井伊家の家臣のひとり西郷伊予の妻の亡霊で、日頃から嫉妬心が激しく、それがもとで病死したあとも夜な夜な西郷の寝所に現れて、その身を苦しめていましたが、同じ家中の侍、岡本半介に「さむらいの妻たるものがかかる行いをするとは卑怯千万、以後つつしまれよ」と喝破されて以後は姿をあらわさなくなったとすいます。
和漢百魅缶│2009.05.04Design. Koorintei Hyousen 2009