あるひとが大きな山女魚[やまめ]を釣り上げて山を下りて行くと、誰もいないのに背後から「どこへゆくー」と声がして来て、いきなり大山女魚が跳ね起きて「これからー背中を焼きにゆくー」と声をあげて答えたので、持って帰るのを止めて川に戻した、というもの。
和漢百魅缶│2010.05.07 Design. Koorintei Hyousen 2010