あめのこぼうず 雨小坊主

あめのこぼうず(雨小坊主)

むかし、京都の万里小路あたりに出たおばけで、雨の降ってる中を雨具もなにもつけずにキレイな身なりの子供がとぼとぼ歩いているというもの。声をかけてあげたりしてもそのままどこかへ歩いていってしまうので、心配してついていったりすると、急に大きな三ッ目の顔でふり返り、ひとをびっくりさせたと言います。

☆ 莱莉垣桜文 附註
『新御伽婢子』曰
「道の真半[まんなか]比[ころ]にて此小坊主ふり帰るを見れば顔の大なること常の人の五双倍せり三眼にして鼻も耳もなきが新兵衛を見て莞[にっ]とわらひ立たり」

和漢百魅缶│2011.04.24
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