おみなえしひめ 女郎花姫

おみなえしひめ(女郎花姫)

瑶島磯之丞[たましまいそのじょう]に魅かれて牡丹の灯篭をともさせて夜な夜な彼を迎えに来ていたという幽霊。もとは小野頼風[おののよりかぜ]の妻でしたが、側妾の薊[あざみ]の謀略によっておとしめられてしまいました。頼風と磯之丞が瓜ふたつだったことが発端。

☆ 莱莉垣桜文 附註
山東京伝の『浮牡丹全伝』に登場しているもの。女郎花姫と瑶島磯之丞の話は『剪灯新話』にある牡丹灯篭のはなしを翻案した趣向です。

和漢百魅缶│2010.12.29
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