志州の海ではたらく蜑女[あま]さんたちの間につたわっていたもので、ごくまれに蜑女さんの背中などをこれがピクっと螫して、気を失わせたりしたといいます。
☆ 莱莉垣桜文 附註 これを避けるために山椒の枝などが使われていたことが呼び名のモト。岩田準一『志摩の海女』によると、水にもぐるときに服を着用するようになってからはこれとの遭遇は減ったんだそうです。
和漢百魅缶│2010.07.30 Design. Koorintei Hyousen 2010