自らの容姿を保とうとして魔物と契約をし、菱川露月［ひしかわろげつ］に描いてもらった自分の姿絵に年をとらせていた若衆で、何年を経ても姿は変わらず「万年若衆のばけもの」と呼ばれていました。最期は自らの欲罪を悔いて絵を刺し、死んでしまいます。

☆ 莱莉垣桜文 附註
大正8年『講談雑誌』夏季増刊号に掲載された水上藻花（三上於菟吉）の『呉羽之助の姿絵』にあるものでオスカー・ワイルドの『The Picture of Dorian Gray』を元禄時代に置き換えた翻案。

和漢百魅缶│2008.01.16
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