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2007年クロヌシコヨミ

2006年11月からまる一年、ひと月ごとにパソコンの壁紙素材としてアップされていたカレンダーのイラスト部分です。

いちがつ/山立姫

いちがつ/新旭献餅

■やまだちひめ(山立姫)
山に棲むいのししの精霊。蛇や邪気を祓ってくれると言います。
■きなこぼう(黄粉坊)
きなこをかぶった黄色いおばけ。
(2006.12.25.UP)

にがつ/狐仙

にがつ/稲神祭礼

■こせん(狐仙)
中国に多く住んでいるばけぎつね。いろいろな術を使って人を惑わせてきます。
■こくうだいこ(虚空太皷)……周防灘に現われるおばけで、海の上で太皷の音をどどどど…と響かせます。
(2007.01.25.UP)

さんがつ/新中納言平知盛

さんがつ/浪底雛節

■しんちゅうなごん たいらのとももり(新中納言平知盛)
壇の浦の浪底にその姿を散らせた平家の猛将。怨霊の姿となって源義経の一行の前に「あら珍らしや、いかに義経」と出現するのは『船弁慶』や『義経千本桜』でおなじみ。
■こべけ(小平家)
壇の浦あたりの海に夏になると現われる魚で、浪の下に身を沈めた平家の女官たちが変化したものと言われています。
(2007.02.25.UP)

しがつ/黒仏

しがつ/潅仏浴茶

■くろぼとけ(黒仏)
奥州などに伝わる真っ黒い色の仏さまで
ひとに福などをもたらしてくれたりしますが、その家や場所がお気に召さないと、ふわりと空に浮き上がって宿替えをしてしまったりします。
■しょうしつき(捷疾鬼)
とてつもなく足のはやい邪鬼。
むかしむかし、お釈迦様のホネ(仏舎利)を盗み、その猛スピードで高飛びしようとしましたが「韋駄天」さまに逮捕されたという前科の持主。
(2007.03.25.UP)

ごがつ/藤原千方

ごがつ/捶撻菖蒲

■ふじわらのちかた(藤原千方)
勢州や賀州に大きな勢力を持っていた妖術使いで、天智天皇のころ、配下の鬼などをひきいて大和朝廷に叛乱を起こしましたが紀友雄(きのともお)によって成敗されました。
■よんき(四鬼)
藤原千方につかえていた四人の鬼。この画では火鬼(かき)…桃色、金鬼(きんき)…黄色、水鬼(すいき)…水色、隠形鬼(おんぎょうき)…黒が登場していますが、他に土鬼、風鬼の名前が残っていて、諸本によってメンバーの入れ替わりがあります。
(2007.04.25.UP)

ろくがつ/鳴神比丘尼

ろくがつ/梅珠避霖

■なるかみびくに(鳴神比丘尼)
すごい法力をもっている尼僧さま。「鳴神上人」の女のコver.として、元禄の頃から歌舞伎狂言に登場しています。
■ももんがぁ
子供を脅かしたり食べたりしてしまう、というコワ〜イおばけのこと。子供をおどかす時のおどかし言葉としてもひろく用いられていました。
(2007.05.25.UP)

なながつ/森宗意軒

なながつ/紫菜浪静

■もり そういけん(森宗意軒)
さまざまな魔術を操ることの出来た九州の術使いで若き日の宇治常悦(うじ じょうえつ…由比正雪)に幻術をさずけた師匠としても有名。もとは小西行長(こにしゆきなが)の小姓でオランダに渡った折りに幻法を獲得したというご設定。
■なみこぞう(浪小僧)
遠州灘に住んでいる子供すがたのおばけで天気が悪くなりそうになると浪の音を立てて、その変化の前触れをしてくれたといいます。
(2007.06.25.UP)

はちがつ/濡女子

はちがつ/子豆立售

■ぬれおなご(濡女子)
四国や九州に伝わる「ぬれおんな」の仲間。濡れた長い髪の毛を引きながら海から現われては人にまとわりついて来たりします。
■じゅうじゅうぼう(じゅうじゅう坊)
もじゃもじゃと毛の生えた体のおばけ。詳しいことはわかっていませんが唇紅を塗っていたり赤い腰巻をつけているのが特徴。
■ばけあしだ&ばけひよりげた(化足駄&化日和下駄)
古くなった下駄のおばけ。
(2007.07.25.UP)

くがつ/大禿

くがつ/菊庭可惚

■おおかむろ(大禿)
背たけの大きい「かむろ」のおばけ。
■たいじゅ(代寿)
雲南に伝わる霊鬼のひとつで、ひとに長寿を授けてくれたりする善い鬼。
(2007.08.22.UP)

じゅうがつ/山神

じゅうがつ/楓覆戸隠

■やまがみ(山神)
山を守護しているかみさま。
■たごと(田毎)もちづき(望月)
戸隠山の鬼女、更科姫(さらしなひめ)の侍女。いずれもやはり正体は鬼。
(2007.09.25.UP)

じゅういちがつ/玄金精

じゅういちがつ/酉市金逑

■げんきんせい(玄金精)
白虎(びゃっこ)や青竜(せいりゅう)の吐いた気から生じる土の中の金「玄金」の精霊。
■しげとみいちげんぼう(重富一眼坊)
『大石兵六夢物語』のなかに登場する巨大な山伏(やんぶし)のおばけ。うなぎや、とろろごはんが好きなんだとか。
(2007.10.25.UP)

じゅうにがつ/凩の精

じゅうにがつ/烈風煤払

■こがらしのせい(凩の精)
冬の木枯らしをビュンビュン吹かせる精霊で枯れた葉っぱとかをいっぱい背負っています。
■やなり(家鳴)
風も無いのに戸やふすまがガタガタ音を出したり、家全体がギッシギッシ音をたてたりする原因と言われているおばけさん。
(2007.11.23.UP)