もんえいしんが 門衛神画

もんえいしんが(門衛神画)

昔、街の入口に魔除けのために建てた祠に飾る一対の門衛神の絵を頼まれた画工が、墨一色でサラサラっと描き放して完成にしていたところ、夢にこの神様がボロボロの服装で現われて、「このような格好ではチト外聞が悪い、もっと綺麗にしてくれたら、わしらも嬉しいし、そなたも名が上がりおるゾ」と語ったため、画工もコレは不思議だ、と居住まいを正して金箔や絵の具に丹精をこらして絵を完成させたところ、この神様が豪華な装束で夢に現われて礼を述べましたとか。
この一件の後、この画工の家の者は流行病が起こった時も一切、病気にかかることが無かったと言います。

和漢百魅缶│2009.01.28
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