みけんじゃく 眉間尺

みけんじゃく(眉間尺)

呉の国の刀匠 干将[かんしょう]の一子で、名剣を献上しなかった事で殺された父の仇をうつために呉王の使者へ自らの首を差し出しました。眉間尺の首は釜煎りの刑に処せられましたが、その首はまったくそのまま。不思議に思い釜をの中をのぞき込んだ呉王の首を眉間尺に感じ入っていた使者が刎ね、その後自刎。釜の中に落ちた王と使者の首と眉間尺の首は、しばらくの間、激しく争いを続けていましたトカ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
『捜神記』や、魯迅の『鋳剣』に引かれている不思議な名剣、干将[かんしょう]と莫邪[ばくや]にまつわる話に出て来るもので、『今昔物語集』の文中などで描写されている首が三ッ巴になって争う景色は「まいくび」のモト。

和漢百魅缶│2008.01.11
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