むかし、呉のおかねもちの家で宴会がひらかれた時、そこに招かれた僧侶が逃げ回っていた羊を助けることなくその炙(やきにく)を食べたところ、炙が体中を暴れまわって毒を発したというもの。うごきまわる炙は医師によって摘出されましたが、僧侶は羊のような声でわめきつづけ、死んでしまったんだトカ。
和漢百魅缶│2011.07.04 Design. Koorintei Hyousen 2011