くろあくば 黒悪馬

くろあくば(黒悪馬)

『関八州繋馬』の冒頭に登場するナゾの荒くれ馬で毎日決まって午刻[うまのこく]に現われては都の御所にある右近左近の木々を荒らしたり、舎人[とねり]や別当[べっとう]たちを蹴散らしたりしていましたが、源頼光とその配下の四天王たちによって退治されました。

☆ 莱莉垣桜文 附註
『関八州繋馬』[かんはっしゅうつなぎうま]は近松門左衛門による時代物の浄瑠璃で、平将門の後胤と頼光主従が中心となっている筋立て。この黒駒の怪事は、将門の旗印である「馬」から来ています。

和漢百魅缶│2007.07.12
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