もんのとのようなまっくろなもの 門の戸のような真っ黒なもの

もんのとのようなまっくろなもの
(門の戸のような真っ黒なもの)

むかし因州の本陣山に夜狩りにいった安陪というひとの前に現われたというよくわからないふしぎなもので、頭の上の二三間ぐらい上を歩いていったソウナ。安陪をはじめ一緒に狩りに行っていた犬や奴僕たちも全員からだがすくんで動けなかったと言います。

☆ 莱莉垣桜文 附註
徳川時代に編まれた『因幡怪談集』に載っている話で、「やまのかみ」か「てんぐ」か何かだったのかな、という結論がついています。

和漢百魅缶│2011.11.04
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