陸前の実沢にある淵で、絶えず水面にぶくぶくと湧き出てくるあわぶくは、山野内城が攻め落とされた時この淵に身を沈めた須藤定信[すどうさだのぶ]の家中の者の恨みだと言われていました。
☆ 莱莉垣桜文 附註 おとのさまの須藤定信自身は、天正12年(1584)山野内城と杭城を落とされた後、おちのびた先で自刃しています。泡の正体は科学で申さば、炭酸。
和漢百魅缶│2011.05.29 Design. Koorintei Hyousen 2009