しゅのばん 朱の盤

しゅのばん(朱の盤)

岩州会津の諏訪の宮に現われたというおばけで真っ赤で巨大な顔と、大きな口が特徴。人に近づく時は、まず普通の人の姿に化けていますが、いざ、機会がやってくると大きな顔の本性を現わして肝と心臓とを冷やさせまくります。

☆ 莱莉垣桜文 附註
泉鏡花の『天守物語』のなかでは猪苗代城の「かめひめ」の従者のひとりとして登場していてみずからのことを「奥州一の赭面[あかつら]」とか「奥州変化の先達」と称しています。

和漢百魅缶│2007.06.18
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