ほうくんしん 鮑君神

ほうくんしん(鮑君神)

むかし、汝南県で治癒や招財に効験ありとして人山が出来るほどの人気を得た、鹿が変じたというふしぎな鮑(さかなのひもの)。

しかし、実のトコロこのさかなの干物は、ある農民がしとめた鹿を置いておいたところ、たまたま通りかかった商人が勝手に自分のものにして持って行ってしまい、そのかわりに置いていった物で、別の土地への商売をおえて帰って来たその商人は、それが盛大に信仰されているのを目の当たりにするなり驚いて、スグにお宮から例のさかなの干物を捨て去ってしまったと言います。

☆ 莱莉垣桜文 附註
別に何でもない極めて普通のすもものお宮が建ってしまった「りくんしん」と同様のおはなし。

和漢百魅缶│2011.11.12
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