はちぞういわのへび 八蔵岩の蛇

はちぞういわのへび(八蔵岩の蛇)

讃州の東植田村のはずれにあった大きな岩のしたから夏になると出て来たというへび。むかしこの場所にいっぱい生えていた斐麻[ひお]を抜きに来た男が必要以上に斐麻を採ってたところ、岩が急に男へのしかかってきてペシャンコにしてしまったそうで、この蛇はその男の化したものなんだトカ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
斐麻は紙の原料となる植物で、雁皮のこと。「はちぞういわ」自体にはもうひとつ別のペシャンコ話が残っています。

和漢百魅缶│2011.08.03
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