ゆうれいぶね 幽霊船

ゆうれいぶね(幽霊船)

上総の九十九里浜の沖あいに出るという「ふなゆうれい」のなかまで、大きな汽船の姿になったりして出て来たというもの。今まで晴れてた空が急にくもって波が荒れ、汽船が突っ込んでくると思ったら消えたり、まわりに火をいっぱい現わしたりしたと言います。

こういういたずらをして来たら、すぐにおむすびを作って海に投げ込んでやらないと、ほかの「ふなゆうれい」たちのように「ひしゃくを貸せーー」をやって来たといいます。

和漢百魅缶│2012.02.10
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