都国という対外的拠点にマッチした神々といえそうです。両狛犬は体格が良く、耳が横に張り出すという共通点があります。これまで福岡西部のモデルを色々見せていただきましたが、この二頭が当地の標準タイプと言えるかも知れないと考え始めています。


左:雉琴(きじこと)神社、右:細石(さされいし)神社

03.04.19
(福岡県糸島市飯原) (福岡県糸島市三雲)
狛太郎のひとこと:雉琴神社の祭神は日本武尊(やまとたけるのみこと)です。父、景行天皇の命で全国を東奔西走し、国内平定に尽力しました。
日本武尊が上総(千葉)に向かう船上で嵐に遭遇したとき、愛妻弟橘姫(おとたちばなひめ)は自ら人柱となって海中に身を投げ、危機を救いました。
境内の「弟橘藤」はその故事に因んで植樹されたものです。
細石神社の祭神は、天孫降臨したニニギノミコトの二人の妻です。近隣には伊都国王墓として有名な、三雲遺跡があります。狛犬はどちらも福岡西部に多く見られるタイプで、ウンが小さな玉を取っています。これを「福岡西部タイプ」と名付けることができるかどうか、さらに検討を要します。


加布里(かふり)神社

03.04.24 狛太郎のひとこと:天気が良ければ本当に気持ちの良い地域ですよね。
糸島富士と称される秀麗な可也山が、空に映えます。さて、加布里神社は天満宮、つまり菅原道真公を祀る神社です。また糸島地区で唯一山笠を伝える神社でもあります。狛犬は最近よく見る工業製品的なタイプですが、小柄で可愛いく、小さい玉を踏む仕草に愛嬌があるのでよしとしましょう。
(福岡県糸島市加布里)
 〜後編 糸島6社〜
本人のコメント:今回は加布里神社をスタートして、糸島半島の西側中心に桜井神社まで8つ行ってみました。なかなか面白いですね。弟子ではないので詳しくは解りませんが、何か情報がほしかったらなんなりとお申し付け下さい。個人的には2番目の神社(北山神社)が好きですね。なぜかワンコしぇんしぇいがいました。ハハハっ。
3番の神社(船越綿津見神社)はさくらがきれいだったので弁当食べました。
最後の一枚が対岸から撮っていますが海の横なので気持ちが良かったですよ。
桜井神社はさすがですね。もう迫力です。なんか非常に心が落ち着くというか、いつまでもいたくなるほどです。(きっと素晴らしい神様がいるんでしょうね)。


北山(きたやま)神社

03.04.24 狛太郎のひとこと:祭神の高魂日神は高御産巣日神(たかみむすびのかみ、読み同じ)とも言い、天地創造の時に現れた別格の神です。ところで、これが私に似ているという狛犬ですか?
額にしめ縄を巻いて、なかなか可愛いじゃありませんか。丸い顔を取り巻くようなヒゲの配置が面白く、たてがみや尾の毛筋も柔らかそうで流麗です。
本当に似ているのなら、光栄です。
(福岡県糸島市志摩町光武)


綿津見(わたつみ)神社

03.05.03
狛太郎のひとこと:綿津見神は海神で、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が穢れた国から帰還して、禊(みそ)ぎを行ったときに誕生しました。禊ぎの場所、「小門(おと)の阿波岐原(あわぎはら)」が九州であるらしいため、各所に候補地があります。狛犬は3対とも趣が異なります。左上が当地の伝統色を強く持っており、左下は近年流行の形態です。右上はその簡略型かと思われます。(福岡県糸島市志摩町船越)


花掛(はなかけ)神社

03.05.03 祭神は底筒男(そこつつお)神など4柱。筒男神は海神で、上記綿津見神と同じく、小戸の阿波岐原での禊ぎのときに出現しました。福岡市西区の小戸公園が伝説の地に比定されているため、一帯には関連の祭神を祀る神社が多いようです。狛犬はこのタイプが繰り返し登場するので、これをもって、福岡西部のスタンダードと位置付けられそうです。
(福岡県糸島市郡志摩町岐志)


須賀(すが)神社

03.05.06 狛太郎のひとこと:須賀神社の祭神は素戔嗚尊(すさのおのみこと)です。乱暴者で高天原から追放されましたが、出雲の国に下ってからは、おろち退治や治山事業などで、一転してヒーローとなりました。狛犬は福岡西部タイプと耳形が異なりますが、全体的にはこの系列のものと思われます。左前肢の微妙な動きや、ウンが玉を取る意匠が、花掛神社のものとよく似ています。
(福岡県糸島市志摩町野北)


大祖(たいそ)神社

03.05.09 狛太郎のひとこと:祭神の伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)は国土創造神であり、夫婦神です。その御子の天照大神(あまてらすおおみかみ)は高天原の盟主で、すなわち日本神話の最高神です。さて狛犬はどちらも裏側からの撮影ですが、当地に特有なタイプとは趣を異にするようです。二段に重なるたてがみの意匠がモダンです。
(福岡県糸島市郡志摩町芥屋)


桜井(さくらい)神社

03.05.09
狛太郎のひとこと:淀姫神社とも称されますが、肥前一宮の与止日女神社との関係は不詳です。祭神は神直日(かむなおび)神、大直日(おおなおび)神です。伊弉諾尊が黄泉国から帰還し、禊ぎを行ったときに、けがれを正す神として出現しました。当社は伊勢神宮を模して創建されたことから、伊勢と同様に二見ヶ浦も存在します。狛犬はいずれも福岡西部タイプのようですが、左の狛犬は目や口に彩色があるので、個性が際だっています。材質も他とは異なるようです。右は当地のスタンダードです。
(福岡県糸島市志摩町桜井)

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