はつちょうちゅう 髪徴虫

はつちょうちゅう(髪徴虫)

髪の毛のような形をしてるという病虫で、これが体の中に住みつくと腰が痛くなったりすると言われていました。体の中から出すためには胡麻油が効くとされていて、眠っている患者のそばに胡麻油を置いてその香りをたっぷりゆきわたらせるておくと、口や鼻からこの虫が胡麻油を欲しがって出て来るんだトカ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
「徴」の字は「やまいだれ」がつくのが正しい用字です。また「はつか」(髪・やまいだれ+瑕-王)とも呼ばれています。一説には落ちた髪の毛がこれに変化する、とも言われていて、「しゆはつちゅう」や「かみのけびる」などとはちょっとご親類な感じです。

和漢百魅缶│2011.04.21
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