いい付句がつかないまま捨て置かれてにしまった歌の亡霊で、その句を延々とつぶやきながら、嘆きの声を上げたりします。いい付句をつけてもらえるとスッキリして消えます。
☆ 莱莉垣桜文 附註 宗祇が羽州のある寺に現われた「すすきにまじるあしのひとむら」という歌の執念に「ふるぬまのあさきかたよりのとなりて」という句をつけてやって満足させた昔話などにあるもの。
和漢百魅缶│2009.08.06 Design. Koorintei Hyousen 1999