せんぼんのばけもの 千本の化物

せんぼんのばけもの(千本の化物)

駿州の千本(賤機山)の山の上にあった社のあたりに巣食っていたおばけ。その昔、板垣三郎[いたがきのさぶろう]という侍が、きもだめしに山にのぼってみたところ一ッ目の鬼に化けたこのおばけに遭遇、一度、山からの帰還を果たしましたが、ついには取り殺されてしまいました。

☆ 莱莉垣桜文 附註
『曽呂利物語』のいちばんはじめの噺「板垣の三郎高名の事」にあるおはなし。

和漢百魅缶│2007.05.31
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