かんしちぶち(勘七渕)

陸前の白石川にある渕で、水底には大きな屋敷があって、そこから機[はた]を織る音がきこえたと言います。

☆ 莱莉垣桜文 附註
湖沼と竜宮が繋がってるという昔話の一ッで、むかし勘七という男が機織りの音を耳にしてもぐってみたところ、その屋敷にたどりついて、わらじをなうのを手伝ってきたら魚をもらって帰って来た、という話から渕にこの呼び名がついたとやら。

和漢百魅缶│2010.11.02
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