しもくらのおろち 下倉の大蛇

しもくらのおろち(下倉の大蛇)

左近府の下倉にいたという大蛇。むかし、助元[すけもと]という楽師がこれに遭遇し「もうこの世ともおわかれだ」と思って、自分が一番得意にしていた還城楽[げんじょうらく]という曲を吹いたところ、その音色にききほれたのか、助元を食べることはせず、そのままどこかに行ってしまいましたとか。

和漢百魅缶│2010.05.08
Design. Koorintei Hyousen 2010