堀の中から稚児[ちご]や被布[かづき]をかぶった女がの姿や影が出て来て、家のなかをうろうろしたりするというもの。むかし、森家の屋敷にこれが出て、しばらく姿を現わして家の者をふしぎがらせていましたが、しばらく後ちに当主が亡くなるという事があったソウナ。
☆ 莱莉垣桜文 附註 『諸国百物語』には「森美作どの」とあって、森美作守忠政のことかと思われますが、詳しくは不明です。
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