あかうし 赤牛

あかうし(赤牛)

甲州の池や淵の底に棲んでいる主で、里のひとからお膳やお椀が必要だという願いを聞くと必要な数だけのお膳とお椀を貸してくれました。しかし、約束の日までに品物を返さない者や、きたないままの品物を返してくる者がいたため、以後はお膳やお椀を貸してくれなくなってしまったと言います。

☆ 莱莉垣桜文 附註
おおむかし、頭の上に牛の角が生えてしまった老婆が自分の姿に恥じて水の中へ身を没した、という話があり、そこから池や淵の主が赤牛であると言われているようです。

和漢百魅缶│2007.09.27
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