ずんべらぼん

ずんべらぼん

顔の部品がひとつもついていない、つるつるぽんとした顔のおばけで、その顔をひとに見せて、びっくりさせたりします。
のっぺらぼう」に同じ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
「ずんべらぼん」あるいは「ずんべらぼう」や「ずんべらぼうず」は「のっぺらぼう」と同じ意味の言葉として江戸時代の終わりごろから普通に使われていて、仁和寺の「鼎おどり」のことを利かせた川柳に「ぬけはぬけたがずんべら坊主になり」――というのがあったりします。
幕末から明治にかけて流行った踊りの俗曲に「ずんべら節」がありますがコレはただ囃子言葉が「ずんべらずんべら♪」なだけでムカンケイ。

和漢百魅缶│2007.06.03
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