うへえどんうへえどん 宇兵衛どん宇兵衛どん

うへえどんうへえどん(宇兵衛どん宇兵衛どん)

作州の吉野村にいた猟師の宇兵衛に、毎日毎日「宇兵衛どん、宇兵衛どん」と声をかけていた山のおばけ。あたりを見まわしても誰もいなかったので、宇兵衛はずっとこれを無視していたのですが、ついにしびれを切らして「何の用だ」と聞き返してみたところ、おばけが現われて「盆に迎えにいこうか、宇兵衛どん」と言葉をついで来たので「来るなら来い、鉛の団子を出してやる」と宇兵衛がさらに言い返すと、その後は二度と呼びかけをしてこなくなったんだトカ。

和漢百魅缶│2011.08.12
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