むらさきいどのふな 紫井戸の鮒

むらさきいどのふな(紫井戸の鮒)

予州の松山に湧いていた紫井戸という井戸にいたというふしぎな鮒で、みんな片側の眼しかありませんでした。昔、弘法大師が調理されて半身にされてしまった鮒を買って紫井戸近くの川へ放してやると、たちまち泳ぎ出し、やがてこの鮒になったのだと言われています。

和漢百魅缶│2008.10.19
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