ごしきづたのせい 五色蔦の精

ごしきづたのせい(五色蔦の精)

秋になると五色の色に染まるという不思議なツタに宿る精霊。『道行四季のながめ』というお芝居には駿州の宇津の山に生える五色蔦の精が登場していて六尺あまりの女性に化けて主人公たちを救うために「地理の巻物」を悪役から取り返したりしています。

☆ 莱莉垣桜文 附註
「五色蔦」自体は大久保彦左衛門が色紙をつかってこの贋物を造り、大名たちのもとにたちのわるい借金をしにいったという『大久保武蔵鐙』[おおくぼむさしあぶみ]の一席で有名。

和漢百魅缶│2007.03.10
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